二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモンBW】災厄の魔女〜凍てつく境界を統べる者〜 ( No.38 )
日時: 2012/01/05 17:05
名前: 水瀬燈夜 ◆Ci25SRjI3g (ID: RHCEY5Ol)

【第2章】奇襲! プラズマ団⑦

「ごめん、ゆっくり話をしているのは良いんだけど今の状況……相当ヤバいんじゃない?」

先ほどまで浮かべていた笑みが消え、とても真剣な表情でトウコがそう話す。その言葉に、レイティアはゆっくりと頷いた。

「そうかも……ここにプラズマ団が来たってことは…………トウヤの家は目をつけられてる」
「マジかよ!!? まあそうかも知れないけど……」

どうするか、と呟きトウヤは考え込む。その様子を見て躊躇いを見せたレイティアだが、チェレンがすかさず助け舟を出す。

「そろそろ別の拠点を探さないとね。トウコとベルはアララギ博士のところと行き来すれば良いし」

チェレンのその言葉に、Nがさらに続ける。

「例えばライモンシティに言ってみるとか。あそこから16番道路を通過してワンダーブリッジを渡ればきっと安全な場所が確保されるはずだよ」
「そうか、じゃあそうするか。あまり長居できないしな」

結論づけるトウヤの一言で、チェレン・N・レイティアの3人は頷く。トウコとベルは頷くとすぐに言った。

「私とベルはプラズマ団の行動を常に確認しているわね」
「もしトウヤたちのいる場所から近かったりしたらライブキャスターで伝えるから!!」
「ありがとうなトウコ、ベル」

そう笑みを浮かべてトウコとベルに言うトウヤを見ながら、レイティアはそっと呟いた。

「…………そう上手くは行くと思わないけどな……」

その呟きは、誰一人の耳に届くことなく消えた。