二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- REBORN! 【もう一人の十代目!? 編】
- 日時: 2010/01/09 14:31
- 名前: 粉雪百合 (ID: tqljeE9b)
- 参照: http://元が消えてしまったのでもう一度
小説初心者ですが、精一杯頑張らせていただきます!
ものすごく天然(らしい)ですが、よろしくお願いします^A^
駄文ばかりですが、見ていただければ光栄です。
*注意*
荒らし、誹謗中傷はお断りです。
#キャラクター#
沢田綱吉
ボンゴレファミリーのボス
天然だが、正義感が強い
獄寺隼人
自称 十代目の右腕
頭が良く、少々短気
山本武
ツナの数少ない友人
かなりの天然 野球が大好き 時雨蒼燕流の剣士
雲雀恭弥
並中風紀委員長
最強
オリジナル
沢田百合(ゆり)
ビルヴィスファミリーのボス
ツナとうり二つの少女 常に丁寧語
瞬間移動能力
沢田時雨
百合の姉
最強の上の最強 雲雀にうり二つ
真実透視能力
嵐山海斗
赤髪の少年 眼鏡を外せば山本
医者を志すしっかり者 案外天然でもある
治療能力
光声雷次
獄寺にうり二つ 金眼茶髪
性格まで獄寺にうり二つ
破壊能力
明晴陽
金髪碧眼の鋭い少年
小学生ながらかなり大人びている
未来予測能力
西雲輪
大人(25)の了平似 紫髪
何に対してもアバウト 意外にお菓子作りが得意
読心能力
竹本霧乃
大人ランボ似の妖艶な女性
おっとりしているが、かなりデストロイな心の持ち主
幻術能力
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- Re: REBORN! 【もう一人の十代目!? 編】 ( No.1 )
- 日時: 2010/01/09 14:46
- 名前: 粉雪百合 (ID: tqljeE9b)
- 参照: http://元が消えてしまったのでもう一度
本文
第一章 『今日も今日から波乱の日々』
一話【転校生】
ここは並森中学校
ツナこと沢田綱吉の通う中学校である
キンコンカンコン
「起立!礼!着席!」
先生が入ってくるとともにそろそろとした動きで生徒達が動く
その中の一人 — 山本武がぼそりとつぶやいた。
「なあ、ツナ。今日はいいことが起きそうだよなぁ」
その声に反応したのはツナではなく獄寺だった
「うるせーぞ、野球馬鹿っ!」
「ご、獄寺君、声、大きいよ・・・!」
慌ててツナが止めるが、少し遅かったようだ
「そこ!話し聞いてるのかっ!」
先生に怒鳴られ、ツナが慌てて前を向くと、先生は再び口を開く
「と、いうわけで、一週間だけこのクラスにいることになった沢田百合だ。」
ワンテンポ遅れてドアが開く
— 一週間ってどうなってんだろ・・・やっぱこの学校って変なのかな・・・?
などと考えていたツナの目に信じられないものが飛び込んできた
「はじめまして。沢田百合です。」
一瞬鏡を見ているようだった
黒板の前に立っているその少女はまるでツナと同じだった
特徴的につんつんと逆立った髪も、丸く大きな目も、割りと低めの背もまるまるツナだった
ざわっ と一気に教室内が騒がしくなる
「ツナ!お前、双子の妹でもいたのかぁ?」
誰かがそんなことを言っているのが聞こえた
「ツナ・・・?」
ぼそりとつぶやかれたその声は、だれに届くでもなく騒がしさにかき消されてしまった
「こらぁ!しずかに!えーっと、沢田、お前の席は一番後ろだな。」
「はい。あの席ですね。」
にっこりと笑って言ったその声もツナにそっくりだった
見たところ、性格まで同じではないらしい
スッと百合は山本やツナを通りすぎ、獄寺の後ろに座った
「あの、よろしくお願いします。」
やわらかい笑みのまま百合は獄寺に向かって言った
「あ、ああ。」
不信ぎみの視線を向ける獄寺に付け足すように百合は言った
「これから、迷惑かけると思うんで・・・」
- Re: REBORN! 【もう一人の十代目!? 編】 ( No.2 )
- 日時: 2010/01/09 15:18
- 名前: 粉雪百合 (ID: 2Ib.wHIE)
- 参照: http://元が消えてしまったのでもう一度
二話【瞬間移動】
「しっかし、驚いたなぁ。百合がアメリカ出身なんてなぁ。」
放課後、オレンジ色の光の差し込む教室にツナ達はいた
「ん。そうだね、山本。でも、用事ってなんだろう?」
「いや、もうあんな奴なんか無視して帰りましょうよ十代目!きっと来ないですよ!」
三人は百合にここで待っていて欲しいと言われ、訳の分からないうちに置き去りにされていた。
なにやらワケありのようで、ツナはいろいろと聞きそびれてしまったのだ
「そんなこと無いよ。・・・ほら、来たみたい・・・!?」
ガラガラガラ
「すいません!お待たせしましたね。」
勢いよく開け放たれた教室のドアの向こうにいたのは、百合と — 雲雀だった
愕然とする三人を放って置いて百合は雲雀と共に教室内へ足を踏み入れる
「えーっと、すごく大事な話なんで、恭弥さんにも来てもらったんですが、その、大丈夫ですか?」
あわわ という声が聞こえてきそうな顔で百合はそう言って心配する
「だ、大丈夫・・・って話?」
キョトンとした顔でツナが聞き返す
「はい。というか、まず二つのことを理解してもらう必要があるんですが・・・いいでしょうか?」
相変わらず丁寧語のままで百合は聞く
「二つ・・・?」
「はい。まず一つ目は超能力の存在です。」
— 三秒程の沈黙 —
「・・・超能力?」
「超能力って、あの瞬間移動とか、電撃とか、風を操るだとかのアレ?」
(そんなの小説とかマンガとか空想の話じゃあ・・・!?)
さらに混乱するツナ達を百合はやれやれといった目で苦笑いを含みつつ言った
「そうです。そう、こんな感じのですね。」
百合がそう言った瞬間
— 彼女の体が虚空に消えた
と思ったのもつかの間、一瞬のうちにツナの目の前に立っていた
「テレポーテーションです。たとえの中にもあった瞬間移動ですね。」
「— ・・・うわ、すごい」
「素直な感想、ありがとうございます。」
くすっ と百合は笑いながら答えた
さすがにここまできては、信じざるを得なかった
「それでは二つ目です。」
ピッと百合は指を立てると静かに言った
「私がマフィアであることと、そのマフィアにあなた達の命がねらわれているということです。」
- Re: REBORN! 【もう一人の十代目!? 編】 ( No.3 )
- 日時: 2010/01/09 15:20
- 名前: 粉雪百合 (ID: 2Ib.wHIE)
- 参照: http://元が消えてしまったのでもう一度
三話【ビルヴィス】
「え?」
「はぁ?どういうことだテメェ!!」
思わず後ずさりしたツナの前にかばうように獄寺が飛び出す
ただ、慌てているのはツナ達だけでなく
— 百合も同じだった
「ま、待って下さい!私は敵じゃないです!!」
「信じられるか!だまそうとしたって無駄だッ!」
即答で言われた百合はムッとした表情で言い返した
「私が敵ならすでにあなた方は殺されてますよ、机を飛ばすとか窓ガラスを突き刺すとか壁に埋めるとかして!!」
うっ とやっとのことで獄寺は止まる
はぁ。と百合は小さくため息をつくと言った
「ややこしい言い方をしてすいません。正確には私のファミリーにいた内の一人命をねらわれているんです。」
「じゃあ、百合はそいつの味方じゃないのか?」
山本が不思議そうに聞く。だが、顔はわずかに笑ったままだ
「はい。むしろ、守るべき人に刃を向けたんですから、反逆者です。」
きっちりと前を見据えて百合はそう言いきった
ん?とツナはその百合の言葉に引っかかりを覚える
「えっと、沢田さん。今、守るべき人って言ったけど、それって・・・」
「もちろん、ツナさんです。それと、私のことは百合でいいです。」
にこっとくったくのない笑みをうかべると百合はゆっくりひざをつく
「ツナさん。いえ、ボンゴレ十代目さん。私はあなたを守るために生まれたファミリー、ビルヴィスの頭首です。この度は私どもが反逆者を取り逃がしたために巻き込まざるを得ませんでした。」
『え?』
ツナと獄寺が同時に声をあげた
「ビルヴィスって、テメェ、あのビルヴィス・・・!?」
獄寺が愕然と言った
「はい。ボンゴレの兄弟ファミリーでありつつ、その正体は不明。」
「じゃあ、まさかあの風の炎使い手ってのは、お前の事!?」
「そうだよ。僕が — 証言してあげるよ。」
はっとして振り向くと、それは雲雀の声だった
(雲雀さん・・・?)
おかしいと思った
雲雀は人に興味を持たない、群れるのキライ、我が道を行く という一匹狼タイプの人間のはずなのに
「へぇ。よく言うじゃない、恭弥。」
ビクゥ!!とその声に肩を大きく震わせる雲雀
「お、お姉ちゃん!?」
ガバッとあわてて百合が立ち上がって振り向いた先には窓が — カーテンに揺らめく影が一つあった
ヒュオ —
風がカーテンをめくり上げた
そこには —
- Re: REBORN! 【もう一人の十代目!? 編】 ( No.4 )
- 日時: 2010/01/09 15:21
- 名前: 粉雪百合 (ID: 2Ib.wHIE)
- 参照: http://元が消えてしまったのでもう一度
四話【姉】
風に流される さらさらとした短い黒髪、スキのないつり上がった青く黒い目、整った細いあご、オレンジの光を
うけても なお黒く輝くスーツ
「Lily(リリー)、お姉ちゃん じゃなくて時雨。」
くすり と大人っぽく笑う彼女はまるで雲雀にうり二つだった
わずかに雲雀よりも高い声に ぎり と歯がみする音が聞こえた
「き、恭弥さん、おさえてください。こんなところで戦ったら、学校、壊れますよ。」
「そうよ。丁度いいから場所、かえましょう。」
「クリスがねらってるわ。」
その言葉に百合が目を見開くのと、雲雀がトンファーをしまうのは、ほぼ同時だった
「も、もうクリスが!?」
「 ・・・ クリス?」
思わずツナが聞くと、即答で時雨と呼ばれた女性から答えが返ってきた
「今道の雇った殺し屋。 ・・・ あ、ライフルがこっち向いた。」
ライフル ・・・ !?
「ツナさん伏せてくださいっ!」
聞き慣れない単語に思考が停止して固まっているツナの体が、百合の手によって床に押し倒される
とたんに
バリン
と、薄いガラスの割れる音とともに破片が降り注いだ
「ど、どうなって ・・・」
「説明はあとです!目をつぶってくださいっ!」
ガツン という音がしてなにかが床に刺さるのが見えた
が、次の瞬間、草の青い香りが鼻をつついた
( ・・・ 外?)
顔を上げると、校庭が目に入った。どうやらその脇の草むらにいるらしい
「時雨、クリスは!?」
「 ・・・ たった今学校の敷地に入った。 ・・・ 上よ。」
「それだけ分かれば十二分!時雨はツナさんをお願いッ!」
ダンッ
そのときツナは見た
セーターを脱ぎ捨てた百合の体には幾重にも鎖が巻き付き、その鎖には深緑の箱が幾つもぶら下がっていることを
その少女のか細い両手には夕日を反射する小刀が握られていることを
ボッ という音と共に百合の額に上がった炎は 桃色に近い鮮やかなあんず色だったということを
その少女の姿はあっという間に消えてしまった
「耳、ふさいで。」
鋭い声にツナは慌てて耳をふさいで、声がした方を見上げる
そこには腕組みをしたまま立っている時雨の姿があった
そうして、三人が(すでに雲雀はいなかった)耳をふさいでいるのをとりあえず確認すると — 唇に指を当てた
ピィィィイイイイイィィィィ
おわぁ!? とすごい音の高さにツナは目を白黒させていると、何かがやってくるのが見えた
大きな白いふくろうのような鳥
「さあ、乗って。百合を追いながら説明するわ。」
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