二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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[ポケモン]八欠片物語
日時: 2010/08/11 13:20
名前: こがね ◆1QN30noOA. (ID: mbngsveM)

朱遥改め、こがねと申します。
久々の旅物語小説なので、前よりも駄文になってます;

よろしくお願いします^^
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Ж注意書き

壱,オリジナル地方の旅物語です
弐,オリキャラばっかり出てきます
参,絵は勿論、駄絵です
四,短編やおまけは、台本書きになる事があります
伍,1話1話の文が短い可能性が大です

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Ж目次

キャスト>>001
第1章>>


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Ж短編、おまけ、絵置き場

短編
>>

おまけ
>>




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Page:1 2



Re: ポケモン   欠片物語 ( No.6 )
日時: 2010/05/01 17:47
名前: こがね ◆1QN30noOA. (ID: oEQnR9WT)

船がルリシティに到着した。アズミの長く疲れたピッピとの遊びも終わり、ルトとも合流した。
ルトはマリンが居ることに驚いていたが、事情を話すとすぐに把握した。だがルトは少し切なげな顔をした。マリンの煩く、そして強気な性格がどうも苦手らしい。しかしそれにアズミもマリンも気付かず、2人でペチャクチャと喋りあっていた。



                     *




船を降りた。アズミは持っていたパンフレットをじっくりと読み始めた。
ルリシティは、このリンド地方の海の玄関として有名なのだが、観光スポットは少ない。ルリ博物館と記念碑位。此処を好むのは歴史マニアと海が好きな人位だろう。

「まずはルリ博物館がいいなー。行きましょうよー」
「いいねいいねっ!! その次は私のジム戦がいい!!」

アズミはこれでもトレーナーである。まだ半人前ではあるが、ポケモンについての知識は半端なく凄いと言える。効果抜群のタイプやポケモンの名前は勿論だが、特性やタイプに性格までもが見た目でわかるらしい。
それでアズミが此処へ来たのはジム制覇のためで、ルトはその付き添いである。

「おっけー。じゃあルリ博物館へレッツゴー!!」

いつの間にかマリンが仕切っていた。一体何故こうなると、ルトは顔を顰めた。どうやらマリンのことが気に入らない様子だ。
それを知らずにアズミとマリンはスキップなんてしながら博物館へ向かっていた。



            ルリ博物館



中はニビ博物館に負けない位の大きさがあり、古代ポケモンの骨格やポケモンの歴史等について書かれている大きなフロア。月の石や太陽の石など、石が展示されているフロア。そして、ポケモンの進化についてのフロアがあった。主に進化についてのフロアにはイーブイ系のポケモン達の内容が多かった。
ポケモンについての歴史や進化について、アズミとマリンは感激しながら楽しんでいた。ルトは何故か荷物を見張る役。「俺は歴史に興味は無いよ」と言ってしまった為、こうなってしまったらしい。ルトは非常に後悔していた。

「ったく……、何でこうなるのか……。俺もまだまだだなあ……」

ルトはそう言い、近くに置いてあるバッグやモンスターボールを見張っていた。

一方アズミ達は、進化についてのフロアに来ていた。

「イーブイって場所によってはリーフィアやグレイシアにもなるんだってね」
「何処だっけ……シンオウ地方だっけ? 最初はカントー地方で発見されたと思ったら、あんな遠い場所でも進化出来ちゃうんだもんね」
「凄いよね、イーブイって」

イーブイについて語り合っていた。アズミはイーブイが大好きで、イーブイを見かけたら必ず抱きついてしまうらしい。野性の場合だと、噛み付かれたりすることがよくあるそうだ。

石についてのフロアに向かおうとした時、マリンが急に立ち止まった。

「あっ……!」
「如何したの?」

マリンは何かを見つけたらしく、石のフロアとは反対の、骨格のフロアへ走っていった。

「ちょっと、マリン?!」

アズミは走るマリンを追いかけていこうとした。マリンはずっと奥のほうへ走り続けている。マリンの向かっている方には2人の女性が立っていた。

「あのぉぉ!!」

マリンは大声を上げる。それに気づいた1人の女性——。

「何かしら?」
「あの……クルセさんですよね?! 歴史研究家の!!」
「ええ、そうよ? 嬉しいね、私のこと知ってくれる人が居るなんて」

クルセという名の女性は歴史研究家らしい。マリンはクルセの猛烈なファンらしい。マリンってこういうの詳しかったっけ——アズミは内心でそう思いながら聞こえてくる声を聞いていた。
隣に居る女性もマリンの存在に気づき、会釈した。マリンも会釈し返す。

「私はサンゴ。この町のジムリーダーですわ。貴方達、歴史が好きでして?」
「好きです、大好きです!!」

マリンの熱い答えにサンゴも笑顔だった。

漸くアズミもマリン達の所へたどり着く。全力疾走だった為か、息が途切れ途切れになっていて荒い。

「ふぅ……」
「貴方達一緒に冒険してたりする?」

ふと、サンゴが2人に声をかける。アズミとマリンは揃って頷く。——そう。と微笑したサンゴは、アズミに向かって人差し指を指した。

「良ければ明日、ジム戦しませんこと? 私、暇なのですわ」
「勿論します!!」

息が途切れ途切れだったアズミだが、急に張り切りだす。再びサンゴは微笑した。

「じゃ、そういうことで明日ジムに来てね」

そう言ってサンゴは博物館を後にする。——あれ? アズミは周りを見渡した。マリンとクルセの姿が無い。
ふと、視線を上にずらした。この博物館は真ん中が吹き抜けになっていて、1階から3階までが見上げたり、見下ろせたりするのだ。
3階に、マリンの後ろ髪が見えた。何時の間に——と、アズミは内心で思っていた。

階段を駆け上った。先ほど走ったせいか、余計に疲れが出る。

「マリン!!」

3階に着いてすぐに叫んだ。マリンはすぐに気づき、振り向いた。

「んもう、何時の間に!!」
「ごめんごめん、クルセさんと喋ってたの。〝欠片〟についてねっ」
「欠片——?」
「このリンド地方には、8つの欠片がそれぞれ8つの町にあって、その8つを全て見つければ願いが叶うって神話があるの」

クルセは、その8つの欠片について調べている学者でもあるらしい。
この町にはルリブルーの欠片という蒼く透き通った綺麗な宝石があると言う。

「ねえ、貴方達と出会えたのも何かの縁。欠片探しを手伝ってくれない? リンド地方を冒険するんだし、悪くは無いでしょ?」
「あたし手伝う!!」

マリンは無邪気に笑い、手を挙げた。アズミもそれに賛成した。

「明日の夕方、一緒にルリブルーの欠片がある所へ行きましょう? 町の港にあるの」
「じゃあサンゴさんと戦った後で調度いいかも!!」

明日の夕方を楽しみにしているね——。と微笑みながら言い、博物館を去っていった。

「あー、ルト待たせちゃったね。私たちも早く行こう!!」
「うん、そうだね!!」

2人で笑いながら、ルトの待っている方へ戻っていった。



Re: ポケモン   欠片物語 ( No.7 )
日時: 2010/05/14 00:13
名前: こがね ◆1QN30noOA. (ID: oEQnR9WT)
参照: 蒼→茜→ラムネ→零→ミュウ→朱遥→こがね


                 翌日


「ルリジムは何処?」

アズミが呆れた様に言う。ルトは何度も地図を見て確かめるが、どうも分からないでいるようだ。

「ルトは方向音痴? それとも、地図読めない?」
「地図読めなくて悪いか!!」

2人はちょっとした事ですぐにもめる。マリンはそれを無視して自分のモンスターボールを磨いている。

「ねえ2人共」

マリンがふと声をかけた。2人はマリンの方に目を向ける。

「ジムならすぐ其処だけど?」

マリンが指を指すその先に、ジムは建っていた。
「ああ!?」と2人は同時に声をあげ、アズミはルトをどついてジムへ走っていく。

「あんにゃろ……」

ルトは小さく呟き、後に続く。マリンはその後ろでのんびりと歩いていた。


ジム内はプールが備わっていて、屋根が無く太陽の光が直接入ってくるようになっていた。

「いらっしゃーい」

ジム奥から、手を振りながら此方に向かってくる女性が1人居た。サンゴだ。博物館で会ったときよりも大分楽な格好で、水着だけだった。

「挑戦者は誰だっけ?」
「私ですよー」

アズミは一歩前に出て言う。納得したサンゴはジム内を案内してくれた。観客席にルトとマリン、その他大勢のギャラリーが居る。
アズミにとってジム戦はほぼ初めてで、落ち着くことが出来ず、周りを見渡して緊張していた。

フィールドには蓮が浮いているプールの仕掛けだけだった。だが中は相当深そうで、中から覗き込んだだけでは底が見えなかった。

『これより、ジムリーダー、サンゴと挑戦者、アズミによるジム戦を始めます。試合はダブルバトル、ポケモンの交代は両者共に無しです』

司会者はサッサと進めていく。サンゴの準備は出来たようで、両手に1個ずつモンスターボールを持っていた。
アズミもバックからモンスターボールを2つ取り出し、いつでも投げれるように準備をしておいた。

『スタート!!』

司会の合図と共に、両者モンスターボールを投げた。
サンゴの手持ちはマリルリとヌオー。アズミの手持ちはピッピとチルットだ。
まず先制を仕掛けたのはマリルリだ。

「マリルリ! 〝転がる〟!!」

マリルリは頷くと、チルットに目掛けて突進し、突然わざと転び、その侭チルットに攻撃をした。
チルットは痛そうに叫ぶと、その場に崩れた。だがなんとか体力は持ち堪えた様で、羽を広げて空中に飛んだ。

「チルット! 〝歌う〟よ!!」

チルットは大きく口を開け、歌い始める。その攻撃は耳が大きく敏感なマリルリに集中した。

「マリルリ!!」

サンゴが大声を上げる。マリルリはその場に崩れ、眠ってしまっていた。
心の中でガッツポーズをしたアズミは、次にピッピに指示を出した。

「ピッピ! 〝指を振る〟!!」

ピッピは両手で指を降り始めた。次第に人差し指から白い光が輝き始めた。
これは全ての技の中からランダムに選ばれた技を繰り出す、運が重要な技。

指を振る、それで出た技は〝日本晴れ〟だった。これは天気を晴れにする技。水タイプの技が半減したり、草タイプが強くなったりするのだ。

「やばっ!!」

サンゴは大声で言った。どうやらアズミにペースを崩されてきているらしい。




___________
長くなるので3話後半へ

Re: ポケモン   欠片物語 ( No.8 )
日時: 2010/08/11 14:12
名前: こがね ◆1QN30noOA. (ID: mbngsveM)
参照: 蒼→茜→ラムネ→零→ミュウ→朱遥→こがね

「マリルリ! 〝転がる〟よ!!」

焦ったサンゴは、マリルリに指示を出した。マリルリは頷くと、地面を勢いよく転がりだした。

「ピッピ、交わして〝たいあたり〟!」

ピッピは勢いよく転がるマリルリを交わし、後ろから体当たりをした。
マリルリは勢いが良過ぎたあまりに吹っ飛んでしまった。

「マリルリ!!」
「ピッピ! とどめの〝体当たり〟!!」

地面に落下したマリルリめがけて、ピッピは体当たりを仕掛けた。
攻撃は見事に命中。マリルリは戦闘不能になった。

「ええっ?! マリルリが負けるなんて!! ……まあいいわ、この子には勝てないだろうからね」

サンゴの次の手持ちはサニーゴだった。
サニーゴにしては随分大型で、目つきも鋭かった。

「サニーゴ〝かたくなる〟!」

サニーゴの身体は、まるで鉄のように硬くなった。
ピッピは攻撃に出ようとするが、サニーゴの目つきで後退りしてしまった。

「サニーゴ〝ロックブラスト〟!」

サニーゴは、小さな岩を複数投げつけてきた
ピッピはギリギリのところで交わすが、落ちた岩に躓き、転んでしまった。

「ピッピ!」
「今よサニーゴ! 〝バブル光線〟!!」

サニーゴは口から無数の泡攻撃を発射した。ピッピはまだ体勢を整えしきれていない。
ピッピはバブル光線に直撃してしまい、戦闘不能になってしまった。

「ピッピ……。ゆっくり休んでて」
「これでお相子、ね!」

ピッピをボールに戻した。サンゴは自信たっぷりの笑顔で喜んでいる。なんとも大人気ないものだ。

「あとは貴女だけよ……頑張ろうね、チルット!」


__________
次回、VSサンゴ終了かも

Re: [ポケモン]八欠片物語 ( No.9 )
日時: 2010/08/11 14:10
名前: こがね ◆1QN30noOA. (ID: mbngsveM)
参照: ミュウだよ(

「サニーゴ! 〝バブル光線〟!!」
「かわして〝歌う〟!!」

無数の泡を上手くかわし、チルットは高い声で歌う。サニーゴはそれを聴いてしまい、その場に眠ってしまった。

「〝ドラゴンダイブ〟!!」
「はぁ?!」

チルットは右羽に力を込め、サニーゴに叩きつけた。
サンゴは唖然としている。

「なんでチルットがドラゴンダイブを?!」
「卵技だよ。親のポケモンから遺伝したのよ」
「そんな……」

サニーゴはまだ眠っていた。サンゴは大きくサニーゴの名を呼ぶが、全く反応しない為に熟睡していることが分かる。

「アズミのチルット……凄い」
「ああ……。あのチルットはそん所そこ等のチルットとは別格だ」
「うん、なんか普通のチルットより大きめだし」

マリンはチルットを眺めている。普通のチルットより、若干大きめの身体。チルットは、ノーマルと飛行を合わせ持っている。ドラゴンのタイプは持っていないため、ドラゴン技は其れほどまで協力ではないはずなのだが、威力はドラゴンタイプのポケモンと同等だ。

「パワーがとくに凄いみたいだね」
「ああ……」

これなら勝てる——、二人ともそう思っていた。

「チルット! とどめの〝ドラゴンダイブ〟!!」

チルットは頷くと、またも右羽に力を込め、サニーゴに叩きつける。サニーゴは戦闘不能。

「まだよ、私にはヌオーが居るもの! ヌオー、〝マッドショット〟!!」
「サンゴ、冷静になりなさい。飛行タイプに地面技は効かない!!」

チルットはヌオーにも〝ドラゴンダイブ〟を繰り出した。打たれ弱かったのか、一発で戦闘不能になった。

「勝った! 私の勝ちよサンゴ!!」
「……焦ったのが悪かったみたいね。楽しかった! はい、これがルリブルーバッジよ!」

サンゴはバッジを差し出す。青く透き通ったバッジで、サニーゴのような凸凹したばっじだった。

「やったねアズミ!」

マリンとルトは観客席から降りて、アズミの元へ来た。

「うん、ありがとう! ところでサンゴさん」
「何かな?」
「ルリブルーの欠片って何処ですか?」
「あ……ああ、あなた達欠片を探してるんだったわね。それならこの先の灯台の近くにあるわ。持ってって良いわよ」

サンゴは、ルリシティのパンフレットをアズミに渡した。

「ありがとうございます!」
「よし、早速行こうぜ!」

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ヌオーが地味だったorz

Re: [ポケモン]八欠片物語 ( No.10 )
日時: 2010/08/11 14:28
名前: こがね ◆1QN30noOA. (ID: mbngsveM)
参照: ミュウだよ(

ポケモンセンターで休憩した後、ミナヅキの灯台へ向かった。
空は茜色に染まっていた。もうすっかり夕方になっていた。

「此処だな」

ルトが言った。目の前に大きな塔が聳え立っている。これがミナヅキの灯台だそうだ。
壁が薄いクリーム色で、屋根は水色の綺麗な建物だ。

「あった! あったよ欠片!!」

ルトとアズミが灯台を眺めている内に、マリンが欠片を発見してしまった。色はルリブルーバッジと似ていて、マリンの瞳の色にも似ている。

「綺麗な色ね。夕暮れのせいでオレンジがかっているけど」
「とりあえず、ポケモンセンターに戻るか」

欠片をアズミはバックにしまい、ポケモンセンターに戻ることにした。


        *


その途中、アズミは何かを発見した。

「何……あれ?」

アズミが指を指したその先は森。次の目的地の町へ行く途中にある森だ。

「どうした?」
「なんか……居た気がしたの」

アズミは、森の奥で何かが動いたように見えた。だがルトとマリンが見ても、キャタピーやコロボーシが居るだけだった。

「キャタピーじゃねえのか?」
「……うーん?」

森を眺めているうちに、ルトとマリンは先に行ってしまった。気がついたアズミは、走って二人を追いかけていった。



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1章終了!多分?


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