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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【二ノ国】 マルの『秘密の冒険』 ( No.94 )
- 日時: 2011/09/08 19:27
- 名前: 彌浪 (ID: u6knrXHP)
第十二話 「彼女は死んだ……?」
『一ノ国』
「マークっ!」
「あっ、オリバー!大変なんだ、救急車は呼んだけど、着く前に、あの人が倒れて……さっきなんだけどさ」
やっぱり……ね。
しかし、私は恐るべき言葉を聞いた。
「“心臓が……止まっていた……”そう、警察官に言われた」
「「え……っ!?」」
ミーアさんが……死んだ?
いや、今はまだそうじゃない。けど、直にそうなる。
よく見てみると、遠くの方でミーアさんが倒れていた。
周りには、警察官がたくさん集まっている。
「でも、救急車がまだ付かないんだ。内臓が壊れ、血管が切れているからマッサージも出来ないし……今LEDを使ってるんだけどさ」
……!このままじゃ、ミーアさんも、ソーラも死んでしまう……!
そして、そうなってしまったのだ。
まさか……こんな事に……なるなんて……
三人とも、人の死を見るのは辛い。
「マル!二ノ国へ!」
オリバーは小声で言った。
「ごめん……!マーク……もうこんな時間だから……そろそろ帰るよ……」
彼はこの言葉と一緒に、家族が誰も居ない事を、思い出してしまったのかもしれない……。帰るという言葉が一際悲しそうだった。
もう夜で、月が明るく大地を照らす。
そして、二ノ国へ。
『二ノ国』
ソーラ……
戦いで気付かなかったけど、彼女の顔はとても整っていた。
「マル……」
「何?」
「あのさ……ソーラを、大氷河穴に一緒に運んでくれる?」
何でだろう……
「あの場所は……僕達が初めて会った場所だから……」
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