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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ポケモンBW】災厄の魔女〜凍てつく境界を統べる者〜 ( No.17 )
- 日時: 2011/11/11 16:44
- 名前: 水瀬燈夜 (ID: RHCEY5Ol)
【第1章】再会と、新たな出会い⑥
Nの問いかけにチェレンは首肯し、話す。
「たぶんこの中で知っているのがぼくだけだとは思うけど……カゴメタウンには、夜になると冷たい風と共に人里に現れて人やポケモンを喰らう世にも恐ろしい化け物がいて、人々は夜外へ出ない生活をしているという風習があった。でも、カゴメタウンはその風習と共に1人の町民を『神子』としてジャイアントホールへと祀っていたのさ」
チェレンの説明に、Nは頷いて話を続ける。
「そう。その化け物というのはキュレムなんだけど、キュレムに祀られた『神子』はボクやトウヤのように、英雄と同等の存在としてゲーチスの中では捉えられていた。そこで白羽の矢が立ったのさ…………“その子”にね」
言いつつNはベッドで横になっている人を指した。その人は未だに目を覚ますことなく横になっている。Nはなおも話を続ける。
「ゲーチスはすぐに計画を実行した。七賢人たちを連れて、夜のカゴメタウンを襲撃し、“その子”を連れ出した。そうして計画が実行される日まで…………ずっと“その子”を監禁していたのさ」
「でも、“その子”も大人しく従いはしなかった。昨日だったかな、ゲーチスや七賢人たちの目を盗んでプラズマ団の城を抜け出して、逃げようとした。そこのスワンナがその逃亡のために頑張ったんだけど、ゲーチスに見つかっちゃったみたいですぐに襲撃された。それでもスワンナは力尽きるその瞬間まで飛んできた。それをボクが見つけてスワンナの代わりに必死に逃げたんだけど、ゲーチスのサザンドラの攻撃を喰らっちゃって。その時チェレンくんにも会ったから2人で必死にカノコタウンまでやってきたってことさ」
Nはそこで話を終えると、トウヤのほうへと向き直った。
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