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—プロローグ—


トーキョウ租界の中心部に位置するアッシュフォード学園。
この学校は、創立以来ブリタニア人とイレブンを分け隔てなく受け入れてきたことに関して上層部からの批判も絶えなかったが、当の学園は、今日もいい意味でにぎわっていた。

ある春の昼下がり。１階のカフェでは、生徒の誰もがそのゆるやかに流れる時を謳歌している。
この穏やかな空気のなか、カフェテリアのすみに一人だけ違うオーラをかもし出す青年がいた。あまり近づかない方がいいだろう。
なんというか、、一言でいえば変人、、っぽい？

そう、同い年の生徒たちに不審な目で見られているこの青年こそ、あのルルーシュ・ヴィ・ブリタニアである。
ブリタニア帝国第１７位皇位継承者の皇子でありながらその地位を隠し、この学園に通う彼は、今、肉食街道まっしぐらだった。
それもそうだろう、ルルーシュだってもう立派な１６歳なのだから。この年の青年が女という異性に興味を持たないはずがない。

そして今日もルルーシュは、朝ある女性フラれたことから立ち直れずにいた。

(クソ、なぜだ。なぜこの俺が・・今回こそは確実にハートをつかんだと思ったのに・・・)

ちなみにこの人。
プライドが高すぎるのか、はたまたナルシストか、それともただ記憶力が乏しいだけなのか、自分が何度フラれたのか認識していない。
嗚呼、やはり今日も同じだ。。

(まぁ、星の数ほど女はいるっていうしな。俺の人生まだまだこれからだ！)

平和ボケで肉食系のルルーシュは、今日も彼女を求めてアッシュフォード学園周辺を徘徊中はいかいちゅう！！