二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモンBW】災厄の魔女〜凍てつく境界を統べる者〜 ( No.12 )
日時: 2011/11/10 00:10
名前: 水瀬燈夜 (ID: RHCEY5Ol)

【第1章】再会と、新たな出会い①

そこでトウヤの意識は現実へと戻ってきた。

窓から差し込む朝日がとても眩しい。まだ夜が明けたばかりなのだろう、空はまだいくらか暗さを帯びていた。

トウヤはそのまま身体をゆっくりと起こした。途端にぴりっとした鋭い痛みが頭に走り、思わず顔をしかめた。一緒に寝ていたらしいジャローダがトウヤの異変に気付き、己の額をトウヤの額に当てる。ほんのりと伝わってくるジャローダの温もりを感じながら、トウヤは目を閉じた。ぴりっとした痛みは次第に治まっていき、やがて痛みを感じなくなった。

「ありがとな、ジャローダ」

そう言い、トウヤはジャローダの頭を撫でてやる。ジャローダは甲高い美しい鳴き声を微かに漏らすことで答え、トウヤに巻きついてきた。そのまますり寄る姿がとても可愛らしくて、トウヤは思わず笑みを零した。が、その笑みは突然部屋のドアが開かれたことで即座に失われた。

「トウヤ〜もう朝よ…………って起きてたし!?」
「悪かったな、起きてて。つーかトウコこそ起きてたんだな」
「当たり前でしょ?」

えへん、と誇らしげに胸を張るトウコに苦笑しつつ、トウヤはモンスターボールの中に入れて休ませていたポケモンたちを出した。ドリュウズ・ブルンゲル・ウルガモス・ウォーグル・ゼクロム。ウルガモス・ウォーグル・ゼクロムは外へ放し、ドリュウズ・ブルンゲル・ジャローダは部屋の中で好きにさせておくと、トウヤはすぐにトウコへ向き直る。

「……で? いつも起こしに行かないとなかなか起きないトウコが何で起きてるの??」


(②へ続きます♪)