二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どうぶつの森☆ラビリンス村だより★  --己を試す時-- ( No.58 )
日時: 2011/02/26 11:38
名前: 蛍 ◆4ih38MZOIM (ID: ZnME3JLW)
参照: 元花夢ですが何か?(´・ω・`)

* 第五話 *  弱い自分、強がりな自分

「そうよ、迷宮村 よかったら遊びに来ない?」


 メイは答えた。


 雲母は少し迷った。


 本当に私みたいな人が遊びに行っていいのかな?

 またあの時みたいに——————。

 「——————ごめんなさい、今日は都合が悪くて行けないんです…」

 雲母は俯き加減に言った。

「………………そう、なら仕方ないか、じゃあまた!」

 メイは帰っていった。

 
 <メイさんがお帰りであります!>

 帰ってしまった。

 
   ああ、何て私は素直に言えないのかな————

  もっと、素直に言えればいいのに————…

  雲母の瞳から一筋の涙が毀れた
 
  頬を蔦って涙が落ちてくる。


 「ほーら、やっぱりあたしの方がいいんじゃん」

  どこからか詠琉の声が聞こえる。

 「え…………で…でも……………」

 雲母は曖昧な返事をする。

 「ホラ、そういう所が駄目なんだよ!いっつもウジウジしてさ」

  詠琉は言う。

 ヒュウウウゥゥゥゥゥゥゥ—————…

 何処からか物凄い風が吹いた。

 雲母の瞳が血の様に赤く光った。

 「おい、門番。さっさと門開けろ」

 詠琉は門番に言う。

 「き……雲母さん、どうしたでありますか?何時もと瞳の色が違うような…」

   ガツン

 詠琉は門を蹴り上げる。

「いいからさっさと開けろ!」

 詠琉は門番を怒鳴り付ける。


「わ……分かったであります!門を開くであります!」

  ギイイイイイイィィィィィィ———…

 重い鉄の門が開いた。

 「処でどちらにお出かけでありますか?」

 門番は詠琉に聞いた。

 「迷宮村」

 詠琉は答えた。

「め…迷宮村でありますか!お気を付けて行ってらっしゃいませ!」

 二人の門番は詠琉に敬礼した。

 詠琉はメイの村へ走っていった。


                   *   続く *
 


   シリアス系になってしまったww