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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【二ノ国】 マルの『秘密の冒険』 ( No.102 )
- 日時: 2011/10/22 14:32
- 名前: 彌浪 ◆BWqKsmtrLo (ID: u6knrXHP)
- 参照: あ、シズク…何処だあいつ…もいーや、居なかった事にして
第十三話 「発動!ハリケーンプログラム」
ここは鏡の間……。
過去が見える場所……。
鏡には……オリバーとマル、ソーラ。
そう、彼らが始めて会った時の事が映っていた。
『“この世界を私中心に回させるのさ”……永遠にな』
そんな声が、頭の中に蘇って来る。
思い出すと、いくら悪い奴でも……泣けてきちゃうよ……
「お前達、ここに居たのか……」
「「ファイヤーユニコーンさんっ!」」
「離れた方が良い。彼女の体は、特殊な薬を飲んだ為に、今にも魔物となってしまうだろう……。目撃者が……お、来たぞ」
……!あの時の、グリフォス!
……まさか!!あの時の怪我は……ソーラが原因!?
「……!、!」
「『彼女があの薬を飲んだ時、一瞬恐ろしい魔物の幻影が見えた。そして、その幻影の魔物の爪に、私はひっかかれた』といっている……」
「そう……ですか……なんで、そんな薬を……」
オリバーが聞く。
「…!」
「『それは私にも分からない』といっている…」
「分かりました……」
『3……』
突然、ソーラの口から、彼女の声ではない声が……この場所全体に響き渡る。
『2……』
その声は、どんどん、狂った喜びの色を表し……
『1……』
狂気は最高まで膨れ上がった!
『これより、“ソーラ・アデュース”の肉体から、“魔獣ハリケーン”のプログラムを始動……!』
空間全体が光に包まれ……
そして、魔獣が、現れた——
ハリケーンは、ソーラの様で、ソーラではない。
そんな姿をしていた。
爪は猛獣の様。
足下は霧でかすれて見える。
服は風そのものを感じさせる様……
目は光を失い、
その顔に感情は感じられない。
『グル……ゥ……』
これが……彼女……?
そしてハリケーンは私達を襲ってきた。
『ガァァァァッ!』
バトル、スタート……!!
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