二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- とある物語の多重交差
- 日時: 2010/04/18 17:29
- 名前: 五円玉 (ID: xFQn5lM8)
一度は書いてみたかった、二次小説。
若輩者ですが、どうぞよろしく。
これは電撃文庫作品、とある魔術の禁書目録の二次小説です
- Re: とある物語の多重交差 ( No.7 )
- 日時: 2010/04/18 17:18
- 名前: 五円玉 (ID: xFQn5lM8)
上条 当麻は思う、不幸だ、と。
頭に噛みつかれながら前を見れば、其処には常盤台の制服を着た、1人の少女が。
常盤台制服を纏った茶髪の少女、彼女の名は御坂 美琴。
学園都市有数の超能力者の一人で、レベル5の電気使いであり、【超電磁砲】の異名を持つ少女。
「そして、動物が大好きで、放課後の学校で飼育小屋の兎ちゃんに餌をやって帰るのが日課だ」
「ちょ…、変な設定を付け加えるな───────────ッ!!」
髪の毛から、バチンッ、という効果音と共に弾ける白い雷撃。
それは、インデックスに噛みつかれる上条を狙い、飛んで来る。
レベル5の電撃使いによる、電撃。
当たれば、確実に心臓でも停止しそうな一撃だ。
そして、それは凄まじいスピードで上条に迫り、当たる事は確実だった。
しかし、
「ッ!!」
咄嗟に自分の身を庇うように前に出した、右手。
雷撃は右手に直撃し、上条の右手は致命的なダメージを負うはずだった。
ただし、それが普通の人間の普通の右手なら、の話だが。
雷撃は上条の右手に直撃すると、何も無かったかのように消え去った。
【幻想殺し】、その手に宿る特殊な力が、御坂の異能力で発生した雷撃を消したのである。
異能の力であるならば、如何なる存在でも消失させる、その右腕【幻想殺し】。
「あ、危ね−。御坂、毎度毎度、人に向けて雷撃を放つんじゃねぇよ!!」
「アンタが変な設定を付け加えるからでしょうが!!」
「とうま、とうま。短髪も、とうまみたいにいっぱい袋を持ってるよ?」
インデックスの言葉に、上条は御坂を見た。
確かに彼女の言う通り、上条と同じように買い物袋らしき袋を手にしている。
「あれ、御坂も買い物か?」
「そ、そうよ。あれ、アンタも?」
「まぁな。つーか、急用で必要になったんだ」
「奇遇ね、私もよ。朝から電話が掛かって来てね、大変よ、ホント」
御坂の言葉に、上条は酷く親近感を覚えた。
と言うよりも、上条と同じでは無いだろうか。
「なー、御坂。もしかして、その電話って…」
まさか。
もしかすると、上条と御坂は同じ境遇に置かれているのかも知れない。
予想だが、まさか。
そして、御坂 美琴の口から放たれた事実は、
「あ〜、あれよ。───────、短期留学、って知ってる?」
- Re: とある物語の多重交差 ( No.8 )
- 日時: 2010/04/18 17:34
- 名前: 五円玉 (ID: xFQn5lM8)
鯖味噌さん。
嬉しい御言葉ですね。
貴方の言葉に感動です、はい。
俺も鯖味噌さんの作品を支援したいです。
御互い、頑張ってきましょー
- Re: とある物語の多重交差 ( No.9 )
- 日時: 2010/04/20 19:54
- 名前: 剣の丘に独り (ID: xFQn5lM8)
上げてみます。
…そーろそろ、更新せねばね
- Re: とある物語の多重交差 ( No.10 )
- 日時: 2010/05/08 15:16
- 名前: 五円玉 (ID: x2W/Uq33)
不幸である。
上条は現在の状況を鑑みて、そう結論付けた。
御坂が短期留学に行くという事を面倒そうに愚痴っていた、それは良い。
問題は御坂と別れ、インデックスを伴って自宅に帰って来てから起きた。
荷物を部屋に置いた直後、その不幸は玄関のチャイムを鳴らし、現れたのだ。
はーい、と玄関の扉を開けた先には、漆黒の修道服を着た、赤髪に外国人特有の高い身長の男が。
口には煙草を銜えており、右目の瞼の下にはバーコードのような刺繍が刻み込んである。
一言で表すなら、不良神父、という言葉が似合う人物だ。
「やぁ、久し振り─────────」
笑顔で挨拶する不良神父を前に、上条は全力で玄関の扉を閉めた。
関わってはダメだ、あれは不幸を運んで来る。
上条の深層心理が、そう告げていた。
部屋の中では何も知らないインデックスが上条の挙動を不審な目で見ている。
「とうま。どうしたの?」
「気にすんな、インデックス。関わっちゃダメな人が来ただけだ。お前は部屋でマンガでもテレビでも見てなさい」
「むむ、スゴく気になるかも」
「…、冷蔵庫に昨日買ったプリンがある、食って良いぞ」
その言葉を聞いた瞬間のインデックスの挙動は凄まじく早かった。
特攻兵士の如く、台所に突撃して行った所を見ると、プリンは無事では済まないだろう。
さて、この間に自分が成すべき事は、と上条は考え、静かに玄関の扉を開ける。
其処には相変わらず、不良神父が立っていた。
「…何の用だ、魔術師」
「人が訪ねて来るなり扉を閉めるなんて礼儀知らずだね。今日は君に渡す物があって来たんだよ」
あ、君の為じゃ無いけどね、と付け加え、ステイル・マグヌスは修道服の内ポケットから一枚の紙を取り出した。
其処には、インデックスの顔写真と小難しい文字が並んでいる、何らかの書類のようだ。
「学園都市のゲスト用の臨時外出証明書、さ」
ゲスト、と言う存在は学園都市の能力者、関係者以外の人間を差す。
例えるなら、魔術サイドのインデックスもゲストの1人だと言える。
そして、ステイル・マグヌスが持って来た学園都市ゲスト用臨時外出証明書、と言うのは。
ゲストである人間が学園都市外に出る事を許可する、という書類だ。
それを彼が持って来た、その意味は、
「君は彼女の管理者だ。─────まさか、短期留学だからと言って彼女を置いて行くなんて事は無いだろう?」
その瞬間。
上条 当麻に強引に書類を渡すと、ステイル・マグヌスは颯爽と去って行く。
その時、唖然とする上条は我に返り、いつもの一言、不幸だーッ、と叫んだのは言う間でも無い。
- Re: とある物語の多重交差 ( No.11 )
- 日時: 2010/05/23 18:52
- 名前: 五円玉 (ID: x2W/Uq33)
うはー、放置し過ぎた…。
明日にでも更新できるかな…。