二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.74 )
- 日時: 2011/08/02 17:28
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
第三章—哀しみを伴った戦いと敵の存在—
「さーてと、準備はいい?ムーン、ロクサス、マーベル?」
「「もちろん」」
「当たり前だ」
トワイライトタウンの夜に、怪しげな影が4つあった。
破壊神ことリズに、その親友であり獣のムーン、そして魔王のロクサスに唯一何も言われないマーベルだ(どういう意味だそれは byマーベル)
どうしてこの4人がいるとなると、話は数時間前に戻る…
『リヴァイアサンが操られていた原因が分かった?』
『ああ、だから皆を呼んだんだ』
放課後—トワイライトスクール高等部1−Aでは、リズ、グラッセ、ムーン、、マーベル、そして学生組であるⅩⅢ機関のメンツが揃っていた(正確に言えば、グラッセが呼んだ)
そしてその理由が一ヶ月前にあったリヴァイアサン騒動での、召喚獣操り事件の手がかりが分かったと言う物なのだから仕方ないのだが
『実は…ここのところ、トワイライトタウンという世界自体に異変が起きている事が分かったんだ』
『トワイライトタウン自体に異変ですか…?』
何時の間にか資料のような物をグラッセが持ちながら言うと、それを興味深そうにゼクシオンがちょっと見せてくださいとその資料を見ると
『ッ!!これは…』
『ゼクシオン程の頭脳の持ち主ならやっぱり分かるか、これは人間以外の生物の脳に磁場を与える超音波だ』
『人間以外の生物に磁場ぁ?どうしてそんなもの…』
『—リヴァイアサンを操ったようにその磁場が他の生物を操っている、そういう事だ』
『…そのとおりだ、流石だなマーベル』
彼は信じられないと言いたげに珍しく驚愕すると、グラッセも頭を抱える。
そんな彼らにラクシーヌがどうしてそんなものを流しているのかと言おうとするが、マーベルがその考えを先を読んで答える。
そしてグラッセがマーベルを褒めると、リズは腕を組み
『ようするにその磁場の根源…いえ、磁場を流している敵を見つけて私たちでボコボコにすればいいんでしょ?』
『詳細を略しすぎだ、まぁそのとおりだがな…』
かなり黒い笑顔で久しぶりに暴れられるな♪とリズが言うと、ムーンが呆れながら納得する。
早速根源を探しにいこうとリズがそういった瞬間—グラッセのファイア&ブリザドコンボが飛んできた。
『うぎゃあ!!?』
『話は最後まで聞け!!場所の特定は出来てるわ!!だけどな…そこから尋常じゃないぐらいのエネルギーが溢れ出ているんだよ!!』
いきなりの事で驚きつつもちゃっかり避けると、更に追撃(サンダー)を準備しているので流石に大人しくしグラッセの話を聞く。
尋常じゃないエネルギーと言う事は…
『まさか…?』
『ああ、そんな場所にずっと滞在出来てその磁場をコントロール出来るものなんて並大抵の強さだと思うか?』
まさかと思うが最悪な事態を想像し言ってみると、それは当たっておりマジですかと絶句する事になる。
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.75 )
- 日時: 2011/08/03 21:29
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
『だからその磁場に耐えられる様に、俺が新しい魔法を開発するからそれまで待ってろ』
『『『えぇ——————ッ!!?』』』
『ん?』
そんな彼女に、グラッセが少し待ってろと言うとリズ、ムーン、マーベルが絶叫しそれ以外の皆が反応する。
リズとムーンとマーベルがこんな反応をする時は、何かと問題を起こす時と限られているからだ。
『…まさか、お前ら自分たちだけで突入しようと考えてたんじゃ…?』
『『『………(笑顔&滝汗』』』
まさかと思いつつも、アクセルが確認すると三人は引き攣った顔で笑いながら汗をかいてる。
図星だなと思わずアクセルが呆れていると、グラッセがキーブレードを出し
『やっぱりか…そんな事したら許さねぇぞ…!!(怒』
『分かった!!分かった!!だからその黒いオーラと上級魔法を抑えろッ!!(汗』
何時でも準備万端と言わんばかりにフレアとメテオの呪文を構えると、流石にリズも諦める。
その様子を見て満足すると、魔法を止め
『とにかくだ、この話題は明日行うから今日は解散ッ!!』
『はーい』
この話題は今日早めて明日にしようと言うと、ほぼ全員が返事をして教室を去る。
ここに残るは、ずっと俯いているリズ、ムーン、マーベル、ロクサスだ。
『—なーんてね、甘いわよグラッセ…』
『俺たちが素直に大人しくすると思ったか?』
『面白そうだしな、ロクサスお前も行くだろ?…磁場が出ている時計台』
『時計台…!!?』
そして俯いていた顔を上げると、彼女は笑っていた。
もちろんムーンとマーベルも同じ表情をしており、唯一残っている…いや正式に言えば残ってもらったロクサスにそう言うと彼は驚いた。
何時の間にか、マーベルはグラッセが持っていた資料—磁場の特定場所が書かれた物を盗んでおりニヤッと黒い笑みを浮かべる。
ロクサスも、自分の大切な場所から磁場が発生しているとわかってしまった以上黙っていられない。
『…分かった、俺も行く』
『そうこなくっちゃ♪午後の12時頃私の部屋に集合ね、それまで仮眠取っといた方がいいよ』
そしてロクサスと言う協力者を得ると、人生の基本ルール思い立ったらすぐ行動☆を開始した(アクセル教育)
それで今—夜中にトワイライトタウンを走っている状況に至る。
「ついた、時計台よ」
「その前に…シェルガ&プロテガ&リフレガ!!!」
それでリズたちが時計台まで行くと、何かを思い出したのがマーベルは4人に防御の魔法を唱える。
すると、何だが身体が軽くなった気がした。
「身体が…軽くなった」
「やはりな…もう磁場が俺たちの身体に影響を及ぼし始めていたんだ、早めに気が着いてよかったぜ」
それをムーンが代表して言うと、マーベルも納得し4人は時計台の中へと進んでいった。
そこに待ち受けている者は—三人の能力者
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.76 )
- 日時: 2011/08/03 22:27
- 名前: 大和 (ID: rwHJX/mv)
お久しぶりですね!!何時以来ですかね〜??
マーベル「どーでもいいわ、んな事。」
・・・と、いうか。マーベル、君いろんな魔法が使えたんだね・・・今はじめて知ったよ。
マーベル「別にいいだろ。これ位は使えて当たり前だ」
あー・・・。そっか、そっか。だって君は———(ピー)
マーベル「テメェ・・・今のネタバレだろ、完璧に(黒笑」
良いんだよ!別にバレなきゃっ!!
・・・てか、アンタ何?盗賊にでもなったの?盗みなんて・・・
マーベル「アレは仕方がないんだよ。場の状況に応じて、だ」
う〜ん・・(悩
リラさん、コイツ(マーベル)に資料盗まれたら最後ですよ?
きっと燃やされて炭の固まりに・・・・(ブルブル
マーベル「大丈夫だ。リラさんのところではそんなヘマはしない」
リラさんのところ限定ですか!?私の所では!!?
マーベル「何を。決まってるだろ、燃やすさ♪(黒笑」
ヒドッ!これから本編で苦しませてやる・・・
マーベル「出来るもんならやってみやがれっての」
・・・・。(口じゃ勝てないかも・・・)
長くなってしまいました・・・すいません。
また来ますね!!第三章頑張ってください♪
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.77 )
- 日時: 2011/08/05 16:21
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
大和さん
本当にお久しぶりです!!
…何時以来でしょうか、久しぶり過ぎて忘れてs(殴 byリズ&ムーン)
リズ「調子に乗るな☆(笑顔」
ムーン「ブッ潰すぞてめぇ☆(同じく」
笑顔と反対に言葉が…(涙
あれ?マーベル君って結構大和さんのところで魔法使っているから、てっきりグラッセ並みに魔法が得意なんだと…(汗
リズ「つまりはうちのバカ作者の身勝手な勘違い?」
ムーン「呆れた」
うるさいッ!!(涙
盗みの件は、マーベルなんかそう言うの上手そうだったのやらせてもらいました♪(オイ
大和さんのところでも、燃やさないで上げてねマーベル君
…出来る限り(どっちだよ byリズ)
マーベル君が苦しみ本編楽しみです♪(黒モード
口で勝てなくても、実行してしまえばこっちのモンですよ…
リズ「オイ、黒が出てるぞ(汗」
ムーン「これ以上は、こっちも色んな意味でマズいので続きどうぞ!!」
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.78 )
- 日時: 2011/08/05 17:43
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「暗いわね…」
「ちょっと待ってろ…ファイアッ!!」
早速時計台に入ってみると、いくら夕日が沈まない街と言えども夜のせいか幾分視界が悪く困惑するとマーベルが火の魔法を指に宿し明かり代わりにする。
「流石だな」
「ありがとうマーベル、かなり見えやすくなったわ」
「…まぁな、さっさと進むぞ」
これにはムーンが感心しリズもお礼を言うと、照れているのかマーベルは早く先に行くぞと促がし進む
予断だがその時のマーベルは可愛いだの素直じゃない女の子みたいだなと思われていたらしい(大和さん、本当にすみません by作者)
「…何だこれ?」
「時計台を動かしている動力源みたいだな、それにしても大きくね?」
そして更に進んでいくと、時計台の動力源とも言える管理室に辿り着きムーンが首を傾げているとロクサスが説明しその動力源のあまりの大きさに絶句する。
だが次の瞬間、マーベルとリズは動力源の修理する入り口の方まで行きキーブレードを出したと思ったら—勝手に鍵を解除した。
「な、何やってんだ!!?」
「仕方ないだろ、この中から一番磁場を感じるんだよ」
「しかも闇の力もな、この中に何かがあるのか確定なんだから開けるしかないでしょ」
いきなりの事に、ムーンが叫ぶと冷静にマーベルとリズは答えキーブレードを下ろす。
それを早く言えよ…と彼は思ったが、リズたちに言うだけ無駄だなと悟っているので諦めた。
—ギィイィ…
「ちょっと待って!!ロクサス、ムーン、マーベルたちに先に言っておくわ…何だかとても嫌な予感がするの、キーブレードを出しておいて」
「「「…分かった」」」
鍵を開けた扉のドアを開け侵入しようとした時、急にリズが呼び止め嫌な予感がするからキーブレードを出しておけと言って来た。
リズの勘はこう言う時はよく当たる、それが分かっているから他の三人も警戒してキーブレードを持ちながら入ると—
「見て、歯車見たいのがあって分かりにくくなっているけど階段があるわ」
何と—回り続けている歯車の近くに何とも分かりにくい階段があった、明らかに怪しい…
「こんなところに階段ねぇ…敵さんはよっぽど見つかりたくないと見た」
「そりゃあ、好き好んで捕まる奴なんていないだろ」
緊迫している空気の中、ムーンが何処か楽しそうに言うと珍しくロクサスがツッコミを決め4人は笑った。
「さてと、ここからは引き返せないかもよ?」
「それがどうした、気になる物は自分で確かめないと気がすまない性分でね」
「ああ、行くぞ!!」
覚悟を決めろ—とリズが促がすと、そんなものとっくに決まっているとムーンは叫びマーベルが頷く。
この時、その言葉が本当になるとは誰が思った事か…
「ルピナス様、リズティクスト・ブラックノーバディが来ましたよ」
「来たか…」
「ですが残り三人はどうします」
「あの三人は我が仲間だ、殺さない程度に戦え」
「「はっ」」
リズたちが侵入してくる中、謎の三人がそんな事を話しているのも知らずに…
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.79 )
- 日時: 2011/08/06 13:21
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「ゼェ…ゼェ…や、やるわねロクサス…ッ」
「お前こそな…!!リズ…」
謎の者たちが自分の会話をしていたのを知らないリズは、ロクサスとどちらが先に階段を早く下りれるかと競争していた(バカ
そしてどうやら同時にゴールしたようでお互いかなり息が荒くなっていると、ようやく追いついたムーンとマーベルが来た。
「や、やっと追いついた…(汗」
「つかリズにロクサス…お前ら魔法かけないでその速さって…有り得ねぇだろ…」
彼らは全速力で走ってもこの二人には追いつけなかったようで、マーベルがかなり汗をかきながらそう言うと、ムーンもごもっともな事を言う。
だがこの二人には、そんな常識通じるわけが無く
「え?これぐらい普通だろ?」
「ホントよ、だらしないわね」
「「お前らが異常なだけだッ!!!」」
ロクサスとリズが呆れながら言うと、ムーンとマーベルの同時ツッコミが決まった。
異常って私たちは人間離れした化物かよとリズが不貞腐れ、人間離れはしてないと思うがとムーンがフォローしながら壁にもたれ掛かると何か押した感触がした。(十分、人間離れしてますよ by作者)
—カチッ
「…カチッ?」
「…今、何か変な音しなかったか?」
「…ああ、何か物凄く嫌な予感が…(汗」
そして変な音が響き、その音をムーンが言うとリズも聞こえたのか仲間に聞くとマーベルが冷や汗をかきながらそう言うと—その言葉通りになった。
—パカッ
「って…きゃああああああああああぁぁぁ!!!!!?」
『リズッ!!!』
突然何かが開いた音がしたと思ったら、リズがいる床が抜け落ちた。
これには三人がその床を覗き込むが、まるで終わりが無いかのように深かった。
「…ここ、思った以上に滅茶苦茶ヤバくね?」
「ああ、床抜けたな…さっきは俺がボタンみたいの押してこうなったんだからトラップとかかなり有るな…悪いリズ(汗」
「まぁリズなら大丈夫だろ、俺たちは俺たちで進んでリズと合流しよう」
思わずマーベルがそう愚痴を零すと、ムーンも納得しかなりの罠があるなと想定しながらリズに謝るとロクサスが冷静に先に行く事を促がす。
この中でも強いリズなら大丈夫だろうと全員判断したのか、誰も彼女の身を案じなかった(酷い)
「…痛てて…もう何なのよー…」
もちろんそのとおりリズは無事で、落下した反動で少々怪我をしたのかポーションを飲んでいた。
飲み終わると、辺りを見渡しさっき通ってきたところよりも明るいのに気が着く。
「…あら、意外といいところに落ちたわね私」
『—ホントね、意外と早く来てくれて助かったわ』
「—ッ!!?誰ッ!!?」
明らかにビンゴじゃね?と笑っていると、自分とは違う女の声が響き警戒する。
すると長い黒髪に赤い瞳の、いかにも悪役と言うべきか黒くて足元まであるワンピースを着た女性が現れる。
「…どうやら敵のお出ましってか」
「そうとおりよ、アタイはラックさ!!ラック様って呼びな☆」
「………………」
その姿を見て絶対敵じゃんと確信しつつも、キーブレードを出し構えると黒髪の女—ラックは何とも言いがたい自己紹介をしてきてリズは冷ややかな目で見る。
「…そんな目で見るなよ、冗談言ったこっちが哀しいじゃない」
「悪いわね、私は嘘をつけない性格だから(真顔」←
「まぁいいさ、リズティクスト・ブラックノーバディ!!早速だけど大人しく捕まってもらうよ!!」
そんな彼女にラックが苦笑しながら言うとリズがなおさら警戒すると同時に、本来の目的を達成するために鎌—ハルバートサイズを出す。
それと同時に、リズvsラックの戦闘が始まった。
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.80 )
- 日時: 2011/08/11 13:42
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
—ズガァン…
「ん?何だ今の音…(滝汗」
「まるで何かが衝突したような音だな」
一方リズとラックが戦っている時、はぐれた親友を探していたムーンたちはその戦いの音を聞き取っていた。
何かあったのは確定だが、何処で何があったのも分からない以上敵の本拠地で騒ぐわけにも行かないだろう。
「リズが暴れてんじゃねーの?」←
「その可能性は捨てきれないが、何かない限りアイツだって暴れないだろ(笑」←
そしてマーベルが笑いながらはぐれたリズじゃないのかと言うと、冷静なムーンはその考えに苦笑しながら足を進める。
…その考えは、見事に当たっているのだがこの三人は気が付くワケもなかった。
それは、敵の襲撃によって考えることすら出来なくなったのだから
—ガチャ
「ッ!!伏せろお前たち!!」
最初に異変に気が付いたのはロクサスだった、自分より先に歩いている二人を強引に蹴り飛ばすとその場所に銃弾が降り注ぐ。
これには蹴り飛ばされたばかりのムーンとマーベルも状況をすぐに判断し、キーブレードを構えるとカッカッとブーツのような足音が響いてくる。
『おや避けられましたか…そこの少年はどうやら随分と勘がいいようですね』
「何者だ、出て来い!!」
突然余裕そうな男の声が聞こえてきてロクサスはソイツを睨み付けながら叫ぶと、ファイガを打ち出す。
するとその男は、顔色を一切変えずに恐らく先らの武器で防いだ。
「どうやら先らの攻撃方法も見て、かなりの銃の使い手だな」
「お褒め頂いて光栄ですね」
流石マーベルも異世界と言えどもⅩⅢ機関に所属していただけはある、あの一瞬で敵の強さを見極めると銃—リボルバーショットを持った男は姿を見せる。
長い茶髪にメガネをかけており、黒いワイシャツにズボンをはいた赤い瞳のその姿はいかにも怪しいではないか(リズと考えが同レベル&黒と言う点ではキミたちもです by作者)
「まずは自己紹介と行きましょうか、僕はジェダイトです」
「…ロクサスだ」
男—ジェダイトは自己紹介をすると、ロクサスが名乗りいきなりキーブレードを突きつける。
「マーベル、ムーン、お前たちは先に行ってリズと合流してくれ、ここは俺一人で十分だ」
「なっ!!」
「何言ってるんですか!!」
ここは自分一人でジェダイトと戦うと言うと、バカな事はよせと言わんばかりの顔をした二人が叫ぶ。
それに、俺が一人で戦うと言ったワケはもう一つあるから
「頼む行ってくれ、とても嫌な予感がするんだ…もしかしたらリズが危ない」
「はぁ?どう言う事だ…?」
「…ロクサスさんが言うなら何かあるハズだ、行くぞマーベル」
そう、何だかとてつもなく嫌な予感がしたんだ。
リズの身に何かが起こるような…そんな気がして堪らないんだ。
それを伝えると、マーベルは如何わしい表情をするがムーンに引っ張られて行ってしまった。
「…本当にキミは勘がいいんだね、だけどもう手遅れさ」
「それはどうかな?アイツらには奇跡ぐらい簡単に起こせるからさ!!」
今までそれを見て何もしてこなかったジェダイトが面白そうに微笑みと、ロクサスはキーブレードを再び構え駆け込んだ。
こちらでも、ロクサスvsジェダイトという決戦が始まった。
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.81 )
- 日時: 2011/08/14 21:07
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「舞え、花びらよ」
「ッ!!花属性か!!」
リズvsラックの戦いの先手を取ったのは、ハルバートサイズを持ったラック
彼女が操る花びらを見て、リズはマルちゃん(マールーシャ)と同じ属性かよと少々顔を歪める。
何せリズは、花属性にいい思い出がないという特性(?)を持っていたから
「なら花には炎だ!!灼熱の炎を!!全て燃やし尽くせ!!メガフレアッ!!」
だからこそ早く決着を着けてムーンたちと合流しようと思ったリズは、炎最強魔法メガフレアを全体に放ち花びらを一掃しようと考えたが—
「そうはさせないわよ!!花びらよ風となれ、ブロッサムシャワー」
「何ィィィ——————ッ!!?」
何と本来マールーシャしか使えないはずのブロッサムシャワーの特性を利用し、全てを燃やし尽くす炎を相殺した。
ちなみにブロッサムシャスァーと強大な魔力を使い、一斉に花びらを相手に降り注がせる技なのだ。
魔力で苦手とする属性を相殺したとなると、ラックという女は意外と侮れない強さを持つと言う事だ。
「へぇ…中々強いのねアンタ」
「いやー『ノーバディの姫様』に褒められると嬉しいねぇ♪『あの方』も人を見る目があるある♪」
「はぁ?ノーバディの姫って誰じゃい?(汗」
流石に冷や汗をかきながら苦笑すると、ラックは本当に嬉しそうにそう言い全く意味が分からないリズはどう言う事だと首を傾げていると彼女は微笑んだ。
そう—とても危ない微笑みで
「ふぅん…どうやら自分の立場も理解してないってところか…だったらなおさら捕まえないとねぇ♪」
「—私を捕まえる?それがアンタも目的なのかしら?(黒笑」
「おぉー、噂どおりの黒さだね、全身から禍々しいオーラとドス黒いものが見えるわ(汗」
そしてリズに対して本来の目的を少し教えると、少女から何時も以上の黒いオーラが解放される。
一応あの方から話を聞いていたが、まさかここまで恐ろしいオーラを出すとは思っていなかったラックは少々怯える。
これを普通の人が見たら一瞬で気絶する程の黒さなのに、ラックは怯えるだけなのだから彼女もある意味すごい(それは私が怖いとでも言ってるのかしら? byリズ)
「だけど、アタイにもやれなきゃいけない事あるんでね!!ここで怖がってなんかいられねぇよ!!」
何とかリズの極悪オーラに耐え、ラックは本気出すかと誰にも聞こえない声で呟きハルバートサイズを構えなおす。
これには、リズも警戒していると—強者が動いた。
「なっ!!?速い…ッ!!」
「どうしたぁ?先らまでの威勢の良さは何処にいったの?」
どうやらラックはただ今まで本気を出していなかったらしい、いきなり急変した戦闘力と素早さにリズが戸惑いを見せるとラックは微笑む。
—コイツがいれば、アタイたちは…
「(何!!?なんなのよコイツ…攻撃する暇がない程速い…!!)」
もちろんリズ自身も、いきなりのラックの強さ変化に対応出来ず、ただ防御するしかなかった。
それが、戦闘の間で何かを考えると言う愚かな行為に繋がる—
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.82 )
- 日時: 2011/08/18 20:11
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「アレ?磁場の特定場所の資料と磁場についてのデータが無い…?」
一方リズたちが必死に戦っている最中、何も知らないグラッセはようやく資料が無い事に気が着いていた。
寝る前にと資料を見て、磁場に耐えられる魔法を生み出すかと考えた矢先の出来事だった。
「学校に落としたか?…いやちゃんとクリップで固定していたし有り得ないか」
何処かで落としたかと考えるが、そこはきちんと対策を立てていたのであり得ない。
だとすれば、誰かに資料を盗られた…?
「…こんな事をするバカは、俺の中で一人しかいない…ッ!!!(怒」
そこまで考えが辿り着くと、こんな事をするのはあのバカしかいないと一瞬にして怒りのメーターが上がる。
そうと決まればやる事は一つ、さっさと資料を返してもらうべくグラッセはバカがいる201号室へと向かった。
—ドンドンドンッ!!
「?何よこんな夜中に…(汗」
風呂に入った後、リズも出掛けており眠れず暇だったラクシーヌは雑誌を読んでいると自分たちの部屋をノックしてくる者がいた。
ただいまの時刻は夜の1時—誰もが寝ているであろう時間だった。
急用かもしれないので、仕方なく開けるとそこには鬼の形相ともいえる顔をしたグラッセが立っていた。
「あらグラッセ…どうしたのそんな怖い顔してこんな時間に?」
「ちょっとラクシーヌの同室人であるバカに用があってねぇ…!!リズは何処だぁ!!?」
流石のラクシーヌもこれには少々驚くが、用件を聞くと更にグラッセはブチ切れながら同室のバカ—リズの居場所を聞いてくる。
そう言えばリズ帰って来てないわねとこちらも異変に気が着いたのか、腕を組む。
「リズなら居ないわよ?ムーンたちの部屋に言ったっきり帰ってこないのよね」
「ムーンの部屋…?ちょっと言ってくる!!」
自分が知って居る限りの事を教えると、何か考えた後グラッセは急いでムーンの部屋へと向かう。
ラクシーヌも状況が分からず何かあったのかと考えると、グラッセに同行する事を決める。
「待ちなさい、私も行くわ」
「分かった」
強力な助っ人(?)をゲットして、グラッセはラクシーヌと共に206号室に向かった。
もちろん鍵は開いているが、何故か部屋はもぬけの殻だ…嫌な予感がする。
「そう言えばロクサスも帰って来て無いんだよな…リズ、ロクサス、マーベル、ムーンの4人が居ない…」
「—夜中にうるさいと思ったら、お前かよグラッセ…」
「本当ですよ、うるさいったらありがしません」
この4人に関係する事を考えていると、204号室からアクセルとゼクシオンが出てくる。
どうやらグラッセの怒号により、この二人も起きてしまった様だ。
「それが…リズとロクサスとマーベルとムーンの姿が見当たらないんです」
「あー…アイツらの事だからどうせ何処かで遊んでんじゃねーの?」
「そうだと良いんですけど、いくらロクサスたちもこんな夜中に誰にも言わず出掛けるのは…」
『な…ッ!!!』
それは申し訳なかったので事情を説明すると、あの4人ならありえる事をアクセルは言いグラッセが珍しいと言おうとした瞬間—ラクシーヌが絶句した。
そして手に持っている、紙らしき物を落として何故かナイフを出す。
「どうした、ラクシーヌ…」
これにはグラッセも冷静になり、その紙を見ると—すぐに顔色を変え寮を飛び出した。
—グラッセへ—
悪いけど、このまま大人しくいるワケにはいきません。
なので出掛けてきます♪ byリズ
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.83 )
- 日時: 2011/08/27 18:27
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「………ッ」
「どうしたのかしら?まさかもう終わりだとか言わないわよねぇ?」
そしてグラッセがバカと言っている張本人ことリズは、ラックとの戦闘で膝をついていた。
向こうは向こうでまだ余裕があり、挑発的な事を言って来ている。
「(強い…コイツ強い、まるで私の攻撃が流されているみたいじゃない…!!)」
そしてリズもリズで久しぶりにここまで苦戦したから疲労が出てきて、限界が近い。
大した怪我を覆ってはいないが、実を言うと身体中かすり傷だらけで少々痛かった。
「ふざけんな…まだやれるに決まってるでしょ!!」
「そうこなくっちゃね♪」
だけどここはあえて挑発に乗り、キーブレードを構えながら走り振り下ろすとハルバートサイズでラックは受け止め本当に楽しそうに微笑む。
その瞳が本当に楽しそうにしている理由を、リズは気が着いていない。
「本気を出したアタイとここまでやり合えるとは流石アタイたちの『光』だねぇ!!」
「光…?それにさっき言ってたノーバディの姫ってどう言う事なのよ!!?」
そんな中、ハルバートサイズの構を一瞬解いたラックが再びリズの事を褒めるとリズもキーブレードの構えを解き問い詰める。
すると何処かラックは哀しそうな顔をし、リズを見つめる。
「…アンタはアタイに対して『怒り』を感じているんだな、それはとてもノーバディのする事とは思えないけど羨ましいわね」
「は…?何故ノーバディの事を知っている?」
ノーバディが怒りを感じる事はおかしいけど羨ましい、確かにラックはそう言った。
何故怒りを感じる事が羨ましいと、疑問を覚えるがそうも言ってられない。
ラックはハルバートサイズを構えている、その構えはこの一撃に全てをかけるような賭けのようだ。
「それは今アンタが知る事じゃない、そろそろ終わりにしましょう?この一撃で一気に決めてやるよ」
「…いいわ、この一撃に私もかけてやる!!」
そして二人同時に攻撃を決めるとラックは正々堂々勝負がしたいようでそう言うと、リズも異論は無く承諾し構える。
そして戦場から一瞬音が消える、次には一気に駆け出した二人の姿
「はぁぁぁぁぁぁッ!!!」
「だぁぁぁぁぁぁッ!!!」
二人の叫び声とも取れる雄叫びがお互いが握る武器に込められて、振り下ろされた。
その光景は両方、負けられない理由があり必死で前を向いている。
姿が重なり合い、敵がいた所に着地すると—崩れ落ちる。
「うくっ…」
「残念だったね、この勝負アタイの勝ちさ」
倒れたのは何とリズ、その脆い身体からラックに受けた傷から血が流れるとラックはハルバートサイズを振り回した後そう宣言した。
お互いの思念をかけた勝負は—リズの敗北で終わった。
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.84 )
- 日時: 2011/08/30 20:30
- 名前: Liaya (ID: ADlKld9P)
∑嘘!!?
あのリズちゃんがァァァァ!!!!?
レイ「うるさい!!!」
だって、あのリズちゃんが負けたんだよ!?(汗
レイ「そりゃ、負ける事だってあるだろう(ないと思ってたけど(滝汗)」
レイだってそう思ってたんじゃん!!
あ、そうだ
レイ、今から言って助けてあげて!!
レイ「無茶言うな!!!未来に居る俺がどうやって行くんだよ!?」
ファンタジアちゃんの半身のシャドウに頼めば?
どこに居るか分からないけど(汗
レイ「駄目じゃねーか(黒笑」
ごめんなさい!!(滝汗
レイ「じゃ、リラさん。失礼します。こいつ殴っておきますね♪」←何故!!?
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.85 )
- 日時: 2011/08/30 17:06
- 名前: 大和 (ID: TdOACXKk)
!!!?そ、そんなばかなぁっ!!
マーベル「・・・・?」
り、リズちゃんが、負けたぁぁぁぁぁぁ!!
マーベル「ウソ言ってんじゃねえよ、・・・って、マジか(汗」
い、痛い・・殴りながらコメントするんじゃない!
と、それよりもラックちゃん(・・・ラックさん?)強すぎる(滝汗
マーベル「リズが負けたって事は、多分俺が戦ってたら俺が消滅してたな・・・完全に」
何この子怖い事サラッと言ってんの!?消滅とかww
マーベル「助けに行きたいが・・・」
大丈夫!!リズちゃんならきっと!!
てな訳で、エリクサー(×3?)くらい置いてこいや!!
マーベル「何で俺なんだよ!?お前が置いてこいよッ!!」
何を!?この小説でお世話になってるんだからそれ位しなさいよ!
マーベル「お前が行けよバカ大和!!」
バカ言うなバカと!!・・・チッ、しょうがねぇな。
マーベル「黒いとこ見え見えだぞ」
ハッ!!・・・すいません、リラさん。なんとお見苦しい所を——!!
本編で(ピー)で(ピー)だからな、マーベルぅ・・・
マーベル「(ヤバイ、かも・・・・・・(汗 )」
長文失礼しました♪更新頑張ってください☆
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.86 )
- 日時: 2011/09/04 21:28
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
ライヤさん
え…そんなにリズが負けた事が驚きでしたか?
レイ君も驚くって…
グラッセ「当たり前だ!!リズは俺たち三人の中でも一番強いんだぞ!!?」
ムーン「無駄に体力あるわ素早いわもはや超人レベルでチートな奴だと思ってたのに…」
あの子、どれだけ強いの!!?
まぁ、世の中広いって奴ですよ…リズより強い奴は沢山いると…ぶべっ!!?(殴 byグラッセ&ムーン)
グラッセ「ふざけんなァァァァァ!!!」
ムーン「リズ以上に強い奴が沢山出てきたら、俺たち殺されるわ!!!」
いや、現にロクサスはリズより強いじゃん…
助ける事はレイ君では、不可能ですね(汗
あ、ちなみに言っておきますけどシャドウに頼む事も不可能です。
ちょうどこの話はメモリーも終わった後ですから、シャドウは…『ダークスパイラルッ!!!』ぎゃっ!!?
ムーン「メモリーのネタバレさせようとしてんじゃねーッ!!!」
しませんしません!!だからその闇の力を込めている拳を抑えて!!(滝汗
それとレイ君、ライヤさん殴らないでね!!
大和さん
…何でリズが負けただけで、ここまで騒ぎが大きくなっているんだろう…(汗
ロクサス「そりゃあ、強いラスボスや賢者アンセムとか切れた相手なら問答無用で殴るわ、機関員である殆どがリズにより壊滅的状態に陥るわ、散々して来た行いのせいだろ」
確かに…今まで暴れ過ぎたんだなアイツ…(汗
マーベルが確かに戦っていたら、ラックに消滅させられてたと言えるのかな…?
一応ラックさんって言っておいた方がいいですよ、彼女子ども扱いされるの好きじゃありませんから(ボソッ
ラック「何か言ったかしら?バカ作者・リ・ラ?(指ポキポキ」
何でもございません、ラックの姉御!!(滝汗
ラックはかなりあの三人の中でもかなり強い方なので、気をつけてください!!
もしかしたら、その内マーベル君を襲いに行く可能性があるので…(汗
ムーン「は?何でマーベルが?」
それは本編が進んで行くうちに分かるよ、多分キミも襲われるから(何ィ!!? byムーン)
それでは、書きますか!!
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.87 )
- 日時: 2011/09/04 21:51
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
一方リズとラックの勝負が仲間の敗北で終わった事を知らないロクサスは、同じく謎の男ジェダイトと戦っていた。
こっちもこっちで向こうが中々やるようで、苦戦していたが
「ちょこまかと…いい加減僕の弾丸の餌食になりなさいッ!!」
「餌食になれと言われて、なるバカはいないだろうがッ!!!」
ジェダイトはどうやらロクサスの素早い動きに着いていけないようで、リボルバーショットで狙いを定めても当たらず少し冷静さを失っているようだ。
それをロクサスは何か思いついたのか黒い笑みでニヤッと笑い、一気に近づいた。
「マジックアワーッ!!!」
「グッ…クラッカーファイガッ!!!」
そして光の柱を一本突き出すと、ジェダイトは何と銃から火の魔法を唱えその光の柱を相殺した。
これにはロクサスも驚いて、一瞬立ち止まる。
「銃から、火の魔法が…」
「僕のリボルバーショットはちょっと特殊な武器でしてね、僕の魔力を注ぐとそれを倍にして放ってくれるんですよ」
「なるほど、その銃に魔力を注ぐだけで…」
ジェダイトの説明を聞き納得した、さっきから銃が放っている物は普通の弾丸ではなく魔力のだったのか
だから普通打ったら残るはずの銃の弾が無い訳だ、と言う事はとロクサスは自分の予想がなおさら当たっていると考える。
「じゃあもう一つ聞く、さっきから打って来た技はお前の魔力なんだな?…ならその銃で状態異常は防ぐ事は可能なのか?」
「そんなもの無理に決まっているじゃないですか、第一防御魔法や回復魔法は銃で強化することなんて…」
「それさえ分かればいい!!…眠りえの誘いとなる、力を!!」
銃で状態異常の防御は出来ない—それを確認したロクサスの行動は早かった。
すぐさま眠りの魔法を詠み上げ魔法陣をジェダイトの下へと浮かばせると、本人もしまったと慌てる。
「墓穴を掘ったな!!自分の武器の特殊能力を敵の前で言うとはな…」
「ひ、卑怯ですよ…!!」
そして魔法陣が完成すると、ジェダイトは倒れロクサスはコイツ意外と騙しやすいと思ったそうだ。
彼は眠気に襲われつつもロクサスに言い返すと、彼は物凄く笑顔で
「—戦場に卑怯もあるか、自分の甘さと愚かさを思い知る事だな…(黒笑」
「…ッ…」
何時もの事ながら思うが敵にとっては魔王の笑顔に見える黒い笑みで、そんな事をさらっと言うとジェダイトは悔しそうに魔法の名が告げられるのを見ているしかなかった。
「お休み—スリプル」
それが最後—ジェダイトは完全に眠ってしまい、この勝負魔王ことロクサスの勝利で終わった。
彼の前で、油断とかするとこう言う道を辿るという事だ。
「あ…そう言えば、リズとムーンとマーベル大丈夫かな…?(汗」←
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.88 )
- 日時: 2011/09/12 21:44
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「アイツら(リズとロクサス)大丈夫かなぁ…?」
「大丈夫だよ、かりにも二人とも泣く子も黙るⅩⅢ機関の一員なんだぜ?そう簡単に負けるかよ(笑」←
リズがラックに敗北しロクサスがジェダイトに勝利した時、マーベルは二人を心配しながら進んでいた。
そして、そんな自分の不安を和らげるためかムーンが笑いながら言うと確かにそんな気がしてきて彼も笑ってしまう。
それが大きな間違いだと、気が付かず…後の気配にも気が付かず
『—吹き上がる水よ、ウォタガ』
「ぎゃあッ!!?」
「マーベルッ!!?」
次の瞬間水が爆発するかのように噴射して来てマーベルを攻撃してきて、思わずムーンが驚くと水の魔法を放った張本人が地へと着地する。
「ちぇー、もう少しで殺せそうだったのに」
「殺せそうって…何者だ、お前」
その者は白いコートを羽織っており、顔もフードにより隠れていたが声で男である事は分かった。
何とも物騒な事を言い不貞腐れているので、なおさら警戒しながら叫ぶと男は少し沈黙した後
「—我が名はルピナス、『光の抜け殻』のリーダーを務める頭首とでも名乗っておこうか…」
「—つまりは今回の件の親玉だな…」
「ふざけんなァァァ!!!光を象徴する聖なる光を!!ホーリーッ!!!」
謎の男—ルピナスは自ら今回の件の元凶だと名乗ると、ムーンの声が一段と低くなりながら納得するとウォタガにやられ倒れていたマーベルが切れながら光の柱を放った。
しかも今回は怒り狂っている事から何時もより光の柱の数と威力が高い—これには相手も終わったなとムーンがため息をはこうとした瞬間
「…悲しみの水泡よ、フラッド」
「な…ッ!!!」
相手は一本の水柱で、マーベルのホーリー全てを防ぎ切り相殺した。
これにはマーベルもプライドがズタズタにされ、結構ヘコみつつも驚くとルピナスは微笑み
「お前たちの力は所詮そんな物か?…まぁ穢れた人間の傍にいたらこうもなるか」
「何だと…?」
まだまだ余裕だと言う表情を見せながらも、後半の言葉は何処か哀しそうに言いムーンが目を細めながら首を傾げていると—また何か現れた。
「ルピナス様!!捕獲…じゃなくて生け捕りでもなくて、捕まえましたよ!!」
「…ご苦労だったなラック、その腕に掴んでいるのが『例の娘』だな?」
それはラックでこちらも何かと物騒な事を言いながら笑顔で『例の娘』ことリズを指差すと、ルピナスも嬉しそうに気絶しているリズを見つめる。
その眼差しは何処か愛しい者を見つめるかのような眼差しであり、ムーンはその視線に戸惑うがそれより大事な問題に気が付く。
「つか、何でアイツはリズを抱えているんだよッ!!?しかもどう見ても気絶してるっぽいし!!」
「あ…って事はリズの奴負けたのかぁ!!?」←今更
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.89 )
- 日時: 2011/09/14 23:05
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「…リズティクスト・ブラックノーバディ…『アイツが大切にしている光の少女』…やっと会えたな」
「…………」
リズの敗北を信じられず困惑しているムーンとマーベルを、ルピナスは目に入れず『ただ』リズを見つめてそう言った。
もちろん気絶しているリズが答えられるワケがないのに、それでも嬉しそうに語りかける彼に元々切れていたマーベルが反応する。
「オイコラァ!!人をシカトしてんじゃねぇよ!!!(怒」
「マーベル、落ち着けッ!!(汗」
「ああ…『同志』を無視するなど失敬だったな、キミたちは忌々しい人間じゃないのに済まないな」
このままでは再びホーリーを放ちかねないマーベルを何とかムーンが押さえ込みながら宥めつかせると、意外にもルピナスは素直に謝ってきて逆に戸惑ってしまう。
「あ…いや、別に気にしてないからいい」←
「(思いっきり気にしてただろうが…)」
「藍髪にポニーテール…キミがマーベル・ダークネスハート君でそちらの紫髪の少年がムーン・ヴァノイズ君だね?」
流石のマーベルも謝られれば素直になり話に応じると、ムーンにツッコミを(心の中で)決められておりルピナスはリズに向けていた同じ視線で自分たちを見つめてきながら名前を言う。
どうして俺たちの名前をと考えるが、それよりも何故かこのルピナスの顔を見てみたくてフードを何時の間にか勝手に外してしまった。
「あ…ッ!!!」
「ッ…お前、その顔は…ッ!!!」
『雷奥義ッ!!雷轟ッ!!!』
『炎奥義ッ!!乱舞ィ!!!』
『幻奥義、カタストロフィー』
『リズティクストォォォォォ——————ッ!!!』
その行動はルピナスも予想外だったようで慌てた声を出すと、マーベルがその顔に驚き叫ぼうとした瞬間—四つの奥義がルピナスを襲い掛かった。
だがルピナスはそれを簡単にリフレクで防ぎ、どさくさに紛れてフードを被りなおしていると襲い掛かってきた時に起きた嵐が収まりドス黒いオーラを出している人物を見つめる。
「…グラッセ・ディスティニーアイランドッ!!!」
「お前が今回の黒幕か…しかも家のリズたちが随分とお世話になったようで…(怒」
「女の子を殺しかけるなんて、外道で最低な行動ねぇ…(バチバチッ」
「彼女は僕の仲間なんですよ…たっぷりと仕返しをさせて頂きましょうか…(目が笑っていない」
『『『(今目の前に出て行ったら、間違いなく殺されるな…)』』』
そして現れた人物—グラッセたちの名前を言うと、グラッセ、ラクシーヌ、ゼクシオンと言った順に現れヤバいオーラを出しながら言うと残り三人は恐怖の余り固まった。
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.90 )
- 日時: 2011/09/17 13:56
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「仲間ねぇ…ゼクシオンやラクシーヌはともかく、グラッセ・ディスティニーアイランド…お前は本当にそう思っているのか?」
「は?何当たり前の事を…」
「当たり前だと?ハハハハハハッ!!」
しかしルピナスはそんな黒いオーラに怯える事無く寧ろ逆に質問返ししてきて、グラッセは首を傾げてしまった。
初対面のコイツに何でそんな事聞かれなきゃいけないんだと若干思うが、コイツの目は何処か全て諦めているような目だったのでつい答えようすると笑われてしまった。
「…何がおかしい?」
「いや?所詮『人間』の滑稽な言葉だと思ってな!!馬鹿馬鹿しいにも程があるな」
「………(コイツ、狂っているな…」
それに怒りを感じグラッセは睨み付けると、ルピナスはその考えを否定し『人間自体』を馬鹿にしながら高笑いをする物だから哀れみの目で見そうになる。
だがリズが捕まっている以上そうも言っていられない状況なので、グラッセは無言でキーブレードを構える。
あのルピナスと言う男からどうやってリズを引き離そうかと考えていると—事態はいい方向へと急変した。
『—マジックアワーッ!!!』
「うぐあッ!!」
「きゃあッ!!?」
突然声が響いたと思ったら光の柱が沢山ルピナスたちの方へと降り注ぎ、思わずリズから手を離してしまうと素早い何かがリズをグラッセたちの所まで連れ去ってしまう。
これにはルピナスも驚くが、連れ去った人物を見てなおさら目を見開くしかなくなった。
「何故お前がいる…ロクサス・ブラックノーバディ!!?」
「コイツはジェダイトが足止めをしていたのに…!!」
「ジェダイト?…ああ、コイツの事か」
連れ去った人物—ロクサスが笑顔で現れると、ルピナスとラックは明らかに動揺し戸惑っているのを見て彼はリズを掴んでいない左手で黒い何かをラックたちに投げつける。
何を投げられたと警戒しながらラックたちもその黒い物体を見ると—それは可哀想にも程があるぐらいフルボッコにされていたジェダイト張本人であった。
「ロクサス、無事だったか!!」
「まぁな、あんな敵ぐらいどうって事ないさ」←
親友の無事にアクセルが喜びロクサスも笑顔で血が付いたキーブレードを握り締めていると、ラックが悔しそうな顔をしムーンは流石と感心してしまう←
だがルピナスだけはまるでその状況を喜んでいるかのような笑顔でいて、闇の回廊を出す。
「仕方ない…ジェダイトの治療をしなければならないし今回は引いてやろう、戻るぞラック」
「…ルピナス様がそう仰られるのでしたら分かりました」
そして目的を達成しないで引くと、今のグラッセたちにとってはとても好都合な事言って来た。
彼の命令には逆らえないのか、納得していない表情をしながらラックも承諾しジェダイトを引きずりながらルピナスより先に闇の回廊に入り消えた。
残ったルピナスはただ一言、リズを見て
「…次は必ずお前を手に入れてみせる、覚悟しているんだなリズティスクト・ブラックノーバディ」
その諦める気が無い言葉を残して—彼も闇の中へと消えた。
後に残ったのは、大怪我をした無残なリズの姿とこれから起こる異変の兆しとも言うべきだろうか…
—グラッセたちはもう一つ気が付いていない、歯を食いしばりながら何かを堪えている今にも壊れそうな少女の姿に
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.91 )
- 日時: 2011/09/29 21:01
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
「…何だったんだ、アイツ…」
「…さぁな、それよりもリズを回復させてくれないかグラッセ」
「ッ!!そうだ、リズ大丈夫か!!?」
「………」
ルピナスと名乗る男が闇の回廊で完全に去ったのを確認してから、グラッセが呆然と呟くとムーンは目を逸らしながらリズを指差す。
その言葉でようやく親友が怪我をしていた事を思い出し、グラッセが駆け寄り揺さぶるが返事が無い。
「…ま、まさか…(真っ青」
「…脈はある、大量出血のせいで気を失っただけだ…癒しよ、ケアルガッ!!」
これにはマーベルも顔面蒼白になり死んでしまったのではないかと焦っていると、グラッセが手の脈を取り生存を確認した後回復魔法をかける。
すると傷口は完全とは言えないが、見る見る塞がり大分出血が止まってきていた。
「多分これで大丈夫だと思うが病院に行った方がいいな…行くぞ」
「「多分って何だよ!!すげー不安なんですが!!?」」
出来る限りの治療が終わりため息をはきながらそう言うと、マーベル&アクセルのダブルツッコミが決まる。
しかしグラッセは落ち着きが無いかのように周りを見てなく、リズをお姫様抱っこで担ぐとすぐさま出口へと向かった。
本当に大丈夫なんだろうな!!?と騒いでいるアクセルたちを他所に、ロクサスだけは彼の本心に気が付いていたが
「(…冷静を装っているつもりだろうが、かなり慌てているぞグラッセ…本当はリズが心配で仕方ないんだろうな)」
本来の彼なら一番慌て困惑するであろう場面なのだが、騒いでいる連中(主にアクセルとマーベル)がそんなんだから自分が冷静になって判断しなければ行けないと思ったのだろう。
ロクサスはそんな彼に苦笑しつつも感心し、グラッセの後を追った。
「(…あのラックとか言う奴…本当に強かった、今の私では一瞬でやられてしまう…いやもうやられちゃったか)」
そして本当はさっきから意識があるリズもリズで、ラックとルピナスの事で悩んでいた。
「(…そしてあのルピナスは…私の予想が正しければ…『アイツ』の…)」
ラックの計り知れない強さを、この身で体感し死の恐怖を味わった。
ルピナスの顔をあの時…ムーンがフードを外した時偶然見てしまったけど、はっきり言ってその顔を見たくはなかった。
「(…畜生…ッ!!私は…負けたんだ…ッ!!!!!)」
たった数時間で起こった事は、予想以上にリズの心に重く圧し掛かっていた。
それは紛れも無い敗北で、予想外の出来事がまるで刃のように突き刺さった…
「—なぁマーベル、俺…ルピナスの顔見て思った事があるんだ」
「…ああ、俺もだ…恐らく同じ事を想像している」
そんな中マーベルと一緒に歩いていたムーンがぽつりと彼に話しかけ、マーベルも当たってほしくないけどなと言わんばかりの顔をし次の瞬間信じられない言葉を告げた—
「…アイツ…ルピナスの顔はグラッセにそっくりだった…」
「…そっくりってモンじゃねぇよ、同じと言っても過言じゃねぇ」
第三章終了
- Re: キングダムハーツ スクールチルドレン☆ ( No.92 )
- 日時: 2011/09/29 21:31
- 名前: リラ (ID: I69Bg0jY)
シリアスな第三章がようやく終了!!あー疲れた…
グラッセ「疲れたじゃねぇぇぇ!!!喰らえッ!!光輝く氷刃よ、その力で切り裂け!!シャリィライト!!!」
ってぎゃあああああああッ!!?(思いっきり喰らうがすぐに立ち上がる
痛ッ!!私を殺す気ですか!!?
グラッセ「当たり前だこのドカス作者がぁ…!!よくもリズに大怪我負わせた挙句、ヤバい連中出しやがって…!!(黒笑&ドス黒いオーラ全開」
ムーン「そして俺とマーベルは、いきなり奇襲を受けて反撃も出来ぬまま役立たず扱い…(同じく」
ゼクシオン「そして僕たちの出番が少なすぎじゃないですかぁ?(同じく」
ラクシーヌ「たっぷり甚振って上げるわよぉ?黒焦げになる程ねぇ…!!(同じく」
何でアンタたちがいるの——————ッ!!?
ち、ちょっと待って!!いくら何でもアンタたちの技を喰らったら…『問答無用じゃバカ作者ァァァ!!!』ぴぎゃあああッ!!?
—跪きなさいッ!!!幻影へと誘って上げましょう…ッ!!!光よッ!!!闇よォォォッ!!!という声が響く
あだだ…殺されるかと思った…
ロクサス「まぁ当当然といえば当然の結果だな」
アクセル「つーか当たり前だろ?」
…貴方たちもですかぁ?(涙
ロクサス「安心しろ今回は襲わん、リズからの伝言持ってきただけしな」
あー、そう言えばあの子入院中ですものね(あの後、リズは手術を受けまたしても入院した。
で、何なの伝言って?
アクセル「あー『クソ作者ぁ…覚えてろよ、私が復活したら第四章の後書きでフルボッコにしてやるからなぁ…ッ!!!』だそうだ」
それって、さりげなく私の命脅かしてるよね!!?
つか、予告と取っていいのかそれは!!?
ロクサス「それは本人じゃないと分からないよ、それよりも第四章の話は?」
あ、第四章ですけど体育祭の話にしようと思っているのですよ
最近シリアス続きだったから、ギャク入れないと!!
ですので第四章『トワイライトスクール体育祭!!全員大暴れ!!』をお楽しみに!!
ロクサス「…予断だか、そのころまでにリズは復活してるのか?」
…さぁ?多分復活していると思うよ…生命力と回復力はあるし
アクセル「燃え尽きろぉ!!!!!」
じ、冗談だからぁぁぁ!!?