二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン【中学再生作戦編】 ( No.358 )
日時: 2012/08/23 07:54
名前: 風風 (ID: j69UoPP8)


第11話

  「ふぅ、疲れた...美弥日、ジュース」


 美紗「...はぁ」

美紗が寮を出て、グラウンドへ向かうとき、
辺りは既に闇色に染まり、所々にある電柱からは、ある程度光がさしている状態になっていた。

学園の中に小さな森があるほどの広さを持つここは、
音などもあちらこちらに広がり、美紗の周りには、音一つなく
闇の中を永遠と走っているような感覚だった。


長い、一本の道を走り抜けると、目の前には男子サッカー部が利用している第二グラウンドが見えてきた。

第二グラウンドの直ぐ近くに行くとグラウンドの真ん中に、ぽつんと人影が見えた。
美紗は、誰かと思い、暗闇の中目を凝らしていると

     -ビュンッ-

突然、風を切る、何かが美紗の前まで跳んできた。
だが、それがボールだと判断がつくと、美紗は目を閉じ、風の音に集中した。

     「っ...《風蘭解放》!!!!」

その言葉と同時に美紗は空中を右足で蹴り上げる。
すると、蹴り上げたところから、無数の風が吹き荒れ、目の前に迫っていたボールに当たった。
風の出発元から無数の花びらが飛び出し、その風と花びらは、竜巻のようにボールにまとわりついた。
先ほどまで勢いのあったボールは、風の力で段々と失速し、美紗の足元におりてきた。

 美紗「このボール...お前か、林野。」

美紗は、ボールを足元に止めると、グラウンドの中心部にいる人影に話かける。
だが、人影は返事などせず、黙ったまんまだった。

しびれを切らした美紗は、グラウンドを警戒するように、降りた。