二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: Bad ∞ End ∞ Night〜「さぁ始めよう」〜 ( No.142 )
日時: 2012/12/16 18:46
名前: 鏡猫 (ID: njy0rZSb)

第1話 不思議ノ館

1人の村娘、ミクは雰囲気のあるその不気味な館の前で立ちすくむ
窓ガラスは割れていて植物が館にまきついている
その上、今にもはずれそうな壊れた扉。“幽霊屋敷”という言葉が一番当てはまりそうだ
ミクは、唾を飲み込んで勇気を振り絞り壊れた扉を叩く

「誰かいませんか」

すると、すぐに館の中から人の気配がしてガチャという音とともに扉が開く
そこにいたのは髪型も整っており奇麗な服を着ている
この館に住んでいるとは思えない綺麗さ

「おやおや、お困りですか?」

この館の執事、がくぽは儚い笑みを浮かべてミクに尋ねる
ミクは戸惑いながらも色褪せた手紙を見せて“招待された”と言う
それを見てがくぽは理解したのかミクを館の中へと入れる

「ヨウコソ…」

「不思議ノ館ヘ…」

中に入ると子供2人が出迎える。2人の喋る言葉はカタコトで少し不気味さがある
見た目は可愛い蒼眼の双子の子供だが
館の中は外と違って奇麗にされており、扉も窓も壊れている様子はない
外からは不気味な館。中からは不思議の館。いうなればそんな感じだろう

「お茶を召し上がれ♪」

ミクという“客人”を待っていましたっ
とでも言うように奥から笑顔で緑色の髪をしたメイドのグミがミクにお茶を渡す
ミクは、お茶という気分ではなかった為に断る

「あら、お客様?」

「よく来たね。今日はもう暗いし、泊まっていきなさい」

グミに続いて、奥さまのメイコ。この館の主人のカイトが降りてくる
ミクは、その主人の言葉に甘えて泊まっていくことにした
双子の子供、少年の方がレン。少女の方がリン。
2人は、ミクが泊まると聞いて騒ぎはじめる
その騒ぎを聞いて、奥から又一人。お譲様のルカが降りてくる
この館の住人が客人が来たという事で集まってくる
がくぽとグミは、客人をもてなす用意をするために再び奥へと消えてゆく
その間にカイト達は、ミクを暇にさせないようにどんどん話しかける
ミクの事を詳しく知ろうとする。ミクは何も知らずに問いかけられた質問を答えてゆく

「でも、こうして会うのも何かの縁」

妖艶にカイトが微笑み、そう言うとリンとレンが肩を組んでミクの周りを回る

「「ナラ、パーティ、パーティ!!」」

リンとレンはそれほどパーティが好きならしくまだかまだかと待ち構える
それを見てメイコがクスッと笑う

「「歓迎しよう!」」

メイコとカイトが声を揃えてミクに言った
ミクは、突然の事で驚いていたがこれも何かの縁だと思いその場のノリに合わせた