二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 新・世界で噂の双子姫?! ( No.46 )
日時: 2011/12/25 18:59
名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
参照: 数学の勉強、難しくて時間かかった…;;

第7話「観光〜ジャパンエリア〜」


ティアラ「やっぱり日本はいいよね!ラティアも日本好きだよね?」

ラティア「…。」

ティアラ「…ラティア?」

ビアン「ニャア?」

スカイ「クル?」

ラティア「……えっ?!何?」

ティアラ「…ラティア…、大丈夫?」

ラティア「え、えぇ。大丈夫よ。それより、イナズマジャパンの宿舎には行かないの?」

ティアラ「もう夕方だし時間もないから、少し観光するだけにしよう。」

ラティア「じゃあ私、ちょっと行きたい所があるから先に帰ってて。そのままイタリアエリアに行くから。ビアン、スカイ、ティアラのことよろしくね。」

ビアン・スカイ「「ニャア!/クル〜!」」

ティアラ「もう!子供扱いしないでよ!」

ラティア「貴女、超方向音痴だから心配なのよ。常識も全然ないし。」

ティアラ「えっ?そう?」

ラティア(そういうところが心配なのよ…;)

ラティアは溜息を吐くと、1人である場所に向かった。

ティアラ「…やっぱり…、まだ『あの時』のことが…。」

ティアラはそう呟くと、ジャパンエリアを観光することにした。


〜海岸〜

ラティア「…ここの海はいつ見ても綺麗ね。」

ラティアはそう呟く。

ラティア「日本…、前は本当に大好きだったのに…、いつから大嫌いになったのかしら。」

ラティアは日本が大嫌いだった。夏未に「日本が大好き」と言ったのは咄嗟に出た言葉だった。

ラティア「どうして…、裏切ったんですか…?」

ラティアはポツリと呟く。しかし、その質問に答える者は誰もいない。波の音と風の音が聞こえる静かな空間。ラティアの美しいエメラルドグリーンの髪が風になびく。その時、ラティアの瞳から何かが零れ落ちた。ラティアは何かが分かっていた。でも、分かりたくなかった。

ラティア「貴方が憎いはずなのに…っ、貴方なんかに涙を流すなんて…っ!!」

次から次へと涙が零れ落ちる。その時、誰かが歩いてくる音がした。ラティアは驚いて振り向く。そこには、バンダナが特徴的な少年が立っていた。

ラティア「こんにちは。」

ラティアは涙を拭いて微笑む。

?「こんにちは。泣いてたけど…、大丈夫か?」

少年は心配そうに声をかける。

ラティア「えぇ、心配かけちゃってごめんなさい。そのジャージ…、イナズマジャパンの選手ね?」

?「ああ!俺、円堂守!イナズマジャパンのキャプテンでポジションはGK!よろしくな!!」

ラティア「私はラティア・クラリスよ。」

円堂「ラティアは外国人なのか?」

ラティア「えぇ、アメリカ出身なの。」

円堂「アメリカかぁ!!」

ラティア「…どうしたの?」

円堂「俺の仲間がアメリカ代表なんだ!!」

ラティア「それって…、一哉と飛鳥と心のこと?」

円堂「ん?……あっ!!一之瀬と土門のことか!!…って、知ってるのか?!」

ラティア「元チームメイトだもの。」

円堂「そうだったのか!!…なぁ、さっきなんで泣いてたんだ?」

ラティア「…ちょっとね…。」

ラティアは辛そうに微笑む。

ラティア「守は?会った時、凄く驚いたような顔してたけど…。」

円堂「ああ…、ずーっと前に亡くなった祖父ちゃんが生きてるって言われて…。もしかしたら、もうこの島にいるらしいんだ。」

ラティア「凄いじゃない!よかったわね!」

円堂「ああ!初めは凄く驚いたけど、凄く嬉しいんだ!!」

ラティア「会えるといいわね!!」

円堂「ああ!!絶対会えるって信じてるんだ!!俺、祖父ちゃんからサッカーを教わったんだ。」

ラティア「どういうこと?」

円堂「祖父ちゃんの特訓ノートっていうのがあって、それで色々な必殺技をみにつけたんだ!!GKになったのも、昔祖父ちゃんが凄いGKだったらしくて、それに憧れてGKになったんだ!!」

ラティア「…私と同じね。」

円堂「えっ?」

ラティア「私もね、初めはDFだったの。でも、凄く尊敬していた人が『お前には司令塔の素質がある。MFになってみないか?』って言われて…、それでMFになったの。ポジションはどこでもOKだけど。」

円堂「スッゲー!!じゃあGKもできるのか?!」

ラティア「えぇ。」

円堂「お前、マジでスゲぇな!!今度、勝負しようぜ!!」

ラティア「勿論よ!…あっ、じゃあPK対決なんてどうかしら?」

円堂「面白そうだな!!それでラティアが尊敬する人はどこにいるんだ?」

ラティア「もう2年も会ってないから分からないわ。…噂だと、もう亡くなったらしいけど。」

円堂「Σえっ?!ご、ごめんな…。悪いこと聞いちゃって…。」

ラティア「気にしないで!私、もうその人は嫌いだから…。」

円堂は理由を聞こうとしたが、ラティアの憎んでいる瞳を見てやめた。

ラティア「ところで、守はどうしてここに?」

円堂「特訓の場所探してたんだ!ここの大きなヤシの木がいいと思って…、そしたらラティアが見えたから。」

ラティア「そういうことだったの。…ねぇ、特訓ってここにタイヤぶら下げてやるんでしょう?」

円堂「なんで知ってるんだ?!」

ラティア「私の知り合いのGKも同じ特訓をしているの。世界大会にきてるわ。」

円堂「そっか!!じゃあ、そいつと対戦する時が楽しみだな!!」

ラティア「…あっ!もうこんな時間!ごめんなさい!私、人と待ち合わせしてて…。」

円堂「俺もそろそろ帰らないと、皆が心配するな…。じゃあラティア!またな!」

ラティア「えぇ!今度会ったら勝負しましょうね!」

ラティアは円堂に別れを告げ、海岸をあとにした。


ラティア「彼が円堂守…、予想通り面白い人ね。」

ラティアはそう呟き、クスリと笑った。





***
観光編、終了です!!