二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 妖界ナビ・ルナ☆摩訶不思議ネコ・ムスビ
- 日時: 2009/12/30 11:58
- 名前: 瑞沙 (ID: KMby.LnF)
妖界ナビ・リナはおやすみします・・・
かわりに、「妖界ナビ・ルナ」と「摩訶不思議ネコ・ムスビ」のコラボ小説やります!
池田先生のこの2つのシリーズはめっちゃ大好きなんで、いい小説つくりたいです・・・。
見た方、ぜひぜひコメをおねがいします!!
☆登場人物☆
竜堂ルナ・・・・・うなじに第三の目をもつ伝説の子。
スネリ・・・・・・・妖怪。ルナに仕える。
もっけ・・・・・・・妖怪。同じくルナに仕える。
天目いつみ・・・人の心の声がきける「太陽遣いの巫女(アガリつかいのウマリ)」。
ムスビ・・・・・・沖縄からきた、いつみの「天猫」。
玉之屋瑞穂・・・未来が視える「太陽遣いの巫女」。
平坂莉々・・・・・超運動神経をもつ「太陽遣いの巫女」。
- Re: 妖界ナビ・ルナ☆摩訶不思議ネコ・ムスビ ( No.2 )
- 日時: 2009/12/30 11:52
- 名前: 瑞沙 (ID: KMby.LnF)
1章 謎のレクイエム
+登場人物+
水島 ことね・・・莉々のクラスに転校してきた少女。
さくら・・・・・・・・ニキラアイナの猫。歌が得意。
レアン・・・・・・・・冥府遣いの猫。
サイ・・・・・・・・・・レアンのしもべ。
+あらすじ+
妖界に行った竜堂ルナは、邪悪な妖怪が「冥府遣い」という軍団と手を組んだのを知って、スネリ、もっけとともに、ふたたび人間界へ——。
スネリが「冥府遣い」と敵対している「太陽遣い」のにおいをキャッチし、3人は、「太陽遣いの巫女」の、いつみ、瑞穂、莉々、「天猫」のムスビの3人と1匹に出会う。
お互いに協力し合おうと誓った7人のもとに、冥府遣いがあらわれ、ルナ、いつみ、瑞穂、莉々、ムスビはニキラアイナに行って、こんどは冥府遣い&妖怪とたたかう——。
- Re: 妖界ナビ・ルナ☆摩訶不思議ネコ・ムスビ ( No.3 )
- 日時: 2009/12/30 14:38
- 名前: 瑞沙 (ID: KMby.LnF)
1 闇の陰謀
「ルナ、起きてる?」
「う〜〜ん・・・。」
伝説の子・半妖の竜堂ルナは、しぶしぶ起き上がった。
ここは妖界の、沢白国連々村のスネリの家。
ルナが妖界に来て、目覚めてまもないころだ。
「今日、ルナに会いたい人がくるんだから。」
スネリはそう言って、リビングに向かった。
きのう、スネリの家に、王宮から電報がとどいた。今、国を治めている、ルナのおじさんからだった。
『あした、ルナにどうしても会いたいという者が来るそうだ。』
という内容だった。
「どんな人だろ・・・。」
ルナがつぶやくと同時に、玄関のドアをノックする音が聞こえた。
ルナがリビングで待っていると、スネリともっけ、そして人間——男性姿のひとが入ってきた。
「こっ、こんにちは。」
ルナがあいさつすると、男性は会釈して、いすにすわった。
「こんにちは、ルナさん。わたしの名はトリルと申します。王宮のものです。ルナさんに伝えたいことがあって来ました。」
トリルは敬語を使ってルナに話し始めた。王宮の人なら、ルナが伝説の子だということは知っているだろう。
「わたしは邪悪な妖怪たちのことについて調べているグループの者です。
先日、妖怪の闇組織があることが判明しました。その組織の隠れ家に潜入して、いる者にききだそうとしたのですが、中にはだれもいませんでした。
そしてかわりにあったのが、一枚の用紙です。」
「・・・もしかして、その用紙に、たくらみが書いてあったのですか?」
ルナの言葉に、トリルはうなずいた。
「はい。紙にはこう書いてありました。『我々闇組織は、「冥府遣い」と手を組んだ。これから冥府遣いの力を借りて、人間界に降りるとしよう。このたくらみを止められるのは、伝説の子だけだ』と・・・。」
「ええっ!!??」
ルナ、スネリ、もっけは、驚いてそうさけんだ。
「に、人間界へ降りたって・・・」
「いや、ルナ、そんなことが簡単にできるわけない!!」
もっけがルナを落ち着かせている間、スネリはトリルに聞いた。
「トリルさん、その紙にかかれていたことは、いつ書いたものかわかりましたか?」
「はい。ルナさんが妖界に来て、目覚めた日と同じときです。」
「じゃあ、そのあいだに『冥府遣い』というやつと・・・!!」
トリルはうなずいた。
「・・・それに、強力な妖力の持ち主でも、その闇組織を探し出せませんでした。ですから、人間界へ行ったのは間違いない・・・と、王は言っていました。」
ルナの顔は蒼白になった。
「それじゃあ・・・また・・・」
「人間界に行くことになるのね。」
「はい。王もそう言っていました。」
ルナは、「平和な日々が続くと思っていたけど・・・」とぼやいたが、
「人間界と妖界を守らなくっちゃ。それがわたしの使命だから。」
そう言って、五芒星のペンダントを握りしめた。
- Re: 妖界ナビ・ルナ☆摩訶不思議ネコ・ムスビ ( No.4 )
- 日時: 2009/12/30 15:05
- 名前: 瑞沙 (ID: KMby.LnF)
2 出会い
人間界にて。
季節は春。そろそろ始業式。
6年生になる、巫女の天目いつみ、玉之屋瑞穂、平坂莉々、そして天猫のムスビは、公園でのんびりと話していた。
「そろそろ6年だねー。」
「もう、太陽遣いの巫女のチカラに目覚めてから、1年たつのね。」
「そういえば、最近冥府遣い見ないよね。」
『ぼくもおもったです。冬休みにニキラアイナに行ってからというもの、まったくにおいを感じないです。』
3人と1匹は、3学期から、おだやかな日々を過ごしていた。
「でも、このまま平和な日々が続くといいね。」
いつみの言葉に、みんな「そうだね」と言った。
☆ ☆ ☆
一方、ルナたちは、人間界に来た。
ルナの力で、なんなく行けたのだ。
「で、この後どうするの?」
人間界にいた時に着ていた服を着たルナは、スネリともっけに言った。
「スネリ、妖怪のにおいは感じるか。」
「いえ。でも、なんて言ったらいいのか・・・えっと、あたたかいような、やさしいようなにおいがするの。もしかしたら、太陽遣いのにおいかもしれないわ。」
ルナは「ほんとに!?」とスネリにきいた。太陽遣いのことは、闇組織の隠れ家に行ってみた時、見つけたのだ。
冥府遣いに敵対し、チカラを持っている。危険人物だと、闇組織のメモに書かれていた。
「いってみるぞ!!」
もっけはそう言って、本来の姿に変化し、ふたりを背に乗せてとびたった。
ちょうどそのとき、ムスビもにおいを感じていた。
『なにかのにおいをかんじるです。』
「そ、それって、冥府遣いの!?」
『いや、ちがうです。・・・だんだんにおいが濃くなってくるです!』
3人は緊張して、手をつなぎ合った。
やがてもっけは、細い路地で地面に降りた。
「ここからは歩いて行きましょう。このすぐ近くよ。」
ルナは走った。すぐにでも、太陽遣いに会いたかった。
細い路地を抜けると、公園に出た。
そこには3人の少女と、1匹の猫がいた。
スネリともっけも来て、ルナはスネリにきいた。
「スネリ、もしかしてこの子たちが・・・!?」
「ええ。においはこの子たちからするわ。」
「ルナ、話しかけてきてくれ。」
ルナはうなずいて、少女たちと猫のもとへむかった。
「わあ、おっきいネコちゃんだね。」
ルナは少女たち——いつみ、玉ちゃん、莉々にむかって言った。
「え?あ、ああ、そうでしょ。この猫でかいんだよね。」
いつみがあわててそういうと、ムスビが言った。
『いっちゃん、ぼくが感じたにおいはこの子からするですよ。』
3人は驚いた顔をしてムスビを見た。
すると、ルナが3人より驚いた顔をしてきいたのだ。
「この子———しゃべるの?」
- Re: 妖界ナビ・ルナ☆摩訶不思議ネコ・ムスビ ( No.5 )
- 日時: 2009/12/30 15:26
- 名前: 瑞沙 (ID: KMby.LnF)
3 伝説の子と妖怪と巫女と天猫
「ええっ!!??」
いつみたちは、そうさけんでルナを見た。
「なんで!?わたしたちにしかきこえないはずなのに!!」
莉々がそういって、はっとした顔になった。
ルナは思い切ってきいてみた。
「あの・・・もしかしてあなたたち、太陽遣い・・・?」
すると3人と1匹は、「なぜ、それを!?」と言った。
『もしかしてあなたも、太陽遣いですか?』
ムスビがきく。ルナが首を振ると同時に、スネリともっけが来た。
「おれたちは妖怪だ。」
もっけがいきなりそんなことを言った。3人と1匹は、ますますおどろいた顔になった。
「よよよよよ妖怪って・・・!!??じょうだんですよね!!??」
「い、いっちゃん、ありえるかもしれないわ。だって、ムスビの声がきけるのだから。」
『どうやら妖怪と言うのは本当のようですね。』
「うん。あ、わたしは竜堂ルナ。こっちがスネリともっけ。わたしたちは、妖界という妖怪の世界から来たの。」
ルナは信じてもらえるか心配だったが、みんな信じたようだ。
「わたしは天目いつみ。人の心の声がきけるの。」
「玉之屋瑞穂です。未来が視えます。」
「平坂莉々でーす。超運動神経です。」
『ぼくはムスビです。いっちゃんの天猫です。』
「へえ、みんなすごいね。わたしは、うなじに第三の目があって、それを開眼すると、超動体視力と莉々ちゃんと同じ超運動神経が得られて、陰陽師の術がつかえるようになるんだ。」
自己紹介が終わると、ルナは、妖怪の闇組織が冥府遣いと手を組んだことを話した。
「ふ、冥府遣い、そんなことを・・・!!」
みんな驚いているようだった。やがて、ムスビが言った。
『ルナさん、スネリさん、もっけさん。ぼくたちも手を組もうです。そして、陰謀をとめるですよ。』
「うん。みんな、よろしくね。」
「よろしくね!!」
こうして、ルナたちはいつみたちと手を組んだ。
- Re: 妖界ナビ・ルナ☆摩訶不思議ネコ・ムスビ ( No.6 )
- 日時: 2010/01/04 16:59
- 名前: 瑞沙 (ID: KMby.LnF)
4 猫姿のもっけ(?)
その夜、いつみはムスビと話していた。
「ねえ、ムスビ、まさかルナちゃんたちが、冥府遣い・・・ってことはない・・・のかな。紅璃ちゃんとカヅチくんの仲間だったりして。」
『う〜ん・・・冥府遣いのにおいは、今のところしないです。もし強力なチカラをもつ冥府遣いだったら、においを隠せたりすると思うんですけど。』
ムスビも首をかしげるが、こう言った。
『でもぼくは、3人は味方のような気がするです。きっと、ぼくたちをたすけてくれるような。』
「そうだね。ルナちゃんの性格からして、冥府遣いとは思えないしね。」
いつみもうなずき、そう言った。
次の日、公園で。
「いっつみ〜、玉ちゃ〜ん、ムッスビ〜」
莉々が明るくそう言いながらやってきた。
「全員そろったところだから、はなすことがあるの。」
「えっ、なになに??」
「きのう、ここでルナちゃん、スネリさん、もっけさんにあったでしょ。その3人とわたしたちが、ニキラアイナに行って一緒に戦っているところが視えるのよ。あの3にんは、本当に味方ね。」
「えっ、一緒にニキラアイナにいるの!?じゃああの人たち、ニキラアイナに行けるってこと!?」
いつみはおどろいた。まさか行けるなんて・・・。
「妖怪だから行けるのかもよ。妖怪って、術とかつかいそうだし。」
莉々の言葉に、いつみは納得したようにうなずいた。確かにそうかもしれない。
『で、玉さんが言うには、冥府遣いと戦っていたところが視えた・・・つまり、ちかいうち、冥府遣いがあらわれるということです。』
「あっ!そうか・・・。」
と、そのとき、
「あっ、やっぱりみんなここにいた!」
ルナ、スネリ、もっけがやってきた。
「ルナちゃん、スネリさん、もっけさん!ちょうどよかった!」
いつみたちは、近いうち冥府遣いが現れ、戦うことになること、ルナたち3人が、猫の黄泉の世界、ニキラアイナに行けることを話した。
「猫の黄泉の世界なんてあるんだ・・・。じゃあ、そこにいくと、みんな猫に変化するの?」
いつみたち巫女がうなずいた。
「じゃあ、オレさまも猫に変化するってことか?」
ふくろう姿のもっけがそう言い、ルナはもっけの猫バージョンを想像し、笑ってしまった。
「って、おい!ルナっ!わらうなぁぁ!」
「でも、たしかに笑えるわね。」
3人のやり取りを見ていた3人と1匹は、思わず笑った。この3人といると楽しい。
「で、でも、わたしも猫になるんだよね・・・わたしはキツネの子なんだけどね。」
「えっ、そうなの!?」
おどろくいつみたちに、ルナは自分の正体を話した。ききおえた3人と1匹も、自分たちのチカラについて話した。
「へえ、太陽遣いってすごいね。」
「ルナちゃんだってすごいよ!!」
『ルナさんの力、見てみたいです。』
と、次の瞬間——。
目の前を、1匹の黒猫が通り過ぎた。それと同時に、
「妖怪のにおいよ!!」
スネリがそう言った。
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