二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- クリスマス短編 幻想の聖夜、三次元の少女の幻想トリップ ( No.204 )
- 日時: 2011/12/27 17:06
- 名前: おかゆ (ID: hj9a4sJB)
目の前には、巨大なる漆黒のドラゴン。
中に居る人間は気付いて居なかった。
ドラゴンは片手で城を粉砕しようとする。
*
おかゆは、物陰の近くにあった窓から目を逸らし、赤い髪の少年に面倒くさそうに言った。
お「・・・おい、知らない間にドラゴン出てんぞ?俺出そうとした覚えないけど」
ヒ「これは・・・拙(まず)いな」
お「はぁ?」
ヒ「君は幻想空間と現実空間は一切干渉出来ないと言った。でも、君は幻想空間に居る。それでエラーが発動されたんだよ」
お「・・・・俺が幻想空間に行きたいって言った時点でアウトなのか?」
ヒロトは適当に頷く。
おかゆは物陰から窓をもう1度見た。
外には、正体不明の漆黒のドラゴン。
彼はさり気なく少女に言った。
ヒ「この世界を作った張本人は君だ。その後始末くらいした方が良いと思うよ」
お「・・・仕方無いな」
少女は窓から目を逸らし、少年の顔を見上げ、詰まらなそうに言葉を吐いた。
お「後始末の時間だ。最低なハッピーエンドで終わらせてやる」
*
おかゆは目を閉じ、部屋の隅で体育座りをし、耳に手を当てた。
そいつの口から、無機質な言葉が流れ出る。
お「・・・真希が散弾銃を出しドラゴンを排除、ドラゴンは気絶、白夜はナイフを突き飛ばしドラゴンの心臓部に命中、ドラゴン消失・・・」
ヒロトは窓から外を見る。
まさかとは思うが。
そこには、異常な景色が映っていた。
*
真希は散弾銃を手にすると、ドラゴンの腹部を狙った。
真「・・・動くなよ、今から血塗れの悲劇を見せつけてやるからな。」
彼女は引き金を引く。
パァンッッ!!と乾いた銃声が響いた。
ドラゴンの腹には風穴が9つ。対して消費した弾の数は10。
ドラゴンは倒れ込み、それでも攻撃しようとする。
白夜は何時持ち出したのか解らない食事用のナイフを握っていた。
彼は無言でナイフを投げつけた。
その目は赤く、赤く、紅い・・・真紅色の眼。
ナイフは勢い余ってドラゴンの腹を貫通した。
ドラゴンは意味不明の絶叫を叫び、消失する。
*
お「おい、どうなんだよ!助かったのか!?」
おかゆはヒロトを押し倒し、窓の外を見た。
外には、巨大な黒い影が無い。
その爪痕は残っているものの。
ヒ「うぐっ、そうだよ・・・君はこの城を守ったんだよ」
お「それを言うなら俺に言うんじゃない。実際にやった2人に言えよ」
ヒロトはクスリと笑ったが、彼女は呆れた。
彼女はヒロトのつま先を踏み、無表情で言う。
彼は『ぶひゃあ!?』と変な声を出した。
お「現実空間への帰り道は何処だ。さっさと帰った方がこっちは気が楽だしな」
ヒ「痛っ・・・ああ、そこの排気口に入れば出て来れるよ。排気口が2つ以上に分かれている訳じゃないからね」
お「やっぱ思いっきり干渉してんじゃねぇか・・・つか、排気口大きすぎるだろ」
ヒ「ああ、それは偶然だよ」
お「オイ」
しかし、彼女は取りあえず排気口に入った。
排気口は直径80㎝はあった。しかし、歩ける大きさでは無いので、しゃがみながら進む事にした。
ヒロトは覗き込んだが、おかゆは普段からスカートは死んでもはかないため、アレが見える訳では無い。
ヒ「また来てね」
お「ドラゴン出してまで行きたくねぇよ・・・」
ヒ「じゃあ、一生さようなら」
お「お前の場合は動画で見れるわボケ」
ヒ「?」
首を傾げるおホモ達を放置し、彼女はさっさと進み出す。
*
お「5分も歩いてまだ付かないのかよ・・・」
排気口の中で彼女は溜め息を付き、一旦目を閉じた。
お「さて、また進みますk・・・はぁ!?」
目を開けばそこは見知った風呂場。
バ◯マジックリンは置いたままだった。
お「何だったんだよ・・・」
おかゆは鏡をみて、呟く。
お「・・・スキダヨエンドウクンーキミノソノメガー」
しかし、何も起こらなかった。
否、起こらないのが普通だろう。
おかゆは風呂場のスリッパをかたし、パソコンへと向かった。
幻想空間の操り師は、今日もこの世界を作り出す。
*
なんでしょうねーこの駄文は。