二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマ 新・世界で噂の双子姫?! ( No.57 )
- 日時: 2011/12/27 23:56
- 名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
- 参照: 数学の応用問題、超難しかった…;;
第14話「傷痕」
ラティアはジャパンエリアの海岸にやってきた。どうやら、誰か探しているようだ。
ラティア「…いた。」
目的の人物を見つけ、駆けよるラティア。
ラティア「守ー!!」
円堂「ラティア!!」
探していた人物は円堂守。イナズマジャパンのGKでチームメイトからも慕われている熱血キャプテン。ラティアと円堂は昨日、友達になったばかりだった。
円堂「どうしたんだよ?」
ラティア「時間ができたから会いにきたの。…迷惑だった?」
円堂「そんなことさ!!」
ラティア「よかった〜…。特訓してたの?」
円堂「ああ。」
円堂はそういいながらヤシの木の下に座る。その隣にラティアも座った。
ラティア「…深刻そうな顔ね。なにかあったの?私でよければ相談に乗るわよ?」
円堂は少し考え、相談に乗ってもらうことにした。それは、昨夜のことだった———
ラティアとフィディオと別れた円堂は、運転手のおじさんからタイヤを貰い、ヤシの木に取りつけてもらった。
師匠「よし、これで良いだろう。」
円堂「すいません、手伝ってもらっちゃって。」
師匠「これをどうするんだ?」
円堂「こうするんです!!」
円堂はそういうと、タイヤを投げた。
師匠「ほう…。」
円堂「こうやって特訓して、俺は必殺技を身につけたんです。」
師匠「必殺技ねぇ…。じゃあ、転がってきたタイヤを受けとめた時のは?」
円堂「あれは『ゴッドハンド』といって、祖父ちゃんが残してくれた技なんです。俺が最初に覚えた必殺技…。この技を身につけたから、俺は世界にでることができた。この技と祖父ちゃんが、俺を世界に連れてきてくれたんです!」
師匠「全部祖父さんのおかげか…。」
円堂「えっ?」
師匠「お前さんはそれでいいのか?お前自身のサッカーはどこにある?」
円堂「俺の…、サッカー…?」
師匠「そのタイヤはくれてやるよ。特訓、頑張るんだな。」
そういうと、老人は去っていった。
ラティア「なるほど…。(師匠、流石ね。)」
円堂「昨日はあんまり気にしてなかったんだけど…、今朝の練習で、おじさんが言ったことが急に気になって…。」
ラティア「…そういうことね。」
円堂「確かに、ゴッドハンドやマジン・ザ・ハンドも基はといえば祖父ちゃんの特訓ノートに書いてあった必殺技…。けど、俺は俺なりに特訓して、自分の必殺技としてマスターしたんだ。」
ラティア「…つまり、守はそのおじさんが言った言葉が理解できない…、ってことね。」
円堂「ああ…。」
円堂がそう答えると、ラティアは立ちあがった。
ラティア「…悪いけど、力にはなれないわ。」
円堂「えっ?!」
ラティア「これは守の問題。だから、守自身が解決しなきゃ意味ないじゃない。」
円堂「ラティア…。」
ラティア「ただ、1つだけ言えることがあるわ。…貴方はおじさんが言った言葉を理解しない限り、ナイツオブクイーンのシュートを止めることはできない。決してね。」
円堂「!!!」
ラティア(まぁ、エドガーのシュートを止めない限り、勝つことはできないでしょうけど。)
フィディオ「あっ、ラティアも来てたのか。」
ラティア・円堂「「フィディオ?!」」
フィディオ「そんなに驚かなくても…^^;」
ラティア「ボール…、ということは守と練習するのね。」
フィディオ「ああ。ラティアも一緒に練習しないか?」
ラティア「ごめんなさい、これから用事があるの。用事が終わってからでいいかしら?」
円堂「勿論!俺達、グラウンドにいるから!」
ラティア「ありがとう!」
その時、ラティアの携帯が鳴り響く。
ラティア「じゃあ私、そろそろ行くわね。」
ラティアはそういって立ち去ろうとする。
円堂「…ん?その両足の傷痕…、どうしたんだ?」
フィディオ「かなり大きな傷痕だな…。」
ラティア「…!!」
円堂の言うとおり、ラティアの両足には大きな傷痕があった。ラティアは一瞬、驚いた表情をした。そして、その表情をフィディオは見逃さなかった。
フィディオ「ラティア…?」
ラティア「…えっ?!…ああ、この傷痕?これは1年前に大怪我して縫った痕なの。」
円堂「大怪我って…、大丈夫なのか?」
ラティア「大丈夫よ。普通にスポーツだってできるし。」
円堂「そっか。」
ラティア「じゃあね!…あっ、守に1つだけヒント教えてあげるわ!」
円堂「ヒント?」
ラティア「おじさんの言葉、世界トップレベルのプレーを見れば分かるかもしれないわね!」
ラティアはそういうと、海岸をあとにした。
ラティア「…あれからもう1年経つのね。」
イタリアエリア行きのバスを待ち、傷痕を見ながらそう呟くラティア。
ラティア「…この傷痕、一生消えないってロビンさん、仰ってた…。」
ラティアは悲しそうにそう呟く。その時、バスが来た。ラティアはバスに乗り、イタリアエリアに向かった。
***
ラティアの傷痕は後半に分かります!過去に関係していて重要なんですよ!