二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 新・世界で噂の双子姫?! ( No.52 )
日時: 2011/12/31 23:26
名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
参照: お母さんが仕事で午前中いないので、PCやってますw

第11話「記者会見」


ここは「タイタニックスタジアム」FFIの開会式と決勝戦が行われるスタジアムだ。その通路を、1人の少女が走っていた。少女は「関係者以外立ち入り禁止」と書かれている扉を開け、中に入っていく。

スタッフ「ラティア様、お待ちしておりました。向こうの控え室で着替えて下さい。スタッフが待ってますから。」

ラティア「分かりました。」

ラティアはそういうと、自分の名前が書かれた控え室に入っていった。


スタッフ「ラティア様、お待ちしておりました。此方へどうぞ。」

ラティア「はい。」

ラティアは用意された水色のシンプルなドレスを着たあと、椅子に座る。ラティアが椅子に座ると、スタッフがメイクを始めた。ピンクのチークとラメの入ったパープルのアイシャドウを薄く塗り、ピンクのグロスを塗る。メイクが終わり、次はヘアスタイル。右サイドに髪をまとめ、コテで巻いたあとに水色のカーネーションのコサージュをつける。

スタッフ「ラティア様、終わりましたよ。」

ラティア「ありがとうございます。とても素敵です。」

スタッフ「記者会見、頑張って下さいね。」

ラティア「はい。」

ラティアは微笑むと、白のハイヒールを履いて控え室を出た。


記者会見は何百回とやっているので、リラックスしながら待っているラティア。そこに1人の男性が声をかけてきた。

?「ラティアお嬢様、お久しぶりです。」

ラティア「ガルシルドさん!お久しぶりですね。」

「ガルシルド・ベイハン」別名「世界の石油王」と呼ばれている大会社の社長。クラリス家とも関係が深い人物だ。

ガルシルド「今日は随分と綺麗な格好ですね。」

ラティア「ありがとうございます。でも、私にメイクなんて似合いませんよね…。」

ガルシルド「そんなことありませんよ、もっと自分に自信を持って下さい。」

ラティア「そう言っていただけると光栄です。」

ガルシルド「そろそろ記者会見の時間です。行きましょうか。」

ラティア「はい!」


その頃、円堂は風丸と豪炎時と自販機で飲み物を買っていた。イナズマジャパンは開会式が始まるかなり前にスタジアムに来ていたのだ。

円堂「…ん?向こうで何かやってる…。」

豪炎寺「記者会見だな。」

円堂「なんか面白そうだな!ちょっと見にいこうぜ!!」

風丸「おい!!円堂!!」

円堂は記者会見の会場に向かう。風丸と豪炎寺も慌ててあとを追った。


記者1「どうしてFFIを開催されたんですか?」

ガルシルド「私の愛するサッカーを通じ、世界平和を目指して開きました。」

記者1「なるほど…。」

記者2「このライオコット島の建物は、ラティア様が全てデザインを考えたそうですね?」

ラティア「はい。出場チームが最大限の力を発揮できるように、そのチームが滞在するエリアには、母国と同じ街並みを再現しました。」

微笑みながら記者達の質問に答えるラティア。

円堂「あっ!ラティアだ!」

スタッフ1「流石ラティア様、記者会見も慣れているな。」

スタッフ2「ああ、あれで14歳だからな。信じられないぜ。」

円堂「えっ?!14歳なんですか?!」

スタッフ1「そうだよ。君達、イナズマジャパンの選手だね。」

円堂「はい!ラティアとは、今日知り合ったんです!あの、ラティアはどうして記者会見に慣れているんですか?」

スタッフ2「知らないのか?ラティア・クラリス、6歳で名門大学卒業、14歳でクラリス家の社長になった天才少女。」

円堂「クラリス家…?」

風丸「知らないのか?!世界で一番大きな大会社だぞ?!」

円堂「ええぇっ?!…でも、なんで14歳で社長やってるんだ?」

豪炎寺「1年前に両親が亡くなったと聞いたことがあるな…。」

円堂「えっ?!両親が…?!」

スタッフ1「このライオコット島も、クラリス家の所有している島らしいよ。」

風丸「島まで持ってるのか…;;」

豪炎寺「サッカーの腕も超一流で、世界トップレベルをはるかに超えているらしい。」

豪炎寺の言葉に、円堂はイタリアエリアであった出来事を思い出していた。車と同じスピードで走ることが出来る…。今、改めてラティアの凄さを実感した。

円堂「でも、なんでそんなに凄いのにFFIに出場してないんだろう?」

風丸「さあ…?女子だから公式戦には出られないんじゃないか?」

円堂「う〜ん…、特別に出場してもおかしくないと思うけどな…。」

豪炎寺「どうしたんだ?」

円堂「ラティアとPK対決するって約束したからさ、なんか気になって…。」

風丸「お前…、よくそんなこと頼めたな…;」

豪炎寺「まぁ、円堂らしいけどな。」

ラティア「守?」

記者会見を終えたラティアが円堂達の方に近寄ってきた。

円堂「ラティア!記者会見、見てたぜ!凄かった!!同じ14歳とは思えないくらい!!」

ラティア「そ、そんなに大したことじゃないわ。」

円堂「あっ、紹介するな!同じチームの…。」

豪炎寺「豪炎寺修也だ。」

風丸「風丸一郎太だ、よろしくな。」

ラティア「初めまして、ラティア・クラリスよ。」

風丸「日本語、上手だな。」

ラティア「日本には凄く仲のいい友達がいるの。」

円堂「ラティアはどこでもポジションOKなんだぜ!!」

豪炎寺「へぇ…。てっきり、MFとDFだけかと思ったが…。」

円堂「ん?なんでラティアの得意なポジション知ってるんだ?」

豪炎寺「ラティア・クラリス、世界最強の天才ゲームメーカー…、またの名を『水の悪魔姫』…、だよな?」

ラティア「世界最強かどうかは分からないけど…。あと、その異名やめてくれる?あまり好きじゃないの。…ごめんなさい、もっと話したいんだけど…、そろそろ開会式が始まるから。」

風丸「俺達も控え室に戻らなきゃな。」

ラティア「じゃあね!開会式、頑張って!」

円堂「ああ!ありがとうな!」




***
次回、開会式です!お母さんがそろそろ帰ってくるので…。お昼からは勉強地獄です…;;