二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ナビ・ルナ&ムスビ ( No.18 )
- 日時: 2011/06/13 17:06
- 名前: ルルにゃん ◆8/MtyDeTiY (ID: EmEMGJKv)
わたしは、女の子のすぐそばにかがみこんだ。
なにがあったんだろう。
普通の人なら、空から人が落ちてきたなんて認めない。それを現実として受け入れてるのは、たぶんわたしも特別だから。
太陽遣いの巫女としてのチカラ。
他の人の心の声が聞こえるチカラ。
玉ちゃんも未来が視えるし、莉々も超運動神経を持っている。
ただ使えるなら、それなりにいいとこもあるかもしれないけど、このチカラは冥府遣いと戦う人しか持たない。
わたしたち3人を含む太陽遣いの巫女は、冥府遣いから、ニンゲン、そして20年以上生きた猫たちのいる黄泉の世界、ニキラアイナを守るっていう使命がある。
なんだか、この女の子も、そんな使命を持っているような気がしてならない。
「……そんなわけ、ないよね」
つぶやいて、自分にその説を打ち消させた。
「…あれ、なんだろう…」
わたしの目に留まったのは、女の子のペンダント。
トップは、メダルみたい、っていうのかな。金色で、平べったくて、円い。星が描かれていて、中央には、いろいろな色に輝く石がはめこまれている。
「ムスビ、莉々、玉ちゃん!」
呼ぶと、3人(というか2人と1匹)はすぐに来てくれた。
女の子を囲むように腰を下ろし、わたしは女の子の首にかかったままのペンダントを、少し持ち上げてみんなにみせた。
「このペンダント、なんか感じない?」
わたしの顔は真剣(少なくともわたしとしては)なのに、やっぱりマイペース族、莉々&ムスビの反応はいつもどおりだ。
「かわいいっ!けど、いまどきの子らしくないデザインだねぇ。アンティークかなにかかな。」
『莉々さん、それはないとおもうですよ。アンティークは高ーーーいです。小学生の子じゃ買えねぇです。にしても。いっちゃん、ぼくの鼻には、におってきませんですよ。用心しすぎでねぇですか。この子は冥府遣いじゃねぇです。そういうのを、“人間不信”っていうですよ。』
莉々、個人的な感想は聞いてないよ。ムスビも、冥府遣いの話じゃないから。
「そういう意味じゃないよ。ね、玉ちゃん!」
これで玉ちゃんまで変な答えしたらどうしよ?
ま、大丈夫か、玉ちゃんだし!