二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 新・世界で噂の双子姫?! ( No.127 )
日時: 2012/01/07 18:37
名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
参照: もう少しで冬休みが終わってしまう…(T_T)

第29話「誘拐」


ラティア「んっ…。」

目覚めたラティアは、全体が黒に覆われた部屋にいた。

ラティア「ここ…、どこ…?」

横になっていたラティアは起きあがる。動いた瞬間、ジャラジャラと音がした。変な違和感も感じる。見てみると、両手両足が鎖で繋がれていた。

?「お目覚めですか?ラティアお嬢様。」

ラティア「…ガルシルド。」

部屋に入ってきた人物は、FFIの大会委員長で石油王とも呼ばれている「ガルシルド・ベイハン」だった。ラティアは憎むような顔でガルシルドを睨みつける。

ガルシルド「目上の人には敬意を示す…。ご両親から教わりませんでしたか?」

ラティア「貴方に敬意を示すくらいなら死んだ方がマシよ!!」

ガルシルド「頭の怪我を手当てしたお礼も言わずに怒鳴るんですか…。礼儀知らずにもほどがありますよ。」

ラティア「貴方が勝手にやったことじゃない!!私は頼んでないわ!!」

ガルシルド「随分と威勢がいいな。が、これを見たらどうなるかな?」

ガルシルドはそういうとディスプレイの電源を入れた。

ガルシルド「これがどこか分かるかな?」

ラティア「イタリアエリアの…、グラウンド…。…まさか!!フィディオ達に何かするつもり?!」

ガルシルド「これから起こることを黙って見ているんだな。」

ガルシルドは嘲笑うようにそういった。ラティアは怒りと悔しさが混じった瞳で睨む。
その時、グラウンドに金髪の男が入ってきた。入ってきた瞬間、フィディオに抱きかかえられていたビアンが毛を逆立て、男を睨みつける。

ガルシルド「あいつが誰かお前には分かるだろう。なんたって、あいつhラティア「あいつとは縁を切ったわ!!」

ラティアが叫んだ瞬間、男はベンチに座った。

ビアン『ニャア!』

フィディオ『ビアン、落ち着こう。…どなたか知りませんが、そこは監督の席です。今すぐ退いて下さい。』

フィディオがビアンを宥めながらそういうが、男は退かなかった。

フィディオ『そこに座ることが出来るのは世界でたった1人、イタリア代表チームオルフェウスの監督だけです!』

?『私は本日より就任したイタリア代表の新しい監督だ。』

全『『『!!!』』』

フィディオ『新…、監督…?…嘘だ!監督は俺たちに辞めるなんて一言も言ってなかった!』

すると、男は1枚の紙を見せた。

フィディオ『それは、イタリアサッカー協会からの正式な辞令…。じゃあ、本当に…。』

?『ミスターK、それが私の名だ。』

フィディオ『ミスターK…?』

ミスターK『早速だが、新しい監督として発表することがある。…お前達はクビだ。』

全『『『!!!』』』

ブラージ『ばかなっ!!』

その時、後ろからローブを被った少年達が現れた。

ミスターK『そして彼等が新しいイタリア代表、チームK。』

フィディオ『チームK…?』

ミスターK『これから我々は練習を始める。…お前達はグラウンドから出ていけ。』

ブラージ『はいそうですか、って納得いくわけねえだろ!』

フィディオ『代表候補にも選ばれなかった彼等が、俺達より実力があるとは思えません!!』

ミスターK『誰を代表メンバーにするかは監督の私が決めることだ。』

フィディオ『俺達より彼等の方が、優れていると言うのですか?!』

ミスターK『…では、チャンスをやろう。』

フィディオ『チャンス…?』

ミスターK『チームKとお前達とで代表決定戦を行い、勝利した方をイタリア代表とする。試合開始は明日の午後、このグラウンドで。』

フィディオ『…分かりました。』

フィディオがそういった瞬間、ディスプレイの電源が切れた。

ラティア「卑怯者!!自分の権力を使って、パオロ監督を監督の座から引き降ろすなんて!!」

ガルシルド「貴様だって同じようなことをしてるんじゃないか?」

ラティア「私はそんなこと、絶対にしない!!私は全世界の人々のために権力を使っているわ!!今すぐパオロ監督を監督に戻しなさい!!」

ガルシルド「…では、取り引きをしよう。」

ラティア「取り引き…?」

ガルシルド「私の要望に答えれば、元通りにしてやる。」

ラティア「…パオロ監督をイタリア代表の監督に戻してくれる…、ということ?」

ガルシルド「ああ。そして、ミスターKとチームKも脱退させる。」

ラティア「…用件は?クラリス家の財産?それとも私の命?」

ガルシルド「仲間になれ。」

ラティア「えっ…?!」

ガルシルド「仲間になれ。そうすれば、全て元通りになる。」

ラティア「…っ。」

ガルシルド「さあ、どうする…?仲間になるか、イタリア代表を裏切るか…。」

ガルシルドがそういったあと、ラティアははっきりした口調でこういったのだった。




***
なんか凄いヤバい雰囲気…。
マジでフィディオやティアラに殺されそうです;;