二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- D.Gray-man 裏切り者 アンケ募集中!!
- 日時: 2010/01/03 16:58
- 名前: アリス (ID: NQa2PI2Y)
- 参照: http://罪に溺れた私はもう戻れない・・・
建て直しました←
建ててから数日しか経っていないのに3回程消えたと言う事実…(泣
注意事項
1.D灰って何?
2.アリスが嫌い☆
3.パクリに来た☆
4.荒らしだよ!!
5.オリキャラ?有り得ん!!
以上が当てはまる方は戻るボタンを押しましょう!!
自作のオリキャラです↓
◇エクソシスト
名前【スイ】
年齢【不明】
性別【女】
誕生日【不明】
国籍【不明】
外見【肩にかからないぐらいの長さの水色の髪。目の色は藍色。身長は178cm】
性格【コムイ曰く「天才児」。科学班全員が認める天才。よく科学班の仕事を手伝っている。コーヒーが大好物でリナリーに入れて貰うのが大好き。少食。ご飯は何故かコーヒーメイン。明るくて元気】
その他【コムイを慕っている。ノアや伯爵を恨んでいる。自分の体の本当の名を探している。実はアクマ。だから普通の傷ぐらいなら簡単に治る】
◇イノセンス
名前【胡蝶乱舞】
型【装備型】
シンクロ率【91%】
形【扇】
技【知るk(死ね】
その他【なs(殴】
以上です!!
本編へGO!!
- Re: D.Gray-man 裏切り者 アンケ募集中!! ( No.28 )
- 日時: 2010/01/08 23:12
- 名前: アリス (ID: gTez.RDd)
- 参照: http://罪に溺れた私はもう戻れない…
第七段「大騒動w」
ある日の夜。
スイはなかなか寝付けなくてリナリーのいる科学班の所へと向かう途中だった。
「リナリーにコーヒー入れて貰っちゃおッ」
そんなことを考えながらスイはスキップしていた。
その時。
ドカァアアアアァアアァン!!
明らかに聞こえる筈のない、爆発音。
それは科学班の部屋の方から聞こえている。
スイは少し嫌な予感と悪寒を感じつつ、急いで走り出した。
***
スイが辿り着けた頃には科学班の部屋は大惨事となっていた。
普段から汚い方の科学班の部屋。
だが今は…。
元が何の部屋だったのかさえ分からない大変な状況に陥っている。
「な、何が起こったの…うちがいない内に…」
スイは冷や汗を流した。
科学班のメンバー全員はいない。
そしてリナリー。
コムイ。
リーバーさえもいない。
「コムイを探してるにしては壮絶過ぎるし…何か機械ぶっ壊れたのかな…」
スイは何となくイノセンスを発動させた。
悪寒と、悪い予感がしたせいだろう。
その時。
遠くで誰かの叫び声がこだました。
恐らく声からしてリーバーで、何かから逃げているかの様である。
「…結構近いかも…急がなくきゃね…」
ハァ…と溜め息を漏らすとスイはまた走り出した。
***
走っている最中。
目の前からやって来たのはリーバーだった。
そして背中に担いでいるのは明らかにリナリーで。
後ろから追いかけてきているのは…。
明らかにコムリンである。
「え…ちょ…来んなぁぁああああぁああ!!」
黒ニ訪レル災難——…。(笑
- Re: D.Gray-man 裏切り者 アンケ募集中!! ( No.29 )
- 日時: 2010/01/21 18:23
- 名前: アリス (ID: sC1Xeyy3)
- 参照: http://罪に溺れた私はもう戻れない…
第八段「大騒動w②」
スイとリーバーはとりあえずコムリンから死ぬ気で逃げた。
けれどエクソシストを感知出来る様にプログラムされているせいかなかなか逃げられない。
「リーバー!!あれ何なの!?」
「あれはな…室長が残業で困り果てていた俺達の為に作ったコムリンⅡだ!!」
リーバーの話だけを聞くと嬉しいメカなのだが、明らかに暴走している。
コムイの作った物は大抵暴走がオチだが。
「でも明らかに暴走してるよね!?」
「あぁ!!コムリンⅡは室長に似過ぎてコーヒー飲んじまったんだよ、機械なのに!!」
スイが呆れた様に溜め息を漏らした。
後ろから追い掛けて来るコムリンⅡの暴走のきっかけはコーヒー。
スイはまた深い溜め息を漏らした。
そして既に(前回参照)発動していたイノセンスを構えた。
「とにかくあいつ壊せば良いんだねッ」
「あ…ッ!!スイ!!止めろ!!」
スイがコムリンに突撃しようとした時。
目の前にコムイが立ちはだかった。
目には涙を流すものの頭は爆発のせいでパンチパーマになっている。
「スイちゃん駄目だよ!!」
「コムイ!?何!?」
「あれは僕の努力の結晶…それを壊すなんて言語道断!!」
「はぁ!?あれ壊さなきゃ教団がヤバいでしょーが!!」
スイが軽くキレた様に叫んだ。
コムリンは何故か停止している。
どうやら主人だけは守るプログラムが付いているらしい。
「とにかくとにかく絶ッ対駄目ッ!!」
駄々っ子の様にコムイが泣き叫んだ。
スイは呆れた様にコムイを見つめた。
ただの巨大機械コムリンⅡを壊せないエクソシストなんている筈がない。
つまりは、コムイの邪魔があったせいで誰も壊せずにいたのだ。
「…こんの…ッバカコムイッ!!」
スイはそう叫ぶともう一度イノセンスを構え直した。
- Re: D.Gray-man 裏切り者 アンケ募集中!! ( No.30 )
- 日時: 2010/01/21 18:25
- 名前: アリス (ID: sC1Xeyy3)
- 参照: http://罪に溺れた私はもう戻れない…
第九段「大騒動w③」
スイはギュッとイノセンスを握り締めた。
そして力を込めて大きくイノセンスを振った。
その途端大きな風がコムリンを包み込んだ。
「!!スイのイノセンスか!?」
リーバーが驚いた様に目を見開いた。
スイはコムリンに憎しみの瞳を向けた。
どうやら怒らせてしまったらしい。
「コムイ…いくら機械が好きだからって教団壊す様なマネだけは止めてくれるかな?」
「ス、スイちゃん?」
少し怯えた様にコムイはスイの顔を覗き込んだ。
スイの瞳は微かにだが、潤んでいた。
スイにとって教団は家…。
帰る筈の場所から追い出されたスイにとって家がなくなることは“あの時”と同じなのだ。
「ヤなんだよぉ…もう誰もいなくなっちゃうのは…」
スイはポロポロと涙を零した。
コムイが呆然とスイを見つめた。
次の瞬間。
コムリンが風の塊の中から出て来た。
何が起こっていたのかは分からないが、傷だらけである。
「イ…イノセンス…ッ!!」
スイが少し驚いてから既に発動を止めていたイノセンスを発動させようとした時。
コムリンがスイのイノセンスを弾き飛ばした。
「ちょ、イノセンスぅううぅううぅううぅうう!!!!」
「スイ!!もう危険だ!!急ごう!!」
リーバーに引き摺られる様にスイは走り出した。
床に落ちたイノセンスを放置して…。
この決断が間違っていたことをスイはすぐに知る。
何故なら。
「イノセンスがなかったら戦えないじゃん!!リーバー!!」
「んなこと言われても落とされたら装備型は元も子もねぇんだよ!!」
リーバーが焦った様に叫んだ。
そう、スイのイノセンスはあくまで装備型。
取りに行かなければ発動は不可能。
つまりは…。
誰か他のエクソシストが帰って来ない限り、コムリンは倒せないと言うことである…。
- Re: D.Gray-man 裏切り者 アンケ募集中!! ( No.31 )
- 日時: 2010/01/21 18:29
- 名前: アリス (ID: sC1Xeyy3)
- 参照: http://罪に溺れた私はもう戻れない…
スイの過去編
———暗い…暗くて…何も見えないよ…伯爵様…。
スイはポロッと涙を零した。
それが引き金となったのか、次々と涙が溢れ出す。
たった今、スイは伯爵に捨てられた。
小雨がスイを優しく包み込んだ。
けれどスイの心は全く満たされない…。
「伯爵様…私…私は…どうすれば良かったのですか…」
スイはそっと呟いた。
どうしようもなかったことはスイも気付いている筈なのに。
未だに現実を見ようとしない、スイ——…。
「…うぅ…ッ…はく…しゃ…く様ぁ…ッ」
そう言ってスイは床に座り込んだ。
小雨がだんだんとスイの体を冷やして行く。
そこに現れた、一人の少女。
彼女は無言でスイの冷たい体に触れた。
スイの体がビクリと跳ね上がる。
「な…!?」
「ごめんなさい…驚かせるつもりはなかったの…私の、家に来る?」
そう少女は微笑んだ。
スイはそっぽを向いた。
———人間なんて、信用出来ない!!
少女はスイの横に座った。
そしてスイの顔を覗き込んだ。
「私の名前は…リナリー・リー。リナリーで良いわ。家は此所から少し離れた所にあるんだけど…来ない?」
リナリーが優しく手を差し延べた。
スイは無言でリナリーの手を使わずに立ち上がった。
「…行く」
リナリーはニッコリと微笑むと、スイの手を掴み走り出した。
***
「兄さんごめんなさい…どうしても置いてはおけなかったの」
「まぁ…リナリーの願いだから良いけどね…」
コムイは渋々スイを見つめた。
リナリーが喜ぶこととあれば何でもするコムイだがさすがに今回は困ったらしい。
———此所でも私は…邪魔者…早く…早く出て行かなくちゃ…。
スイはギュッと目を閉じた。
「貴方…名前は何て言うの?」
リナリーが思い出した様に問い掛けた。
———言って…良いのだろうか…。
スイは少し迷いながら、口を開いた。
「私は…スイ…」
- Re: D.Gray-man 裏切り者 アンケ募集中!! ( No.32 )
- 日時: 2010/01/21 18:34
- 名前: アリス (ID: sC1Xeyy3)
- 参照: http://罪に溺れた私はもう戻れない…
スイの過去編②
「スイ…良い名前ね!!これからもよろしくね」
「ちょ…リナリー!!此所にはエクソシストか捜索部隊じゃないといられないんだよ!?」
コムイが焦った様に叫んだ。
事実上教団にただの人間のエクソシストは存在しない。
だから捜索部隊などにならなければならないのだが、スイはきっとならないだろう。
ただ、リナリーに連れられて此所に来ただけなのだから。
「兄さん!!」
「仕方ないよ…」
コムイが悲しげに下を向いた。
———やっぱり…ッ!!
スイは走り出した。
リナリーやコムイの声さえ無視して…。
***
「私に居場所なんてない…死にたい…でも…」
“死ねない”。
———私は死ねないよ…アクマだから…。
スイの頬を涙が伝う。
スイは立ち止まり、空を見上げた。
空は先程とうってかわり、快晴。
「私の気持ちと正反対…だ…」
スイは呟くと眩しげに手をかざした。
その時。
「スイちゃん!!」
スイの後ろから走って来たのはコムイだった。
そしてスイの目の前で立ち止まるとスイをジロッと見つめた。
スイは少しも怯まず、ただただコムイを見つめた。
コムイはいきなり頭を下げた。
「ごめん!!スイちゃんごめん!!僕気付かない内に君のこと傷付けてたなんて知らなくて…悪いことばっか言って…泣かせて…本当にごめんね…」
スイは口をポカンと開けたまま頭を下げているコムイを見つめた。
そして地面に力が抜けたかの様に座り込んだ。
「!?スイちゃん!?」
次の瞬間。
スイは咳を切ったかの様に泣き出した。
そんなスイを見てコムイは優しげに笑った。
「スイちゃんも、辛かったんだよね…感情を押し殺してるだけで…ごめんね…本当に…ごめんね…」
コムイがスイを抱き寄せ呟いた。
スイは何時までも何時までも泣きわめいていた——…。
***
過去編はこれで終了です。
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