PR
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ポケモン短編】Restart!【リク募集】 ( No.11 )
- 日時: 2012/03/01 19:42
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: pBQ/49vn)
さくさく
そんな擬音が似合うような音を、一定のリズムで鳴らし続ける。
さくさくさくさくと、急ぐわけでも無く、私はただ散歩をしている。
そんな私の歩調に合わせるように、フワフワと彼女は私の後ろで付いてくる、そんな彼女を思うと、自然と顔が緩む。
凍えるような寒さは、彼女にとっては嬉しい物、これぐらい耐えられるし喜んでいるから、毎日キッサキシティ周辺で散歩をしている。
ふと、私のマフラーを誰かが引っ張った。
いや、まぁ、優しく首を絞めないように引っ張るのは彼女なのだが。
「どうしたの?」
「メノ…」
彼女はモジモジと体を揺らした後、船を指差した。
もしかして乗りたいのだろうか?
「乗りたいの?」
「メノッ!」
「そっか、じゃあ、今度乗ろうか」
「メノメノ!」
そういえば、私が移動するときはいつも空を飛ぶかテレポートだった。
彼女と一緒に海を渡った事なんて無かったなぁ…
そう考えると、目の前で笑っている彼女は相当嬉しいのだろう、私も嬉しいけど。
「そろそろ帰ろうか」
「メノッ!」
明日には、船に乗ろうかな?
そう呟くと、彼女は私に抱きついてきた。
ヒンヤリとしたからだが気持ちいい、ついつい頬擦りしてしまう。
私達は、そのまま仲良く手を繋ぎ、家へと歩くのだった。
【さくさく】
(明日は彼女と船旅かなぁ)
(メノ〜!)
PR