二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: どうぶつの森☆ラビリンス村だより★ --己を試す時-- ( No.68 )
- 日時: 2011/02/26 20:22
- 名前: ☆*+*あゆ*+*☆ ◆AUKKRecP3g (ID: 61sEG6zu)
第7話 疑問
バタン!
「ハァ・・・ハァ・・・」
やっと、ラビリンス村へ戻ってきた。
いろいろ考えたけど・・・、
疑問がたくさん、浮かんだ。
なぜ私は本当にラビリンス村に来たのか、
そして・・・、本当に自分は必要だと思っているのか———。
ねぇ、誰か答えてよ・・・。
いや・・・いやだよ!
昔みたいに戻れっていうの・・・?
いや・・・いや!
私は変わったのに・・・!
「いやああぁぁぁああぁ!」
そうなんども泣き叫ぶのだった・・・。
・・・チュンチュン
「ッ?」
外で、鳥の声がする・・・。
窓から明るく日がさしている。もう・・・朝なんだ・・・。
「ベットで寝ろよ」
心の声で詠琉ちゃんの声がする。
「う、うるさい!!!」
シ・・・ン・・・
家中が静まり返る。こんなに大声出したのって、初めて・・・?
「詠琉ちゃんには関係ないじゃん!今すぐ、出てってよ!」
「うるせぇ・・・出てけばいいんだろ!じゃあな」
ズキン・・・
たった1言で、胸が痛む・・・。
「じゃあな」・・・。
本当はいないけど、心から出て行ってしまう・・・。
すべて・・・なかったことに・・・
ポタッ・・・
あれ・・・?私は・・・どうして泣いているの?
詠琉ちゃんがいなくなって、スッキリしたでしょ・・・?
ハッ・・・
違う。詠琉ちゃんは・・・。
本当は・・・、私のことを思ってくれてるんだ・・・。
たまにひどいけど・・・、私を1番に思ってくれてる・・・。
そうだよ・・・私が言えないこととか、言ってくれてるじゃん・・・
今だって・・・風邪引かないように、気を使ってくれたかもだし・・・
「うっ・・・うっ・・・」
大きな誤解をした・・・。
憎い・・・、自分が憎いよ・・・!
*
「ねえ、雲母ちゃん!」
「すみません・・・、今ちょっとそんなことじゃ・・・」
「そーお?」
誰とも・・・今は喋りたくないんだ・・・。
「ごめんなさい・・・」
「いいよいいよ!また今度はなそ!」
・・・分かる。
私には、分かるよ。
リリアンさんは・・・、私に変に気を使ってる。
目でわかるもん。詠琉ちゃんとは違う、他の気の使い方・・・
ちょっと・・・部屋で落ち着こう。
バタンッ
「ハァア。」
もし、時間を戻せるなら。
詠琉ちゃんに向かう態度を、変えたい。
もっと優しく・・・なりたかった・・・。
「今でも・・・」
今でも・・・遅くないのかな?
ハッ・・・
「あたしを呼びたいときは、心の中でそう思え。」
昔に言ってくれたことを思い出した・・・
きっと、今でも遅くないよ!
「詠琉ちゃん・・・!」
詠琉ちゃん・・・、会いたいよ。今すぐ、会いたい・・・。
「なんだ?」
「あっ!」
きてくれたの・・・?
「当たり前だろ。そんなかんたんに出て行くか。」
詠琉ちゃん・・・!
「ごっ、ごめ・・んなさっい・・・」
「別に。あたしももっとまともな感じだったら・・・」
「ごめんね・・・。もう、大丈夫だよ・・・」
「あっそ!」
相変わらずちょっとひどいけど・・・、
これがいつもって思うと安心するな・・・。
これからもずっと一緒にいてね!
第7話 終わり