二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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怪談レストランと百物語【誰でも怪談募集中】
日時: 2010/03/01 17:36
名前: 【虎徹】 (ID: s6U4FeBy)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14163

「ようこそ怪談レストランへ、支配人のおばけギャルソンです」

「ここでは作者の血も凍るような怖い話を堪能していただけます」

「しかし、作者だけでは100物語まで行きませんよね…」

「そう言うことですので、怖い話を募集します」

「ここでは作者だけでなく、お客様も語り手となれるのです…」

「では、どうぞごゆっくり…」怖い話:47
  〜〜来賓されたお客様〜〜
ピクミンs 燈龍s 慧智瑠s  +流浪+s  Rios オバケギャルソンs 鱒鳥s 影s

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Re: 怪談レストランと百物語【誰でも怪談募集中】 ( No.2 )
日時: 2009/12/20 19:43
名前: 鱒鳥 (ID: luklZ16E)
参照: 雑談でスレ作った 名前・葵覇

こんばんは〜鱒鳥という者です。
怪談あとで送ります。
あとまっきーって読んでくれていいですよ

Re: 怪談レストランと百物語【誰でも怪談募集中】 ( No.3 )
日時: 2009/12/20 20:23
名前: 影 ◆h.Wrqji7HU (ID: zc76bp3U)

通りすがりの影です。(いや、普段は普通の名前なんですけど)
前に見てたんです。だからURLあります。
http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14472
良かったらどうぞ。

Re: 怪談レストランと百物語【誰でも怪談募集中】 ( No.4 )
日時: 2009/12/20 20:42
名前: 【虎徹】 (ID: QxY3Yp35)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14163

>>3
ありがとうございます〜あってよかった〜

Re: 怪談レストランと百物語【誰でも怪談募集中】 ( No.5 )
日時: 2009/12/26 11:22
名前: 【虎徹】 (ID: wZEf2naw)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=t88L2YG0iFs

「ヒョウセエ」


俺は幼少期、G県の山間部に住んでいた。
まあ田舎にありがちな話だけど、隣近所は全部自分の一族。
イトコや、ハトコ?っていうのか?そういう諸々とよく連れ立って遊んだもんだった。
中でも一番俺が懐いていたのは、年の近い(といっても10くらいは上だったようだけど)父方の叔父。
なんでもよく知っているし、絵や楽器も上手くて、俺と同じくらいの年齢の親戚ガキ共はみんな彼によく懐いていたらしい。
「らしい」っていうのは、つい最近まで俺も、俺の兄貴も弟も、彼の存在を忘れていたから。
法事でつい最近G県を訪れた折に、従姉がふと彼の名前を出して、ようやく思い出した。
今にして思えば、なんであんなに親しくしていたのに忘れていたのか、さっぱりわからないんだけれどね。

その日、俺の兄貴が「小学○年生」みたいな(もしかしたら「てれびくん」とかだったかなあ)雑誌の付録で、手作り日光写真機を入手して、俺や弟が「自分たちも欲しい」とダダをこねた。
すると叔父さんがヒョイッと現れて(いつも不意に現れる人だった記憶がある)、「よし、そんなら叔父ちゃんがこさえてやる」みたいなことを言って、翌日には手作りらしい写真機を俺と弟、従姉にくれた。
叔父さん、俺、兄貴、弟と従姉、5人でどこかの・・どこだっただろう、境内みたいな場所だったと思うんだけど、とにかく見晴らしと日当たりのいい場所で早速撮影開始。
・・と言っても、日光写真ってものはだらだらと待つ時間ばかりが長くって、当初のワクテカも、数枚の作品が完成する頃には飽きに変わってしまっていた。


叔父はそれを見越していたのか、伸縮式の望遠鏡を持参しており、俺たちに順繰り順繰り見せてくれた。
何度目かの俺が覗く番が回ってきた時、俺はなんだか妙なものを見つけた。
刈り取りが済んで一面さみしくなった田んぼの、すごく遠くの一枚に、変な人影?がいた。
毛の黄色い、白い?猿? みたいな生き物が、ふらふらしている。
「ふらふらしている」と書くと衰弱とか泥酔みたいだけど、そういうんじゃなくって、妙な踊りを踊っているみたいだった。
タコみたいにくにゃくにゃしてて、やけに気味が悪かったのを覚えてる。

少し寒気を感じた俺は、叔父に「変なのがいる」と望遠鏡を渡した。
叔父は望遠鏡をあちこちに向けて、俺の言う変なものを探していた。
そしてややあって、「お、これかあ。確かにこれは妙な」とまで言って、叔父は黙ってしまった。
みるみるうちに顔色が悪くなって、露骨なくらい震えていた。
俺はすぐに「これはただごとじゃない」と察した。
俺の後に望遠鏡を覗く順番だった弟もそれを見ていたが、何が起こったのかわからない様子だった。
確か、兄貴と従姉は少し離れたところで日光写真機をいじっていたと思う。

それからどうやって帰ったのか覚えていない。
記憶の中でのシーンは、本家の座敷に飛んでいる。俺、兄、弟、従姉、4人並んで正座させられ、目の前には顔なじみの神主のじいさまがいる。
無理に酒を飲まされ、頭に変な粉をかけられた。俺は粉のことをはっきり覚えてはいないんだけど、従姉と弟が言うに、あれは一握りの灰だったらしい。
じいちゃんは怒っていた。ばあちゃんは泣いていた。
「ヒロヤス(叔父の名)はアテラレてしまった、ヒョウセエ(?)を見てしまった」と親父が叔母に言っていた。
「気違いになってしまった」「一生治らないの?」「治るってのは聞いたことがない」みたいな会話があったそうだ(俺は覚えてない。兄の記憶だ)。

あの踊っていた猿?のようなものは、ヒョウセエというバケモノだそうで、「間近でヒョウセエを見ると、ばかになる」と聞いた。
俺のように、「何か妙なものがいるぞ」というくらいではなんともないが、その顔を見てしまったら、もうダメらしい。

「叔父さんはそれから亡くなったの?」と俺が聞くと、従姉は「生きてる」と答えた。
「生きてるけど、会えないよ」
特別な療養所(精神病院のことだろうかと思う)に今もいるらしい。
「完全に精神を病んでるから、会わないほうがいい」と、彼女はうつむいたまま言った。
なんでも、従姉は3年ほど前に会ったんだそうだ。
見るかげもなくやつれていて、へらへら笑ったまま、くにゃくにゃと変な動きをしていた、らしい。

Re: 怪談レストランと百物語【誰でも怪談募集中】 ( No.6 )
日時: 2010/02/19 20:25
名前: 漣 (ID: hQNiL0LO)

面白そうですね。私なんかが参加していいのかわかりませんが書き込ませていただきます。

『大工と鬼六』
怖い話が聞きたい?
じゃあじいさんが二つの似たよく似た話をしてやろう。

昔、あるところに口は悪いが腕は確かな大工がおったそうな。
あるとき、腕を見込まれた大工が大きな川に橋を架ける仕事を頼まれたんだと。
いくら大工でもこれには困った。
なぜかって、この川は何度橋をかけても洪水で流されてしまう川だからじゃ。
川の端から端までの長さもかなりあったといわれ、いくら大工でもこれは無理だったそうな。
はて、困ったのは大工本人。
豪語して引き受けてきたはいいものの、どうすりゃいいのか見当もつかねえ。さてどうすっかなあ。
と、河原に腰かけていたとき。
ぶくぶくっ、と音がして、川から大きな鬼が出てきたそうな。
「やい、大工。おまえはこの川に橋をかけたいんだろ。そんなら俺様が架けてやる。ただし、おれの名前をきっかり三回で当てたらの話だ。明日の朝にまたここに来い。」
それだけ言って、鬼はまた沈んでしまったと。
狐につままれた気分で床に入り、朝になった。
寝ぼけ眼でじいさんは確かに見たと。あの大河に立派な橋がかかっているのを。
そったら城の役人が現れて、大工にたんまり報酬をはずんだそうだ。
大金の入った壺を抱えて呆然としてると、今度は川から鬼が現れてな、
「どうだ、大工よ。立派なもんであろう。」
「へえ、その通りでござんす。」
「あと一日機会をやろう。明日の朝、わしの名前を三回で当てられなかったらお前の命はもらうぞ。」
「へえ、では当てられるようにがんばります。」
「ふはは、人間に鬼の名前がわかってたまるか。」
そういって鬼は再び沈んだと。
困り果てたのは大工だった。
鬼の名前なんぞ見当もつかねえ。ちょっと森に行ってみっか。
と、大工は里のはずれの森へと向かった。
はて、と大工はとちゅうで立ち止まったと。
見覚えのないがきどもが森の中で遊んでいたからだと。
しかも頭には角があるでねえか、おお、ここは鬼の里じゃ。
たまげて大工が帰ろうとしたとき、おにっこの歌が聞こえてきてのう。
「鬼六、鬼六、鬼六さん。早く人間連れてこい。おいらは目玉を食べるんだ。」
といってたそうな。
次の朝、大工は約束通り川に行ったそうな。
「大工よ、わしの名前がわかったか。」
「へえ、考えてきました。」
「よし。言ってみろ。」
「はい。では川鬼。」
「フフ、ちがう。」
「では水鬼。」
「フハハハ、ちがう。」
そういって鬼が大工に襲いかかろうとしたとき、すかさず大工は叫んだそうな。
「鬼六っ!!」
そういって、鬼はあとかたもなく消えてしまったと。

これは日本の話ですが、よく似た話が外国にもあるので、今度はそれをお聞かせしましょう。
では、これにて。


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