二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 八犬伝【現代バージョン】
- 日時: 2010/04/02 15:39
- 名前: 白虎 ◆74Vs4Bmj/g (ID: bTobmB5Q)
こんにちわぁ^^白虎(びゃっこ)と申します!
初投稿でgdgdですが、見てくださると光栄です……。
この作品は、知らない人が多いかもしれません。『南総里見八犬伝』という本を現代風にアレンジした作品になっています。知らないという方は、一度図書館などに行って調べてみてください!面白いですよwww少々グロイですけどね……(涙)
さてここで注意書き……。
・少々グロテスクな表現を含みます。苦手な方は見ない事をおススメします……。
・作者は飽きっぽいので挫折してしまうかもしれません……。
・誰でも気軽にコメOKです♪アドバイス等も受け付けます。
—人物紹介—
犬塚悠李・♂(いぬづかゆうり)……犬塚詩乃の子孫に当たる人物。剣道の道を歩む高校三年生。
犬川直輝・♂(いぬかわなおき)……犬川荘助の子孫に当たる人物。学もあり、物静かで思慮深い高校三年生。
犬山大樹・♂(いぬやまたいき)……犬山道節の子孫に当たる人物。火を扱うのに優れた才を持っている、大学二年生。
犬飼信時・♂(いぬかいしんじ)……犬飼現八の子孫に当たる人物。剣道と弓道の才に優れた高校三年生。
犬田光佑・♂(いぬたこうゆう)……犬田小文吾の子孫に当たる人物。巨漢で力持ちな大学二年生。
犬坂爽・♀(いぬさかそう)……犬坂毛野の子孫に当たる人物。頭脳明晰の策略家で高校二年生。
犬村礼・♂(いぬむられい)……犬村大角の子孫に当たる人物。書物を愛している学者肌の大学三年生。
犬江涼・♂(いぬえりょう)……犬江親兵の子孫に当たる人物。文武両道の精神を持つ中学三年生。
以上が主要キャラ達です。そして、上の注意が守れるという勇気あるみなさんは奥へお進みください……。
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- Re: 八犬伝【現代バージョン】 ( No.1 )
- 日時: 2010/04/02 15:56
- 名前: 白虎 ◆74Vs4Bmj/g (ID: bTobmB5Q)
序章
星の綺麗な夜——……。
東西南北の各方向から光の柱が四本立つ。
その光の柱から飛び出してきたのは、八つの玉——……。
その玉の中心には漢字が一文字ずつ。
『仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌』
人間の八つの徳が一つずつ書かれていた。
その玉は、しばらく宙を舞った後、各方向に飛び散って行った——……。
これが、現代における八犬伝の始まりだった。
- Re: 八犬伝【現代バージョン】 ( No.2 )
- 日時: 2010/04/03 09:43
- 名前: 白虎 ◆74Vs4Bmj/g (ID: bTobmB5Q)
玉
「ふぁ〜」
犬塚悠李は学校の屋上に寝そべっていた。
昨夜、強烈な光が突然家の周り……町全体を照らした。その事により目がさえて眠れなくなってしまったのだ。今頃になって襲ってくる眠気はどうしようにもならないほど強烈なものだった。が、その光を見たのは今のところ俺だけ。家族も、友人も知らないと言う。
「悠李、またサボりか?」
頭の方から声がして、声の主を見る。そこには、親友の犬川直輝が立っていた。
「そう。昨日よく眠れなかったんだ……。」
そういて目を閉じる。
「そうか実は俺もなんだよ……。強烈な光のせいで……。」
直輝の漏らした言葉に飛び起きる。
「だよなぁ!強烈な光だったよなッ!……実は俺以外に誰も見てないって言ってたんだ。だから……。」
「そうか、実は俺もなんだ。誰も見てないって言うからさ……。親友だけが見たってことかな?」
直輝は微笑む。
「そうかもな……」
悠李はそういうと再び目を閉じる。直輝もつられて目を閉じる。その時
——ボトッ
鈍い音がして自分の腹に何かが乗ったのが分かった。
目を開けて確認する。すると、そこにあったのは、なにやら文字が書いてある手のひらサイズの玉。
「なんだ?これ……。『義』って書いてある……。」
直輝が玉を太陽にかざしながら呟く。
「俺は『孝』だ。」
悠李も同じ動作をする。
「とっておいた方がいいのかもな……。なんかこういうのって捨てられねぇし……。」
直輝がズボンのポケットに玉をしまいこむ。
「だよな……。」
悠李もポケットに玉をしまいこむ。
この玉を天から受け取った者たちこそ、後に八犬士と呼ばれる事となる者たちである。ついでに言うと、光の柱を見たのも、この八犬士達だけであるが、それを知るのはまだ先の話。
- Re: 八犬伝【現代バージョン】 ( No.3 )
- 日時: 2010/04/03 10:12
- 名前: 白虎 ◆74Vs4Bmj/g (ID: bTobmB5Q)
怨霊玉梓再び
「おのれ、八犬士ッ!我の呪い、消えゆいたわけではないぞッ!玉の霊力が消えうせた今、我はまたこの世に暗雲をもたらせたり……」
地の底から響くようなその声は、自分の耳にまで届く。その声と共に、空がだんだんと暗くなっていく。
「復讐してやるッ!八犬士よッ!」
「うわぁ〜ッ!」
——恐ろしい夢を見た……。
いつの間にか屋上で寝てしまっていた悠李と直輝はいっぺんに飛び起きた。
「直輝、大丈夫か?顔真っ青だぞ?」
「お前もだよ……嫌な夢見てさぁ……女が『八犬士』がどうたらこうたらって……」
「俺も同じ夢だッ!」
悠李が叫ぶ。
「……なんか気持ち悪いな……。二人揃って同じ夢見たり、同じ光見たり……。」
確かにそう思う。
「そうだよなぁ……。」
「なんかあったりして!戦闘系とか……。」
直輝が目を輝かせて言う。
「はは、そうかもな!」
この時は笑い飛ばせていた。まさかあんな事になるなんて思いもしなかったから……。
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—直輝視点—
俺達が教室に戻ると教室内が妙に騒がしかった。
「なんかあったのか?」
悠李がクラスの仲間に聞く。
「なんか、美少女が転校してくるらしいぜ!しかもとびっきり古風でよッ!」
「あっ、そう。」
悠李はそれだけ返すと自分の席に向かて行く。女と聞いただけで一瞬にして興味を失ったらしい。もともと彼女と言う者が存在しているからだと思うけど……。
「悠李?どうしたの?」
噂をすれば……。悠李の彼女が登場。名を美優と言う。
「なんでもねえよ?だから心配しないで?」
いつになく優しい声の悠李。彼女にはベタ惚れらしい。彼女とは幼馴染という関係で、小さいころから一緒だったらしい。
「本当?それならいいけど……。そうだ!転校生が来るって言うんでしょう?私、友達になりたいな♪」
語尾を弾ませ、美優が言う。
「そうか?でも、俺から離れていかないでくれよ?」
さりげなく悠李が甘い言葉をつぶやく。
「大丈夫。悠李から離れたりしないから!」
……甘々カップルめ……。
内心ムッとしてしまった直輝。
「席に着け!転校生を二人紹介する。」
担任教師が入ってきてより一層騒がしくなる。
「二人ってどういうことだ?」
教室の至るところからその声だけが聞こえる。
「ほら、入って来い。」
担任教師の言葉で扉が開く。
先頭に立って入ってきたのは、クラスの注目度ナンバーワンだと思われる古風な美少女。そして、後に入ってきたのは、長身の美男子。
「小野妙香と申します。みなさん、よろしくお願いします。」
美少女があいさつし、続いて
「犬飼信時です。よろしく。」
美男子があいさつをする。
「このクラスには、犬飼以外にも『犬』っていう苗字が付く奴が二人いるんだぞ!……っと失敬、雑談をしてしまったな。ははは……。」
クラスのみんなは冷たいまなざしで担任教師を見ている。だが、転校生二人は違った。先生の雑談を聞いて、一瞬険しい顔つきになったのだ。気が付いたのは、たぶん、俺と悠李だけ……。
「それじゃあ席に着け。小野は美優の隣、犬飼は犬塚の隣。」
担任教師が見事に割り振った。
転校生二人はそれぞれの席へと座り、普段通りの授業が始まった。
- Re: 八犬伝【現代バージョン】 ( No.4 )
- 日時: 2010/04/07 16:45
- 名前: 白虎 ◆74Vs4Bmj/g (ID: bTobmB5Q)
—悠李視点—
——カリカリカリ……。
これでも一応受験生なので勉強はしっかりする俺。大学行くのが志望だから……。でもやたらと眠い俺……。
「ねみぃ……。」
小声で言う。
——トントン
俺の事をたたいてくる奴がいた。誰だよ……。俺、ちゃんと勉強してるんですけど……。指の主を見る。隣の席になった転校生、犬飼信時。
「何?えぇっと…信時」
至って普通に話す俺。
「悠李だったよな?唐突に聞くが悪い。悠李はこの玉を持っているか?」
信時が出したのは、先ほど空から降ってきた手のひらサイズの玉だった。
「どうして信時がそれを?」
「やっぱり……。この玉に選ばれたんだよ、俺達は……。他に誰か持ってるやつはいないか?」
信時が訳のわからない事を言う。
「どういうことだ?選ばれたって……。」
「…悠李は知らないの?」
「何が?」
「僕らの祖先の話を……。」
「祖先の話?」
「…室町時代の中頃の話だ。房総(今の千葉県)の南端、安房国。世は戦国なりし頃。一人の怨霊がいた。名を玉梓。当時、その国を治めていた里見家の事を呪っていた。その怨霊を倒したのが、この玉に導かれ、出会った八人の犬士達。要するに、俺達の祖先。その玉は、怨霊との戦いを終えた犬士達が国の東西南北の方向に二つずつ埋めておいたんだ。だけど、その玉が今こうして俺達の手元にある。どういう事だかわかるよな?」
「……その怨霊が……まだ生きている?」
「そうだ。その怨霊を倒すため、俺達は玉に選ばれた。」
「そんな……。」
「それが現実なんだ。……もう一人、犬川という者がいたけど、その人も?」
「あぁ……。直輝も玉を持っている……。」
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中途半端で本当にすみませんが、一端切らせていただきますッ!
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