二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

BLEACH 刹那の時間【月】
日時: 2010/01/13 19:20
名前: 秋空 (ID: TLzqUYoL)

取敢えずクリックして下さった方々は有難う御座います!!
以前の奴,参照数久し振りに凄い感じだったのに残念(涙

〜目次〜
No1;>>0にプロローグ掲載。
No2;>>2に以前の情報一通り掲載!

〜お客様〜
湯山様・鬼姫様

同時連載小説〜

D,gray manより 闇ノ支配者ハ血ノ海デ嗤エ
http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=11041

Monster Hunterより Ep3 イヴァリス・ヴァスカビル
http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=11040

REBORNより 開闢の大空へ
http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=11121

以上です♪


〜注意事項〜
1.誹謗中傷・作品を貶めたり荒しは止して下さい。
2.オリキャラが嫌い作者である哭辿の嫌いな方,BLEACHの嫌いな方はご法度です。
3.エロい表現やグロい表現が入ると思います。嫌いな方は読まないでください。
4.最後になりましたが更新は亀並みに遅いです。お覚悟ください!


プロローグ

心は何処に有るの?

              あぁ,この暖かい鼓動………それが心?


                          分らないよ………分らない!!

じゃぁ,切り裂いて赤い血を見れば心が分るのかなぁ?


アハハハハハハハハハハハハ!!

Page:1



Re: BLEACH 刹那の時間【月】 ( No.1 )
日時: 2010/01/13 19:21
名前: 秋空 (ID: TLzqUYoL)

〜BLEACH 刹那の時間【月】〜
小休止:オリキャラ設定

1.雨宮雪菜
本編の主人公。福島県の豪雪地帯の出身。テニスの全国大会常連校のエースだった。実は目の遠近感がずれている。甘党で朝は必ず紅茶を飲む。
色白のポニーテル。凛とした青い瞳。身長はスラッと高い。性格は世話好きで少し毒舌。
斬魄刀の名前は王天君で相手の防御力を無効化する技と相手を別空間に吹き飛ばす技がある。
解号は「至れ」
鬼道が得意。

2.夏樹レオン
西流魂街第77区「妖恋」の出身。潔癖で歌手になるのが夢だったらしい。
試験で2回落ちているが今回合格した。茶色の短髪で赤い目をしている。痩せ型。
斬術に長けていて見た目の割りにパワーがある。
基本的に優しくて真面目だが怒ると恐い。
斬魄刀の名前は裂迅牙。巨大な二対の斧で衝撃波を発する事が出来る。解号は「荒べ」

3.佐伯マリア
仲間達で唯一の貴族出身。上級貴族佐伯家の令嬢。父は元六番隊隊長。
容姿端麗の長身で髪の色は蒼。ロングのストレートで腰まで来ている。怜悧な瞳と欲情をそそる様な唇は広い瀞霊廷でもトップクラスの美人と称される。
瞬歩の才能が有り頭が良い。少し気短で高飛車だが仲間思いで仲間の為に自らの権力を使う事に躊躇いは無い。また,誇り高く礼節に厳しい。
斬魄刀の名前は楊貴妃。幾百の布を伸ばしたり硬くしたりして操る。相手を包み込み粉塵爆発を起す「爆焔砲」が奥儀。解号は「抱き殺せ」

4.霧崎純星
東流魂街第一区「雪蛾想」で雪菜と出会う。豪胆で人情に厚い性格だが馬鹿で良く弄られる。
パワーと体力が高い。長身で筋肉質。護廷十三隊十一番隊六席(後の六番隊副隊長)を思わせる赤い髪と鋭い翠の瞳を持った男。
雪菜に恋心が有るが思いを形に出来ず裏で奔走する。
斬魄刀の名前は流天丸。彼の豪胆な性格に似合わずトリッキーな能力で刃を自らの思った場所へと出現させられる。解号は「流れろ」

5.影崎亮輔
流魂街時代は滝口聖一郎と何時も一緒に居たらしい。
笑みを絶やさず何時も人間観察。嫌味で毒舌。楽しい事が好きという人物。
然し,命に対して人一倍厳しい考えを持つ。
小柄で身軽更には鬼道も得意なためトリッキーな戦いをする。茶髪で目を開くと凄く格好良い。
ギン2世等と徒名される。
斬魄刀の名前は絶空。氷雪系で氷の刃を剣を振るいながら飛ばして攻撃する。解号は「淀め」

6.滝口聖一郎
影崎の兄貴分。皆の調整役で常に敬語で正論を解く。基本的に優しく真面目だが深い闇がある。
長身痩躯で金髪。何時も物悲しそうな笑みを浮かべている。
全ての能力が高いオールマイティ。更にある力を隠している様だ。
斬魄刀の名前は宵紅。相手を斬る事に相手の血を吸収し自らを癒す。更に血を盾にしたり弾丸にして吐き出すことも出来る。流水系。解号は「嗤え」

7.ヴァシア・ノートルダム
生前の記憶のある数少ないアランカル。外見は中性的というより寧ろ女性的で。丸顔で綺麗な大きな翠の瞳と翠のポニーテルの髪。ノースリーブで臍だしと露出度の多い服装。
飄々としていて軽く見えるが本当は冷静。破面らしい残酷さも有るが比較的仲間思いな方。
ザエルアポロと仲が良く雪菜に興味が有る。
斬魄刀の名前は青蝶淑女(ヴェルヴァニーナ。蝶の様な姿になり空を舞いながら色々な性質のりんぷんを撒き散らし戦う。幻覚作用のある物や粉塵爆発する粉など多種多様である。


8.佐伯竜二郎
佐伯マリアの父。佐伯家の第22代目当主で紅蓮の炎の様な瞳と目を持つ野性的かつ端麗な顔立ち。
豪放で然し,計算力と包容力に優れ理論的な判断も下せる。
大の家族馬鹿で娘と妻を溺愛している。10年程度前から体に大病を患い療養中。
病への対策も殆ど取れず娘が結婚するまでは生きていたいと願う弱い心が芽生えた。
元六番隊隊長で朽木家とは深い。
斬魄刀の名前は「龍迅」焔熱系第二位の攻撃力で強力な爆発を何発も発生させる。
解号は「爆ぜろ」


〜BLEACH 刹那の時間【月】〜
小休止:雨宮へインタビュー&佐伯へインタビュー♪


雨宮さん編
雨宮「えっと,インタビューされちゃうことになりましたこの物語の主人公です♪」
修兵「えっと,インタビューしちゃう事になりましたこの物語のキーポジションです♪」

雨宮「ちょっと,檜佐木先輩,真似っ子はNONONOですよ?」
修兵「あのさぁ?お前何時もとちょっとテンション違くねぇ?」
雨宮「そんな事ないですわ……ないわよ!普通普通!別に周りの目が気持ち良いとかないから!」
修兵「分り易い野郎だ」
バキィ…修兵「グハッ!」

雨宮「さっさとインタビューを始めやがれだそうよ?」
修兵「あっ,はい………雨宮さんの現世の故郷はどんな場所ですかだそうです」
雨宮「あたしの現世の故郷?って,何だかまどろっこしい言い方ね?」
修兵「質問応えろ」
雨宮「そうね?自然に満ち溢れていて春夏秋冬で四季折々の色を楽しむことの出来る場所よ♪」
修兵「春は桜に夏は深緑の森,秋は紅葉,紅葉狩りやキノコ狩り……
冬は深深と降り注ぐ雪と吹雪…か。冬は大変そうだがすんでみたいな」
雨宮「ちょっとぉ,先輩勝手に話を進めないで下さい。ってか浸らないで下さい♪」

修兵「悪い悪い...次に趣味とか好きな物とかは?」
雨宮「趣味はテニスと読書とゲームで好きな物はオーソドックスに食べ物でいいかな?
キムチ鍋とか好きだよ^^」
修兵「カラオケは?レオンの奴によく付き合わされてんだろ?後飲み物は炭酸派!」
雨宮「良く知ってるなストーカー♪」
修兵「………好きか嫌いかだ!」
雨宮「苦手......あたし音感ないのよ」

修兵「次に俺様の事が好きか?」
雨宮「檜佐木先輩は任務中はクールで真面目で格好良いし強いし顔やスタイルも良いです」
修兵「好きか嫌いか!!!?」
雨宮「でも,後輩に月末はいつもお金を集ってる可哀想な人です(涙」
修兵「好きか嫌いか……」
雨宮「そんなギャップの有る先生が大好きです!!結婚とかはゴメンだけど」
修兵「ボソッと言うなあぁぁぁぁぁ!!!」

吉良「檜佐木さん?煩いですよ」
修兵「吉良!?」
ズルズル...吉良「何も居ないのに壁に大声で話すなんて病院に逝かないと…」
修兵「違うんだ!ちょっとまて吉良!!そっちは四番隊じゃなくて十二番隊…地獄だ!!
って言うか俺は病気じゃない!!話せば分る!!」
吉良「戯言を言うな!!」

クワッ…修兵「......は,はい(汗」


強制終了〜♪


佐伯さん編

佐伯「インタビューですか」
ルキア「そう…らしいな」
佐伯「と言いますか何故私は朽木ルキア女史となのでしょうね?
面識もないですしこれからもほとんど面識がないはずですが?」
ルキア「恐らくは秋空が朽木家当主である兄様と結婚すれば
私と貴女の会話も増える筈,しかしその話は本編では語れないという考えからだろう」
佐伯「秋空も苦労するのね」

ルキア「うむ,では早速質問に入っていくぞ」
佐伯「覚悟は良いかみたいな言い方ですわね?」
ルキア「うむ,相当答えたくないであろう奴も混じっておるからな」
佐伯「そっ」


ルキア「先ず,佐伯女史の家族構成だそうだ」
佐伯「父に母,叔父上に私…そして弟が居ますわ。弟は時期当主の座が確約されていますわね」
ルキア「ふむ,では次に佐伯家はどんな職務についている一族なのだだそうだ」
佐伯「そうね......朽木家の奉納係と言ったところかしら。
お金の審判をするところよ。佐伯家は元々は下級貴族以下からののし上がりでして」
ルキア「うむ,となると色々と怨みも」
佐伯「あるでしょうね。特に同じのし上がり貴族達からは嫌われて居そうよ。
のし上がりで上級貴族まで行くなんて例外中の例外ですしね」
ルキア「ニ十数代前の佐伯家の女当主がその当時の朽木家当主と結婚して格が上がったと聞いておる」
佐伯「さすが詳しいのね?その通りよ」

ルキア「......ところで兄様の事はどう思っている?」
佐伯「そうね?冷静な佇まいと端正な顔立ちがそそられるのだけど少し面白みにかけるわね」
ルキア「ふむ,所で結婚に関しては」
佐伯「私は父のレールの上を進むだけじゃない!って逃れたい気持ちも有るのだけど……
今は父の為にあの人と結ばれようと思っています」

ルキア「…………そうか。次に趣味や好きな食べ物などを」
佐伯「級に軽くなりましたね(汗」
ルキア「ふむ,全くだ」
佐伯「趣味は和歌や小説を書くこと……好きな物は甘い物とお肉よ」
ルキア「以外だ……草食系かと」
佐伯「失礼ね?草食系は大嫌いよ?」
ルキア「ふむ…」


時間が来たので終了。


〜BLEACH 刹那の時間【月】〜

あらすじ

秋空「今までのあらすじを楽しく此処でオリキャラ諸君に語って貰うことにしました♪」
佐伯「誰の許可を得てですか?」

秋空「嫌だなぁ……許可って僕君らの生みの親…」ボゴォ

影崎「はぁ?僕等は君みたいな親知らないなぁ?」
滝口「私の父の名は明久…そして,母の名は玲奈というはずだが…」
秋空「……ちゃっかりネタばれしてんじゃねぇよ!ってかさぁ……粗筋紹介しないと君ら出番減るよ?」

                                     ゾクゥ!!

全員「何だと!!?」

ゴニョゴニョ…夏樹「何?その理不尽ってか……一方的な作者権限!」
影崎「僕達に権利なんて無いんだって言う脅し!?」

霧崎「……出番………」
滝口「兎に角落ち着こう。まずは順番を決めよう!」

〜五分後〜

佐伯「と言う事で先ずは私が今までの話の粗筋を言う事になりましたわ。準備は宜しくて?」

霧崎「良いぜ?さっさとしろ?」プチ…
バキィ…佐伯「ふん,邪魔者も死んだ事ですし始めますわ。物語の主人公,東北地方の会津と言う豪雪地帯に居ながらも幸せな生活を送っていた雨宮雪菜は突然の事故により悲惨な死を遂げるわ。
其処から物語が始まるのですわ……死んだ先に世界があることを望んでいた彼女は死んだ先の世界を見て希望は持てませんでしたわ。彼女の愛する人達は皆彼女の死を深く悲しんでいた………
雪菜は其れをじかに見てしまいそんな姿を見ているのなら死にたいと思ってしまったのですわ…」

霧崎「次……俺だ」ヨロヨロ
雨宮「あら,死んでなかったの?」
霧崎「うるせぇ!」
影崎「死ねば良かったのに?」

霧崎「黙れ!調子狂うからもうてめぇら喋んな!そんなこんなで苦しみにくれていた雪菜の前に化け物が現れた。そいつは「殺してくれ」と懇願する雪菜の体を散々もてあそんでから殺すことを決めたらしい。
まっ,結局其れが仇になってっていうか何というかで死神のしかも隊長格の人が来ちまって雪菜は命を救われ更には生きる勇気をその人から貰った訳だな」

雨宮「檜佐木さんには本当に感謝してるよ。」
霧崎「嘘付け!散々苛めてたろ再登場した時!」

雨宮「それはそれよ!っていうかさっさと続けなさい。まだあんたのとこ終ってないわよ!!」
霧崎「んで,魂送されて雪菜は不幸な事に西流魂街の第八十区なんてひでぇ所に送られたんだな」

影崎「ンじゃ,次僕だね?えぇと,いきなり狂った男に襲われた雪菜ちゃんを救ってくれた人が居たんだったね?名前は確か氷堂龍二だっけ……信じられない事に現世で中学生の頃付き合っていた人なんだって?」

雨宮「えぇ……思い出したくないから古傷を抉るようなことしないでね影崎君?」
影崎「悪い悪い…んでその人のお陰で雪菜は何ヶ月かはそこで暮らしたんだけど……雪菜ちゃんに良くする余り自分の体が限界に達しちゃった氷堂ってのは雪菜ちゃんを殺して食べようとしたんだ……
突然頭に響いてくる声を聞き入れ雪菜ちゃんは自ら手を下していないとはいえ彼を殺めてしまったんだよね……其れを懺悔して氷堂君の最後の言葉を聞き入れ純星の居る所まで走ったんだ」

霧崎「うんうん!あのボロボロな姿の雪菜ときたら…」
夏樹「何,欲情した?」

霧崎「なわけ有るか!」バッ…
バキィ…夏樹「……もう,お前の出番は無い。死んでろ」

霧崎「がはぁ……俺の股間の紳士が…」ビクンビクン

影崎「ってことで兄貴バトンタッチ!」
滝口「あぁ,私だったな。では語ろう。其処で偶々道を通りかかった霧崎君に雪菜さんはダイブした。それが2人の出会いだったね?まず霧崎君は町長に話を通し彼女を此処に住まわせる様に取り成したんだ。
そして,同じく霊圧の有る者同士一緒に暮らすことになり霧崎君は彼女の色気にむんむんしながら全く学力が付かないまま試験を受けるに至った訳だな。」

夏樹「次は私が語るわね?」
滝口「短いな…」

夏樹「仕方ないじゃない?あたしだって似たような物よ!そんで,雪菜は偶然にも瀞霊廷で命の恩人の檜佐木さんに会うんだけどいきなり後輩にお金をくれと頼んでいる所で失望したんだよね?
そんな情けない先輩にエールを送られても嬉しくないと思いながら受験会場に行った先で席が隣だったのがあたしと佐伯さんって事ね。んで,純星と影崎達もあたし等と同じようなもんね?」
滝口「私より長いじゃないか?」
夏樹「何?嫉妬!?」

滝口「………」

雨宮「まぁ,兎に角似た様な関連であたしたちは直ぐに仲良くなって始めての授業に臨んだわ。それで純星がお星様になったのは悲しい出来事だったけど私達はまだまだ走っていく!未来に向けて!!」

ガバァ…霧崎「ちょっと待てぇ!!何勝手に殺してんだ!!」バキィ…


一同「死ねば良いよ!」ドザァ…


End





BLEACH 刹那の時間【月】
第九話「夫々の問題 Part1」

真央霊術院に入院して2ヶ月余り……あたし達は打ち解け趣味や食べ物の好み等も分ってきた。まぁ,純星のは分ってたけどね?ってか,あいつ単純なのよ……肉が好きで体を動かす事が好き!よ!?
あいつそのまんますぎ!!まぁ,皆案外そのまんまの好みや趣味なんだけどね…滝口さんは読書や小説の執筆なんかが好きらしいし夏樹さんは歌手になる為に頑張っていたらしい。

あたしはテニスだけどこの世界にテニスはない…少々,いやかなりがっかりだったな?変わらない日々,楽しくて穏やかで順風満帆に思えた……突然の怒声…夏樹さんに当てられた声だった。

生徒「あのさぁ夏樹さんって流魂街の77区出身なんですってね?」
夏樹「………それが?」

夏樹さんは言ってた。「私はね…この治安の悪さによる格差を無くしたいの…」と更には「私は多分,下級区の出身だから護廷の和を乱すと思われて2度落とされていたんだと……
その現実が今飛び火する……檜佐木さんの友人に78区戌吊の出身の人が居るらしい。ザックバランで熱血漢な義に厚い男だけどそんな彼でも長い間苦労したらしい。

生徒「それがって無いでしょう!?あんたみたいな下賎な奴と一緒に居たら」
夏樹「そうやって人を差別する方がずっと人として汚くて下賎じゃないかしら?」

生徒「ちっ!地位と強教養は絶対なのよ!あんた等みたいな野良犬が此処に居たら迷惑なのよ!」

夏樹「そっ………だったら先生に言ってみると良いわ?貴方の意見が正しければ私は直ぐにでも術院から追い出される………多分ね」

其の時の夏樹さんの目は冷たくて悲しくて誰も自分を嫌っていることを悟っているかのようで冷え冷えとしていた。夏樹さんに迫ってきた子は「あらそう…なら言ってくるわ」と言って教室を出た。

トントン…夏樹「………何?」
佐伯「夏樹さん…流石に言い過ぎではないでしょうか?貴方にとって確かに嫌な事かも知れませんが…過ぎたるは我が身を妬きますわよ?」
夏樹「知っている!でも…私はあの地獄で努力しのし上がってきた。あの馬鹿共に犯されず平常を保ち………平常を…平常…を!!」ギリッ…

夏樹さんはその後に続く言葉を噛み締めるようにしてマリアに自分の中の真実を教えるように語り始めた。始めは自分を正常だなどとのたうっていた事を笑っているかのように少しずつ静に……

夏樹「正常なんかじゃ無かったな……あの地獄は盗みや殺しをしないと生きていけなかった…何日も食べ物を食べれなくて我慢しきれなくなって子供を殺して其れを食べた事もあった…」

佐伯「仕方有りませんわ…そうしなければ生きていけないのなら」
夏樹「ははっ…ははははははははは!あんたに何が分る!自分が自分じゃなくなるような!!」


ガシッ…


あたしはあんな夏樹さんを始めてみた。いつもは務めて冷静で優しくて夢を語る彼女。今回みたいな嫌味にも何度も耐えてきた。其れが今になって友達の前で爆発したのか………
其れを見てあたしは彼女に同意したかった。あたし達は最初から正常じゃない…異物だ。何故ならそう思った方が心に容易いからだ。あの地獄で正常で居るのは辛い。
あの地獄に住んでいた過去を正常と称しその過去を認め今を正常と証する事も辛い。そんな事を思いながら夏樹さんの慟哭を聞いていると聞くに堪えなくなったのか一人の男が止めに入っていた。


影崎「此処教室だよ?聞いてる人沢山居るから立場悪くしたくなかったら喋るな!」
夏樹「影崎?」

影崎「………人間なんてのはな。自分の経験してきた物差しでしか他者を計れないんだ」
佐伯「………」

影崎「今は胸に秘めた思いを殺してでも未来に邁進する時だろう!?レオンの目的は有るだろう!!」

影先君は夏樹さんのことを良く知っているからこそ夏樹さんの夢の為に今の状況を悪くするなと進言した。それで夏樹さんの気は治まった。
影崎君は嘆息して「取敢えず団子でも食おう」って言って自分が朝買ったらしい団子を取り出した。

佐伯「私は団子などと言う庶民の物を」
夏樹・影崎「庶民で悪かったな!」

佐伯「重なったわね?」
夏樹「うっ!」

影崎「良かった……何時ものレオンだ♪」

夏樹さんの赤らんだ頬を見ながら影崎君は早速みたらし団子を一口に頬張った。そんな楽しい席にあたしも参加させてもらって団子を頂戴した。



あたし達の楽しい昼休みが始まった気がした………

スッ…雨宮「佐伯さん?」
佐伯「コホン…皆さん一つ宜しくて?」

夏樹・雨宮・影崎「ん?」

頬張った団子のアンコや醤油が口の周りに付いた状態で私達は異口同音に唸った。

佐伯「……私の屋敷で一週間後美人コンテストを催すんですけど参加しません雪菜?」
雪菜「…………良いよ♪」

夏樹「えぇ!!?あんた本当に良いの!!優勝するの絶対マリアだよ!」
影崎「あぁ本当……佐伯様のお父さんは凄い親馬鹿だからねぇ」
雪菜「何!?お父さんが審査する訳!?まさか1人って訳じゃないでしょ…媚びるって言ったって1人じゃ」

あたしの言葉に分っていないなと言いたげな雰囲気で2人は教えてくれた。聞けばこの大会は毎年開催されていて確かに審査員は見た目には1人ではないが数が居るだけで本当は佐伯さんのお父さん1人で審査している様な物なのだそうだ。それを聞いてあたしは少しゲンナリしたvv

七日後......コンテスト当日

修兵「………侵入成功!」
恋次「檜佐木さん…」
修兵「何だ!?」

恋次「俺ぁ思うんすケド素直にコンテスト会場で見たら良いじゃないですか?」
修兵「馬鹿か!?てめぇ……コンテスト会場からじゃ細部が見えねぇだろうが!!」
恋次「そりゃ確かにそうっすけど…」

雪菜「一体何をしてるんですか先輩?」
修兵「よぉ,見に来たぜ?」
雪菜「もうとっくにあたしの番は終わりました。っていうか此処はお席じゃないですよね?」

ゴキゴキ…恋次「ちょっ!まっ…いやご乱心!!落ち着け……なっ!?」

ゴシャァ…修兵「恋次!!」


ニタァ……雪菜「先輩ぃ…あたし負けちゃいました♪多分,先輩達の呪いのせいですよね?」
修兵「いや……違うし!!俺等呪いとか……いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


コンテストで参加者200人中40位と善戦したあたしただけどもっと上をいけるなと信じていたのでむかついていました所を修兵先輩と恋次さんを発見したのです。
まぁ,正直…ルール違反とかは心の広いあたしはどうでも良かったんだけどほら……むしゃくしゃしてたからさ……2人でウサ晴らししてしまったのですよ♪

2人は勿論病院送りです^^

                                        END

NEXT→第十話「夫々の問題 Part2」へ


BLEACH 刹那の時間【月】
第十話「夫々の問題 Part2」

(檜佐木修兵視点)
俺達は雨宮雪菜の為に戦った結果……雨宮雪菜により病院送りにされた!!
畜生………何でだ!!?幾ら嘆いても疑問は解けない…筈は無い......
あぁ,暴走し過ぎだんだ。馬鹿な後輩と馬鹿にしていた恋次の言う事をちゃんと聞いてれば…

そんな事を天井を眺めながら俺は思っていた。
そして,ふと考え事にも飽きてあいつのメイド服を思い浮かべた。
案外様になってて……って言うかすげぇあってて顔赤らめながら鼻血の勢いだ。

恋次「先輩!一体何を考えてんすか!?」
修兵「雨宮の………雨宮のメイド姿」

恋次「!!!すげぇ……すげぇ興奮してきました先輩!!
っていうか俺雨宮ちゃんってナース合うと思うんですよね!」
修兵「ナースか!それも良いな……じゃぁあれだ!スク水とかどうだ!!」
恋次「!!!」

ブシュゥ〜!!!

俺の言葉に興奮しすぎた恋次は鼻血をコントかと言うほどに噴出させた。
そりゃぁ,もう天井に届くんじゃねぇかって位だ……勿論俺にも掛かりやがった!

修兵「!この!!ってか,妄想で鼻血出す奴初めてみたぜ!!」
恋次「すんません」

スッ…恋次「.........」

ボッ…修兵「ふぅ」

俺が煙草に火をつけた瞬間だった。突然,あいつの顔が俺の上に来たのは………
ニッコリと笑っていて其れが邪気を含んだ笑みで実はすげぇ恐かった。

修兵「雨宮……………何の用だ?」
俺はドギマギしながらそう問うた………雨宮はニコニコしながら俺の蒸かした煙草を強引に取った。

修兵「おい!?」
雨宮「口寂しいですかぁ?駄目ですよ……室内は禁煙です♪」
修兵「ちっ…」

俺はそいつの正論に舌打ちをすることしか出来なかった。

雨宮「えっと,恋次……さん?すみません,あの時はちょと取り乱しちゃって」
恋次「いや…俺等が悪いよあれは」
雨宮「そ?いやぁ,恋次さん良いですね♪その爽やかさと言うか大らかさ」

恋次の野郎は馬鹿にされている事を分らずガッツポーズしていたが
実は貶されているんだとは俺は言わなかった。

雨宮「所でナースがどうとか?」
修兵「男なら誰でも見る夢だろう!!」

その俺の言葉に雪菜の奴は葉をかみ締める様な仕草を見せて咳き込んだ。

雨宮「うおほん!
兎に角あたしがやったのが悪いのは確かですが速く退院してもっともっと頑張って下さいね?
じゃないと直ぐ追付いてきますよ?そして……」

修兵「追い抜いちゃいますよってか?
甞めるなよ?そんな簡単に追い抜かされるほど俺は温くねぇぞ?」

雨宮「その意気です!あたしの目標の人なんだから強気で居て貰わないと…」

俺はそう簡単にはお前には抜かされないぜ?女だからって手抜きはしないぜ?
そんな事を思いながらあいつの夢と未来を強く見つめる眼差しに絆されていたのを覚えている。
でもまさかあいつにあんな悲劇が降りかかってこようとは.........
俺は其の時思っても居なかった。


_________________________________________


(佐伯マリア視点)

あの日…美人コンテストの日が終って一週間が過ぎた。
私は父の媚も有り3位と言う華々しい成績を手にした。
そんな栄光に対する嬉しさも日に日に薄れて来た頃私は…………悪い場所に居合わせた。

ゴホンゴホン

父の部屋からだ。父が咳き込む声が聞こえて来た。夜の即私はトイレに起きた頃だった。
父の部屋には明かりが灯っている。私は出来る限り霊圧を消して父の部屋の障子に耳を当てた。
父は元隊長格だ……気付かれないようにするには唯の蟻よりも小さく居なくてはならない。
障子に映る影から1人じゃない事が窺い知れた。私は父の言葉を待った。

医師「もう,延命措置も限界です……どの様な病かも分らず…」
竜二郎「そうか……俺の命は持ってあとどれ位だ?」

医師「1ヵ月……無論其れも貴方の途轍もない生命力を加味した計算です。下手をすれば」
竜二郎「下手をすれば?」



                           ___明日にも死ぬかも知れん!

ドクン

私は動揺した。私の心臓が体を突き破り噴出するのではないかと言うほどに!

佐伯「そんな………」
私は溜らず口付いた。

ガサッ…竜二郎「マリアか……さっきの話聞いてたな?」

私は頷くしかなかった。

竜二郎「悪いなマリア?俺は親として失格の部類に入ると思うんだ?」
佐伯「そんな事は有りません!!父は母や私を誰よりも気にかけてくれて……
勤勉で優しくて強くて何時も何時も私にとって最高の父でした!!」

竜二郎「そう言って貰えると幸せだ。
最後によぉ……俺の我侭に付き合ってくれないか?
俺の長い長い我侭だ………」

月明かりにより照らされた父の赤い瞳が眩しい。
父の双眸は見えないけれどでも悲しげな声で分る。
私にとっての父は誰よりも努力家で真面目で愛妻家で優しくて……時には怒ってくれるいい人だ。
掛替えの無い人……まだ,失ってはいけないと心の警報が泣き叫ぶ。


               ___父の言葉ならどんな言葉でも



                             受け容れようと思った___



そんな私にとっても父の言葉は衝撃だった。


竜二郎「なぁ,俺はせめてお前の結婚する姿を見てから逝きたいと思っていた」
佐伯「えっ?」

竜二郎「お前は嫌だと言うと思うがその姿を見せてくれ?」
佐伯「えっ!!でも,私はまだ結婚など……そもそも誰と……と言うか今の私では」

竜二郎「今から結婚できる程度に家事と知識を叩き込む。
そして,四大貴族が一………朽木白哉と結婚してもらう」

今後の未来を決め付けられたような物だった。
幾ら風前の灯とは言え父がこの様な事を言うとはと私は唖然とした。
でも,父の命はもう残り少ない。その事を知って其れを断るなど私には出来なかった


佐伯「はい」

だから,唯首肯した。
父は悲しそうな顔で「そうか…ありがとう」とだけ言い残し寝室へと向かった。
既に医者は居ない。違う方の扉から気を使って出て行ったのだろう。


是で良い.........

         是で良いのだ.........


                     <私は父に迷惑を掛け過ぎたのだから.........>


                                      END

NEXT⇒第十一話「地獄のラプソディー Part1」へ


BLEACH 刹那の時間【月】 第十一話「地獄のラプソディー Part1」


悲劇は突然に遣ってくる……
永劫に続く幸せなど無く優しさの裏には打算が有る。


       知っている.........


 
                  知っている知っている知っている!!!


でも,求めてしまう平穏と優しさと永遠の友………


失う事なしと心の何処かで決めながら失う事を畏れ_____



                              何時か失う



                                      何もかも___


滑稽な事だ。
然し,私達人間は其処に見出す。

滑稽なのだ。生きている事すらが......私の存在はまるで道化の様だとある日思った



然し...


              本当は......


                               全ての人間がそうだったと知る




≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠≠

(スターク視点)



                   スターク…スターク!!!



リリネット?


              うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


バァン!

俺の目の前でリリネットの体が膨れ上がり砕け散った。
何処が顔かも何処が足かも分らないほどに.........
夢だって事は分っているわ分っているが俺は1人の孤独が迫ってくる気がして目を覚ました。


スターク「はっはっはっはっは……てめぇが消えたら俺は」

吐き捨てる様に俺は言って辺りを見回した。リリネットは無邪気に眠っていた。
良かった......自分の旨に手を当てながら俺はそう言った。


                    カツン___カツン____



             カツン____カツン____カツン____


足音,ほとんどの連中が寝静まったこの時間帯に響き渡る足音。
俺は誰だと思い刀を片手に外へと出た。霊圧では分らない。それは隠されていた。
だが,桜色のウェーブ掛かった髪の毛と体格が見えて直ぐに分った。ザエルアポロだ!

ザッ...スターク「よぅ,研究室から出歩くなんて珍しいじゃねぇかザエルアポロさん?」
ザエルアポロ「君こそ……いつも寝てばかりの癖にこんな時間に起きてるなんて珍しいじゃないか?」

嫌味に嫌味で言い返すのはザエルアポロの野郎の流儀らしい......
こいつは人の傷を抉ったり嫌味を言うのがべらぼうに旨い。気に食わない奴だが其れは認める。

スターク「あぁ......生憎と眠れなくてな。ふぅ,どうにも最近目が覚める」
ザエルアポロ「好い加減歳なのかな?」

スターク「.........なめてるのか?」
ザエルアポロ「冗談だよ」
スターク「はぁ,てめぇの技術で安眠できる薬でも造れないのか?」

ニタァ…ザエルアポロ「造れるが?そんなくだらない物よりずっと凄い物もね♪」
スターク「遠慮しておく。てめぇに掛かると五体満足で居られなそうだ」
ザエルアポロ「良く分っていらっしゃる♪」

俺は素直に安眠できる薬さえ貰えれば好い気で言ったんだが
こいつはどうにも拡大解釈するくせがあるらしい。
めんどくせいぇ野郎だ。唯単に研究対象としか見てないのだろうが俺としちゃ同胞だ。
疑いたくない所も有る。
五体満足は兎も角あいつの実験にじかに関わったらあいつを信じられなくなりそうだから断った。

スターク「現世にでも行くのか?」
ザエルアポロ「相変らず感がいい♪」
スターク「......せいぜい気をつけろよ?」

ザエルアポロ「現世程度の場所に僕が恐れる存在が居るとでも?」
スターク「現世にゃ居なくても他の場所には居るだろう」

ザエルアポロ「ふふっ,隊長格かい?そんな奴等にやられるようなへまはしないさ。」
スターク「そうかよ」


冷え冷えとした会話も終り俺は自室へと歩を進める。
奴は意気揚々と現世へと向かおうとガルガンタを開けれる場所へと行った。
本当は無断で現世に行くのは藍染様に禁止されてるんだが俺としちゃどうってことはねぇ…
悪いのはあいつだって訳じゃねぇ…あいつは十刃だ。藍染様がそれ位で捨てる訳はねぇさ。

リリネット「スターク?」
スターク「何だ?」

リリネット「どったの?起きてるなんて…」
スターク「俺だってたまにゃそう言う事も有るさ」


リリネットの野郎は俺が居なくなったんで何時もあったものがなくなった事に気付き
おきたらしい。俺の言葉には寝ぼけた風情で「ふ〜ん」等と言っていた。
全く,見た目通り呑気な野郎だぜ......



                                           END

NEXT⇒第十ニ話「地獄のラプソディー Part2」へ



建て直し終了!

Re: BLEACH 刹那の時間【月】 ( No.2 )
日時: 2010/01/14 19:35
名前: 秋空 (ID: uz6Wg9El)

BLEACH 刹那の時間【月】 第十ニ話「地獄のラプソディー Part2」
(夏樹レオン視点)

私達霊術院第2775期生が入学して2ヵ月が過ぎた。
術院の様子にも随分と慣れてきて皆,自分の意見を言い合うようになっていた。
そんな中私は相変らず流魂街下級区の出身と言う事で蔑まれて来た。
何故だろう……私以外にも沢山の者達が70番以下の下級区から来ているのに私だけ…
勿論,私だけではないのだ。他の皆も色々と偏見だけで語る者達の嫌味を受けている。
それでも私は………私は自分1人が可愛いのか自らの姿しか見えない。
いや,見る余裕がない。防衛本能がそうさせる。
本当は皆自分1人……友達だって唯の防衛線………そうだ…きっとそうだ。
そう思っていた私はあいつの掛け値なしの優しさを受け嗚咽に歪むのだ。
今日…この日………



                            ————青天の霹靂に.........


//////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

教師「明後日,現世にて初の実施訓練を行う!
最初の訓練だ。大した物ではない!今までの授業を受けていれば楽勝だろう!!
諸君等の健闘を祈る!」

院生A「マジィ?俺なら楽勝だな♪」
院生B「うわぁ……どんな訓練だろう?痛いのかなぁ…嫌だなぁ」

院生C「最初の実践で虚の模型と戦うなんてハードそうだよなぁ…」
院生A「模型は模型だろ?本物に比べれば弱ぇっての!そもそも模型でびびってたら話になんねぇよ!」
院生C「でもさぁ…僕等まだまだ死神の卵だよ?」

ザワザワ

その日の最後の時間先生はそう言った。
明後日...明日は定休日でその次の日の授業と言う事になる………
術院自体は開いていてサークル活動の様な物や勉強をするなら入ることが出来るが……
多くの生徒は期待と不安をそのまま表していた。
そんな中私は勤めて喋らず口を結んでいた。
雪菜や佐伯達以外と話す事はない。そんな人間らしい反応も彼女等の前でしかみせない。
その行為が如何に周りに謂れのない私の恐怖感を広めさせているのか…
私は理解していなかった。


......次の日,
前の日の間に私は修行を理由に学校の道場を借りた。
そして,朝早くに私が先ず教室に入ると憂鬱そうな顔をした友人が居た。
実は私夏樹レオンは忘れ物を取りに来たのだった。
そんな私の存在を友人の佐伯マリアは気付かず俯いたままブツブツと机に何かを唱えていた。


トントン…佐伯「夏樹さん?」
夏樹「どうしたの…?」
佐伯「何でも有りませんわ。気になさらないで?」

夏樹「嘘吐き!それが何でもない奴のする顔!?」



何を言っているんだろう私は…
何時も何時も仲間達には嘘偽りの姿を見せて逃げているのに…
何で仲間と認めたこいつにだけ嘘を正そうとするんだろう。
答えないでくれ・・・答えないで良い。そう思っていたとき彼女は口を開き理由を話した。


夏樹「嘘……」


                                  「本当なんだ___」


佐伯の父さんが余命幾ばくかだと彼女は言う。
あの隊長格も務めた事のある強い人が病に負けて今倒れようとしている。


Page:1



この掲示板は過去ログ化されています。