二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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  †二人のBishop†  【di[e]ce】
日時: 2010/04/26 17:28
名前: 奏汰 (ID: NHSXMCvT)

ここは、di[e]ceの二次元小説です。
Bishopの志臣と雅羅の幼少期時代の話を書きたいと思います!
(最新刊の5巻を参考に)

萌えと勇気を原料に最後まで頑張りたいです。
深海の様に心の広い方やこの漫画知っている方!!
見てくれたら嬉しくて泣いて叫びます←


○目次○

>>1 第零話 残酷な現実に祝福あれ
>>2 第壱話 始まりは唐突に過ぎないもの
>>3 第弐話 対の二人
>>4 第参話 その男は運命を託す者
>>5 第夜話 愚かなる行動

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Re:   †二人のBishop†  【di[e]ce】 ( No.2 )
日時: 2010/04/25 14:15
名前: 奏汰 (ID: 63Ha3w2c)

第壱話 始まりは唐突に過ぎないもの



「志臣。用意しなさい」


いつもの母さんの声。
でも、そこには影があった。


「…母さん。どこに旅行に行くの?」


少し戸惑いながら尋ねてみた。


「……旅行じゃないわ。もう、おウチには戻らないの」

「どうして?」


窓の外を見てる母さん。
少し震えているのに僕は気付かない振りをした。


「っ……」

「母さん?」


堪える様に泣いている母さんを見て僕は哀しくなった。
—泣かないで…母さん。


「着いたわよ、志臣。降りなさい」


そう言われて僕は車から降りた。
目の前には大きな門。
門の向こう側には、僕のウチに似た様な大きなウチ。

門の前には、黒い服を来たおじさんが5人。

母さんは、その黒服のおじさんと話している。
時折、母さんが泣いてる気がした。


「それでわ、志臣を宜しくお願いします」


母さんが車に乗った。
僕も小走りで車に駆け寄ると、黒服のおじさんが僕の体を押さえた。

そして車は僕の事を気に止めずに行ってしまった。


「待って、おいてかないで!母さん!!」


振り切ろうとしても大人の力には勝てずに門を閉められた。

僕は…母さんに捨てられたの?



母さん…——


Re:   †二人のBishop†  【di[e]ce】 ( No.3 )
日時: 2010/04/25 14:32
名前: 奏汰 (ID: 63Ha3w2c)

第弐話 対の二人



「ここで待っていてね」


そう言われて連れて来られた大きな和室。
置いてあった座布団に座った。


「母さん…」


名前を呟けば目からは涙がたくさん出てきた。
涙は拭いても拭いても出てくる。


「放せ、くそっ!」

「暴れないで!じっとして!」


戸の向こうから誰かの声がした。
さっきのおじさん達の焦り声とまだ僕と同じくらいの声がどんどん近づいて来る。

すると、戸が力強く開けられた。


「ほら、大人しく座ってなさい」

「さわんなって言ってんだろうが、クソジジイ!!」


出てきたのは僕と同じくらいの子。


「ふん…」


その子は僕の隣の座布団に座った。
僕は俯きながらも横目で見てみた。


「(あ…顔にアザがいっぱい。さっきの人達に殴られたのかな…)」


顔の所々にはたくさんの青色のアザ。
——痛そう…

そう思っていたら僕の視線に気付いたらしい。
ギロリと僕を見た。


「見んな、バカ!!」


いきなりそう言われてビックリした。
僕は反射的に顔を背けてしまった。

Re:   †二人のBishop†  【di[e]ce】 ( No.4 )
日時: 2010/04/25 15:00
名前: 奏汰 (ID: 63Ha3w2c)

第参話 その男は運命を託す者



「あ」


また、戸が開くと同時にさっきの人達とは違う人が入ってきた。


「もう、二人とも揃っていたのか。お待たせして悪かったなぁ」


僕達の前に座るニコニコと笑うおじさん。


「え〜っと……泣いてる方が志臣で、態度が悪い方が雅羅かな?」


そう言ってまたニコニコと笑い出した。


「うっせぇ、オヤジ!」


がら君がすかさず言う。
僕は言葉が出なかった。

おじさんは困った顔をして「失礼な。これでも30前なんだぞ」と、がら君に向けていった。


「それで…どうして二人がここへ連れて来られただが」


笑顔だったおじさんが真面目な顔で言う。


「君ら二人には大事な役目がある。でも、それを今全部説明するのも全部理解するのも難しいだろうからね。今日は要点だけ言っておく」


——聞きたくない。聞いちゃダメ。
僕は頭の中でそう思った。
わかんないけどダメな気がしてくる。

でも、おじさんは言った。







「君らは、もうウチに戻る事は出来ない。これからはここで僕と暮らすんだ」







——もう、母さんに会えないの?
おウチに帰れないの?
ヤダよ…そんなのヤダよ…

聞いた途端僕は胸が痛かった。
苦しくて悲しくて逃げ出したかった。


「僕の名前は、明影。よろしく」


そう言って明影さんは「もう、遅いから寝よ?隣の部屋に布団敷いてあるから」と言って僕達を案内した。

Re:   †二人のBishop†  【di[e]ce】 ( No.5 )
日時: 2010/04/26 17:27
名前: ゆい (ID: NHSXMCvT)

第夜話 愚かなる行動


——帰るんだ。母さんや父さんが待ってるおウチに。

僕はこっそりばれない様に荷物をまとめる仕度をした。


「……何してんだ?」


がら君はそう言った。
僕はがら君の方を向かずに言う。


「…おウチに……帰る…」


涙を必死に堪えながら言った。


「どうやって?」

「来た道を戻る…」

「どうせ捕まる。捕まったら何されるかわかんねーぞ」

「でも……」


言葉が詰まる。
本当は怖い。すごく怖い。

もしかしたら殴られたり蹴られたりするかもしれない。


「……ここにいたくない」


僕が小さい声でそう言った。


「……がら君は帰りたくないの…?」


そう言うと、がら君は布団に被って「…うるさい」と僕に言った。


「……」


僕は手に持っていた懐中デントを手に部屋を出た。
ただ一人がら君を置いて。


「おい!」


がら君の声がする。


「おいってば!」


後ろを振り向くとがら君が追いかけていた。

僕とがら君は見つからない様に玄関に向かった。
何度も泣きそうになるのを必死に堪え。

Re:   †二人のBishop†  【di[e]ce】 ( No.6 )
日時: 2010/07/10 13:29
名前: 白亜 (ID: JUrMEp6v)
参照: http://mblg.tv/garasion2/

私もdi[e]ceの志臣と雅羅好きです^^
良かったら私のブログも見に来て下さいネ♪


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