二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【二ノ国】 マルの『秘密の冒険』 ( No.79 )
日時: 2011/09/03 16:16
名前: 彌浪 ◆BWqKsmtrLo (ID: u6knrXHP)

第十一話 「彼女は生きている……?」

「——絶対に……叩きのめしてやる……っ!らああああああっ!」
いきなりソーラが咆哮しながら殴りかかってきた。
「……!ファイアボール!」
オリバーがその方向に向けて魔法を放った。
が、しかし—
「馬鹿めっ!私は……こっちだぁぁあぁああああっ!」
ソーラは後ろから蹴ってきた。そのスピードは、人の域を越している。
「「早いっ!」」
そこに…
「ウィシュ!」
主人の心を読み取ったルッチが出てきた。
そして、その盾で蹴りをしっかりとガードした。
「ルッチ!」
「…助かったよ!」
「グッキュー!」
「ぐぬぬぬ……貴様等……。まあいい…、私のこの薬で……全員麻痺させてやる!」
「……ソーラ!止めて!」
「黙れ!クククッ……ハーッハッハッハ——ッ!」
「う……っ、止……めろっ!」
「このままじゃ……、本当にソーラに!」
世界を奪われてしまう——!
「キュー……」

「おいっ!諦めるなよ!というかちっとぁ我も信用しろぉおお……連続斬り!」
「なっこいつめ!」
ソーラはファイヤーユニコーンさんの攻撃を避ける。
しかし、技は薬の入った袋に当たった。
そのまま中身がこぼれ、ファイヤーユニコーンさんは麻痺して動けない!
「……!まさか……!私達をかばって……」
「貴様……っ!よくも……」
「ふん、……どうせ……我はこういう運命……だったんだ……。さあ今のうちに!」
「「はいっ!」」
「くーっ!……がはっ!」
ソーラは膝をついた。
でも……どうやったらソーラを正気に戻せるの?
殺しちゃ……いけないし……
「ソーラ!」
「……何だ!……殺したいなら殺せばいいじゃないか……っ」
「貴女は何故……この世界を自分の物にしようとしているの……?」
「そんなのお前達には……関係…ないっ!」
いいや……違うと思う……
「関係あるさ!」
オリバー!やっぱりそう思うよね……
「少なくとも僕達は君に世界を奪われようとしているんだから……」
「私も……そう思う」
「だと……さ。話してくれよ……、我達に」
……
「ちっ!揃いに揃って面倒なことを要求してくるな……。話してやろ……」
と言いかけた瞬間。
バタン。
「そっ……ソーラ……!」
「マル!一ノ国に行ってみよう!」
「うん!」