二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.14 )
日時: 2011/03/31 22:42
名前: リラ (ID: gG3G93SR)

第一章—苦しみの自覚の末に得る心—

トワイライトスクールの屋上では、昼休みを告げるチャイムがなっている時サボり組の一人の少女が寝ていた。

「フワァ〜…ってヤバ…昼休みになるまで寝てたんだ(汗」

少女—リズは、後でグラッセにたんまりと怒られるんだろうなとゲッソリしながらこれから起こる事に対してため息をはいた。
それなら授業をサボらなきゃいいんじゃ…と言う考えはこの少女には無いだろう。
この少女は、思った事はやると言う別の意味で厄介な意思を持っているから

「…大体、朝のアレが悪いんだよ」

リズはそう言うと、今日サボる事になった原因とも言える今朝の事を思い出す。

『—中等部2−Bのリズティクスト・ブラックノーバディさん、今すぐ職員室まで来てください』

クラスで、ハイネとオレットと話しているといきなり呼び出しがかかりリズは首を傾げる。
…何か、あったのか?それとも何かやったっけ?(滝汗

『おいリズ…お前何やったんだ?』

『何もやってないよ!!ハイネじゃあるまいし!!(やってないハズ…』

ハイネに考えている事をどんぴしゃで言われ、冷や汗をかくが取り合えず行って見るしかないだろう

『仕方ないな…ちょっくら行って来る!!』

軽いノリで廊下に出て走り出すと—誰かにぶつかった。

『うわぁ!!?』

『いってぇ…』

その反動でどちらも倒れてしまい、リズはヤバいと思い相手を見る。
倒れているのは長い藍の髪にポニーテールの紫の瞳をしたズボンをはいた女の子(?)だった。

『ご、ごめんなさい!!大丈夫!!?』

女の子にぶつかってしまうとは何たる失態と思い、リズは女の子を助け起こす。
女の子はいや…別にいい、俺もボーとしてたしと予想より低い声で答える。

『え、えぇーと…貴女名前は…?』

『…マーベルだ、リズティクスト・ブラックノーバディ』

名前が解らないので聞くと、相手は自分の名前を知っているようで教えてくれた。

『そう…マーベルちゃん!!』

リズがそう名前を呼びながら微笑むと、マーベルは固まった。
マーベルちゃん…自分の呼ばれ方に対してだ。
次の瞬間、学校中に響き渡すほどの声が響いた。

『俺は女じゃねぇぇぇ!!!男だぁぁぁぁぁぁ——————ッ!!!!!』

『えッ!!?ポニーテールだったからてっきり…』

『男でも髪が長い奴とかいるだろうがぁ!!!ムーン・ヴァノイズとか!!』

『あ…(汗』

そう言われて見ると、確かにそうだった。
ムーンもマーベル…君と同じように後で髪を結っているので何も言えなかった。

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.15 )
日時: 2011/04/01 12:43
名前: リラ (ID: gG3G93SR)

『それを言われると何も言えないわね、悪かったわマーベル君』

『…マーベルでいい、君付けで呼ばれるのはあまり好きじゃない』

自分の間違いを認め今度はちゃんと謝ると、マーベルはそう言いクラスへと消えた。
…同じクラスだったのか…と思いつつ、リズはマーベルについて疑問を覚えていた。

『…彼の気配普通の人間じゃない…?光と闇を両方感じるなんて…何かとても大事な気配の気が…』

『いた、リズ——————ッ!!!』

明らかに普通の感じがしないと首を傾げていると、突然名前を叫ばれる。
思わず顔を上げると、グラッセとムーンが走ってきていた。

『お前呼ばれてるだろ!!早く職員室来いッ!!』

『え?グラッセとムーンも…?』

『ああ、その他アクセルやロクサスたちも呼ばれているんだよ』

どうやら十三機関全員が呼ばれているようで、嫌な予感を感じた。
何だろう、この寒々しさは…?

『解った、急ごう』

『ああ』

取り合えず確認する必要があると思い、グラッセたちと職員室まで走り出した。
そして、着いた途端かなりのオーラを放っているサイクスがいてリズたちは冷や汗をかく。

『ど、どうしたのサイクス…?』

『どうしたもこうしたもあるかぁ…!!お前たちも校長室行けばこうなるぞ…!!!』

『はい?何で校長室…?』

これにはリズも聞いて見ると、サイクスの答えにムーンは何でだと思う。
何故校長室に行かなければいけないのかと、全然わからないからだ。

『行けば解るとしか今は言えないな…アクセルたちはもう行った』

『…よく解らないけど、行けばいいんだね?』

サイクスがそれしか言わないので、リズたちは職員室の横にある校長室に通じるドアを開けた。
その瞬間、その意味がよく解った。

『ぶるぅぅあぁぁぁ!!!リズたちよぉぉぉ!!!よく来たぁぁぁ!!!』

『『お前かぁぁぁぁぁぁ——————ッ!!!!!』』

校長席に座っていたのは何と—ゼムナス、それを見た途端リズとムーンのダークドロップがゼムナスの顔面にヒットした。
近くでは当たり前だなとロクサスとラクシーヌがため息をはいていて、アクセルとデミックスはゲッソリしていた。
唯一、ナミネだけは苦笑しながら正常な心(?)を保っていたが

『何でナスがいるんだよ!!?えぇ!!?(黒笑&暴走』

『てめぇ、今度は何をしたぁぁぁぁぁぁ!!!』

怒り狂いながらゼムナスのネクタイを掴み机に足を乗せながら、リズとムーンが問い詰める。

『決まっているだろぅぅぅ、私がこの学校の校長になったからだぁぁぁ、前の校長はバカンスにいかせたぁぁぁ』

『『戯言抜かしてんじゃねぇぇぇ——————ッ!!!!!』』

ゼムナスが楽しそうに言うと、リズとムーンのマジックアワーとダークスパイラルが襲い掛かったのは言うまでもない。
それで、機嫌が悪くなったリズは屋上でサボっている所に至る。

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.16 )
日時: 2011/04/01 13:41
名前: リラ (ID: gG3G93SR)

「はぁー…思い出してもムダか、仕方ない戻りますか」

今朝の事を思い出しこれから大変だなとため息をはきながら、寝ていた屋根から下りようとすると

「—話って何?」

「あ…ごめんね!!昼休みなのに時間潰しちゃって…」

「(ゲッ!!?)」

何とグラッセと女の子が入ってきて、リズは思わず隠れてしまった。
今出て行ったら、何授業サボってんだって殺される…(滝汗
そんな恐ろしい事が予想ついているので、リズはこっそりと見ていた。

「あ、あたし…実はグラッセ君の事が好きで…付き合ってください!!」

「(告白の現場遭遇ですかぁぁぁぁぁぁ!!?スマングラッセ…見るつもりは…!!)」

すると女の子がグラッセに告白して、リズは心の中で謝り見ていた。←
いや、告白現場に遭遇して見ない奴などいないだろう。
そして、親友がどう答えるか面白そうなので耳を傾ける。

「悪い…俺ずっと好きな奴いるからキミとは付き合えない」

「…ッ!!」

「(え…!!?)」

グラッセがそう答えると女の子は落ち込み、リズは固まった。
親友に好きな人がいたなんて、初めて知ったから

「(グラッセでも恋するなんて…世の中わからないな…)」←

そしてサラッと失礼な事を言い、女の子が去りグラッセが哀しそうにしているのが見えた。
アイツでも、罪悪感とか感じる事あるんだ。(何時も魔法攻撃されるのでそう思っている)

「好きな奴か…アイツは気付いてないけどな…」

「(そういうの鈍い子好きになったんだ…哀れだなグラッセよ)」

グラッセがそう呟いているのが聞こえて、リズは心底クラスに戻るグラッセに同情した。
そう考えている少女自身が誰よりも鈍いのだが、それを本人は知らなかった。

「まぁどんな子か気になるけど今はご飯だ♪」

ムーンと食べる約束をしていたので、同じくサボっているハズの少年の気配を探しながらリズは移動した。
…もちろん、教室などに戻る気など無いので弁当箱を持ちながら…←念には念をいれムーンとサボる時持って来ていた

「ふわぁ…よく寝た」

一方、ムーンは学校の中の森の中で寝ていた。
ちょうどそこは日陰になっており、とても涼しく気持ちよかった。

「ムーン!!」

「リズ!!よく解ったな…」

そんな事を考えていると、毎度ながらかなり早いスピードでリズが走って来た。
早く弁当食べようと、二人してワクワクしていると

「あ…あれって」

「マーベルだ…」

そんなこんなで箱を開けようとしていると、近くの木の上でマーベルが眠っていた。
恐らく彼も授業をサボり、ここで休んでいたのだろう。

「マーベルッ!!!」

「うおっ!!?」

リズが彼が眠っている木の枝まで登ると、彼は驚いて目を開ける。
どうやら、今起きたようだった。

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.17 )
日時: 2011/08/11 13:47
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「何だ…リズティクスト・ブラックノーバディにムーン・ヴァノイズか…」

「何故にフルネーム…」

「それめんどくさいから、普通にリズとムーンでいいわよ」

相変わらずなマーベルに、リズとムーンは苦笑しながら答える。
リズとムーンも同い年くらいの子に、フルネームとかで呼ばれるのはあまり好きじゃなかった。

「アンタ、ご飯はどうした?」

「…寮暮らしだから、持って来ていない」

「マジッ!!?」

マーベルに昼食はと聞くと、なんと持ってきていないらしく二人は驚く。
これにはマーベル自身も、そんあに驚く事かと思う。

「メシはちゃんと食わないとダメだ!!昼食沢山あるから一緒に食べようぜ?」

「え…でも」

いくら彼らが優しいからって、そこまで甘えていいものなのかとマーベルは思う。
そんな彼に気が付いたのか、リズは気にしなくていいよと笑う。

「それに…同じノーバディ同士なんだから仲良くしましょうよ」

「ッ!!?気付いていたのか…ッ!!?」

リズがそう言うと、相手も予想外らしくかなり驚いていた。
そう、マーベルはリズとムーンのように特別なノーバディだった。

「そりゃあ、人と違う気配出てたし…アンタの気配はよくよく思えば仲間の気配と同じだったもの」

「それと、光と闇の力を両方感じるなんてノーバディ以外有り得ないしな…キーブレードも使えるだろ?」

リズとムーンの説明と推理に、マーベルはお手上げだなと苦笑する。
恐らく彼女たちはもう一つの真実にも気が付いているだろう

「ああ、キーブレードは使えるよ…そして俺は『異世界』から来た者さ」

「「やっぱりか…」」

マーベルが全て話すと、リズとムーンはやはり予想していたようでため息をはいた。
異世界—それはお互いが絶対に干渉しては行けない領域でもある。
だが、彼は何かに巻き込まれでもしてこの世界に飛ばされてしまったのだろう。
異世界を移動できる人物は限られている—ここにいるリズやチートキャラしか行けないのだ。

「俺の世界にもⅩⅢ機関はいて…俺はそこの一員だった」

「別世界のⅩⅢ機関の一員…」

おにぎりを食べながら説明するマーベルに、玉子焼きを食べているリズの好奇心が上がっている(何時の間に食べてたんだお前ら)
そしてニヤリと微笑むと、立ち上がりマーベルを見て

「ねぇマーベル、私とキーブレード同士で戦ってみない?」

「え?」

リズにそう聞かれ、マーベルは戸惑う。
相手もキーブレードを使えるようだが、何せ女の子である…手加減が苦手なマーベルは冷や汗をかく。

「私別の世界のⅩⅢ機関の実力が気になってたんだよね〜!!あ、でも手加減とかナシね!!」

私も本気でいくから言われ、マーベルはどうしても女の子という理由で困ってしまう。
その考えがのち、間違いだったと知ることになるが…

「いいけど…」

どうやって手加減しようかと考えながら、マーベルは己のキーブレード—ロストメモリーを出す。
その瞬間、リズの表情がこれでもかというくらい驚愕に開かれた。

「ヴェンのキー…ブレード…ッ!!?」

「「え?」」

あまりの動揺っぷりとその言葉に、ムーンも首を傾げるがすぐに首を横にふり

「行くわよ、マーベル!!」

「かかって来い、リズ」

そう言うと、光と闇が全力でぶつかった。

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.18 )
日時: 2011/04/01 22:32
名前: リラ (ID: gG3G93SR)

いよいよリズとマーベル君の対決じゃああああああ!!!!!(暴走中

リズ「…また始まったよ」

マーベル「…ここの作者ってこんな感じなのか?」

ムーン「ああ、アホなんだ…大和さんと違って突っ込む所が多いから慣れてくれ」

何アンタらは、マーベル君にウソ教えてるのォォォォォ!!?
一応マーベル君が来てくれたって事で、ミニ歓迎会やってるんだからさ〜

リズ「ハイハイ…それよりも何ヴェンの事出してんだぁ——————ッ!!!!!(マジックアワーが降り注がれる」

ぎゃああああ!!?何でヴェンが絡むとこの子はこうなるの!!?
だってさ、折角マーベル君のキーブレードがああなんだから書いておいた方が…

リズ「ダークオブリング!!ダークフレイム!!ダークファイガ!!ダークスパイラル!!ダークドロップゥゥゥ!!!」

闇の五連続ですかぁぁぁ—————ッ!!?(空の彼方へと飛ばされる

リズ「ゼェ…ゼェ…まだだ、待ちやがれッ!!(クライドで追いかける」

—またしても間—

マーベル「こ、ここではこんなに作者をボコるのか…!!?(滝汗」

ムーン「大丈夫だ、これくらいでアイツは倒れはしないしこれは攻撃の基本だ!!!」

マーベル「…俺、とんでもない世界に来てしまったような気が…(汗」

ムーン「この世界に来た以上、毎度毎度こんな感じなものがある…諦めろ」

マーベル「そして慣れろか…(汗」

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.19 )
日時: 2011/04/02 01:16
名前: 苺 (ID: oxfV1uL3)

ぎゃーー!!リラさんが!!神小説を書かれているリラ様が…!!
ソラの彼方へ…。ちょ、誰か、リラさん助けてあげてよ!!
幾ら黒い私でも、アレは酷いと思うよ!!??
リズちゃん、何あの子怖い(今更!?)(・。・;

そして茄子ぅぅぅぅ何故居る!?ママンが怒って
当然だぞ!?…サイクス…後で一緒にボコりに行こう(黒笑

マーベル君!!…頑張って慣れろ。私からはそれしか言えない…。

リラさんが戻ってきたら、ケアルガします!!
更新、いつでも待ってます!!


Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.20 )
日時: 2011/04/02 15:36
名前: 大和 (ID: 1TfmKDW9)

  お久しぶりですー♪大和です!・・・あれ?リラさんが居ない・・・。・・・続けます。

  ・・・・。早速マーベルのヤツ出てきましたね(汗
 
 マーベル「初登場のシーンは・・・・(体からキノコがニョキリ」

  まあ、いいんじゃない?本編でも同じような事になるんだからさ(笑

  そのキノコ採りなよ。ってゆーか、アンタが女の子っぽいのはもう最初の時点で決まってt———

 マーベル「何でだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」(キーブレードを投げる

  ギャフゥッ!!痛いよ、マーベル・・・

  ・・・・仕方ないじゃん。そっちの方が面白そうだし(笑




  ナス、出てきましたね。面白すぎてお腹痛いです・・・前の校長はバカンス、ですか・・・。いいなぁ・・・。

  リラさん、私のほうがとりえ無いですから☆安心してください♪

 ロクサス「貴様以上にとりえの無い人間はこの世には一人も居ない・・・」

  ・・・。何か来てしまいましたね(汗

  それでは〜・・・と言いたい所ですが、マーベルの歓迎会ありがとうございます♪こちらでもリズちゃん達の歓迎会しておきますね☆


Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.21 )
日時: 2011/04/03 21:10
名前: リラ (ID: gG3G93SR)

ふぅ…ようやく戻ってこれました(汗
苺さん、ケアルガの声援ありがとうございます!!(復活

リズ「…生きてやがったか…」

…ホントに酷いね、キミ(涙
それではコメント返し!!


苺さん

空の彼方へと飛ばされてしまいました☆
わ、私は神小説など書いておりませんよ!!(汗
まだまだヘタクソですから!!

リズ「そうですよ!!こんなダメ人間でしょうもない人物が書いているものなんですから!!」

…そこまで言われると、いくら私でもヘコむよリズさんや
リズは怖いですよ、特に怒らせると…(怯

リズ「貴様が私を怒らせる原因を作っているのだろうが…(黒笑」

さーてと!!続き続き!!(滝汗
ゼムナスは校長としてしか出演が思いつかなかったんです(汗
サイクス、一緒にボコりに行こうってさ

サイクス「…いいだろう、俺のバーサクの力を見せてやる…ッ!!!」

…お願いだから、そのバーサクに苺さんを巻き込むのだけはやめてね
マーベル君は…本当に頑張って慣れてください(オイ


大和さん

ただいま戻ってまいりましたー!!
早速マーベル君を使わせて頂きました!!
彼はこれからも活躍してくれるので、楽しみにしてください!!
…初登場のシーンは、ごめんねマーベル君(汗
女の子に間違えられるというポニーテールを上手く使わせてもらっちゃったんだ☆(オイ

リズ「ホントスミマセンでした…マジであの時女の子に見えたんだもん(汗」

…それ本人が聞いたら、泣くよ?
ナス出てきました!!前の校長はバカンスで楽しく遊んでますよ!!
ロクサス…大和さんに失礼だからそのへんにしてあげて(涙
リズたちの歓迎会楽しみにしているので、頑張ってください!!
それでは書きます!!

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.22 )
日時: 2011/04/03 21:34
名前: リラ (ID: gG3G93SR)

リズとマーベルがぶつかって数分後—マーベルは膝をついていた。
そう—リズのあまりの強さに驚きを隠せずに

「どうした?まだまだいけるでしょ?」

「(何だこの力…!!?ヘタすれば俺の世界の仲間より強いじゃないか…!!)」

キーブレードを2本振り回しながら余裕そうに聞いてくるリズに、マーベルは女だからって侮っていたと思う。
戦場では油断は禁物とは、正にこの事だと彼は思った。

「だったら…これでどうだよッ!!?」

「ッ!!何ッ!!?」

するとマーベルはいきなり闇の突進—ダークヘイズを繰り出してきた。
本当にいきなりの事だったので、リズは防御できず弾き飛ばさせてしまう。

「あぐっ…!!」

しかも喰らったのは闇属性の技、一応光属性である彼女にはキツイ一撃であった。
回転しながら元の体制に戻すと、リズはとても嬉しそうに微笑む

「やるじゃない!!こんなに手ごたえがある攻撃を出来る相手は久しぶりで嬉しいわ!!!」

「ヘッ…それは俺もだね」

まるで悪役のような笑顔を浮かべながら言うと、向こうも同じように返してくる。
密かにムーンが、コイツら悪役にしか見えねぇんだが…と思っているのは秘密である。

「マジックアワーッ!!!」

「ホーリーライズッ!!!」

そして光の柱同士がぶつかると、別の光の性質がまるで空気に振動するかのように相殺される。
それを見て、リズは何かに気が付いたようだ。

「やっぱりね…アンタは私と同じ光と闇を扱うタイプだね!!…属性が私とちょっと違うみたいだけど」

「はぁ!!?」

リズが何処か納得したかのような顔でいると、これまで口を出さなかったムーンが驚く。
てっきりムーンは、マーベルが光と闇を操る光属性だと思っていたからである。

「どう言う事だよ、リズ」

「んー、ようするに前のムーンと似たようなモンだよ…彼には光と闇の属性が両方混ざっている」

「何ィィィィィ——————ッ!!?」

説明を求めると、予想外の答えが返ってきたのでムーンは絶叫した。
かつてムーンも月と闇の属性が混ざった2つの属性を持っていたからだ。
だとしたら、属性同士が反発して拒絶を起こさないわけが無い。

「じゃあ、マーベルの奴マズイんじゃないのか!!?俺のように…」

「それはアンタが月属性だったら暴走しただけだと思うよ、光と闇は相容れぬと言われているけど結構属性の相性とかはいいもの」

暴走するかもしれないと言うと、リズは淡々と冷静に分析した内容を言う。
この短時間に、ソレを見破る彼女は何者なのだろうかと言う疑問はナシでお願いします。

「それに彼の中の力はアンタと違って安定してるもの、アンタの場合は相性が悪かったんだと思うよ」

リズはムーンに説明し終わると、もう一度マーベルを見る。
まだ、決着は付いていない…喧嘩の再会と行こうか

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.23 )
日時: 2011/04/04 21:29
名前: リラ (ID: gG3G93SR)

「さあてと、続きと行こうかマーベル」

「おうッ!!!」

リズとマーベルが喧嘩の再開をしようとした瞬間、ムーンはハッとした。
この気配は…間違いないと確信したからだ。

「あー、お前らその辺にしといた方が…」

「何で?」

「このバトルはこれからだろ?」

一応止めて置くが、二人はどうして止めるのか解らないようだ。
そりゃあお二人さん…アイツの怒り狂った気配が近づいているからだと言おうとしたが—遅かった。

「何やってんだお前らはぁぁぁ——————ッ!!!」

「「ぎゃあああああああ!!?」」

突然フレアとフラットが襲い掛かり、リズとマーベルは絶叫する。
そしてムーンは、あーあとため息をはきながら魔法を撃った張本人を見る。

「お前が一番何やってるんだ…」

「貴様ら、何普通の人間がいる前でキーブレード出して戦ってんだぁぁぁ!!!」

張本人—グラッセに聞こえないように呆れながら呟くと、グラッセの怒号が響いた。
流石にこれにはヤバいと感じ、リズとマーベルは正座する。(マーベルはさせられた)

「いやぁ…マーベルが実はノーバディだったので、どれだけ実力があるのか気になってしまって…(汗」

「俺も…何かこの世界ではキーブレード使える子が始めてみたので…つい戦ってみたくなって…(汗」

それぞれが理由を言うが、怒り狂った大魔神が納得するわけも無い。
その後、リズとマーベルの長い悲鳴が昼休みに響いたそうだ(大和さん申し訳ございません by作者)

—間—

「最近なんでこの間使うの!!?」

大人の事情ってやつですよリズさんと言う声が、何処からか帰ってきた。
お前大人じゃねぇだろと言いたいが、これ以上叫ぶと変な人だと思われるので止めといた。

「あのグラッセって奴、怖ッ!!」

「でしょ!!?アイツ切れると本気で人を攻撃するんだよ〜」

それから放課後、リズとマーベルはアレで気が合いムーンとともに教室で話していた。
マーベルは、どうやらこの世界には勝手に飛ばされてしまったようで帰る方法が解らないようだった。

「私の特別な異世界を渡る闇の回廊はキミが通るのは危険すぎるし…取りあえず帰る方法解るまでここにいたら?」

「そのつもりだよ、これからよろしくな」

リズがそうおすすめすると、マーベルも頷き握手をした。
そして、マーベルの世界の事を沢山聞いたのだった。

「へー、キミの世界のⅩⅢ機関のロクサスは怖いんだねー(汗」

「そう言うお前の世界のロクサスも驚いたよ、父親だろ?」

「まぁね、たまに何でも背負い込み過ぎて悩んじゃうクセは困りものだけどね」

何故かロクサスの話になって、散々な言い草になってしまったが…

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.24 )
日時: 2011/04/05 13:47
名前: リラ (ID: gG3G93SR)

「…マーベル・ダークネスハートか…」

「俺と同じノーバディなんだろ?」

リズとマーベルとムーンが楽しそうに会話している時、それをグラッセとロクサスは違う校舎から眺めていた。
近くでは、遊びに来たアクセルがニヤニヤしながらグラッセを見ている。

「嫉妬かグラッセ?」

「別にそう言う訳じゃ…ただ羨ましいなって」

そう聞かれ、グラッセは心の底からそう思った事を言う。
そう、別に嫉妬している訳じゃないんだ…羨ましかった。

「マーベルは…ノーバディだがらリズとムーンの考えとかも理解出来るだろ?…俺はそれが出来ないから」

「グラッセ…」

彼が最も気にしている事を呟き、ロクサスは地雷踏んだかと焦る。
グラッセは確かにキーブレードも使えリズたちの親友でもあるが、1つだけ大きな違いがある。
それは人間とノーバディと言う人種の違い、それだけは埋められない大きな溝であった。

「俺はノーバディであるリズたちを恐れる人間、そしてリズたちは消える運命に抗い戦い続けるノーバディ」

それだけは、何をしても変わらない深い因縁とも言える関係
その運命は、グラッセにとって哀しくて仕方が無い。

「…俺たちが解り合えるなんて事無いのに…どうしてこんなにも羨ましいんでしょうかね?」

俺がノーバディに恋をしてしまったからかなと振り向くと、ロクサスは—拳を構えていた。

「こんのドアホォォォ——————ッ!!!!!」

「ぐえッ!!?」

「わーッ!!?グラッセ!!!」

その拳はもちろんグラッセに向けられ、彼は廊下まで飛ばされる。
これにはアクセルも驚き、何やってんだとロクサスを見る。
だがその顔は、怒り狂ってはいるが何処か悔しそうだった。

「何が解り合える事は無いだッ!!?ふざけるなよ!!俺はそんな事認めない!!!」

飛ばされたグラッセの襟首を掴みながらそう叫ぶ姿は、まるでリズのようだった。

「お前は…解っているハズだ!!!運命なんか断ち切れる事も出来るし抗う事ぐらい許されるぐらい!!!」

運命に抗い続ける事を決めたロクサスだからこそ、はっきりと断言できる言葉だった。
リクに誘拐され、ディズ(賢者アンセム)に翻弄され勝手に運命を決められた時ただ虚しかっただけだった。
そして悔しかった…何も出来なかった自分が

「リズやムーンの事…大切ならそんな運命ブチ破って来いッ!!!お前にはそれが出来る力があるだろッ!!?」

自分はその時それが無く、アクセルやシオンを守れなかったが彼なら守れる。
彼には諦めてほしくなかったんだ…友達を守る事や理解する事を
人間とノーバディの決められた因縁や運命を、全て断ち切ってほしかったんだ…

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.25 )
日時: 2011/04/06 18:01
名前: リラ (ID: gG3G93SR)

「…ロクサス、一つ言っていいか?」

「何だ?」

「…俺を殴り飛ばした反動で、机が滅茶苦茶になっているんですけど…」

「あ…(汗」

するといきなりグラッセが話題を代え、ロクサスは周りを見てハッとしてしまった。
彼の言うとおり殴った威力が大きすぎて、机やイスが倒れていた。

「あ、あはは!!ヤベ…元の位置に戻します」

「「………手伝うか(汗」」

これには冷や汗をかき3人で元に戻すことになった。
グラッセが密かに『ありがとう』と自分に言っていたのを知らず
ちなみに先らの殴った音は予想以上に大きかったようで、リズたちが後に来て驚くのだが…(その時、マーベルはロクサスを見た瞬間固まっていたが

「全く〜、何をどうやればここまで机がゴチャゴチャになるのよ?」

「「「…すみません(汗」」」

愚痴を零しながら手伝ってくれるリズに、3人は同時に謝る。
同じくムーンとマーベルも、一体何をしたんだと首を傾げている。

「いや〜…ちょっと拳で語り合って(?)…」

「えー!!そんな面白そうな事に何で私を誘ってくれなかったのよー?」

「お前を誘ったら、死人が出るわッ!!!」

ロクサスが説明すると自分もやりたかったと言うリズに、思わず何時ものテンションでグラッセはツッコミを決めてしまう。
それを見ていたムーンとマーベルとアクセルが笑い、結局皆が爆笑した。
こんな日々が毎日続けばよかったなんて、俺のその時思うハズがなかったんだ…

—翌日—

「ふわぁ〜、よく寝たぜ」

「俺はもう少し寝ていたかった…」

何時もどおりマーベルは、朝早くに来ていた。
隣では同じ寮の部屋になったムーンが、眠そうに呟く

「あのままじゃ、遅刻しそうだっただろ?」

「俺はこれも早起きだよ」

ムーンを起こした張本人であるマーベルがそう言い、ムーンが不貞腐れていると教室から叫び声が聞こえた。

『—リズには関係ないだろッ!!!俺の事なんて…余計な事詮索しないでくれ!!!』

『ご、ごめん…偶然聞いてただけで…ちょっと気になって…そこまで怒るなんて…』

『そこまで…?当たり前だろッ!!!俺の気持ちなんて何も知らないくせに…お前最低だよッ!!』

『そ、そうだよね…グラッセを怒らせるような事…聞いちゃったんだから』

『———ッ!!!もういいッ!!!リズなんかどうでもいい!!!』

そんな叫び声が聞こえると、教室からは怒り狂ったグラッセが走りながら出てきた。

「あ、オイグラッセッ!!?」

これを聞いていたムーンたちは、ただ事では無いと思い呼び止めようとしたが彼は聞いておらず走り去った。
何なんだと思いつつ、教室に入るとリズが重い空気を出しながら蹲っていた。

「うおっ!!?リズどうした!!?」

「私…」

駆け寄ると、今にでもリズは泣きそうだった。
何があったんだ…?

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.26 )
日時: 2011/04/08 23:32
名前: リラ (ID: F/CIbMuI)

「う、うぅ…ッ!!!」

「「ッ!!(汗」」

気が付いたら涙が出て、止まらなかった…
いきなり泣いちゃったせいで、ムーンとマーベルが困っているのが見える。
それでも、涙は止まらなかった…全部私が悪いのに…

「リズ、取り合えずこのままここにいちゃ他の奴らが来てめんどくさい事になる…マーベルも来い、今日1日サボるぞ」

「えっ!!?あ、ああ…別に構わないけど」

そんなリズに今は聞いてはいけないと気を使い、ムーンとマーベルは教室からリズを連れ出した。
…弱い私は、そうやって二人に甘えて逃げてしまったんだと思いつめているに気が付かず

「ほら、ハンカチ」

「…ありがとう」

リズを連れて屋上に向かったムーンたちは、リズにハンカチを貸し涙で濡れた頬を拭う
何時もの強気で鋭い青い瞳が今は普通の子供のようになっており、更に気まずい空気が流れる。
それを察したのか、リズはごめんねと謝り何時もサボり席であるコンクリートの上に座った。

「…私のせいでサボる事になっちゃってホントごめん、グラッセが怒るのも無理ないんだ」

「…一体何をしたんだお前…」

「それは俺も気になっていたな」

そうぽつりと小さな声で呟くと、ムーンとマーベルは何があったのかを聞く。
それにリズは、多分呆れるよ?と苦笑しながら教えた。

『ふわぁ〜…今日は早く学校来すぎたな…』

何故か胸の奥がウズウズしてて早く学校に来たくなってしまったリズは、能天気にクラスまで歩いて来ていた。
そしてクラスに入ると、見慣れた赤髪がいた。

『あ、グラッセ』

『リズッ!!?』

リズが親友の名を口にすると、彼は自分がいた事に気が付かなかったのか驚いていた。

『珍しいね、グラッセがこんな朝早くいるなんて…』

『それはこっちのセリフだ』

リズとグラッセがそう言い合うと、何故かしーんと空気が重くなる。
流石にそれは嫌なので、リズは何か話題を考えた。

『(…そう言えば、グラッセって好きな人いたんだっけ?この機会に聞いてみるか…)』

そう考えると、どうからかってやろうかとニヤニヤする。
そう、これが喧嘩の始まりとなってしまったのだ。

『ねぇグラッセ、グラッセって好きな人いるって話聞いたんだけど誰なの?』

『ブホッ!!?』

軽くワクワクしながら聞いて見ると、かなり動揺しむせてしまった。
…そんなに動揺するものか?

『どんな子なの!!?何で親友の私にそれを言ってくれなかったのかなぁ?』

『………』

スネたように言うと、何故かグラッセはとても悲しそうな顔をした。
私だって彼の親友なんだから、グラッセの恋に協力したかったんだ…


Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.27 )
日時: 2011/04/10 20:50
名前: リラ (ID: F/CIbMuI)

『ひ、秘密だッ!!!親友でも言えない事はあるってアクセルが言ってた!!!///』

『(あの赤ウニ野朗…余計な事を)』←

グラッセはそう言うとそっぽ向いてしまい、リズはアクセルに対して軽く殺意が芽生えたそうな
だが聞き出す事をリズは諦めていなかった、寧ろ意地でも聞き出してやると考えていた。

『ちぇー、でも意地でも私は聞きだすからね!!教えてくれるまで諦めないからね!!!』

『諦めてくれ!!頼むからッ!!!(泣』

『いいじゃん!!協力させろ!!!早くその子と両思いにならなきゃアンタ告白されるたびに大変でしょ?』

『………』

二人して騒ぎ始めリズがこの前の事も踏まえて大変だろうと心配し言うと、グラッセの表情が凍った。
そして、怒りに震えながら冷酷な目でリズを睨み付けた。

『お前…アレを見てたのか』

『あ…ごめん、まさかサボってる時にアンタらが来て告白シーンに遭遇するとは思わなくて…(汗』

思わず暴露してしまった自分に汗をかきながら謝るが、その表情は更に冷たくなる。
これには本能的にマズいと思い、魔法攻撃されると思ったリズは全速力で逃げようとしたが

『待てッ!!!』

『ッ!!!(滝汗』

右手を掴まれ逃げるに逃げれなくなってしまった。
グラッセはこれでも男の子、女であるリズが全力で振り払おうとしても無理である。
自分を掴んでいる彼の手は、力が強くて痛かったので顔を歪ませてしまう。

『い、痛いッ!!!…グラッセ』

『…悪い、でも離すつもりはない』

『(離してくれぇ!!地味に痛いんだって!!!)』

悲痛な声を上げるリズに、グラッセは謝るが離す気配はない。
リズは心の中で、泣く泣く絶叫していた。

『それよりも…お前何言ったか解ってるのか?』

『ッ…ご、ごめんなさい、もしかしてあの女の子…グラッセの好きな子だったの?』

『———ッ!!!もういいッ!!!』

余りの怒りように怯えながらも謝るが、それが相手を満足させていないのは明白だった…
そして、ムーンたちが聞いていた冒頭へと至る…

「……あー(汗」

「…何つーか、どっちもどっちじゃね?」

話を聞き終わるとマーベルはやっちまったなと冷や汗をかき、ムーンは呆れつつもすれ違い全開だなとため息をはく
それをリズは俯きながら、否定した。

「ううん、私が全部悪いの…グラッセの気持ちも考えないで無神経な事聞いちゃったから」

「「(別な意味でお前が無神経だよ…)」」

リズがそう自嘲じみた笑みを見せながら言うと、見事な鈍感っぷりだなと二人は同時に思う。
少女が泣いている時、授業の始まりを告げる予鈴が虚しく響いた…

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.28 )
日時: 2011/04/12 16:19
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)

うーん……
原因は明らかにリズちゃんのほうだと思うなぁ…

新作できてたんですね!
気づきませんでしたぁぁぁぁ((
しかもマーベル君まで出てきてるし…
びっくりづくしですね。

ゼムナスの無駄にある行動力はどうにかならないものか…

更新頑張ってください!!

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.29 )
日時: 2011/04/15 21:18
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

花影さん

リズが明らかに悪いんですけど自覚がないので仕方なかったんですよ…(笑

ムーン「お前こそ明らかに楽しんでるだろ…悪魔め」

あれ?何時もなら怒り狂ったリズが出てくるのに何でムーン?
更新が遅いとかなんで私がこんな目に合わなきゃいけないのよとか文句の嵐来ると思ってたのに…

ムーン「あー、アイツかなりヘコんでて撮影出来るのかもさえ解らん(汗」

ちょ、それ非常に困る!!
何とか立ち直らせて撮影するよ!!(汗

—しばらく、お待ちください byムーン—

リズ「………」

な、何とか撮影はしてくれる…
新作出来てましたよ!!学園ものを書いてみたかったので!!(殴
マーベル君は大和さんに貸して頂いて大活躍してもらうので楽しみにしてください!!
ゼムナスはもう、別な意味で諦めるしかないですね(オイ
更新頑張ります!!4月中は遅くなりますが(蹴 byムーン
それでは、書きますか!!

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.30 )
日時: 2011/04/15 21:43
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「リズティクスト・ブラックノーバディ!!…彼女もいないのか」

一方、教室では出席簿を取っているとリズたちが休んでいるのにクラスの皆が珍しいとヒソヒソと話をしていた。
そしてグラッセの周りだけが重々しいオーラを放ち続けていて、全員が怯えている。

「お、オイ…グラッセ、どうしたんだよ?」

「何もありませんッ!!!」

思い切ってハイネが話しかけるが、グラッセの怒り狂った声とガン飛ばしで怯んでしまい席に戻る。

「思いっきり何かあっただろアレは…」

「かなり怒っているよね…リズたちが休んでいるのに何か関わっているのかな?」

ハイネがそう愚痴を零すと、ピンツも頷きながら休んでいるリズの席を見る。
そしてオレットはその席を見てハッとした。

「先生!!さっきまでロクサスとナミネさんが居たのにいません!!」

『何ィィィィィ——————ッ!!!!!?』

先生を含めた殆どの人たちが絶叫すると、ロクサスたちの席をみる。
そこは物抜けの殻で、先らまでいた二人が消えていた。

「あ、朝からサボりかぁ!!?」

「り、寮にリズティクスト・ブラックノーバディとムーン・ヴァノイズとマーベル・ダークネスハートがいるか確認してくる!!!」

風紀委員長であるサイファーが全員の心の中を代弁すると、担任は職員室まで走り去った。
残された生徒たちは、ただ唖然としているしかなかった…

「…はぁ、ハイネ、ピンツ、オレット俺に付いて来てくれ」

「「「え?」」」

「…職員室まで言って状況を盗み聞きする、眠れスリプル…」

するとグラッセがため息をはき3人を指名すると、魔法でハイネたち以外の生徒たちを眠らせた。

「寝てるッ!!?」

「お前たちはもう世界に十分干渉しているからな、行くぞ」

これにはピンツが驚いていると、グラッセはキーブレードを仕舞い職員室まで走った。

『…何ですとォォォォォォ!!?』

『はい…わたくしのクラスのアクセル・チャクラムとデミックス・シタールもいません…』

『俺のクラス、ラクシーヌ・ボルトフラッシャーとゼクシオン・ブルーハワイとサイクス・ルナティックも…!!!』

「(…まさか、ノーバディ全員がサボってる…?)」

職員室につくと、聞いた事は何とノーバディ全員が行方不明と言う事だ。
流石にノーバディ全員がいなくなっているとなるとグラッセも慌てる。

「(リズ…アイツが鈍いの知ってるくせに、俺言いすぎたな…)」

冷静に考えてくると、先ら自分がした事は情けないと思ってくる。
何も知らないアイツに俺の考えを押し付けて解るはずもないのに…

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.31 )
日時: 2011/04/29 15:33
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「はぁー…」

「何時までヘコんでんだよ、ほら!!」

一方リズたちは学校を抜け出して、海まで来ていた。
元気を無くしてしまった親友を慰めるために、ムーンはシーソルトアイスを渡す。

「…ありがとう」

そんなムーンに感謝しながらリズは、アイスをシャリと頂く。
その味は相変わらず甘くてしょぱくて…何処か切なかった。

「そんなに気にするなって、グラッセだって今頃言い過ぎたって絶対落ち込んでるから」←大当たり

「まさか、寧ろまだ怒ってそうなんですけど…」

流石親友と言う事か…ムーンの言ってる事は大当たりなのだが、リズはそんな事に気が付かずうな垂れる。
そんな二人を見て、今度はマーベルがため息をはいた。

「大変なんだなー、恋をする人間って」

「そうだよね…」

よく解らないなと言うマーベルに対して、リズも同意し海を見つめる。
自分も海のように、自由に慣れたらいいなと今は思ってしまう。

「(俺は特にお前が大変なんだと思うが…)」

そんな愚痴を零すリズたちに対して、ムーンがそう思っていたのも知らず

「…そう言えば、俺たちって学校を脱走したよな?」

「そうだよ?」

「それがどうしたんだ、マーベル?」

するといきなりマーベルがそんな事を確認して来るので、リズとムーンが首を傾げながらも答える。
その答えに、マーベルはだんだんを顔を青ざめていった。

「じゃあ、今頃俺たちの脱走で大騒ぎになってるんじゃ…」

「「あッ…(滝汗」」

何ということか、この3人は自分たちがした事がどれだけ重大な事かようやく気が付いたようだ。
特に、リズとムーンの顔は更に青くなっていく。

「も、もしこれがサイクスにバレたら…」

「いや、もうバレてるだろうな…」

リズがママンの顔を思い浮かべ、ムーンに聞くと彼は涙目になりながら頭を抱えている。
それを見て、二人は同時に口を開いた。

「「殺される…ッ!!!」」

「(…何処の世界でもサイクスって怖いのな…)」

恐怖の余り二人して抱きつくのを見て、マーベルはそう思った。
今戻ったら、間違いなくジ・エンドだろうと思うが—時既に遅し
タイミングが悪い二人に、天からの裁判—いや月の魔人が降臨した。

「—何やっているんだお前らはぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

「「あんぎゃあああああ!!?」」

突然サイクスのバーサク状態のクレイモアが二人の上へと振り下ろされ、痛々しい絶叫が響いた。
バタンと地面に倒れる二人を確認すると、サイクスが着地する。

「流石機関の…いやゼムナスの最強副官だな」

「つーか、リズたち気失ってるぞ」

これにはロクサスが感心していると、アクセルが冷静にツッコミをいれる。
確かにリズとムーンは、目を回しながら気を失っていた。
…どれだけ、手加減無しの本気攻撃を喰らわせたんだ…

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.32 )
日時: 2011/05/05 22:12
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「「すいませんでした…」」

リズとムーンが目覚めて発した言葉はそれだった。
一応、サボってしまった事を反省はしていたからだ。

「全くお前たちと来たら…ッ!!…ん?そこのポニーテールの女は誰だ?」

「だから、俺は女じゃねぇぇぇぇぇ!!!」

そんな二人にサイクスが切れていると、ようやくマーベルの存在に気が付き首を傾げているとまた性別を間違えられた事により彼も切れた。
…予断だが、ここにいる機関員全員が女だと勘違いしていた事を知ったマーベルはかなり落ち込んだそうな←

「俺はマーベル・ダークネスハート!!れっきとした男でノーバディだッ!!!」

切れながらもこの世界のⅩⅢ機関に自己紹介し、全員が驚く。
ゼムナスが見つけていないノーバディがいるとは思っていなかったからだ

「…ゼムナスの奴、俺たちには任務の指令とか出すくせに全然仕事してないじゃん…」

「帰ったら、シメなければならないようだなぁ…ッ!!!(怒」

これにはロクサスも呆れていると、サイクスが微かにバーサクしながらゼムナス撲殺計画を立てていた。

「(いや、ゼムナスが俺に気が付かなかったのは別の世界から来た者だからなんて言えない…)」

密かにマーベルが、ご愁傷様と手を合わせ取り合えずこの世界の指導者の無事を祈った。

「…てか、まさかゼムナス以外全員来ちゃった…?」

「当たり前でしょ、アンタが脱走したって聞いたから心配してたのよ」

すると、改めて確認して来たリズにラクシーヌが答えると彼女は負のオーラを出ししゃがみ込む。

「あーあ、グラッセと喧嘩してただでさえ嫌な状況なのになおさらヤバい状況になっちゃったよー…」

ゼムナス以外機関員全員が学校から脱走してしまった事は、恐らくもう彼の耳に届いているだろう。
ただでさえ、今朝の出来事も混ざって死亡フラグが立ってしまったリズは14年の人生かぁ…と半分泣き目になりながらため息をはいた。

「何、アンタグラッセと喧嘩したの?」

「うーん、それでヘコんでてムーンたちと脱走したんだー」

それを聞いてラクシーヌは今の状況を理解したのか、現実逃避したいリズは明後日の方向を見ながらうな垂れる。

「喧嘩ぁ?どうせお前が余計な事聞いてグラッセ怒らせたとかだろ?」

「………」

そんなリズを見てアクセルが冗談で笑いながら言うが、リズの青い瞳が揺れムーンとマーベルが停止した。
空気も段々重くなりズーンとなっていると、アクセルはえと冷や汗をかく。

「ま、まさかのビンコか…?」

「………」

「アクセル…お前ムダに鋭いんだからそういう事言うなよな…」

余りの空気の重さに耐え切れずもう一度聞くと、リズは小さく頷きサイクスはため息をはく。

「うー…」

「わーッ!!!アクセルがリズまた泣かした…」

「また…?さっきも泣いていたのね…」

改めて自分がしてしまった事の重大さを感じたリズがまた涙目になると、ムーンが叫びナミネがリズの傍に駆け寄りながら撫でる。

「アクセル、お前…」

「最低ね」

「私も人の事言えないかもしれないけど…今のは酷いよ」

「嘆かわしいですね」

「女心が解ってないなー」

「下劣だな」

「正に傷口に塩塗ったな」

「………(哀れみの眼差し」

「俺が悪いのかぁぁぁぁぁぁ!!!!!?」

ロクサス、ラクシーヌ、ナミネ、ゼクシオン、デミックス、ムーン、マーベル、サイクスが順番に言いたい事をスパッと言うとアクセルが軽く泣き目になったそうな

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.33 )
日時: 2011/05/06 00:51
名前: 苺 (ID: oxfV1uL3)

リズちゃーん…お〜い、大丈夫〜?ホントにアクセルは
変な所では鋭いですね(汗)マーベルも…まぁ、その…ドンマイ☆

「………(哀れみの眼差しbyアリス」(アクセルに向かって)

「デブリスクフロウとエリミネーターに殺られてしまえばいいのに。」

おいおい、二人共しょうがないだろ。赤ウニのアクセルなんだから←

「落ち込むなんて、リズちゃんらしくないよ!元気出して!」

「女心の分からない赤ウニは、後で寿司ネタに加工しとくから!」(え

こらこらwww言いすぎだぞっとww
リズちゃん!早く元気になってね♪更新楽しみに待ってまーす!

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.34 )
日時: 2011/05/08 21:26
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

苺さん

リズは大丈夫じゃないですね♪(笑
アクセルは変な所で鋭くて無駄足踏みます、マーベル君はホントごめんとしか謝るしかない…

ムーン「笑って何だ!!全然リズの事心配してねぇーだろ!!寧ろ楽しんでるだろ!!」

…否定はしない!!何時もリズには酷い目にしかあってないもん←
今回は、とことん苦しんでもらうよ☆(作者が言う事じゃない

ムーン「お前…外道だな」

外道じゃありません、ただ修羅場を楽しんでいるだけです(オイ
それよりも、アクセル死亡フラグ立っちゃったね…(滝汗

ムーン「まぁ、女心を解ってないアイツにも非はあるしな…」

まぁ、ご愁傷様ってとこでしょ

アクセル「ご愁傷様じゃねぇぇぇ!!俺を助け…へぶっ!!!(そう言うと謎の闇の回廊で消える」

あちゃー、消えちゃった(汗
リズ、アリスちゃんとカズミちゃんと苺さんから応援エールがあるよ

リズ「…うん、なるべく早くグラッセと仲なおりしたいから頑張るね…ありがとう…(負のオーラ全開」

ダメだこりゃ…
仕方ない、それでは続き書きます!!

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.35 )
日時: 2011/05/08 21:54
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「私、どうすればいいの…?」

アクセルがロクサスたちに責められている間、リズは海を見ながら呟いた。
私には…こう言う時どう行動すればいいかなんて解らなかった。

「リズ、貴女は迷っているのね?」

「…人間で言うと、そうなるのかな」

すると騒動から抜けてきたのかナミネが聞いて来て、リズは自嘲するかのように笑った。
だって…私は…

「『私はノーバディなんだから迷う事なんて無いよ』でしょ?」

「…何で心の中で呟いてた事解るんですか…?」

先にナミネに考えを読まれ驚いていると、ナミネは微笑んだ。

「だってリズは私の子供ですもの、考えている事ぐらい解るわよ」

「…最近、ナミネが未来の母さんに似てきたよー…」

恐ろしいな過去と未来ってホントに繋がっているんだと頭の中で慌てていると、ナミネが冗談よと苦笑する。

「だって貴女の顔にそう書いてあったんだもん、苦しそうで哀しそうな表情してる」

ナミネは、人の表情を見分ける事や何を考えているかを見分ける事が得意だ。
恐らく自分は、それ程酷い顔をしていたんだろう…何時もならナミネにでも隠し通せる自信があったのに

「グラッセに謝らなきゃいけない気持ち、彼は何に対して怒っているのかが解らない気持ち、何でこんな事になってしまったんだろうと思う気持ち…今のリズはそんな気持ちで心がゴチャゴチャになっているんだよね?」

「…うん、そのとおりだよ…私解らない事が多すぎて」

ズバりとナミネに言い当てられていき、リズは全て合っていると思いつつ頷く。
色々な気持ちが混ざってしまって、今の私は抜け殻以下だと思う程だ…

「…それでも…いいえ、そう考えれるようになったならリズは少し変わったと思う」

「え?」

「今までのキミだったら、情けないなとか言って何時までも一人で背負って苦しみ続けてたもの」

しかし、ナミネはそんな自分を貶さず寧ろ褒めてきた。
確かに、前までの自分だったら誰にも相談せず一人で苦しんでいたと思う…

「それは貴女が強くなった証拠、仲間や友を信じて進めるようになった証拠だよ」

だから、グラッセにも今のように自分の気持ちを伝えて聞きたい事を聞くべきだと思うとナミネは言った。
自分が弱いせいで誰かを傷付けたとか…もう彼女にはそんな思いして欲しくない。
リズは、リズが思うように生きてくれればいいと思うから伝える。

「—自分の気持ちから逃げないで、現実を受け止めてどんと思った気持ちを伝えてすっきりしようよ!!それがⅩⅢ機関のリズでしょ?」

少しずつでも出来る事をしていけばいいのと、ナミネが微笑むとリズは目を見開いた。
…そうだ、そうだよね…こんなの私らしくなかった、迷い続けるとかおかしいじゃない…

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.36 )
日時: 2011/05/11 19:08
名前: 大和 (ID: 1TfmKDW9)


  わー!!久々に来ちゃいました!!

 マーベル「何ハイテンションなんだよ、気持ちワリーな」

  ・・・・・・(黙ってデジョンを唱える

 マーベル「——————っっ!!?このヤロォォォォォォ!!』

  ・・・。マーベルのヤツは消えた、かな?続けます。

  まず、マーベルになんか謝らなくていいですよ〜(黒笑

  アイツなんて雑用の似合うヤツですから♪

  もっとあっち系の道を歩ませちゃってもいいです!!(笑



  アクセル・・・・ドンマイ。そしてご愁傷様。

 ロクサス「俺からも・・・ご愁傷様、アクセル」

  今ここにいない皆も言ってました!!(黒笑


  それでわ〜☆

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.37 )
日時: 2011/05/13 20:25
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

大和さん

久しぶりに来てくれましたかー!!嬉しくて今なら踊れそうです!!(涙

ムーン「(大和さんより、コイツの方が気持ち悪いな…)」

喧嘩売ってるんですか、アンタは
私も本気出しても構いませんけど?(召喚獣構え

ムーン「(鬼だ、コイツ…)」

いや、ホントにマーベル君の件はすみませんでした(汗
まぁ、これからもやらせていただきますけど♪←

ムーン「哀れだ…」

あっち系の道に進ませて良いとは…ラッキー♪(エ?
これで、あのネタが出来ますよ(何をする気!!?
アクセルは…ある意味ドンマイとしか言いようがありませんね
あっちの世界のロクサスも、慰めてるから頑張れ!!

アクセル「他人事過ぎるわぁぁぁぁぁ!!!」

いない皆様もありがとうございます♪
それでは、書きます☆

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.38 )
日時: 2011/05/13 20:51
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「…そうだよね、ナミネの言うとおりじゃない」

今まで何やってたんだろうとリズは涙を拭い、立ち上がる。
その青い瞳からは、先らまでの迷いがなく何時もの鋭い目だった。

「私らしくなかった、こんな事で何時までもメソメソしてられないわね!!」

そう言うと、まるで自分を戒めるかのように自分の頬を叩きナミネに笑いかけ

「私は、色んな感情に押し潰される所だった…ありがとうナミネ」

「…ッ!!」

お礼をしまずはムーンたちを止めなきゃねとリズは向こうに行き、ナミネはただ固まっているしかなかった。
私…リズに感謝された、ありがとうって言われた。

「私でも…誰かの役に立てる事が出来たんだ…」

お礼を言われるのは初めてではないけど、彼女の笑顔を取り戻せてよかった。
ノーバディは心がないって言うけど、今私はとても『嬉しい』かった。
思わず嬉し泣きをし、あちらもリズが復活して喜んでいるムーンたちとじゃれている少女を見た。

『—迷う者よ、そなたの心…確かと見分けた』

海の中から、見ている者がいるとも知らず

「だああ!!!何処にいきやがったアイツらぁぁぁぁぁぁ!!!」

一方、職員室の教師全員を眠らせたグラッセは校庭の前で絶叫していた。
何とか騒ぎを鎮めるため全員を眠らせ終わったのはいいが、肝心な目的リズたちが何処にいるかが全く解らないからだ。

「畜生、手がかりが無さ過ぎる…」

「と、取り合えず落ち着いてグラッセ…」

焦り続け門を殴ってしまうと、オレットが宥め付かせる。
彼女の言うとおり、自分はもっと冷静になるべきだ。
だけど、無理だった…リズを苦しめたのは紛れも無いこの俺だから

「冷静にならなきゃいけねぇのに…何で俺は…!!!」

リズに何かあったらどうしようとしか、考えられない…!!
アイツはトラブルを起こすのだけは天下一品レベルだし…←

「…上の部分だけだったら、感動的なのにね」

「何時もの保護者っぷりが露になってるんだよ」

心の声が聞こえていたピンツとハイネのツッコミに気が付かず
グラッセは吼えていると、突然ネックレスが揺れ始めた。

「ん…?『友』たちが何かに怯えている…?いや感じ取っている危険な何かを…」

これには吼えるのを止めて、ノーバディの刻印のネックレスを取り—パカッと開けた。

「「「そのネックレス、中開けられるの!!?」」」

「まぁな、つかこれリズがくれた物だし」

驚く(?)真実をまた知り、3人が同時に叫ぶとグラッセは中身を取り出す。
それは—赤く輝く水晶のような宝石二つだった。

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.39 )
日時: 2011/05/15 20:59
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「それは…?」

「召喚獣、伝説の代物と言われる最強の『友』だ」

あまりの美しさにオレットが見惚れながら聞くと、グラッセは召喚獣と呼んだ赤い水晶を空へと投げる。

「雷よッ!!!」

そしてサンダガの魔法で、何と水晶を砕いた。

『えぇ——————ッ!!?』

「主の名の下…グラッセの下へ来い!!イクシオンにシヴァ!!!」

友とやらが入っている水晶を壊した事に三人が絶叫していると、グラッセは空へと手を掲げた。
その瞬間、空から何がか…いや2匹すごい奴が降ってきた。

『グラッセさん、お久しぶりです』

『お主は、相変わらずだな』

一人は礼儀正しい青い女性で凛々しさを感じ、もう一人は角が生えており逞しかった。

「久しぶりだな二人とも、それよりもどうしたんだよ?さっきからお前たち怯えているだろ?」

『『………』』

久しぶりの再会に喜びながら本題に入ると、イクシオンとシヴァは顔を見合わせて微妙な顔をする。
だがこのままではいられないだろうと判断したのか、意を決したように口を開いた。

『それが…この街の海に妙な気配を感じたんです…』

『それも強大な何かの力だ…まるで俺たち召喚獣のような』

「何だって!!?」

イクシオンとシヴァが震えながら言うと、グラッセは目を見開いた。
召喚獣と同じぐらいの力を持つ奴がいるとなるた、大変なレベルじゃない。
ヘタすれば、ソイツは人を襲うかもしれないからだ。

「ソイツに動きはあるか!!?」

『ッ!!!来た…ッ!!』

『動き始めたぞ…ッ!!ソイツは海岸にいる学生を襲っている!!しかもそれはリズちゃんやムーン君たちだ…!!』

慌てながら聞くと、シヴァは更に怯えイクシオンはリズたちもいる事を気配で見分けた。
リズたちが襲われていると言う事は…マズい!!

「ヤバい!!このままじゃ街の方まで被害が行くかも知れない!!ハイネ!!ピンツ!!オレット!!」

『は、はいッ!!?』

「頼みがある!!街の人を高いところまで避難させてくれ!!!ここは危険だ!!」

危険だと判断したグラッセはハイネたちに住人の避難を頼み、シヴァを見る。

「シヴァ、海岸まで氷のライダーとか道作れるか!!?」

『それぐらいお任せください……はぁ!!!』

グラッセが主人として頼むと、シヴァはいとも簡単に一瞬で氷の道を作ってしまった。

「サンキューシヴァ!!行くぞ!!二人とも!!」

『『了解ですッ!!』』

召喚獣に感謝し、彼らも連れてグラッセは海岸へと向かった。
ピンチに陥っているだろう友たちを救うために
—頼むから間に合ってくれよ…ッ!!と言う思いを胸に…

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.40 )
日時: 2011/05/21 15:29
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「あぐっ…ッ!!」

『お前の力はそんなものか?』

一方、海ではシヴァとイクシオンの言うとおりリズたちは襲われて絶体絶命だった。
特に、リズ自身が蛇のような水色の奴に締め付けられヤバかった。

「リズ…ッ!!」

「そいつを離しやがれ!!…ホーリーッ!!!」

強敵にやられ倒れているムーンは冷や汗をかき、マーベルがロストメモリーを出し光の柱を打ち出した。
ホーリーは強力な光の技だ、これなら少しはダメージを与えられると思ったが

『甘いッ!!!』

「なっ!!?」

何と蛇のようなものは手だけでホーリーを弾き、こちらに返してきた。
これはマーベルも予想外で、固まってしまう。

「させるか!!ダークブロック!!!」

このままでは当たってしまうと判断したムーンが、すぐに闇の箱でマーベルを庇い何とかなったが状況は悪い。
今何とか立っている&動ける連中はリズ、ムーン、マーベル、サイクス、ラクシーヌだけだ。
ロクサスはナミネを守るために自分を犠牲にし気を失ってしまっているし、アクセルは炎を使ってもすぐに水で消火されてしまい倒されてしまった。
ゼクシオンとデミックスは本の中に入れようと試みたが、逆に先らのように返されてしまい今は本の中で必死に戦っている。(デミックスは巻き添え

「締め付けるだけで、私の動きを止められると思うなよッ…!!」

すると、ここままではいられないとリズも判断したのか両手に闇の力を集める。
その力は段々と大きくなり、ここら一帯が一瞬で消えるくらいに

「やめろリズッ!!そんなに闇の力を一気に解放するとリク見たいに闇に飲み込まれるぞ!!!」

リズがやろうとしている事に気が着いたサイクスが叫ぶが、彼女は一向に止める気配が無い。
それどころか、力を増してきている。

「悪いわね…私は仲間を失うのが一番嫌いだから、やらせてもらうわよ…究極の闇の技を」

『貴様…!!?』

ナミネ、私やっぱり変わってないよと思いつつリズは自分が闇の技を合わせた技を放とうとしていた。
その決意に、蛇のようなものは驚くしかなかった。

「これで終わりよッ!!究極の闇よ放て、デジョン!!!」

決死の叫び声にそれは放たれた、デジョン—一撃でどんな敵でも倒してしまう技
しかしリズは普通のデジョンに更に闇の力を加え、力を増したものを放ったのだ。
そんなものをやってしまったら、リズ自身の命も危ない。

「—ごめんね、グラッセ…私謝る事も出来なかった」

—今思う事はそれだけだ、でも何処かウズウズしているんだ。
まるで、私が何か思い残した事があるような…何だか切ない気持ちだ。

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.41 )
日時: 2011/05/23 23:05
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「アイツデジョンを放ったのか…!!?」

「デジョンって何だよッ!!?」

リズが闇の渦に飲み込まれている時、彼女が放った闇の奥義を見分けたマーベルが絶句しながらそう言うとムーンが問い詰める。
デジョンなんて魔法、聞いた事がない。

「デジョンは、特別な者しか覚えられない究極の闇と無の魔法だ!!恐らくアイツは俺と同じ光と闇両方を操るから使えるんだと思うが…アレはどんな敵でも一撃で倒せる魔法なんだよ…!!」

『何ィィィ——————ッ!!!!!!?』

するとマーベルは解りやすくさらっと恐ろしい事までも言い、倒れていない者全員が絶叫した。
リズの奴、何時の間にそんな魔法を習得してやがったのか…ッ!!!

「だが…このデジョン、普通のデジョンより効果が強いな…これじゃあリズも巻き添えを喰らい死ぬぞ!!!」

「そんな…どうやれば止められる!!?」

「無理だ…デジョンを止めた者などいないし方法なんて解らないよ…」

「そんな…ッ!!!」

そしてマーベルが普通のデジョンより効力が強い事も気が付きそう言うと、ムーンは止める方法を聞く。
だが、方法は全く解らないようで今まで止めた者もいないと聞きムーンは絶望に歪む。
このままじゃリズは…また俺たちは親友を失わなきゃいけないのかよ!!
思わずムーンが、そう涙目になりながらキーブレードを握り締めていると—奇跡は起きた。

「—そんな事もう二度とさせねぇぞぉぉぉぉぉ!!!」

「「「「グラッセッ!!?」」」」

いきなり氷の道が現れたかと思うと、グラッセはそれに乗りながら青い女性と角がある牛のような逞しい者を連れていた。
ムーンだけは、その二人の正体を知っているようで目を見開いている。

「シヴァとイクシオンか!!?久しぶりだな!!」

『お久しぶりですムーンさん、でも今は話を後にして下さい!!!』

『急がなければ、あの者の命が危ないッ!!!』

久しぶりの再会に喜ぶが、シヴァたちは今の状況を察知しているようで手に大きな魔力を集めている。
グラッセもそれを見て頷き、指示を出した。

「我、召喚獣を操るに許されし者の意思を聞き届けよ!!シヴァにイクシオンあの闇を消してくれ!!!」

『『了解ッ!!!』』

召喚獣の主として頼むと、シヴァとイクシオンはリズに当たらないよう最大限の力で己の魔法を唱えようとしていた。

『凍てつけ氷よ…ダイアモンドダストッ!!!』

『雷電の力よ…トールハンマーッ!!!』

氷と雷—二つの召喚獣の力が光となり、闇へと向かっていった。

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.42 )
日時: 2011/05/28 22:58
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

『この気配…イクシオンにシヴァか!!?』

「…イクシオンとシヴァ…?何でグラッセの召喚獣が…」

一方デジョンの暴走の中にいる蛇のような者は驚き、リズは首を傾げていた。
彼の召喚獣である二人が何故ここにいるのだろう。

「ま、今から消える私たちには関係ない…」

事だと言おうとしたら、ドォンと言う激しい音がして闇が引き裂かれていた。
これにはリズも思考停止し、固まってしまう。

「え…?」

『無事ですか、リズさん!!』

『相変わらず生命力は他の者よりあるようだな』

この状況についていけずフリーズ状態になりかけていると、引き裂かれた場所からシヴァたちが顔を出してくる。

「…無事だけど、何でシヴァとイクシオンがいるの!!?」

心配してくれたので聞かれた事に答えるには答えるが、この状況が全く理解出来ていないリズは叫ぶ。

『グラッセさんが、貴女を助けるために呼んだからですよ』

「リズ———ッ!!!」

そんな彼女にシヴァが微笑みながら言うと、すぐ横からグラッセが現れる。
動けない事に気が着いたのか、すぐに近くまで駆け寄ってきて抱き上げる。

「大丈夫か!!?何処か怪我してないか!!?」

「…平気、ちょっと体が重いけどね」

真っ青な顔になりながら自分の体調を聞いて来て、少し大袈裟だなと苦笑しつつも答える。
するとグラッセは、右手にケアルとは違う緑色の魔力を集める。

「—レイズ」

「あ…」

その魔法をかけられた瞬間、急激に体の調子がよくなり重い体が楽になった。
そして、魔法をかけ終わるとグラッセはリズを抱えたまま闇から脱出する。

「ちょ、グラッセ!!私もう大丈夫だから下ろして…!!」

「お前は馬鹿か、怪我人が大丈夫って言う時に限って大丈夫じゃねぇんだよ」

流石にこのまま自分を抱きかかえていると、グラッセも大変だろうと思い言ったのだが逆に窘められツッコミを決められる。
その瞬間、物凄い罪悪感と心地よさを同時に感じてしまう。

「(やっぱり、グラッセだって男の子なんだ…私を簡単に持ち上げている)」

息切れもせず、軽々と自分を抱えながらムーンたちのところまで走る彼を見てリズは密かにそんな事を思う。
そして、好きな子がいるグラッセが私なんかを抱きかかえているなんて好きな子に悪いんじゃないかとも考えていた。

「(…それなのに、離れたくないとか思う私ってどうなのよ…)」

若干自分に呆れてため息をはき、何なんだろうとリズは悩み始めた。
どうして、こんなにグラッセがいてくれて酷くほっとするの…?

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.43 )
日時: 2011/05/29 14:17
名前: 大和 (ID: rwHJX/mv)


  ぬおぉぉぉぉぉっ!!(何やら謎の叫び

 マーべル「・・・・(哀れみの目でこっちを見る」

  久々に来ました!!大和です(笑

  ついに、リズちゃんにも自覚がっ!!

 マーベル「これからが大変そうだな。・・・いろんな意味で(汗」

 ロクサス「こっち(大和の小説)でも、大変な事になるぞお前・・」

 マーベル「・・・。それを言わないでくれ(泣」

  何だか、グラッセが今まで以上にかっこよく見えます・・

 マーベ&ロクサス『だから、キモイって言ってんだろ』

  醜い!!・・・・そしてヒドイよ、あんたら。

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.44 )
日時: 2011/06/19 13:24
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

大和さん

久しぶりに来てくれましたか!!
マーベル君…哀れみの目で見るのやめようよ、大和さん可哀想だから…

リズ「私も、その気持ちは解らなくもないけどね…(呆れた目で見つめる」

…どう言う意味ですか、失礼だね
そんなんじゃ、もっと苦しめるよ?(笑

リズ「………(ブチッ」

ついに、リズもグラッセに思っている感情を自覚してきました!!
これからが、ホンット大変な事になりますね♪
マーベル君も、大変な事に巻き込まれるからこっちでもよろしくね!!(エ!!?
グラッセが今まで以上にかっこよく見えるですと…!!?
それは恐らく目の錯覚でしょう、彼は一応ソラ似の可愛い顔d(何処からかホーリーとフラッドが飛んで来る
サタンたち醜いッ!!そして酷過ぎる!!

リズ「当たり前の結果じゃあああああい!!!!!(マジックアワー強化版」

ぎゃあああああ!!?な、何で怒ってるの!!?
そ、それでは書きますーあぎゃ!!

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.45 )
日時: 2011/05/29 21:32
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「よっと」

リズが苦しみながらも考えている事を知らずに、グラッセはリズを抱きかかえたままムーンたちのところまで走る。
そして、戻ると何とも言いたげな顔をされ首を傾げる。

「どうした?」

「お前…何時までリズを姫抱きしてるんだ?」

聞いてみると、ムーンに今の状況を指差され何がおかしいんだと更に考える。
…普通の人なら、お姫様だっこなんて恥ずかしい格好を何時までも続けないハズなのだが…

「あー、とにかくリズを下ろせ…これから戦えねぇぞ」

「ッ!!?」

マーベルがどっちも変なところで鈍いんだなと思い、闇の渦の方向を見させるとグラッセは驚く。
先らの蛇のような者も生きており、ドスンと大きな音を立てながら海に着地する。
その姿をもう一度見て、グラッセはあんぐりと口を開けた。

「海王・リヴァイアサン…!!?何故ここに!!?」

「知り合いか!!?」

蛇のような者—リヴァイアサンの名前を驚愕しながらも言うと、サイクスが知っているのかと聞いてくる。
しかし、それは海王と呼ばれる者が代わりに答えてきた。

『いや我はこの者を知らぬ、恐らく彼は召喚出来る者だから我を知っているだけだ』

「まさか、アンタ…」

冷静に言うリヴァイアサンを見て、ラクシーヌがまさかと思いつつ自分の予想した事を言おうとしたら止められる。
そしてリヴァイアサンは、海の水を操り寄せ

『その者の考えのとおり…我が名はリヴァイアサン、海や水を操る召喚獣なり』

「「「「「何ィィィィィ——————ッ!!!!!?」」」」」

何と召喚獣である事を教え、グラッセ以外の全員が絶叫した。
まさか、トワイライトタウンに召喚獣が眠っていたなんて誰が思う事か

『我は強力な力を感じその者と戦って見たいと思い姿を現した、それがそこで座り込んでいる娘だ』

「私…?」

リヴァイアサンが現れた原因はリズにあるようで、自分の力がそこまであったとは思ってもいなかった本人はうーんと頭を抱える。

「何かの間違いじゃない?私にそこまでアンタが気にするような力は…」

『あるから、この中で誰よりもあるから』

「…そうか?(汗」

しかし何かの間違いではないかと天然ボケをかまし、全員にツッコミを決められると冷や汗をかく。
それが理由なら、やむ終えないかもしれない…召喚獣は力強き者がいれば現れる伝説級の生き物だ。
今回は誰もが悪いとは言えない、微妙な事件だなとグラッセが考えていると

『だが、我はそこのグラッセと言う者とも戦ってみたい…我を仲間にしてみせろ』

「…はい?」

召喚獣を仲間にする儀式ともいえる戦って仲間にしろと言う行為をしたいと言ってきて、今度はグラッセが停止した。
確かに召喚獣がもう一人仲間になれば嬉しいし…

「いいだろう、戦う条件とかはあるか?」

『そうだな…仲間は後三人使ってもいいぞ』

儀式を受け入れ戦うための条件を聞くと、他の仲間を後三人手伝わせてもいいとの事だ。
それを聞いたグラッセは、リズ、ムーン、マーベルを見て

「さぁて、お前ら手伝ってくれるよな?(黒オーラ全開」

「「「拒否権無しか——————ッ!!?」」」

爽やかな脅しを喰らい、三人は再び絶叫した。
今、召喚獣との戦いが始まる…!!!

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.46 )
日時: 2011/06/02 22:19
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「まずはリズ!!動くなよ!!?」

「ふぇ!!?」

いきなりグラッセがリズを名指しし驚いていると、淡い白い光が彼女を包む。
すると、キーブレードをリズに掲げ魔法陣を出し

「守る者のためにその癒しの光を、リレイズ!!」

何と高度な回復魔法を唱え、時間が経つにつれ少しずつ回復してくれる術をかけた。
リズは先らの戦いで一番ダメージを負っているからこその、判断であろう。

「この戦いはかなりキツいぞ!!だからリズには倒られちゃ困る!!」

この中で一番強いリズが倒れてしまえば、完全に戦いは不利になる。
なるべく早く終わらせるから援護してくれと頼むと、リズは承諾し頷く。
そして、ムーンとマーベルにはスピードが速くなる魔法ヘイスガを唱え能力を上げる。

「まずは戦い方を教えるぞ…召喚獣との戦いは長時間その攻撃に耐える事だ、だから持久戦となるだろうな」

「だったら…私の出番ね!!」

召喚獣との戦い方を教えるとリズが、スーパークライドで飛び上がりキーブレードを出しながら力を溜め込む

『はぁぁぁぁぁ!!!』

「ウィングブレードのコマンドにチェンジ…?」

まるで絶叫するかのように雄叫びを上げると、リズはウィングブレードのコマンドに変わり思わずグラッセたちは首を傾げる。
そんな彼らに苦笑しながら、これは作戦よとリズは宙に浮かび上がる。

「私の使うウィングブレードは空中戦や飛行戦に便利なものなのよ、これにより長時間飛んでいられ攻撃力は格段に上がるんだ!!」

「ッ!!なるほど…」

つまりは空中戦で時間を稼いだり攻撃を避けるという訳だ、それを一番早くマーベルが納得すると残り二人も納得する。

「じゃあリズは空中で飛び回ってくれ、もし攻撃されそうになったら俺が魔法で援護して助けるから!!」

「りょーかい!!」

グラッセが役割を確認すると、リズはウィンクしリヴァイアサンの方へと飛んでいった。
それをムーンとマーベルが相変わらず行動は早いなと思っていると、グラッセが揺さぶってくる。

「何ボーッとしてんだ、少しでも気抜いてるとリヴァイアサンに殺されるぞ?」

「「…例え本当の事だとしても、言わないでくれ…」」

サラッと恐ろしい真実を言って来る親友(一人違う)に対して珍しく二人がツッコミを決めてくるとそうか?と首を傾げられる。

「(…てか、こう言う時リズとグラッセってそっくりだよなぁ…)」

こう言う時—必ずトラブルを起こしたり切れたり暴走した時は、何だかんだ言ってそっくりだよなとムーンは密かに思ったらしい。


—訳の解らない気持ちに揺れ、ずっと悩み続けているリズ
そしてそれに自分が関わっている事に全く気付いていないグラッセ
そんな二人の心情を知っているからこそ、何も言えないムーン
別の世界から来てこの世界に関わりはじめたマーベル
この4人が召喚獣と戦い、得るものは一体…?
全ては、この事件から大変な事が始まっていたとは誰が気が付く事か…

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.47 )
日時: 2011/06/04 17:24
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「さっきまでの威勢の良さはどうしたのかしら!!?」

『クッ、中々素早いようだな…光と闇の娘!!』

リヴァイアサンの攻撃をかわしながらリズが聞くと、流石に冷や汗をかく。
いくら召喚獣と言ってもこれ程素早い回避は厄介なようである。

『だが、これならどうだ!!!』

「ゲッ!!竜巻上の攻撃繰り出してきたッ!!?」

しかしリヴァイアサンは、どうやら頭も良かったようだ。
竜巻のような水を出し、何と攻撃して来たのだ。
…巻き込まれたら、一溜まりもない…ッ!!

「そんな事させるか!!…凍れ、グレイシャルアーツ!!!」

そんな事を考えていると、グラッセが竜巻の下まで走り花を咲かせるかのように舞うと竜巻が凍りついた。
流石、キーブレード使いの中で最も魔道を極める者だ。

「サンキュグラッセ!!助かった!!」

「それより集中しろ!!アイツ今度は津波を起こして来るぞ!!?(汗」

『何ィィィ——————ッ!!!!!?』

これには感謝し近くまで飛んで行くと、何と今度は津波を起こすようでリズを含めた全員が絶叫する。
確かに、リヴァイアサンは回りに強大な水の魔力を集めていた。
…これって、ヤバいんじゃないか?←(いまさら)

「マ、マズい!!皆逃げろォォォ!!!」

『もう遅い!!!全てを飲み込め!!!』

マーベルが叫ぶが時既に遅し、リヴァイアサンが起こした津波によりリズたちは飲み込まれた。
それはトワイライトタウンの街中まで…やり過ぎだ。

「プハァ!!皆無事か!!?」

「ゴホ…ゴホッ!!何とかな!!」

津波が荒れる中、水上に上がってきたリズが確認するとムーンが答える。
周りを見渡してみるが、誰もいないし声も聞こえなかった。

「そんな…ッ!!!じゃあグラッセやマーベルやサイクスやラクシーヌは…!!?」

「リズ———ッ!!!」

まさかと思わず真っ青になっていると、ロクサスを抱えたナミネが浮き上がってきた。
そして間を置かず、気絶したアクセルを抱えたサイクスも現れる。

「ナミネ、ロクサス、赤ウニ、サイクス!!よかった…」

「あ!!マーベルとラクシーヌ!!!」

仲間の無事を確認しリズが喜んでいると、ムーンがマーベルたちを発見した。
どうやら、マーベルはラクシーヌに抱えられているようで…意識が無かった。

『マーベル!!?』

「大丈夫よ、長時間水の中にいたせいで酸素不足になって気を失っているだけだから」

「全然大丈夫じゃねぇ!!人工呼吸しなきゃダメじゃねぇか!!!」

ほぼ全員が驚きマーベルの名を叫び何があったと思っていると、サラッとラクシーヌは恐ろしい事を言いアクセルにツッコミを決められる。

「そんな事しなくて大丈夫よ…喰らいなさい、雷よ!!(本気のサンダガ発動」

『ギャアアアアアア!!!!!?』

しかしラクシーヌは冷静に受け流し、何とマーベルに向かって本気のサンダガを唱えた。
しかも今マーベルは水に濡れているので威力は何倍にもなる(大和さん、すいません by作者)
だがそのお陰で、マーベルは水を吐き出しゼェ…ゼェと息を吹き返した←

「マーベル!!(汗」

「痛ってぇ…!!」

リズが兵平気かとポーションを渡すと、マーベルはそれを飲み干す。
そして生き返ったと呟くと、我に返りリズの肩を掴んだ。

「それよりリズ!!大変だ!!グラッセがまだ海の底にいるんだよ!!」

「ッ!!?」

そしてグラッセの危機を伝えられ、リズは固まる。
そう言えば、グラッセだけ何故いない?

「アイツ…俺の近くの岩にネックレスが挟まってて動けなくて…それで助けようとしたんだが俺、気を失っちゃって…」

「………ッ!!!」

マーベルから状況を聞くと、更にリズの青い瞳は揺れ真っ青になる。
気が付いたら、体が勝手に動いていた…グラッセを助けなきゃ!!

「そこは何処なの!!?教えて!!助けに行く!!」

「こ、ここから南の方だ…」

今度はリズがマーベルの肩を揺さぶり居場所を問い詰めると、余りの気迫にマーベルはその方向を指差す。
それを聞くと、リズはありがとう!!と言ってすぐにダイビングした。

「リズッ!!」

「…とうとう、あの子も自覚したのね♪」

「アンタ、グラッセをワザと置いてきたな…」

あまりの行動力にムーンが呼び止めるが、もうそこにはリズはいなかった。
その様子にラクシーヌが青春ねと楽しんでいると、マーベルはこの人鬼だと思ったらしい。

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.48 )
日時: 2011/06/10 17:01
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

あはは☆最近更新が遅くてすみません…

リズ「………(目だけで殺せるような雰囲気を漂わせている」

グラッセ「………(同じく」

ムーン「………(同じく」

はい、何やってたんだと言ってるんですね!!(滝汗
解ります、そのオーラを見れば…

リズ「じゃあ、言えやゴラァ…(指ポキポキ」

…最近買ったフェアリーテイルポータブルギルド2をやってました。
いやー、結構ストーリー進めるのに時間かかっちゃって…ぎゃふ!!?(リズに殴られる

リズ「—準備はいいわね、グラッセ、ムーン(黒笑」

グラッセ&ムーン「「ああ♪(黒笑」」

ちょ、ご、ごめんなs『問答無用』———メキッ、ボキッ、ドスンッ!!!

—それでは、続きをご覧下さい♪ byリズ—

「むぐーッ!!!(略:抜けねぇ—ッ!!」

一方、マーベルの言うとおりグラッセはネックレスが岩に挟まっており動けない状況だった。
しかも水の中は酸素が無い、息も何時まで続くか解らなかった。

「(俺…ここで終わるのか…)」

そして予感どおり、数分後には息が続かなくなり意識が遠のいて行く。
グラッセは、密かにそんな事を思いながらぼんやりと上を見つめ

「(そう言えば、俺リズに謝ってなかったな…苦しませてごめんって…)」

大切な親友であり、俺を救ってくれた少女にまだ謝っていない事を思い出し顔を歪める。
リズは、ただ天然で自分が惚れている事に気が付いていなかったのに…そんな事知るワケも無いのに…気持ちを無理やり押し付けて傷付いた。
自分はよっぽど無神経だったのだろうと、かなり悩んだんだろう。

「(…ゴメンな、リズ…俺はただお前に俺の気持ちを気が付いて欲しかっただけなのに、どうしてこんな風に気まずくなってしまったんだろうな)」

—そう、ただお互いが気が付いて欲しかっただけだった。
リズは、自分と言う存在がいるのだから素直に頼って欲しかっただけだった。
グラッセもグラッセで、ただリズに自分の気持ちを伝えたかっただけだった。
二人とも、相手を思うが故の行動でムダにすれ違っただけの話である。
それなのに、どうして二人とも気が付かないのだろう…
リズも天然だが、グラッセも妙な所で天然であった←

「(俺は…リズの事が大好きだよ…だからもう悩まないくれ、俺の事で…哀しまないでくれ)」

たとえ自分がいなくなったとしてもと考え、今度こそグラッセは意識を手放した。

—ただ未練とか思い残した事はあるんだ、リズと…もう一度笑い合いたい…それだけだな…—

ただたった一人の思い人の事だけを考えながら、何時ものように彼女の笑顔を見たい…
その思いは、奇跡すらを起こす。

「フググゥ———ッ!!!(グラッセ———ッ!!!」

何時もの倍以上の素早さで泳ぎながら、リズが現れたからだ。
するとキーブレードを持ち岩を砕き、気絶したグラッセを抱き上げ地上へと向かい始めた。

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.49 )
日時: 2011/06/12 13:59
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「ふはぁ!!!」

「リズ、グラッセ!!大丈夫か!!?」

何とかグラッセを助け海上に上がると、ムーンたちが泳いで駆け寄ってくる。
そして陸にまで再び泳いで、グラッセを横にすると

「ダメだ…マーベルと違いかなり水飲んじまってる、誰か人工呼吸しなきゃいけねぇ!!」

『何ィィィ——————ッ!!?』

アクセルが脈など見ているとそう言い、全員が絶叫する。
だって人工呼吸と言えば、キ、キ…ッ!!

「「「「「俺は断る!!女子頼んだ!!(滝汗」」」」」

「「こう言う時だけ、女子扱いするなドアホがァァァ!!!(怒りのサンダガ発射」」

そりゃあ男となんてしたくないだろう、何時の間にか気が付いていたロクサス、マーベル、ムーン、アクセル、サイクスたち男集団が見事揃って言う。
そして、ナミネ以外の女子—リズとラクシーヌが本気で切れながらサンダガを放った。

『ごふっ!!?』

「全く、この馬鹿野朗どもは置いといて…リズ、アンタがグラッセにやりないさい!!(笑」

「なっ!!?何で私が…」

「それなら私がやるけどいいの!!?(黒笑」

「ッ!!それだけは…や、ヤダぁ!!解ったわよ、やればいいんでしょ!!!」←ヤケクソ

サンダガにより気絶した野朗どもは放置し、ラクシーヌはリズにやれと急かしてきた。
当然リズは断るが、何故かラクシーヌにはやってほしくなくてヤケクソで承諾してしまった。

「(フフフ…これでグラリズ(?)が見れるじゃない♪)」

「(この鬼畜妖姫がぁぁぁ!!!絶対楽しんでやがるぅ…)」

リズがやると聞き、ラクシーヌはさぁやりなさい!!と急かしながらリズをグラッセの目の前に差し出す。
リズもリズで、ラクシーヌの性格は嫌と言うほど理解しているし慣れているので心の中で絶叫するしかなかった。

「(し、仕方ないのよ!!これは命が関わっている事なんだから!!やらなきゃグラッセが危ないんだから!!)」

自分にそう無理やり納得させ、グラッセの顔を持ち上げ人工呼吸をしやすい姿勢にする。

「(…でも、私がやっていいのかな…だってグラッセは好きな人が居るんだ、私なんかがやってしまったなんて知ったらショックだろうな…)」

そう考えると、グラッセやその好きな人にも申し訳がないと思う。
ああ、何というすれ違い全開である…その好きな人張本人は全く気が付いていないのであった。

「—ゴメン、グラッセ!!!」

—ドスッ!!!

「ごふっ!!?」

『えぇ——————ッ!!?』

何とリズは謝った途端、グラッセの腹を思いっきり殴り水を無理やり吐き出させたのだ。(良い子の皆はマネしないでね♪ byリズ)
これには全員が再び絶叫する事となった(ラクシーヌは舌打ちしてたけど)

「げふっ…(撃沈」

「あ!!息吹き返した!!!病院—ッ!!!」

その余りの威力にグラッセは気絶するが何とか息を吹き返し、病院に搬送される。
これでリヴァイアサン事件は幕を閉じたのだった…

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.50 )
日時: 2011/06/18 17:53
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「うー…何でこんなに腹が痛いんだ…?」

「さ、さぁな…それよりも、よかったな意識取り戻せて(滝汗」

グラッセがリズに腹を殴られ何とか一命(?)を取り留めてから数日後、彼はトワイライト病院で入院をしていた。
予想以上にリヴァイアサンとの戦闘で大怪我を負ってしまい、あの時戦ったほぼ全員が病室のベットでお世話になっている

「でも一番酷い怪我なのはリズだぜ?アイツ左腕と肋骨が折れてたんだぜ」

「!!?」

だけどと同じ病室で頭に包帯を巻いているマーベルがその事を教えると、グラッセは固まった。
二人にリンゴを剥いているムーンはあちゃーと、頭を抱える。
リズが一番大怪我を負っていると言う事はグラッセに秘密にして置こうと思っていたのだが、マーベルに口止めするの忘れてた…

「どう言う事だよマーベル!!詳しく教えろッ!!!」

「落ち着けグラッセ、傷口が開く…」

もちろんソレを聞いてグラッセがマーベルに問い詰めようとすると、ムーンが何とか止める。
今無理をしてしまったら、リヴァイアサンに裂かれた傷が開いてしまうかもしれなかった。

「ッくぅ…」

「ほら言わんこっちゃない…意識もあるしアイツなら大丈夫だ」

「大丈夫なわけあるかよ!!アイツは…そんなに怪我を負いながら戦ってたって事なんだろ!!?だとしたらかなりのダメージが…」

実際にその反動で腹が軋み呻き声を出してしまいムーンに窘められるが、グラッセは更に叫ぶ
自分の不注意さと、彼女に気を使えなかった事に対して自分を責めなきゃ気がすまない。

「お前は悪くない、アイツだってお前を恨んでなんかないよ…むしろグラッセの役に立てたって笑ってたんだぜ?」

「………ッ!!」

しかしムーンはその考え自体を否定し、リズが微笑みながらよかったと言っていた事を教える。
それは紛れも無く本当の事だし、哀しい嘘でもなかった事は解る。
ムーンの場合、嘘をつくと必ずと言っていいほど哀しそうな顔をしているから

『グラッセには、私がこんな怪我を負った事を秘密にしてね』

『解っている、今のアイツにはこんな知らせ刺激が強すぎるだろうしな』

『うん、私初めてグラッセの役に立てた気がする…よかった』

『お前なぁ…(呆』

リズがベットに寝込みながら頼むと、今回は仕方なくムーンは承諾する。
彼女は何時もグラッセを救っているのに、自覚が無かったようで思わず呆れてしまったのをムーンは思い出しながら教えてくれた。

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.51 )
日時: 2011/06/19 11:59
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「リズ…ッ!!!」

ムーンからその話を聞いてしまった以上、自分の気持ちなんて抑えられるワケもなく。
気が付いたら、グラッセは病室を出て行こうとしていた。

「待てグラッセ、まだ言い忘れていたことがあるんだ」

「あぁ!!?何だよ!!?(逆ギレ」

そんな彼に申し訳ないが一つ言わなきゃいけない事があり止めると、かなり怖い顔で切れられる。
そのあまりの形相に、一瞬ムーンとマーベルが怯むがこれだけは言わなきゃいけなかった。

「アイツ、お前が好きな人いるって聞いてからかなり気使ってたんだぜ?『アイツに好きな人がいるなら、自分といてはその子に失礼でしょ?』ってな」

「!!」

「アイツはアイツなりにお前に気を使っていたんだよ、自分の気持ちまで押し殺して…この意味解るよな?」

「…ああ!!」

リズが考え出していた答えと苦しみをようやく知り、グラッセは驚くがムーンの言葉に押され駆け出していた。
その様子を見届け、ムーンはやっとこれで仲直り出来るなと苦笑する。

「サンキューなマーベル、お前の協力のお陰でやっとあの二人自分の気持ちに素直になってくれたよ」

「気にすんな、俺もアイツら見ててじれったかったし」

どうやらムーンとマーベルは組んでいたらしく、あのバカ二人に呆れていた。
お互いが素直じゃないせいですれ違ってばっかりで、見ているこっちが何とかしてやりたくなってしまうのだ。
さぁ、後はリズとグラッセが何とかするだろう…二人はそんな思いで違う棟にあるリズの病室を見上げていた。

「あのさ、お前ら一つ忘れてないか…?」

「ん?ロクサスどーした?」

すると同じ病室にいるのだが今まで寝ていたフリをしていたロクサスがかなりため息をはきながら言ってくると、ムーンたちは首を傾げる。
その様子にやっぱりと言わんばかりの顔で、ロクサスは呆れ

「…お前ら、リズの入院してる病室グラッセに教えたのか?」

『『………………』』

ロクサスが言った事を聞いて、二人は思考停止する。
それは長い長い沈黙&時間だったのかもしれないが、正気に戻ると

『『あぁ——————ッ!!!!!忘れてたァァァァァァ!!!!!』』

「…はぁ…(呆」

グラッセにリズのいる場所を教え忘れ絶叫している二人をよそ見に、ロクサスは本日何度目かのため息をはいた。
どうやらグラッセを探す事から、始まりそうだ…

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.52 )
日時: 2011/06/19 12:22
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「あー…リズの病室聞いて来るのすっかり忘れてたぜ…(汗」

しかしそんなムーンたちのミスなど関係なく、グラッセは看護師の人からリズの病室をちゃっかり聞いて向かっていた。
いちいち自分の病室まで戻りムーンたちに聞くのも大変だし、何よりも早くリズに会いたかった。

「リズ、入るぞ」

「あ、グラッセ…!!」

そしてリズの病室まで行き、ドアを開けるとナミネとラクシーヌとシオンがいた。
恐らくシオンは、サイクスから聞きお見舞いに来たってところだろう。

「よっナミネ、ラクシーヌ、シオン」

「何か久しぶりだねグラッセ、少し大きくなったかな?」

取り合えず挨拶すると、シオンは相変わらずの天然で挨拶を返してきた。
あのシオンさん…久しぶりって数日前ぐらい会いましたよね?しかも悲しい事に身長は伸びていないです…(涙&グラッセの身長は158cmです)

「アンタも入院してるのにこの子のお見舞いでも来たの?悪いけどこの子寝てるわよ」

「あ…」

「…スー…スー…」

ラクシーヌはグラッセが来た理由を悟っているようで、タイミング悪かったわねと言いながら寝ているリズを指差す。
確かにそこには、規則正しい寝息を立てているリズがいた。

「でも私たち少し飲み物買って来ようと思ってたし、丁度いいわグラッセしばらくリズの事見ててくれない?」

「ああ」

だがラクシーヌたちは、どうやら何か飲み物を買いに行こうとしていたらしくグラッセにリズの事を頼んできた。
もちろんリズに用事があったし、目覚めるまでついでに待っていようと思っていたので承諾する。
その返事にラクシーヌは助かったわと、何処かニヤニヤして出て行った。
残るは、病院らしい静寂とリズの寝息とグラッセだけ

「…ごめんなリズ、お前の気遣い…俺全く気がつけなくて」

眠っているリズの手をとり、優しく握るとぽつりぽつりとグラッセは謝った。
大好きで守りたい少女を、自分が傷付けてしまっていた…その真実がグラッセの心にのし掛かってくる。
彼女がとても優しく友達思いなのは解っていた、それでも気付けなかった。

「俺が…俺が好きなのは、お前だよ…リズティクスト・ブラックノーバディ」

だからもう俺の事で悲しまないでくれ、俺に気を使わないでくれ
そう切実に思いながら顔を上げると、今度は硬直する事になる。
何と何時の間にか目を覚ましていたリズが思考停止しており、顔を赤くしている。
…まさかの、俺の話聞かれてました…!!?

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.53 )
日時: 2011/06/25 14:02
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

「………」

「り、リズ…サン?」

俺の告白とも言える話を聞いていたのか、リズは固まってしまっていた。
羞恥心よりリズの方が心配になり名前を呼ぶが、一向に反応が無い。
はっきり言って、こっちの方が堪えて来たんですが…

「………何か、告白の練習でもしてたんだね、折角練習してる時に起きてごめんなさいッ!!」

だがリズは何か勘違いしているのかそう叫ぶと、クライドで逃げてしまった。
これ以上、誤解されるのは嫌なのに何でこうなるんだよ…ッ!!!

「リズ待てって!!」

気が付くと自分も走っていた、唯でさえあのバカは左腕と肋骨を負傷しているんだ。
無理して走ってしまったら、容態が悪化してしまう(それはグラッセもです by作者)

「リズ待てぇぇぇ———ッ!!!」

「待てといわれて待つ人がいるかぁぁぁ———ッ!!!」

『ちょ、リズちゃんにグラッセ君!!ここは病院なんだから静かに!!てかキミたち絶対安静…』

受付の近くで叫びながら追いかける者と追いかけられる者、看護師さんが静かにと叫ぶが全く効果が無い。
寧ろ更にやかましくなっているし、あの二人は絶対安静なのに走っている(一人は浮いてる)こりゃあかなり大騒動&急いでベットに連れ戻さなければならないです。
それでバカ二人は走り去っており、暇な看護師さんは全員出陣(?)する事になる。

「ゼェ…ゼェ…クソ…何で追いかけてくるのよ…」

「あんな風に逃げられれば誰だって追いかけるわ!!つかやっと追いついたけど…」

「「痛ぁい———————ッ!!!!!(涙」」←自業自得

そして屋上まで追いかけっこ(?)をしたリズとグラッセは、ようやく立ち止まっていた。
何時もどおりのボケとツッコミをお互いしあうと、今更無理して走った罰が下ったのか腹の痛みに二人同時に絶叫した。
人はそれは自業自得という、この二人の場合は単にバカなのだが←

「うぅ〜…無理して走り過ぎでしょ、グラッセ…」

「体調崩してるのにクラウドで全力で飛んでた奴に言われたくねぇよ…!!」

それは余りにも痛くて悶絶しながらリズが座り込むと、近くまで駆け寄ってきたグラッセに抱き締められる。
こんな事しちゃいけないと思いすぐに離れようとするが、その背中がとても脆く見えてしまい何故かそれを突き放すことが出来なかった。

「…取り合えず俺の話聞いてくれ、俺は本当にお前が好きなんだよ!!バカ野朗…」

「………ッ!!」

その様子に言ってもいいと判断したのか、グラッセがそう強い意思を込めながらもう一度叫ぶとリズは目を見開く。
しかし、すぐさま首を振り嘘だと言わんばかりに暴れる。

「嘘だよ…私みたいな奴を、何でグラッセが!!」

「嘘じゃねぇ!!俺は昔から…お前が大好きだった、何時も明るくて元気で俺に元気をくれるそんなお前が!!!」

その思いをまるで否定するかのように叫び暴れると、リズの悲痛な叫びに勝るかのようにグラッセも叫びその体を抱き締める。
これぐらいの力、この前は無理だったけど私なら何とか振り切れるのに何で無理にでも振り切ろうとしないの?
そう思わずリズが考えていると、頬が冷たくなりグラッセが驚愕する。

「お前…何で泣いてるんだ?」

「…っく、ひぐっ…」

グラッセの優しい手がリズを抱き締めながら顔を触る、確かにリズは涙を流し何かを堪えていた。
何で涙が流れてくるのか解らない、だけど今は止まりそうになかった。
何故こんなにも苦しいのか解らなくてどうしてと考えると、彼は無言で更に抱き締める力を強くする。
まるで離さないとでも言うかのように、それが酷く嬉しくて…この気持ちがなおさら解らなくなる。

「その気持ちの意味教えてやろうか?」

「え?」

そして彼もリズの気持ちに気が付いたようで苦笑しながら見据えると、きょとんとするリズの耳に呟いた。

『その気持ちは、俺の事が好きって事なんだぜ?』

「…これが、好きって意味なの…?」

「ああ(てかコイツ、ホント一般的な常識無いんだな…勉強とかは解ってるくせに感情とか)」

その言葉を聞き思わず聞き返すとグラッセは頷き、確かにそんな気がする…いや気じゃない。
私は、本当にグラッセの事が…

「何だ…お互いすれ違いすぎてただけだったんだね」

「そうだな、俺たち二人がバカだったんだな」

ようやくお互いの気持ちに気が付け、もう1度グラッセはリズを強く抱き締める。
リズもリズでその背中を抱き締めなおすと、何か思いついたのかハッとする。

「…これを機会に思い切ってやっちゃうか、グラッセ、キーブレード貸してくれる?」

「え?いいけど…」

グラッセとか皆に沢山迷惑かけちゃったしとリズは苦笑しながらキーブレードを貸して貰うと、何とそれを髪に近づけ

「なっ…!!?」

—ザクッ…ッ!!!

「…ふぅ、これでサッパリしたわね」

「お、お前…」

何とリズは肩までぐらいあった長い金髪と栗毛をグラッセのキーブレードで切り裂き、ショートヘアーになる。
その余りの凛とした姿に、グラッセは硬直する。

「皆に迷惑かけちゃったせめてもの償い、私のウジウジした気持ちごと断ち切った」

「…リズ」

切った綺麗な髪を外の風で飛ばしなら言うと、グラッセはキーブレードを受け取りながら思わずその強い思いに泣きそうになると—

「リズ———ッ!!グラッセェ…」

「やっと見つけましたよぉ…」

ああ、何というタイミング…ムーンとマーベルたちと看護師さんが突入してきました。
さてここで注目、今はどういう状況でしょうか♪

—リズが髪を切り、グラッセがキーブレードを持っている
…つまりは、グラッセがリズの髪を切った

—しかもリズは泣いている、しかもまだ目元に残っている
…グラッセが無理やりリズの髪を切り泣かした

「グラッセ、お前…?(超黒笑」

「まさか、お前がこんな事をするとは…(同じく」

「どうなるか、解っているよね…?(同じく」

「女の子泣かせるなんて、どんな神経してるのかしらぁ…?(同じく」

ムーン、マーベル、シオン、ラクシーヌの順にそう言うと、グラッセは誤解された事己の身の危険に気が付く。
ヤバイ、殺される…そう思ったグラッセは逃げた。

『待て——————ッ!!!!!』

それを追いかける看護師さんとムーンたち一同、ぽつんと残されたリズは爆笑してしまった。
そこに残るは、状況を悟ったアクセルとロクサス、ナミネ

「アイツ生きて帰ってこれるかな…」

「まぁ無理な確率が高いな」

「フフフ、リズよかったね♪」

「…うん」

今頃殺られているであろう少年を思い浮かべながらロクサスは合掌すると、アクセルが笑う。
ナミネに本当の気持ちに気が付けてよかったねと言われ、リズも微笑む。
その日の夕日はとても赤く綺麗で、黄昏がリズたちを照らしていた。

第一章終了

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.54 )
日時: 2011/06/25 15:09
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

第一章終了!!思ったより長くなったな…

グラッセ「ほぅー?それがリズの苦しんでるのを見て楽しんでいた奴が言う事か…?(超黒笑&滅茶苦茶切れてる」

リズ「………(同じく」

あ、あら…!!グラッセサンにリズサンじゃありませんか…!!(怯
あの後(ムーンたちに殺されそうになった)は、お疲れ様でした…『消えろ』あぎょよぉぉぉぉ!!?

—作者がリズたちに魔法や闇だの色々喰らってますので、しばらくお待ちください—

…いくら何でも、メガフレアとかダークファイガとかこの時期には酷いですよ…(ボロボロ

リズ「私たちをあんなに苦悩させたんだから、自業自得でしょ(と、言いつつポーションを上げる」

ムーン「何だかんだいっても、回復薬はやるのか…(汗」

まぁ、そこがリズのいい所でしょ♪(復活
リズとグラッセはやっと両思いになったし、結果オーライって事で!!

グラッセ「なっ!!///」

リズ「元とは言えば、お前のせいでここまでゴタゴタになったんだろッ!!?///(恥かしさの余り顔真っ赤」

グラッセ「………ッ!!///(照れた顔可愛いな…」

…バカップルめ、からかうのは面白いな(オイ
イチャつくなら、後でやってくれ

リズ「やかましい!!てか逆襲はまだ終わってないんだから!!!」

えッ!!?(滝汗

ムーン「まぁ今回は、お前にも成敗を与えないといけないしな(指ポキポキ☆」

グラッセ「散々リズと俺で楽しみやがって…魔道の力を見せてやるよ…(とんでもない魔力が溢れ出てる」

ロクサス「普段の恨み(メモリー編)も込めて、加勢してやるよ♪(光の柱が現れる」

アクセル「ツッコミ係りのストレスを思い知れクソ作者ぁ…(火柱が現れる」

マーベル「俺も協力してやるよ(光の力が溢れてる」

…今度は私の死亡フラグが立ちますね…(涙
先に次回予告しときます…次はギャグをメインとします。
だってその次、ドシリアスだし…(何ィ!!? byリズ)
次回は何時もの日常が終わり量で風呂に入っていたリズたちだったが、よからぬ事を考える変態が襲い掛かる!!
第二章『安らぎの時間と危険な温泉』をお楽しみに!!

—その次回予告後、ダークオブリングゥゥゥ!!ダークドロップゥゥゥ!!シャワーレインッ!!キーブレード解放ォォォ!!ファイアカッターァァァ!!ホーリーッ!!と言う声が響いたのは言うまでもない

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.55 )
日時: 2011/06/25 16:11
名前: ああ (ID: bR6mg6od)

小説よかったです。
                               ,. -─-.. 、
                             /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.`ヽ
                              /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ \\
                             /.:.:.:.:.:.:/ /.:.::/l.:.:./\ \ヽ
                           i.:.::i.:.:.:/ /.:/ /.:/ lヽ \ \}
                           l.:.:.l.:./≧ヽ_ ,/:/  l:∧丶ヽ ハ
   (⊆_つ‾二⊃                 /⌒l/ヽ弋りぅl/ イリェぅi.:.:.:/
   「 ‾ ‾1  ノl                い ′  ¨´  ,:: ` ー' 从/
    ト、   1 ノ 1              、 _ゝJ            ソノ
     V  <1.  1                >.:ヽ    r─っ  ,.イ
     V  <1  L               ``>\      , イノ
     V  <1コ   `ニニニ7ー-- ┐          | `ニニ´イ L_ __ _
        V  い  「「‾7! l l 〉ト、          「 ∧∧   /.::.7ニ二フ.::ヽ
       V   い  LL_ノノ l し'.::/1    _ _ ノ|/(∵) l/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/../‾ヽ
       V   い.:::::::::::::`ー'し'.:::://」  /l─┘.:.:.:.:|  W /.:.:.:.:.:.:..:/‾/.:.:レ'⌒ヽ\
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            /レ'´.:.:.:.:.i      _」:l.:.:.:.:.:.:.:.:. | /.:.:.:::::::::::::/‾ _|/ 彡 ∵)   ',
            レ'.:.:.:.:.:.:.:.l    「.:.: l二コ.:.:.:.:.:|/.:.:.::::::::::::::::::::::::::::ヽ.::〒´‾`  !
            〈.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l     l.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:〔二コ.:.:.::::::::::::::/⌒ヽ.:.:.:l 1´‾`   l ト、
             ',.::.:.:.:.:.:.:.:.:l  /.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::| ∩ l `Tヽユ    l |.:.:ヽ
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               ';.:.:.:.:.::/     /.:.:.:.::/‾ |.:.:.:::::::::::::::::`ー '´          ヽ.:.:..:./
                   `ー '       /.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:/               `¨

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.56 )
日時: 2011/06/25 16:55
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

ああさん

は、初めまして…(汗
小説、褒めていただいてありがとうございます…

リズ「どうした?何か怯えてるぞ…」

いや、一瞬荒らしかと思って冷や汗かいちゃってね(怯
これは恐らくソウルイーターのキッドでしょう!!多分!!(多分!!? byリズ)
すごく上手いですね…(汗

リズ「まぁインパクトが強かったって事かい、つか驚くとか失礼じゃね?」

しょうがないじゃん
コメント、ありがとうございました。

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.57 )
日時: 2011/06/28 23:19
名前: 大和 (ID: rwHJX/mv)


  お久しぶりですリラさん!

 マーベル「こんちわー」

  第一章、お疲れ様です♪・・・いやぁ、よかった×2。リズちゃんたちが両思いになってくれて♪

 マーベル「俺も、頑張らなくちゃな!」

  はい。彼(マーベル)はこう言っているので、どんどんこき使ってあげてください♪(&黒笑み

  ・・・・・。っと、リラさんにメガポーションをっ!!どうぞです!!

 マーベル「・・・なんで?」

  『何で?』じゃないでしょ!!?何リラさんにホーリー唱えてるのアンタはっ!?

 ロクサス「ならば、貴様が身代わりにでもなるか・・・?」

  ウグッ・・・(滝汗

 マーベル「楽しそうだな、俺も混ぜてくれよ♪」

  サタンに———(ピー)め。・・・うぅっ。

 マーベル「『(ピー)』ってなんだ、ピーって」

  なにとぼけてんの?ほら、アレだよアレ。本編n———(ホーリー&ダークヘイズ

 マーベル「それ以上言うなっ!!ぶっ潰す!」

 ロクサス「まあ×2・・・落ち着けって、マーベル」

  何よ、あんた等・・・。早く私の所のページに戻って待機してなさいよ。

 ロクサス「・・・・。」

 マーベル「行こうぜ、ロクサス。ここに居てもあまり良い事なさそうだしな」



  えっとですね、参照700突破の記念の番外編やります。

  メイン(主人公)はマーベル、になる予定です。・・・たぶん。

 ロクサス「何、宣伝してんだよ・・・・?」

  いえ×2。宣伝ではなくお知らせですよ、これは。

  本当に第一章お疲れ様でした♪第二章を楽しみにしています!

  それでは。長々と大変失礼しました。

 マーベル「お疲れ様でした!!(いろんな意味で」

Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.58 )
日時: 2011/06/29 22:02
名前: リラ (ID: I69Bg0jY)

大和さん

お久しぶりです!!←
やっと第一章終わりました…恋愛系って書くと長くなるんですね思い知りました(涙
ようやくリズとグラッセが両思いですよ、ホントこの二人はじれったいというか…

リズ&グラッセ「「元とは言えば、お前のせいだバカ作者」」

…何でハモるの、こう言う時は

リズ&グラッセ「「何か文句でも?(超黒笑」」

…何でもないです。
メガポーションありがとうございます、お陰で随分楽になりました♪
マーベル君は沢山使いますので、ホントによろしくお願いします(ええ
何かそちらも本編が複雑そうですね…更新楽しみにしてます!!
だってされるたびに、マーベル君の秘密が見れますし(黒笑

リズ「でた、黒作者・リラ…」

やかましいわ、だまっとれ(口悪ッ!! byリズ)
参照700記念の番外編ですか…何かマーベルがメインとかで気になります!!
第二章は明日更新できたらします、今日は兄にPCよこせと言われまして(汗
それでは、失礼します!!