二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- テニスの王子様『A bond』
- 日時: 2010/01/21 21:48
- 名前: リップ (ID: HKLnqVHP)
初めまして、リップです!
ここではテニスの王子様の立海中心で小説を書いていきます。
以下の事を知ってもらって読んでもらえればうれしいです。
*逆ハーではありません!
あくまで友達以上親友未満という感じです。
*オリジナルヒロイン以外が他キャラと怪しい感じになることもあります。
*片思い。
*ヒロインがなんか薄い(キャラ的に)です。
*2年生からのスタートになります。
追加すると思いますがとりあえずここまで・・・
そのうちオリジナルキャラを募集するかもしれません;
>>1 序章
>>2 銀髪の君
Aboutヒロイン
椎葉由宇(シイバ ユウ)
*中性的な顔立ち。
身長は165
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- Re: テニスの王子様『A bond』 ( No.1 )
- 日時: 2010/01/21 21:28
- 名前: リップ (ID: HKLnqVHP)
案外、ひっそり生きるのは楽な事なのかもしれない。
誰にも尊敬されず、静かに暮らす。
気楽で、誰の目も気にせずにいられるのだ。これほど楽なことはない。
だから、わたしはずっとそのままでよかった。
ずっと——…。
「椎葉由宇です、よろしくお願いします。」
軽く頭を下げると一斉に拍手が鳴り始める。
ゆっくり体を起こすとものめずらしげに見る視線に少し居心地悪く感じた。
——立海大付属中学校
今日からわたしが過ごす学校だ。
クラスは2年C組、途中からの編入ともあって、教室内ではヒソヒソ声が聞こえる。
まぁ、それもそうか
知力体力、両者とも上位のレベルにある立海。
そんな学校に途中から入学した、という事はよっぽどすごいらしい。
——
「椎葉の隣は…、またあいつはサボりか。」
空席のところを見ながら深いため息を吐いた担任を横目に案内された席へと向かう。
名門の学校に所属しているにもかかわらず、サボる生徒がいるのか…
SHRが終わり、わらわらと周りに人が集まり始めた。
その状況に心の中で悪態をつく
「椎葉さん、アメリカにいたんだよね?」
「背高いねー、なんかスポーツやってるの?」
お決まり、とでも言うのだろうか。
まるで漫画のワンシーンでもあるかのような場面が繰り広げられている。
「そう、でも時々日本にも帰ってきてたよ。」
「スポーツはとくにやってないかな、」
愛想笑いをつけて飛び交う質問に答えた。
第一印象は大事にしているわけではないが、後々がめんどうなので、ここは株を上げておくのは一番だ。
そんなかんなで休み時間は終了し、みんな席へと帰っていった。
次の時間からはギャラリーも減るだろうとぼんやり思う。
転校生とは、そういう者だ。
ガラッ
教卓側とは反対のドアが開き、クラスメイトの視線はそこへ集まる。
先生か、と思ったがどうやらこのクラスの生徒みたいだ。
しかし、そのあまりの風貌にわたしは目を丸くした。
- Re: テニスの王子様『A bond』 ( No.2 )
- 日時: 2010/01/21 21:47
- 名前: リップ (ID: HKLnqVHP)
act1:銀髪の君
彼のあまりの風貌に少し動揺した。
無造作に結われ銀髪に染められた髪、切れ目で端整な顔、そして中学生らしからぬ雰囲気…
彼が教室に入ってから女子の視線が少し熱くなったのは気のせいだろうか。
まぁこれだけの風貌なのだから注目されても仕方がない。
ずかずかと猫背がちな姿勢でこっちへ向かってくる様子から、あぁ隣の人か、っと推測した。
案の定、彼はわたしの隣へと来て、イスを引き座りだす。
サボり君、というのは彼のことか。
納得。
「……、なんじゃお前。」
彼の言葉遣いに少し違和感を感じた。
いや、言葉遣いもそうだがイントネーションが標準と違う。
どこか九州方面っぽい訛りだ
「あ、今日転校してきた椎葉由宇です。」
よろしく、と本音はあまりよろしくしたくないと思いつつ軽く頭をさげた。
あぁ、と気だるげに変事を返されそのまま机へとうっぷしてしまった。
彼の中で転校生、というのは至極どうでもいい分類なのだろう。
「銀髪なんて、まじでいるんだ。」
小さくボソっと呟いた声はざわめき声へとかき消される。
文武両道を誇るこの学校は頭髪については何も言わないのだろうか。
アメリカでは多様な人種がいるのではいろんな色がいるのは当たり前だ。
しかし、銀髪というのは私のスクールではいなかった気がする。
なんだか彼が只ならぬ存在な気がして、少し鳥肌が立つ。
よりによってあまり関わりたくないお方の隣になってしまったものだ、とぼんやり思う。
——銀髪の君は一体今、何を思っているのだろうか。
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