二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 新・世界で噂の双子姫?! ( No.133 )
日時: 2012/01/08 15:18
名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
参照: もう少しで冬休みが終わってしまう…(T_T)

第31話「脱走」*かなりグロいです


ラティア「っ!!」

死を覚悟して瞳を閉じたラティアは、右腕に激痛を感じた。

ラティア「えっ…?」

不思議に思ったラティアは瞳を開け、右腕を見る。撃たれた右腕からは血が出ていた。

ラティア「…どういうこと…?」

ガルシルド「お前にはまだ利用価値があるからな。死んでもらっては困る。」

ラティア「…私をどうするつもり?」

ガルシルド「いいだろ、教えてやる。」

ガルシルドはそういうとディスプレイの電源を入れた。

ラティア「これは…?」

ガルシルド「『RHプログラム』だ。」

ラティア「RH…、プログラム…?」

ガルシルド「人間の強化プログラムだ。」

ラティア「…そのプログラムに私のデータが必要…、ということね?」

ガルシルド「話が早いな。お前のデータを使えば、最強の強化人間ができる。」

ラティア「ふざけないで!!私は協力しな…、っ!!」

ラティアが文句を言おうとした時、右足に激痛が走った。

ガルシルド「お前が私の協力してくれるなら攻撃を止める。」

ラティア「嫌だと言ったら?」

その瞬間、今度は左足を撃たれた。

ガルシルド「死に際までお前を撃ち続ける。」


どれくらいの時間が経っただろう。ラティアの両手両足は血塗れになっていた。

ガルシルド「これで終わりだな。」

嘲笑いながらラティアの右肩に銃弾を撃ちこむガルシルド。ラティアは疲れきった表情になっていた。

ガルシルド「ヘンクタッカー。」

ヘンクタッカー「お呼びでしょうか、ガルシルド様。」

ガルシルド「こいつを屋敷に連れていく。」

ヘンクタッカー「畏まりました。では、鎖を外します。」

ヘンクタッカーが鎖を全て外した時、ラティアが窓ガラスを割って脱走した。

ヘンクタッカー「なっ…?!ここは5階だぞ?!」

ヘンクタッカーは驚愕して下を見る。そこには、川に落ちたラティアの姿があった。

ガルシルド「ほう…。あれだけ痛めつけてもまだあんな力が残っていたのか…。」

ヘンクタッカー「今すぐ奴を捕獲します!」

ガルシルド「待て。ここで騒いだら、周りの奴等に気付かれるかもしれない。撤退だ。」

ヘンクタッカー「畏まりました。」


ラティア「っ…。」

なんとか川から這いあがったラティア。ダメージはかなり大きい。

ラティア「寒っ…。」

今のラティアの格好は水色のキャミワンピ1枚。南の島といえど、この状態で日陰にいるのは寒い。

ラティア「…川に入ったせいかしら…。熱も出てきた感じ…。」

ラティアは誰も通らないような細い路地に入り、壁にもたれていた。

ラティア「ここ…、イタリアエリアだったのね…。」

幸いにも、別荘が近くに見える。ラティアはふらつきながら立ちあがる。

ラティア「早く…、帰らなきゃ…。」

体の様々なところに刺さったガラスの破片、銃で撃たれた傷、高熱…、今のラティアはとても歩ける状態ではなかった。その時、フィディオと円堂の姿が見えた。

ラティア「あれは…、フィディオ…?」

消えそうな声でそう呟いたラティア。

ビアン「ニャア!!」

その声に気付いたビアンは一目散に走りだし、ラティアの傍に駆けよる。

ラティア「ビアン…。」

ビアン「ニャア…。」

ビアンが心配するようにラティアの顔を舐めた。

フィディオ「ラティア!!」

ビアンに追いついたフィディオと円堂が急いで駆けよる。

ラティア「フィディオ…、守…。」

円堂「酷い怪我だ…。体中のあちこちから血が出てる…。」

フィディオ「凄い熱だ…。早く別荘に連れて帰らないと…。」

フィディオはそういいながらラティアを抱きかかえる。

ラティア「フィディオ…、下ろして…。私、ずぶ濡れだし…。出血も酷いから…。貴方のユニフォームが…、汚れるわ。」

フィディオ「ラティア、たまには自分のことを優先しないと。」

フィディオがそういうと、ラティアは軽く頷き、眠りについた。

円堂「別荘って…、病院の方がいいんじゃないか?」

フィディオ「ラティアの執事さんは医者でもあるんだ。それに、別荘の方が近いからね。」

フィディオと円堂は急いで別荘に向かった。




***
かなりグロいですね…;;
うん、マジで皆に殺されるかも;←