二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモン短編】Restart!【リク募集】 ( No.14 )
日時: 2012/03/03 19:36
名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: pBQ/49vn)

「先に俺が約束したんだぞ!!」
「ふん! 俺だ」
「ちょっと! あたしの方が先よ!」
「そうですよ! 今回だけはレッドさんにもグリーンさんにもブルーさんにも譲れません!!」
「み、みんな落ち着いてよぉー!」

一・体・何・が・あ・っ・た。
俺の居ない間に…
状況を整理しよう、まず俺がたまたま会ったリンちゃんにこの前博士から貰ったイッシュ地方のペア旅行券をプレゼントした。
そして俺がフレンドリーショップに用があったから一旦分かれた。
んで、この状況。
何があったんだよ本当に。

「おーい、そこのガキ共ー、何してるんだよ」
「あ、チズルさんーッ!!」

いきなりリンちゃんが抱きついてきた。
おう、可愛いなぁ…とか思いつつ、頭を撫でてやる。
すると、何かこれだけで人殺せるんじゃないかってぐらいの殺気を感じた。
根源を見ると、レッド、グリーン、ブルー、イエロー…

「チズルさん、リンちゃんから離れてくださいよう」

イエローは物腰が柔らかいが、その目は『早く離れないとラッちゃんの必殺前歯喰らわせるぞ』と言っている。
俺は必殺前歯喰らいたくないし、リンちゃんと離れる。

「んで、何があったんだ?」

俺が聞くと、理由は簡単だった。
誰がリンちゃんと一緒に旅行に行くか…と言うことで争っていたそうだ。

「チズルはどうなんだ?」
「俺はイッシュに厄介な腐れ縁で変態な友人が居るから無理、行ったらヤバイ」
「オホホ! つまり、チズルは行かないのね!」

ブルーが凄く嬉しそうに笑っている。

「そうですか…」

イエローは微笑んでいるが、なんかもう『ライバルが減った、フフフ…』みたいな目だよ。俺怖い。
ここで話を元に戻すため、俺はみんなに問いかける。

「ハイハイ、で、誰が行くんだ?」
「俺だ!!」
「いや、俺だ」
「私よ!」
「僕です!!」

あー…ダメだこりゃ。
ふとリンちゃんを見ると、何かもう泣きそうな顔をしている。
これは…あー…

「はいはい、ジャンケンとあみだくじどっちがいい?」
「「「…あみだくじで」」」
「リンが選べよ−」
「う、うん…」

数分後、リンちゃんは晴れてグリーンと行くことになりました。ちゃんちゃん。
いや…でも…これだけで終わる気がしない…


【そうだ、旅行行こう】

(俺の勝ちだな)
(チズルさん…)
(あー、俺の心の妹よ、頑張れ)
(グリーンなんかに渡さねぇ!)
(こうなったら、イッシュに付いていくわよ!)
(もちろんですよ!!)