二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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Cross Story — 交錯する世界—
日時: 2010/03/22 13:17
名前: バララ ◆1V5QpFfjiU (ID: Kkmeb7CW)

この小説は、複数のアニメ・漫画・ゲームなどのクロス小説です。

この小説で登場する作品は下記のとおりです。

●とあるシリーズ(禁書目録・超電磁砲)
●魔法少女リリカルなのはStrikers
●しゅごキャラ
●遊戯王シリーズ(無印・GX・5D's)

上記は現在登場しているものです。

更新していく中で、別の作品を追加することがあります。

また、なのはでのデバイスのセリフは日本語です。

その点は自分が英語ダメなんで、ご了承願います。

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Re: Cross Story — 交錯する世界— ( No.1 )
日時: 2010/03/22 05:01
名前: バララ ◆1V5QpFfjiU (ID: Kkmeb7CW)

プロローグ



世界の果て………

そこにこそ、願いを叶える宝がある……

だが、この世界ではダメだ……

『この世界だけ』では……

他世界の仲間も少しずつだが目覚めてきた。

今こそ我らの悲願を、達成する時期だ!

さあ、他世界の仲間たちよ……禁呪を発動せよ!

Re: Cross Story — 交錯する世界— ( No.2 )
日時: 2010/03/22 06:58
名前: バララ ◆1V5QpFfjiU (ID: Kkmeb7CW)

第1話『交わる世界—現実界編—』





「……ん、ん〜」

朝、窓から入る朝日の日差し。

それを浴びながら起きるととても気分が良い。

そう思いながら俺——神谷修哉は眼を開ける。

「あ、やっと起きたの修哉君」

そこには、ベッドの横から俺の顔を覗き込む少女が——

「———ってなんで陽香がいるんだよ!?」

「てへっ♪」

「てへっ♪……じゃねえだろ! 何してんだよ!?」

そう言いながらも俺の顔を覗き込むのをやめないこいつは、俺の幼馴染——設楽陽香だ。

「修哉君の寝顔を見に来たの」

「おい、そこはせめて俺を起こしに来たと言うべきだろ」

「私、嘘付けないから」

「それこそが嘘じゃねえか!」

「てへっ♪」

「いや、だから………もういいや」

何を言っても無駄だと思い、俺は陽香の顔を俺の眼前からどかし、身体を起こす。

「とりあえず着替えるから部屋出てくれ」

「あ、気にしなくていいよ」

「………」

……とりあえず、一発ぶっとくか。





「うぅ、まだ痛いよ〜(泣」

「なんか文句でもあるのかな?(怒」

「い、いえ、何でもないです」

俺と陽香はあの後、朝食を済ませるとすぐに学校に向かうため家を出た。

「そういえば修哉君、今日の放課後なんだけど」

そう言いながら陽香が俺の顔を伺う。

「わかってるって、大丈夫だ」

それを聞いた陽香の顔がパァッと輝くような笑顔になる。

「それじゃあ入口のとこで待ち合わせだね」

「了解だ」

そんな話をしていると、いつの間にか学校の校門まで来ていた。

「それじゃあ、放課後にな」

「うん!」

そう言って、俺は陽香と下駄箱で別れた。





「ふぅ、今日も疲れたな」

放課後、俺は鞄を片手に正面入口へと向かっていた。

もちろん靴を履くためでもあるが、陽香と約束していた待ち合わせの場所がそこだからだ。

そして、階段を下りてすぐに陽香の姿が目に入る。

同時に、俺に気付いた陽香が駆け寄ってくる。

「やっと来た」

「悪い、今日掃除当番だったんだよ」

「もう、早く行かないと売り切れちゃうよ!」

「分かってるって」

そんなことを話しながらお互いに靴を履く。

「ほら、ダッシュダッシュ!」

「ちょ、まっ!」

まだちゃんと靴を履き終えていなかった俺を引っ張り走り出す陽香。

危うくこけそうになりながらもちゃんと靴を履き、陽香と一緒に走り、目的地に向かう。







「良かった、間に合ったよ」

「こっちも大丈夫だったぜ」

そう言いながらお互いの戦利品を見せ合う。

俺の持っている袋の中身は、世間で言う所謂カードゲームというものだ。

それが2箱とあとは漫画やゲームがぎっしりだった。

「うわぁ、修哉君、いっぱい買ったね」

「お前だって大して変わらねえだろ」

そう言いながら陽香の持っている袋の中を見る。

そこには俺の袋の中身と似たような感じの雑誌や単行本がいっぱい詰まっていた。

見てわかると思うが、俺と陽香はヲタク……予備軍(自称)だ。

俺達はアニメや漫画が他の人より好きなだけの普通の人間だ。

………と、そんなことを思っていると陽香がにこやかに笑いながら話し出す。

「やっぱ禁書目録は面白いよね。それに外伝の超電磁砲の方もいい感じだし。あ、でも、やっぱりバカテスも捨てがたいよねぇ。でもでもしゅごキャラもいいし————」

始まった。

陽香がアニメや漫画のことを話し始めると普通に1時間以上掛かるからなぁ。

そう思いながら、俺は軽く相槌を打ちながら空を見る。

そして、俺はいつも心で思っていることを頭に浮かべる。

———もし、アニメや漫画のような世界とこの世界が合わさったら、俺の立ち位置ってどうなるんだろうか?———と。

やっぱり超脇役(学生A、町人B…etc)なんだろうか?

そんなことを思っていると、隣りから聞こえていた陽香の声がいつの間にか聞こえなくなっていた。

それに気付き、ふと陽香を見る。

すると、陽香は空を見上げて驚いたような顔をしていた。

「陽香?」

俺の声を聞いた陽香が俺を見ずに『あ、あれっ…』と空を指差しながら呟く。

それに従い俺は空に目を向ける。するとそこには——

「な、何だあれ!?」

———黒く渦巻く、まるでブラックホールのような見た目が空に浮いていた。

同時に、何かが聞こえてきた。

『今、汝らが見ている世界が全てではない』

「な、何だこの声!?」

「何、何なの?」

俺と陽香は困惑する。

どうやらその声は俺達だけでなく、他の人達にも聞こえていたらしく、同様に驚き、困惑していた。

『今こそ、汝らの現実界と異世界とを合わせよう。さぁ、今こそ世界の統合の時だ!』

瞬間、周りを光が包み込む。

そして、光が収まると、そこには——

「一体何が起きたってのよ!?」

「あむちゃん、怪我はない?」

「っ! ここは一体? 機動六課じゃない?」

「何が起きたんや?」

「わからない、けどミッドチルダじゃないのは確かだね」

「くそ、あの野郎、一体何しやがった」

「トウマ、大丈夫?」

「遊戯さん、大丈夫ですか!?」

「あぁ、遊星君も大丈夫か?」

「はい、大丈夫です」

——アニメや漫画のキャラでいっぱいだった。

Re: Cross Story — 交錯する世界— ( No.3 )
日時: 2010/03/22 13:10
名前: バララ ◆1V5QpFfjiU (ID: Kkmeb7CW)

第2話『交わる世界—異世界編Ⅰ—』




—しゅごキャラの世界—


「あ〜、もう! ちょこまか逃げないでよ!」

「りまたん、あっちに逃げた!」

「ややも口だけじゃなくて身体を動かしなさい」

「今回のはやたらとすばしっこいね」

「だからと言ってこれ以上時間掛けるわけにもいかない」

現在、聖夜小ガーディアンメンバーは無数の×タマを追いかけている途中だった。

「この!」

「とりゃ!」

しばらくすると、×タマ達はだんだんと追い込まれていき、ついに行き止まりにまで来ていた。

「今よ、あむ!」

「「あむちゃん」」

「あむち!」

「分かってる!」

そう言いながら少女——日奈森あむは×たまの対面に立ち、構える。

「ネガティブハートに、ロックオン! オープンハート!」

あむの掛け声と同時に、×タマ達が浄化され、しゅごタマへと戻る。

浄化されたしゅごタマ達は、すぐに自分たちの主人の元へと戻っていく。

「つ、疲れた」

「お疲れ様、あむちゃん」

しゅごタマ達が戻っていったのを確認すると、聖夜小ガーディアンメンバーはあむの周りに集まる。

そしてあむ達が軽く話をしている時だった。

瞬時にして、空の橙色が漆黒の色へと変化した。

「え? いきなり空が暗くなった?」

「な、なになに!?」

「どうなってるの?」

あむ達が何が起きたのか分からずに騒いでいると——

「私がお教えしましょう」

——頭上から、突然声が聞こえてきた。

見るとそこには漆黒の空とは真逆の真っ白なジャージを着た青年が浮いていた。

「あ、あんた誰よ!」

「私ですか? 私は『異鍵』のセレスティアと言います」

「何か用ですか?」

「いえ、用があるのはあなたたちではなく『この世界』です」

「この世界?」

「はい、あなた方のいるこの世界と現実界の統合が我々の目的です」

淡々と話を進めていくセレスティアとガーディアン達。

「現実界? それは一体——」

「申し訳ありませんが、時間が来ました」

セレスティアがそう呟くと同時に、周りが光で包まれる。

「「「「「わああぁぁぁ!!」」」」」






—なのはの世界—

「ふぅ、今日の訓練はここまで」

「「「「あ、ありがとうございました」」」」

ここは機動六課の訓練場。

日が暮れてから数時間経った今、ようやくフォワード達の訓練が終了したところだった。

「お前ら、今日の敗因をレポートにまとめて提出しろよ」

「「「「は……は〜い」」」」

そう言いながら、フォワード達は武装を解除する。

「それにしてもみんな、強くなったよね」

「あぁ、まだいくつか注意点はあるが、最初の時からだいぶ良くはなったな」

などと、ブロンドの女性——フェイト・T・ハラオウンとピンクのポニーテールの女性——シグナムが話していると、そこに栗色のサイドポニーの女性——高町なのはと橙色の三つ編みの少女——ヴィータ二人の元へと歩みよっていた。

「なんの話をしてるの?」

「どうかしたのか?」

「いや、なんでもないさ」

「そうかなぁ?」

「そうだよ、なのは」

と、微笑ましそうに話をしている時だった。

その場にけたたましい警報音が鳴り響く。

同時にモニターが現れ、そこには茶色のショートカットの女性——八神はやてが映し出されていた。

『みんな、大変や!』

「どうしたの、はやてちゃん?」

『みんなのいる丁度その辺りから、巨大な魔力反応が急に現れたんや!』

はやてとなのは達がそんな通信をしている。

「それは俺のことか?」

「「「「っ!?」」」」

そんなとき、突如として背後から声をかけられたなのは達。

見るとそこには紺色のスーツを着た男性が立っていた。

「あなたは誰ですか、どうやってここに!?」

「俺か? 俺は『異鍵』のメンバーでストラウスト」

「異鍵?」

「そう、そしてここにはこいつを通ってきたのさ」

すると同時に、ストラウストは自身の横の空間に上から下へと手刀を振り下ろす。

瞬間、空間が裂け、別の次元に通じる裂け目が現れた。

「なっ!?」

「あ、ちなみに俺の目的も聞きたい?」

「………簡単に教えていいんですか?」

「構わないさ、どうせすぐに叶えられるんだから」

『なんやて!?』

すると、ストラウストは自身の手から光を放つ。

「くっ!?」

『な、なんやこれ!?』

「ま、眩しい……」

なのは達は手で光を遮ろうとするが、輝きは増すばかり。

すると、ストラウストが何かを言い始める。

「俺の目的、それは——界とこ———を統—する——」

だが、輝きが増していく中でその言葉を聞きとることができなかった。

そして、輝きが辺りを包み込んだ。

Re: Cross Story — 交錯する世界— ( No.4 )
日時: 2010/03/22 23:00
名前: バララ ◆1V5QpFfjiU (ID: Kkmeb7CW)

第3話『交わる世界—異世界編Ⅱ—』



—学園都市—

「はぁ、不幸だ」

彼——上条当麻はそう呟き、同時に大きな溜息を吐く。

「どうしたの、トウマ?」

そんな彼を心配したのか、当麻の後ろをついて歩いているシスター——インデックスが声をかける。

「………はぁ、不幸だ」

しかし、当麻はインデックスを見てはまたすぐに溜息を吐く。

「もう、どうしたの。言ってくれなきゃ何も分かんないんだよ!」

「……体中が痒い」

当麻の呟きを聞いた直後、インデックスはギクリと何かがばれたように一瞬ビクついた。

「な、何でだろうねぇ」

「………だから猫飼うの嫌なんだよ!」

「む、スフィンクスは良い子なんだよ!」

「だったら俺のベッドに勝手に入らないように躾けてくれ!」

「それは無理だよ! 猫は自由気儘なの!」

「結局自分のしたいことをしてるだけじゃねえか!」

当麻とインデックスが口喧嘩をおっぱじめる。

そんなやり取りをしながら暫く歩いている。

すると、当麻とインデックスは周りの様子に気が付く。

「ねぇ、トウマ…」

「あぁ……人が、いない」

「それは僕が人払いのルーンを使ってるからだよ」

「「っ!?」」

いつの間にか、二人の前に銀髪の少年が立っていた。

「……あんた、何者だ?」

「僕は『異鍵』っていう組織のメンバーでサクリファリスと言います」

「異鍵? 聞いたことねぇな」

「そりゃそうですよ。なんてったってこの世界と現実界を統合する組織なんですから」

「現実界? 世界の統合? ますますわけ分かんねぇ」

「トウマ、この人なんか危ない感じがする」

そう言いながらインデックスは当麻の後ろに隠れる。

「ふふ、僕も嫌われたものですね。まあいいですよ、この世界はもうすぐ———」

サクリファリスが何かを言おうとしたその瞬間、学園都市上空が輝きに満ちる。

「な、なんだ!?」

「眩しい!」

「ふふ、それではまた会いましょう」

「っ!? 待ちやがれ!」

当麻はその場から去ろうとしているサクリファリスを捕まえようとするが、そこには既に彼の姿は無かった。

同時に、空の輝きが一層増し、辺りが光で満ち溢れた。





—遊戯王の世界—


「遊戯さん、それじゃあこれで」

「あぁ、十代君も遊星君も元気で」

「あぁ、遊戯さんも元気で」

ここは遊戯王の世界でもパラドックスを倒した後の世界。

つまり、劇場版の解決後の世界というわけです。

※業務連絡:作者は劇場版を見ていない為、遊戯に対する遊星の口調が違うかも知れませんがご了承ください。

そんな3人が別れのあいさつをしていると、

「わりいけど、まだ君らを返すわけにはいかないんだよ」

と背後から声が聞こえる。

「「「なっ!?」」」

3人が振り返ると、そこに真紅の髪の色をした青年が立っていた。

「誰だ!?」

「俺か? 俺はシルファリオってんだ」

「何の用だ?」

「いや、すぐ済むさ」

「何?」

直後、地震が起き、危うく3人がこけそうになる。

同時に今度は3人とシルファリオと名乗った青年の丁度中間近くが光り輝き始める。

「っ!」

「くうう!!」

「一体何が——」

何が起きていると言いかけるが、光の輝きが頂点に達するかのごとくに輝きで満たされる。


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