二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: Bad ∞ End ∞ Night〜「さぁ始めよう」〜 ( No.148 )
- 日時: 2013/01/06 12:01
- 名前: 鏡猫 (ID: cYSZrqDn)
- 参照: グロくはないけど残酷かもしれませんね
第5話 Bad enD?
「お客サン待ッテヨ〜」
長い長い階段を走りぬける。その後をリンとレンが追いかけてきた
止めようとミクの腕を掴むけど無理矢理離されて壁へとぶつかる
それに気にせずに走っていく。
やっと階段を降りおえたそこは、ついさっきまでいた宴の部屋
「どうして?」
「お客サン、最初ニ言ッタハズダヨ…」
「不思議ノ館ッテ…」
ミクは再び、階段を降りはじめる
でも行き付く先は必ず宴をやっていた部屋
「いやぁあっ!!」
訳が分からくなったミクがその場で頭を抱え座りこむ
「どうしたら、家に帰れるのかな?」
「「舞台が 終われば…」」
「「帰れる でしょう…」」
ミクの周りを皆がかこむ。不敵な笑みを浮かべながら周りを囲んでいく
いつのまにか動き始めていた振り子時計
“カチカチ”と音を鳴らして時間が進んでいく
「Happy enD の鍵は…」
「アルノカナ…?」
「どこに落ちているの?」
「時間ガナイヨ〜?」
振り子時計の針が12時を示し“ゴーン”という鈍い音を響かせる
その音にハッとなりミクが上を見上げる。ちょうど目の前にあった振り子時計
「キラリと冷たく光る鍵…」
ふらふらとバランスを崩しながらも時計へと近づき時計のプラスチックを叩き割る
口元に奇麗な孤を描き、小さく呟いた
「…みーっつっけた」
12時ぴったりに合わさったその“針”の形はほどよい凶器へと変わる
鍵を掴み近くにある家具へと思い切り振り下ろす
それと同時にミクの服のポケットから落ちた手紙
ナイフの切れ味は抜群で振り下ろされたその家具にひとつの穴があく
それを見たカイト達が玄関へ向かって走りだす
ミクは、次々と家具を壊して行く。ワイングラスやカーテンまでもがビリビリになる
館の中が一気に大騒ぎと化す
「オ、オ客サン…?」
リンがミクに近づき一声かけるとミクがレンを見て二ヤリと笑う
逃げる隙もなく振り下ろされる“ナイフ”見事にリンに突き刺さりバラバラに
「なんだぁ。人形か」
リンの姿を見つけてレンが近づこうとする
「ダメ、レン。皆ト一緒ニ“帰ッテ”」
「ドコニー?」
動かないリンに対してさらに攻撃を与える
形がなくなるまで粉々に“壊して”いく。館には1人の少女の笑い声が響いた
レンは、見ていられなくなりカイト達が逃げて行った方へと去っていく
それを見つけたミクがレンを追いかけるようにして外に出た
一瞬にして大騒ぎになった館が再び静寂を取り戻す
この館にもう二度と 宴は開かれない 物語は終わった 今ここに
狂った物語は狂った終わり方しかない Bad ∞ End ∞ Night?————