二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【BLEACH】鬼事——onigoto——
日時: 2009/12/05 20:35
名前: 鬼姫 ◆GG1SfzBGbU (ID: naBKxD7x)

悲しい事に復活そうそう消去にあってしまったようで…




再び復活させますね^^;





内容などは変えませんのでこれからも読んでやって下さい!


新しく覗いてみてくれた方もこれからお暇なときに読んでみて下さい!!

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Re: 【BLEACH】鬼事——onigoto—— ( No.20 )
日時: 2009/12/09 21:09
名前: 鬼姫 ◆GG1SfzBGbU (ID: L43yfzZ2)

>>哭辿様

ありがとうございます^^
何となくキャラが掴めてない様な気がしまして(苦笑


東仙は何とか頑張ってみます★

期待しないで待ってて下さい(笑

Re: 【BLEACH】鬼事——onigoto—— ( No.21 )
日時: 2009/12/09 21:45
名前: 鬼姫 ◆GG1SfzBGbU (ID: L43yfzZ2)

【第十三夜】———瀞霊廷探険・四———



「えーと…ここが武道場で、あっちが———」


乱菊と黒猫を後ろにつれて

少し誇らしげな顔で隊舎の説明をする檜佐木


その後ろ姿を見ながら乱菊が口を開く


「それにしても…九番隊って意外に広いのね、あんまり来た事ないから分かんなかったわ」


「意外にって言わないで下さいよ…———あ、こっちが最後ですけど大広間です」


「誰もアンタに言ってないわよ、ねぇ黒猫ー」


「は、はぃ…?」


相変わらずの容赦ない乱菊の言葉に軽く凹んだような反応をする檜佐木だったがすぐに気を取り直して最後の部屋を指さす

そこは襖を閉められた大部屋



誰も居ないだろうと思っていた黒猫はそこから聞こえた声に驚いた


「誰かお客さんを連れて来たようだね」


それは落ち着いた雰囲気の大人の男の声

その声に反応したのは黒猫だけではなかった


「と、東仙隊長…いらっしゃったんですか」


襖越しの声に驚いた檜佐木は言葉を詰まらせて言葉を返す

東仙隊長 と呼ばれたその声に苦笑を滲ませながら向かい側の男は返事を返す


「今日は特にやり残した仕事はないからね…お客さんは、松本副隊長さんだね?」


姿も影でしか見えないだろうにあっさりと正解を言い当てる男に黒猫は素直に感心した

当てられた乱菊は襖越しなのに笑顔で言葉を返す


「当たりです、東仙隊長っ!流石ですね」


その明るい声に男の声音にも笑いが混じる


「まぁ、このままこんな形で話しているのも可笑しいだろう……入ってくるといい、お茶もあるから」


東仙の提案に喜ぶのは乱菊


「あ、いいんですか?本当はお酒が良かったんですけどねぇ———ほら、修兵!早く開けなさいよ」


「流石に昼間からのお酒には付き合えないね……ほら、お客さんを待たせてはいけないよ」


「は、はぁ」



乱菊の催促にそれを止めもしない東仙の言葉

それらに後押しされて困惑気味に檜佐木が動く


乱菊の後ろに隠れるようにして立っていた黒猫は襖の向こうの人物に興味津々だった


気配だけであれほどまでに人の事が正確に分かる人がどの様な人物か気になって仕方ない


「失礼します…」


そっと襖に手をかけて静かに開けていく檜佐木


その向こう側を乱菊の背後から覗いて黒猫は目を見開いた







襖の奥に居たのは二人の男


一人だと思っていたのでその事にも驚いたし


もう一つの驚きは





浅黒い肌をした男の人は室内なのにサングラスをかけていたし



その向かい側に座る男の人は


顔全体を覆う大きな傘を被っていたからだ







「こ、狛村隊長もいらしたんですか…」






余計に困惑した様な檜佐木の声に大きな傘を被った人は静かに頷いた




どうやら


浅黒い人が  東仙隊長


傘の人が   狛村隊長




らしいことを黒猫は認識した

Re: 【BLEACH】鬼事——onigoto—— ( No.22 )
日時: 2009/12/10 13:40
名前: 哭辿 (ID: OK7TThtZ)

狛村隊長何で居たんでしょうねぇ?
普段は仕事で忙しそうな人ですが……単純にお昼休みとか?

次回少し動きがありそうなので楽しみですvv

Re: 【BLEACH】鬼事——onigoto—— ( No.23 )
日時: 2009/12/16 22:37
名前: 鬼姫 ◆GG1SfzBGbU (ID: KspNLL5O)

>>哭辿様

狛村がいた理由は本編にて書きますね
簡単な事なのですが(笑

動き…あるんでしょうかね?
自分でも分かりません←


もう少し投稿までかかりますが
それまでお待ちいただけると嬉しいです^^;

Re: 【BLEACH】鬼事——onigoto—— ( No.24 )
日時: 2009/12/19 18:51
名前: 鬼姫 ◆GG1SfzBGbU (ID: hj9a4sJB)

【第十四夜】———犬の人———


東仙と狛村
そして後から入ってきた黒猫と乱菊、そして檜佐木という不思議な組み合わせで再びお茶会が始まった


「狛村隊長…今日はどうしてこちらに?」


東仙の横に座って不思議そうに問いかける檜佐木に傘を被ったまま狛村は穏やかな口調で言葉を返した


「いや、特に大した用はないのだが…少し暇が出来たのでな」

「まぁたまにはこうしてゆっくりとお茶を飲みながら話をするのも良いかと思ったんだよ」


狛村の言葉に続けて東仙も言葉を紡ぐ

それを聞いて慌てたように檜佐木は立ち上がろうとした


「あ、隊長達の話を邪魔してしまいましたか…」

「大丈夫だよ、座りなさい…こういうのは人数が多い方が楽しいだろう」


檜佐木の行動に苦笑しながら東仙は着席を促すように畳を軽く叩いた
大人しく座り直す檜佐木を見ながら乱菊と共に狛村の横に座っている黒猫は不思議そうに首を傾げていた


——————————この人は本当に目が見えないの?


檜佐木に向けていた視線は自然と疑問の対象である東仙に向いていてさっきと同じ疑問がまた浮かぶ

彼の行動は本当に全てが見えているように穏やかで
逆に見えない何かまで見えているような底知れないものを感じた

その視線を感じてか、東仙が黒猫の方を向く


「それじゃあ、名前を聞かせてもらおうか…新人くん?」


すっかり自己紹介を忘れていた事に気づいた黒猫は慌てたように東仙へ体を向け正座の形を直した


「あ、はい。えと…三番隊に今期から入隊しました市丸黒猫といいます」


このセリフを言うのは何回目になるだろう
それでも嫌な気はしなかった
自然と口に出せる名前があると言うだけで嬉しかったから

黒猫の言葉を聞いて東仙は穏やかな微笑で頷くと口を開いた


「君が市丸が良い子が入ったと自慢していた入隊生か…確かにいい気をしているね」


何を言っているのか黒猫は良く分からなかったがそれでも己の事を嫌っているわけではないと解釈した

東仙に言ったついでに、と狛村の方へ体を向けると傘から覗く相手の瞳の光へ語りかけた


「申し遅れまして…三番隊に今期から入隊しました市丸黒猫です、宜しくお願いします」


微笑を浮かべ最後に軽く頭を下げた
黒猫が初対面の相手に此処まで警戒を解くのは珍しく、乱菊もその様子に軽く驚いていた


「それじゃあお菓子を持ってこようか」


そう言って席を立った東仙の後ろに乱菊が続く


「あ、あたしが行きますよ」


珍しく気を利かせた乱菊に大丈夫だと手を振る東仙
そのまま二人は部屋を出て行こうとして、その後ろから心配そうな檜佐木が続く


「ちょっ乱菊さん、一人であっちこっち歩かないで下さいよ」


黒猫と狛村を残していると気づかずそのまま部屋を出てしまう
後にはもちろん二人だけが残されるわけで










無言の二人の間で、最初に口を開いたのは狛村のほうだった


「君は…儂と二人になっても全く警戒していないな」


不思議そうな狛村の声に黒猫は笑いながら頷く


「はい、だって狛村隊長…全然恐くないですから」


その言葉を聞いて狛村の瞳が僅かに見開かれた事に黒猫は気づいていない
普段なら決して言わない様な事を何故か狛村は口にしていた


「そうか…だが、やはり君も儂の姿を見ればきっと恐怖する」


誰にも見せていないこの獣の貌
それを見て恐怖しない者などいるわけがない

昔からそう思っている狛村の諦めきっているような視線を黒猫は満面の笑みで崩す


「狛村隊長がわんちゃんだからですか?」


あまりに無邪気で自然な言い方に思わずそのまま頷こうとした狛村は驚きに唖然とした

何故己の素顔を知っているのか
まだここへきて日も浅い少女が見る機会があったとは到底思えない
誰かから聞いたのだろうか?

次々と浮かぶ疑問に無言になってしまった狛村を見上げて黒猫は苦笑を浮かべた


「あ、言っちゃだめでした?それ…瞳がわんちゃんっぽかったからもしかしたらーって思ったんですけど」


自分の左右で色の違う瞳を指さしながら黒猫は首を傾げる
その仕草を見ながら狛村は己のこの少女に対する警戒が解けていくのを感じていた

穏やかな声で言葉を返す


「瞳、か…良く見ている。しかし、一つ間違いがある……儂は犬ではない、狼だよ」


その言葉に目を見開いた黒猫は苦笑して頭を掻いた


「狼さんでしたか…すいません」


素直に謝って頭を下げる
その頭に手を当てて狛村は笠の内で苦笑した


「いや、よくあることだから構わない」


その言葉を聞けばすぐに元の明るい表情に戻った黒猫は笑いながら顔を上げ口を開く


「狛村隊長って…冬あったかそうですよね」


自分で言っておいてそのまま黒猫は小さく声を上げて笑い始めてしまった
何が面白いのかも分からぬまま狛村は言葉を返す


「あったかいのは、儂ではなく周りの者だろう」


その真面目な答えに余計に笑いを深くした黒猫は出てきた涙を拭いながら頷いた


「それじゃあ冬は狛村隊長の所にお邪魔します」


本当に幼い子供のように遠慮ないもの言いに狛村は久しぶりに和むのを感じた
笠の内で頷きながら自然と笑いを含んだ声音になる


「隊舎には五郎もいるからぜひ遊びに来るといい」


狛村の言葉に心底嬉しそうな笑顔になりながらも
ふと浮かんだ疑問に首を傾げながら黒猫は口を開いた


「五郎って誰ですか?」

「あぁ…儂の相棒だよ。こっちは正真正銘の犬だが」


あっさり返ってきた答えに黒猫は再び笑いながら頷いた


「ぜひお邪魔します」


その様子をまるで子犬でも眺めるように目を細めて見ている狛村









子猫と狼はどうやら良い仲になりそうである


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