二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマ 新・世界で噂の双子姫?! ( No.43 )
- 日時: 2011/12/25 14:01
- 名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
- 参照: 数学の勉強、難しくて時間かかった…;;
「聖夜の奇跡」
「クリスマスは必ず奇跡が起こる」なんてよく言うけど、それは誰かが作った下らない綺麗ごと。14年間、ずっとそう思い続けてきた。でも、まさか本当に奇跡が起こるなんて思いもしなかった…。
12月25日
ラティア「はぁ…。」
皆様、メリークリスマス。素敵なクリスマスを過ごしているかしら?生憎、私は最悪なクリスマスを過ごしている。昨日は最高だったのに…。
男性「ラティア様、僕と踊っていただけませんか?」
ラティア「ごめんなさい、少し具合が悪いので…。」
男性「大丈夫ですか?控え室までお送りしますよ?」
ラティア「いえ、1人で行きます。お気遣い、ありがとうございます。」
作り笑いでそう答え、私はテラスに向かう。
今日は大勢の大会社や財閥の方を招いてクリスマスパーティーが行われていた。勿論、私も呼ばれた1人。でも、私はパーティーが大っ嫌い。人混みが好きじゃないという理由もあるけど、鬱陶しいゴミ共を相手にするのは本当に疲れる。殺したいくらいウザい奴は「婚約して下さい」としつこくつきまとわれる。
ラティア「ティアラは今頃、ユニコーンの宿舎でパーティー楽しんでるんでしょうね…。」
そう呟きながらまた溜息を吐く。その時、ちらほらと雪が降ってきた。流石に寒くなり、会場に戻ろうとする。あと2時間でパーティーは終わる。
———まだ2時間もあるなんて…
そう思うと、会場に戻るのが嫌になってきた。
?「ラティア?」
そんな時、ふと聞き覚えのある声が聞こえた。私は驚いて振り向く。
ラティア「フィディオ?!こ、こんな時間に何してるの?!」
フィディオ「ちょっと散歩に行こうと思って。ラティアはパーティー?」
ラティア「…その通り。…じゃあ、そろそろ戻らなきゃいけないから。」
そういい立ち上がる私。
フィディオ「…今からちょっと脱け出す?」
ラティア「…はぁ?!な、何言って…!!」
フィディオ「だって今のラティア、凄く悲しそうな顔してるし…。本当は戻るの嫌なんじゃないか?」
…流石フィディオ、私の気持ちはお見通しってわけね。本当に彼には敵わない。
ラティア「…だからって戻らないわけにはいかないから。」
苦笑気味にそういう私。その時、さっき声をかけてきた男性が私を呼ぶ声がした。まぁ、ゴミだから名前は覚えてないけど。というか、覚える価値もないわ。((え;by姫佳
ラティア「皆心配してるし…。」
男性の所に行こうとしたら急に腕を引っぱられ、気がついたらフィディオの顔がすぐ近くにあった。…これって、世間一般では「姫抱き」とかいうやつよね?
ラティア「ちょ…!!下ろしてよ!!///」
そう叫ぶが、フィディオは無視して走りだす。…私を無視するなんていい度胸だわ、あとで覚えておきなさい。←
やっとフィディオに下ろされ、私はホッと溜息を吐く。幸い、コートを着ていたので寒くはなかった。
ラティア「…って、どういうつもり?!脱け出したら、皆が心配するじゃない!!」
フィディオ「あとで口実とか作ればいいじゃないか。ラティアならそれくらい、すぐに思いつくだろ?」
ラティア「そういう問題じゃないでしょ!!」
フィディオ「まぁ、上を見てみなって。」
私は言われるがままに上を見た。そこには、満天の星空が広がっていた。
ラティア「わぁ…!!綺麗…!!」
その美しさに思わず見とれてしまう私。その時、耳にフワフワしたものが触れた。
ラティア「…?」
取ってみると、真っ白い耳あてだった。
ラティア「…くれるの?」
フィディオ「ああ。ラティア、大体2つ結びで耳が寒そうだから。…まぁ、宝石とかもっと高価な物貰ってるかもしれないけど。」
ラティア「し、しょうがないから貰っておくわ。私は人から貰った物を粗末に扱うほど酷い人間じゃないから///」
確かに高価な宝石やドレスはたくさん貰った。勿論、それも嬉しい。でも、この耳あてがどんなに高価なプレゼントより一番嬉しかった。
ラティア「…あとで手作りケーキでも作ってあげるわ。か、感謝しなさいよ///」
フィディオ「本当に?ありがとう!」
その瞬間、唇に温かな何かが触れた。
ラティア「?!?!/////」
フィディオ「アハハwwwやっぱりラティアって可愛いなwww」
ラティア「外でキスするのやめてって何度も言ってるじゃない!!///」
「クリスマスは必ず奇跡が起こる」っていうのは下らない綺麗ごとなんかじゃなかった。それは、聖夜に怒る素敵なジンクスだった———
〜オマケ〜
ラティア「…はい、クリスマスケーキ。オルフェウスの皆と食べて。メリークリスマス。」
フィディオ「ありがとう!メリークリスマス!…もう1つあるけど…。」
ラティア「これはユニコーンの皆に。作ってくれって頼まれたから。」
フィディオ「…クリスマスなのにお疲れ様;」
ラティア「…年末年始はもっと忙しいけどね。」
***
ラティアのクリスマス書いてみました!ちょっと恥ずかしかったけど頑張りました!
…えっ?ティアラ?別に書かなくてもいいんじゃないですか?((ぇ