二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケモン短編】Restart!【リク募集】 ( No.28 )
日時: 2012/03/09 19:13
名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: pBQ/49vn)

※オリマスが出てくるよ!! 本当は存在しませんので!!


「ここで最後の筈よ、時間的にもね」
「そうですね…気を引き締めましょうか!」
「よし、絶対に阻止するぞ!」
「本当に止めて俺帰りたいし泣きたい」

現在、俺はピーすけの糸で拘束された状態で、襟首を引っ張ぱられ引き摺られてバトルサブウェイの入り口である階段を下りている。
クソ…あいつらが糸で縛ってなかったら、シャンデラとかデンチュラあたりでKOさせて逃走したのに…
ん? 何故俺があの変態が嫌いなのにその双子のパートナーポケモンを持っているかって?
それはあの双子の巧妙な手口でヒトモシとバチュルの親になってしまったからだ!!
それに、ポケモンに罪は無いしな。
ギアステーションに到着すると、俺の友人ジャッジ君が俺に気が付いたらしく、きょどっていた。
見てるんなら助けてくれー! ジャッジ—…
すると、他の駅員達も俺たちに気が付いたらしく、何かざわ…ざわ…みたいになってる。

「チズルって、ここでは有名人なのか?」
「いんや、あの双子…基、サブウェイマスターと過去に色々あったのですよ」
「へぇ…何があったのか気になるわねぇ…」
「あ! それより、リンちゃんとグリーンさんがホームへ向かっていますよ!!」
「あのトレイン…マルチトレインだな」

俺がそう呟くと、イエローとブルーが速攻でホームへ走っていった。

「俺も追いかけてぇけど…」

レッドがそう呟いたが、俺をちらりと見て溜息を吐いた。
溜息吐きたいのは俺だよ!!
すると、ばたばたという足音がもの凄いスピードでこちらへと近付いてくる。
振り向きたくない、振り向いたら俺は死ぬ。
俺が必死に振り向くまいとするのを嘲笑うかのように、あの双子は俺に抱きついてきた。

「ちょっとまてぇぇぇ!! 千歩譲ってクダリはよしとしよう、何故ノボリまで!?」
「いけませんか? 本当に暫くお会いしておりませんでしたし」
「そうそう!! ノボリ、今日凄くはしゃいでた!」
「じゃ、俺ちょっと尾行してきますんで」
「ありがとうございます、レッド様」

そういうと、レッドはもの凄い早さでマルチトレインのホームへと走っていった。
やべぇ、どうすれば!?

「チズル!」
「チズル様」
「「また3年前みたいにあれを(しましょう)(しよう!)」

やっぱりこのためかよぉ…
涙目になる俺を双子は引き摺って執務室へと連れて行くのだった。



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「…次で21戦目ですね…わくわくする!!」
「あぁ…」

所変わって3両目の20連勝を果たしたグリーンとリン。
ちなみに、リンは一匹グリーンにポケモンを借りて挑戦している。
2人が扉を開こうとすると、後ろから聞き慣れた声が…

「グリーィィィィィン!!!!!」
「リンちゃんから離れてください!!」
「そして今すぐどっかにいけぇぇぇぇ!!」
「何で居るんだよ!! レッド、イエロー、ブルー!!」
「あ、みんな!!」

グリーンは壁により掛かり、ヘタレてしまったが、リンは対照的に少し笑顔になる。
少し、いや、完全にグリーンが哀れである。
すると、グリーンはいきなり顔を上げ、叫んだ。

「何でお前等ここに居るんだ!!」
「「「そりゃあ、来たから(ですよ)(だけど)」」」

グリーンは溜息を吐き、もう何を言っても仕方がないであろう事を察した。
そして、21戦目への扉を開くと、黒いコートを着た男性、白いコートを着た男性、そして、灰色のコートを着た男性が立っていた。

「私、サブウェイマスターのノボリと申します、片側に控えるのは同じくサブウェイマスターであるクダリと、私達の良き友人であり、戦友であり、そして臨時のサブウェイマスターであるトマリです。さて、マルチバトル、お互いの弱点をカバーしあうのかはたまた、圧倒的な攻撃力をみせるのか、どのように戦われるのか楽しみでございますが、貴方様とパートナーとの息がぴたりと合わないかぎり勝利するのは 難しいでしょう。ではクダリ、トマリ、何かございましたらどうぞ!」
「ルールを守って安全運転! ダイヤを守って皆さんスマイル! 指さし確認、準備オッケー! 目指すは勝利! 出発進行!!」
「俺トマリっていうんだ、ほんとは違う名前だけどな。まぁ、嘘かもしれないけど。ところでさ、お前等はどこで止まるんだ? …まぁ、お前等の終着点を見極めるから」

5人は少しフリーズした。
理由は凄く単純、灰色のコートを着た男性…トマリとやらの声に聞き覚えがあったからである。
そう、この声は…チズルの声だったから。


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やばいって!!
クソ…あの双子め…これが終わったらただではすまさねぇ…!!
つーかなんで挑戦者がこの5人なんだよ!!
しかもこれもうマルチじゃなくてトリプルだし!!
あ! でも一応あいつら5人か!!
俺もう知らねぇ!! こうなったらやけくそだぁぁぁぁ!!


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数分後、バトルが終わり全員トレインから下車した。
ちなみに、やっぱり俺だってバレてた。リンちゃんは気づいてなかったみたいだけどな…
あと、何で俺があんなことしてたかって聞かれたから答えてやった。
まぁ、単純にカントーに行く前…つまり3年前なんだけど、ここで臨時の時のサブウェイマスター【トマリ】として働いていたからである。
その間は幻のサブウェイマスターとして人気だったりしたんだけど…
色々あってカントーにいった、と言うことを教えたら、ブルーが「じゃあ、チズルの写真撮ってここら辺で売ったらお金になるわね!!」とかいって写真撮ってた。
もちろんカメラ壊したけど、あれインスタントだった…
しかも、ノボリとクダリがその写真をほしがって、ブルーが渡したりとか…

「俺の心のライフは0だよ…妹よ、癒やしてくれ」
「…頭痛がするんだけど…兄さん…」
「ノア〜…そういわずにぃぃぃ!!」
「それより兄さん、もしかしてあそこでボスと騒いでる方が…」
「チズル〜! あんたもこっち来なさい!!」
「俺ほんとに泣きたい」


【サブウェイの場合】

(あの双子の策略により、暫くイッシュに残ることになった)
(に、兄さん…)
(ちょっと寂しくなりますね…)
(そうね…でも、リンを独占できるかも…)
(フフ…チズルさんが居ない間に進展させてやるんです)
(珍しいポケモン見られなくなるけど、ストッパーが居なくなるわけだしな…)
(よし! チズルが居ないうちに出し抜いてやる!!)
(アハハハ!! やったねノボリ!!)
(そうですね! クダリ!)