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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ナビ・ルナ&ムスビ ( No.106 )
- 日時: 2011/07/26 19:41
- 名前: ルルにゃん ◆8/MtyDeTiY (ID: frNsUPKP)
「もっけは、大きくなってわたし達を乗せて飛べるんだけど。」
ルナが話し出すと、「すごい、まるで魔法だ!」と莉々が飛び上がってバンザイをした。道路にいた中年のおじさんがギョッとした目でこちらを見たので、いつみがあわててその口をふさぎ、おじさんにはテキトーに笑ってごまかした。
「それで、どうなったのかしら。あの時も飛んでいたの……よね。いままでもおちることはあった?」
「ううん、ない。」
「まあ、落雷とか、あったけどな。青龍の湖で。」
「へぇ。でも、普通は落ちないんだ。」
いつみは心底感心した様子だ。
『すぐ落ちてたら、命がいくつあっても足りねぇですよ。』
ムスビの声は、いつみたち3人にしか聞こえていない。
「くそう。俺様が不調で落ちるなんて。」
「あら、もっけは不調で落ちたと思っていたの?」
「え。スネリは?」
ルナもスネリも、もちろんもっけもびっくりしています。」
「落ちる直前の話。妖怪のにおいがいっそう強くなったのよ。そして、導かれるように落ちたわ。で、そのにおいは、ここにいるヒトたちの中にいるの。その人は……。」
スネリは右腕を上げ、人差し指でその人物を指した。
「いつみちゃん、たまちゃん、そして、あなた。」
いつみと玉ちゃんは息を呑んだ。
だが、「あなた」とは、莉々ではなかった。
そして、その「あなた」とは……。
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