二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 新・世界で噂の双子姫?! ( No.132 )
日時: 2012/01/08 11:04
名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
参照: もう少しで冬休みが終わってしまう…(T_T)

第30話「ラティアの決断」


病院前にはオルフェウスの選手達が集まっていた。

アンジェロ「フィディオ。皆は?」

フィディオ「怪我自体は大したことないみたいだけど…。」

アンジェロ「じゃあ、明日の代表決定戦は…。」

フィディオ「ああ…。(タイミングが悪すぎる…。皆の怪我が、重なってしまうなんて…。無事なのは俺を含めて7人…。控えのGKまで出られないとなると、とても試合にならない…。どうすれば…?)」

フローラ「フィディオさん?それにオルフェウスの皆様まで…。どうなされたんですか?」

フィディオ「フローラさん!どうしてここに?」

フローラ「買い物の帰りなんです。病院の真横にある細い路地を通ると、近道ができるんですよ。…皆様、困った顔をされてますが…、どうなされたんですか?私でよければ、力になりますよ。」

フィディオ「実は…。」

フィディオは先程の出来事を話した。

フローラ「そんなことが…。それで皆様、病院の前にいらっしゃっていたんですね。…分かりました。そういうことでしたら、別荘のグラウンドをお使い下さい。」

フィディオ「いいんですか?!」

フローラ「勿論です。広さも十分ありますし、明日の午後までご自由にお使い下さい。」

全「「「ありがとうございます!!!」」」

フローラ「では、いきましょうか。安全のために、今日は別荘に泊まっていって下さい。」

フィディオ「本当にありがとうございます。それと…、ラティアは今、どこにいるんですか?」

フローラ「ラティアお嬢様でしたら、書類を届けにいったまま帰ってきてませんけど…。どうかされたんですか?」

フィディオ「実は、練習中にビアンだけがグラウンドにきたんです。そのあと、助けを求めるように鳴き始めて…、ラティアを探しにいこうとしたら、ミスターKがやってきたんです。」

ビアン「ニャア…。」

フローラ「携帯にはかけてみましたか?」

フィディオ「はい。でも、全然繋がらなくて…。」

フローラ「ビアンだけ、というのはおかしいですね…。」

フィディオ「俺、ラティアのこと探してきます。フローラさんは、皆と先に別荘に戻ってて下さい。ラティアから連絡があるかもしれませんし。」

フローラ「分かりました。気をつけて下さいね。」

フィディオ「はい。ビアン、行こう。」

ビアン「ニャア!」

フィディオはビアンを乗せて走りだした。


フィディオ「これだけ探しても見つからないなんて…。イタリアエリアにはいないのか…?」

ビアン「ニャア…。」

?「あっ!フィディオじゃないか!」

後ろから声がしてフィディオは振り返る。

フィディオ「円堂守!」

円堂「どうしたんだよ?そんなに汗だくになって…。」

フィディオ「ラティアを探してるんだ。連絡が全然繋がらなくて…、円堂達は見かけなかったか?」

円堂「見かけなかったな…。鬼道と佐久間は?」

佐久間「俺も見なかったな…。」

鬼道「俺もだ。」

フィディオ「そうか…。やっぱり、もうイタリアエリアにはいないのかな…。」

円堂「なぁ、俺達も一緒に探さないか?」

鬼道「そうだな。もしかしたら、影山と一緒にいるのかもしれない。」

佐久間「だとしたら、一刻も早く見つけださなきゃ危険だぞ。」

フィディオ「影山?」

円堂「影山のことはあとで説明する。2手に別れて探そうぜ。俺とフィディオは向こうを探す。」

鬼道「俺と佐久間はあっちだ。」

4人は2手に分かれてラティアを探すことにした。


所変わってここはとあるビルの部屋…

ラティア「嫌よ。」

ガルシルド「何…?」

ラティア「貴方の仲間になるなんて絶対に嫌よ。ただ…。」

ガルシルド「なるほど…。では、イタリア代表を見捨てるということだな。」

ラティア「私の話にはまだ続きがあるわ。最後まで人の話は聞くものよ?」

ガルシルド「…どういうことだ。」

ラティア「私を殺して。」

ラティアの言葉に、ガルシルドは少し驚いた。

ラティア「いいのかしら?私をこのまま生かせておいても。私は『あのこと』の目撃者よ?このまま生かせておいたら、私は貴方の屋敷に忍びこんで、貴方がやっている悪事のデータを全て盗むでしょうね。」

ラティアは嘲笑うようにそういう。

ガルシルド「…気付いていたのか。」

ラティア「えぇ。貴方がFFIを開催した時からね。」

ガルシルド「流石だな…。その頭のよさは父親譲りということか。」

ラティア「どうする?私の証言と証拠があれば、貴方は即逮捕されるわ。警察に手を回したって無駄。相手はオイルカンパニーをも超えるクラリス家よ?」

ガルシルド「私の計画を邪魔する者は、全て排除する。」

ガルシルドはそういうと、胸ポケットから銃を取りだし、ラティアの方に向けた。その瞬間、ラティアは覚悟を決めたかのように瞳を閉じる。

ガルシルド「せっかく生きるチャンスを与えてやったのに…、無駄にするとはな。」

ガルシルドが嘲笑った瞬間、部屋に銃声が鳴り響いた。




***
ラティア姫、死亡フラグ立ちましたねー。((おい!!