二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマ 新・世界で噂の双子姫?! ( No.87 )
日時: 2012/01/02 16:50
名前: 姫佳 (ID: vCVXFNgF)
参照: 明けましておめでとう!!

第21話「鈍感な少女」


ラティアと鬼道は食事をしながら様々なことを話していた。鬼道は今年のFFやエイリア学園、アジア予選のことなど。ラティアは仕事のことや、世界トップレベルの選手達のことなど。

ラティア「初戦の対戦相手、ナイツオブクイーンなんでしょう?」

鬼道「ああ。ヨーロッパの中でもトップクラスの実力を持つ強豪らしい。」

ラティア「キャプテンのエドガーは、各国のプロリーグも注目する逸材。強力なシュート技を持っているわ。」

鬼道「随分と詳しいな。」

ラティア「元チームメイトだからね。戦ったこともあるけど。」

鬼道「なるほどな…。」

ラティア「攻撃型のナイツオブクイーンにイナズマジャパンがどう挑むのか…、見物させていただくわ。」

鬼道「ラティアが試合を見にくるのか…。それは勝たなきゃな。」

ラティア「なんで私が見にきたら勝たなきゃいけないの?私が見にこなくても、勝たなきゃいけないのは一緒でしょう?」

ラティアがキョトンとしながらそういうと、鬼道は溜息を吐いた。

ラティア「私の前で溜息吐くなんて…、随分と偉くなったものね。」

ムッとした表情でそういうラティア。次の瞬間、鬼道が発した言葉はとんでもないものだった。

鬼道「ラティア…、彼氏でもできたか?」

ラティア「?!?!/////」

鬼道「やっぱりな。雰囲気が少し柔らかくなった理由はそういうことか。」

ラティア「えっ…?そ、そう…?」

鬼道「ああ。前に会ったラティアは冷たい雰囲気があった。でも、今は冷たい雰囲気が少し薄くなった。」

ラティア「貴方がそういうならそうなんでしょうね。」

鬼道「…知ってるか?」

ラティア「何を?というか、主語言いなさいよ。」

鬼道「俺がラティアを好きだったってこと。」

ラティア「はぁ?!ちょ、冗談でしょ?!/////」

鬼道「…ラティア、そういうことには本当に鈍感だな…。」

呆れ気味にそう呟く鬼道。対するラティアはパニック状態。

ラティア「えっ?!ちょ、待って!!有人が私を好き?!…ああ、友達としてね。それとも、私のプレーが好きってこと?」

鬼道「1人の女の子としてなんだが…。」

ラティア「嘘っ?!確かに、有人は同じチームだった時、すっごく優しかったけど…。あれって私のことが好きだったから?!///」

ラティアの言葉に頷く鬼道。

ラティア「えええぇっ?!私、今気付いたんだけど?!///」

鬼道「嘘だと思うならティアラに訊いてみろ。ティアラが恋愛に鋭いってことは、ラティアも知ってるだろ?」

ティアラ「有人、昔からラティアのこと好きだったよ。勿論、恋愛感情としてね。」

ラティア・鬼道「「ティアラ?!」」

後ろから突然現れたティアラ。

ラティア「じゃあ…、有人が言ってたことは冗談じゃなかったんだ…///」

ティアラ「当たり前じゃん。むしろ、有人が冗談言う方が凄いよww」

ラティア「そ、そうだけど…///」

ティアラ「…で、返事は?告白されたんだからちゃんと返事しないと。」

ラティア「へ、返事っていわれても…///」

ティアラ「彼氏いるんだからちゃんと断らなきゃ。有人だってフラれるつもりだよね?」

鬼道「ああ。ラティアに彼氏がいることは分かっているからな。」

ラティア「え、えっと…///」

ティアラ「どうしたの?いつもなら『貴方みたいなクズ人間と付き合うなら死んだ方がマシよ!』ってビンタしながら断ってるじゃん。」

ラティア「ゆ、有人にそんなこと言えるわけないでしょ?!///」

鬼道(流石ラティア、凄い断り方だな…;)

ティアラ「告白されたらきちんと返事をする!!これが礼儀なの!!」

鬼道(ティアラ、なんか姉みたいだな…。)

鬼道さん、「みたい」じゃなくてティアラの方が姉なんですよ…^^;

ラティア「え、えっと…、何年も私のこと想ってくれていたのに、気持ちに応えられなくてごめんなさい!私、有人のことはずっと親友だと思ってて…、だから…、その…、こ、これからも親友でいてくれますか?!///」

ラティアはドレスをギュッと掴み、下を向いている。

鬼道「分かった。突然、こんなこと言って悪かったな。」

ティアラ「ラティア!よかったね!」

ラティア「あ、ありがとうございます!!」

鬼道(何故、まだ敬語なんだ…?)

ラティア「ところでティアラ、なんでここにいるの?」

ティアラ「そうだった!!あのね、大変なの!!守とエドガーが勝負するって!!」

ラティア「勝負するって…、まさか今?!」

ティアラ「うん!!2人ともユニフォームに着替えてグラウンドにいるよ!!」

鬼道「ラティア、俺達もグラウンドに行くぞ!!」

ラティア「えぇ!!礼儀知らずのクズ共が…、あとで覚えておきなさいよ…!!」

3人は急いでグラウンドに向かった。




***
お姉さんなティアラを書いてみました。というか、ティアラの方が姉って皆様覚えているでしょうか…?