二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: コードギアス〜空回りのルルーシュ〜 ( No.6 )
- 日時: 2010/12/29 18:18
- 名前: 蘇る秋刀魚 (ID: AsGC03V/)
「言ったろ?理事長に頼めば大丈夫だって。なにしろ会長の父親なんだから。」
「そんなこと言ったって、一体どうやってこの短時間で許可ゲットまで至ったんだよ!?」
(待て待て、俺。完全に動揺している。いやだ、イベントなんてそんなめんどくさいもの、絶対にやりたくない!!)
得意げにするリヴァルに唯一ツッコミを入れる者がいた。
「ちょっと!パパに頼んだのは私なのに、自分の天下みたいなこといっちゃだめじゃないのよ!」
ハツラツとよく通る声。
この女をよく知らない男子は大抵、この女に憧れてしまう。しかし、こんなキンキンうるさいヤツはまっぴらお断りというのが、生徒会男子メンバーの全一致意見である。
アッシュフォード学園の現役生徒会長、ミレイ・アッシュフォードその人は、見た目と内面のギャップが激しいようだ。
「あぁ〜。いいじゃんちょっとくらい。」
「いいことないわよ。そんなこと言ったらこの生徒会長の偉大さが曇るでしょ。」
ミレイとリヴァル、この二人が議論し始めたらいつ終わるのやら。それをいつまでも待っていようものなら命がいくつあっても足りないかもしれない。
「おいおい、そんなことは後でいいから。ほんとに、その、イベントやるのか?」
「「当たり前でしょ!!」」
おぉ。。ナイスにハモッた。
「5月はやけにイベントのニオイがするのよね〜。リヴァルもこういう時だけ役に立つんだから。」
「俺はいつも役に立ってるだろ。」
すかさず突っ込むリヴァルの言葉を無視し、ミレイはバンッと机をたたいた。
「とりあえず、明日生徒会メンバー集めて会議開くわよ。イベントの内容はその時に決めます!」
「ちょっ・・・。でもな、いろいろ大変だぞ。事故とかも起こりうるし・・」
ルルーシュは必死でイベント開催を阻止しようと試みた。あれこれとイベントの危険性を並べ立てた。
「ルルーシュ!あんたねぇ、いくら面倒くさがりだからって人のモチベーション落とそうとするのは反則よ。」
「そーだよルルちゃん。もう決定したんだからさ、この際楽しもうよ、な?」
「・・・・・」
渋い顔をしていると、リヴァルはすっと近づいてきた。
『知ってるか?学校際で恋は生まれるんだぞ』
『何。。。!?』
こういうことに関して、リヴァルはルルーシュをよく知っていた。これはスザクを超えているかもしれない。
彼女がどうしても欲しいルルーシュにとって、それはめんどくさい事柄から実においしい話へと形を変えた。
「まったく、、しょうがないな。一肌脱いでやるか。」
リヴァルはにやにや。
「よし、明日この時間、みんな遅れずに集まれよ!!」