二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

元旦短編 Unhappy New year ( No.245 )
日時: 2012/01/01 12:26
名前: おかゆ (ID: hj9a4sJB)

幾ら現実空間とは干渉出来ない幻想空間と言っても、流石に初詣は有る。

しかし、第四聖堂区の侍従長、貝塚白夜はそんな暇は無かった。
一応休みは貰っているのだが、昨日吹雪が夜中にオープンカフェに来いと言われるわ、途中で部下に見つかるわ、血塗れ頭巾の狙撃者に会うわで眠気が襲っているのである。

白「(あ゛ー・・・ねみぃ・・・)」

白夜がベッドの中でもぞもぞ動くと、携帯から着信音が鳴る。

白「あんだよ・・・」

彼は携帯を開き、耳に当てる。
すると、やたら甘ったるい少年の声が聞こえた。

?『かーいーづーかーくーんー!はっぴーにゅーいやー!』

白「何だよその片言な言葉は・・・てか吹雪・・・お前何する気だ」

通話相手は昨日オープンカフェで一緒に過ごした少年。
吹雪士郎だ。

吹『うーん、親友と一緒に初詣』

白「お前の親友になった覚えは1つも無い」

吹『酷い!普通に初詣行こうって言うとノってくれないだろうから態々親友って付けたのに!貝塚君のばか!アツヤ覚醒させちゃうもんね!』

白「誰だよアツヤって!!知らねぇ名前出すな馬鹿野郎!解った、解ったから行く!」

吹『やったー!じゃあ第五聖堂区の神社で!』


ブツリ、と相手は通話を切った。

白夜は携帯を近くに置き、ベッドから起き上がる。

白「・・・また脱走しないといけなさそうだな」






今回は白夜だけ。

真希は出ません。