二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ぬらりひょんの孫-永遠ノ唄- ( No.43 )
日時: 2010/10/13 00:30
名前: 向日葵 ◆5tAuYEuj7w (ID: 5bBsNqZt)

1−2.・*


リクオは今、ぼんやりとこたつの近くでお茶を飲みながらテレビを見ている。隣にはリクオの祖父、ぬらりひょんが居て、宇佐美さんの「まっずいアメ」を食べていた。

かかっているのはニュースで、動物園のレッサーパンダが逃げ出した諸々をアナウンサーが伝えている。


『今日の夕方頃、——で火事がありました。——で現在、橘 風花さんが行方不明の事です』


「ぶっ!?」

リクオはそれを聞いて目を点にして吹き出した。

「どうしたんじゃ、リクオや。いきなり吹きおって。」


すぐさま妖怪たちが雑巾を持って床を拭き、ぬらりひょんは後ずさる。

リクオは食いつく様にテレビの液晶画面を見つめていたが、立ち上がって襖を開けて、走り出した。

妖怪たちはその様子を見て、ポカンと口を開いて呆けていたが、その内の一匹がぬらりひょんに聞く。

「どうしたんですかね、リクオ様。」
「野暮な事を聞くでない。」

すると、皆一様に「ああ、成程」と呟いて床拭きに戻った。