二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【ボカロ】 悪ノ国。 
日時: 2010/04/19 11:34
名前: 蒼空 (ID: 6xDqgJhK)

はじめまして((?
蒼空=そらです♪

悪ノシリーズが好きすぎて書く事に。


†原曲

悪ノ娘 
悪ノ召使
リグレットメッセージ
恐怖ガーデン

では!

コメ等くれるとうれしいですw


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Re: 【ボカロ】 悪ノ国。  ( No.1 )
日時: 2010/04/25 13:35
名前: 蒼空 (ID: 6xDqgJhK)

第1話

お母様へ。

今日は、おめでたき日です。

私の住む緑の国の隣の、黄色の国で王女様がお生まれになったのです。

お友達によると、王女様はとてもかわいらしいらしいのです。

ですが、店の主人は違うと言います。

王女は双子の弟がいて、弟がやさしくかわいらしい。

姉の・・・つまり王女様は、美しく可憐ではあるがやさしくはないというのです。


お母様、どちらが正しいとお思いになりまして?

私は・・・・

お友達を信じたいですわ!



緑の国の、ミクより



【ボカロ】 悪ノ国。  ( No.2 )
日時: 2010/04/25 13:44
名前: 蒼空 (ID: 6xDqgJhK)

第2話

「リン、こっちへおいで!」

後ろに結んだ髪が、ぴょこんと揺れる。

今日は、僕たち双子が生まれて5年ちょうど。
つまり、今日は誕生日だ!

「えっ、レンどこ?

 遠い?」

まあ、遠いっていえば遠いかな。

だって、僕はいま、茂みの中に隠れているから。
なんでって?

・・・なんとなく。

別に、関係ないだろっ!

「レン!!ねえちょっと、聞いてんの?」

リンが、ぼくの目の前に現れた。

「・・・うわっ・・・なんで分かった?」

驚いた勢いで、茂みに倒れ込む。ふかふかしていて、全然いたくない!

「あんた、自分の髪飛び出てたの気づかなかった?」

気づかなかったけど。

というか、リンの方が隠れるのに向いてないよな。

どうかくれても、その巨大なリボンは隠しきれるはずない。

「どうでもいいけど、大変よ!

 母様の家来がきて、今言ってたんだけど・・・」

おまえの大変って、ぼくの普通なんだよ。

ぼくが口を開く前の、ほんの2秒前。

リンが息を吸った。

「あたし達のうち、どっちかが王族として残れて、もう片方は・・・


 召 使 い に な る の よ ! !」


Re: 【ボカロ】 悪ノ国。  ( No.3 )
日時: 2010/04/28 11:17
名前: 蒼空 (ID: 6xDqgJhK)

第3話

「・・・え、今なんて」

僕が言い切らないうちに、リンがものすごい早口で喋る。

「あのね、でもなんかあたしの方が王族確率高いらしいのよ!
 
 ほら、この国って代々王女でしょ?

 うれしいなあ、でももしレンが召使なら、あたしの側にいてよ?

 寂しいのはいやだからね?

 でね、えっと何だったっけ・・・」

大きなリボンを揺らし、考え込む。


遠くから、馬の足音が聴こえてくる。家来が来るのかもしれない。

「あっ、思い出した!どっちが召使か決めるのは、ジャンk」

言い終わってないのに、家来が入ってくる。全く、迷惑だという事を考えない奴だ。

「リン様、レン様。・・・おや、リン様から聞きましたか?それならてっとり速い。

お二人の運命は、公平に決めますぞ!」


・・・・ものすご——————く、やな予感。

Re: 【ボカロ】 悪ノ国。  ( No.4 )
日時: 2010/04/29 14:30
名前: 蒼空 (ID: 6xDqgJhK)

第4話

「っ・・・で、どうやって決めるんだよ?」

心臓に悪い。バクバク言って、やな気分だ。

リンは、もう分かっているはずなのに緊張している。
——なんなんだよ、もう!

「・・・お二人の運命は、ジャンケンで決めます!

 お互い、何があろうとも恨みっこなしですぞ!」

自慢げに言う家来が、本当に憎らしい。

僕がジャンケンが弱いの、知ってるんだろ?
今まで一度も、リンに勝った事がないっていうことも!

「おや、そうなんですかっ?まぁ、いいじゃないですか。
 ではいきますぞ。最初はグー、ジャンケン・・・」

明らかに慌ててる。ばれたか、って感じだ。
くそっ、こいつ・・・

「レン、早くしてよ!後だしになっちゃうよ!」

リンまで・・・もういいや、えいっ!

「・・・やったぁ!」

僕はパー、リンはチョキ。つまり、僕の負けだ——————。


この瞬間、僕は心に誓った。




たとえ世界のすべてが。
リンの敵になろうとも。
僕が君を守るから。

君はそこで笑っていて。




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