二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【ボカロ】鎌を持てない死神の話
- 日時: 2010/04/28 18:54
- 名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: NbE37YYW)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=g753DzVrm2Y
こんにちゎ。
悪ノ小説執筆中の奏です。
・・・・・・・・・ま、両立ですよww
メインは悪ノの方なので、こっちは更新が遅くなるかもしれません。
この小説は、「鎌を持てない死神の話」の曲を小説化したものです。
細かく言えば、私(&友達)が同人誌化したのを、小説化したものですw
原曲:「鎌を持てない死神の話」
唄 :鏡音レン(・鏡音リン)
作詞:白黒P
作曲:白黒P
編曲:白黒P
上のURLをクリックすると、曲が聴けます。
- Re: 【ボカロ】鎌を持てない死神の話 ( No.22 )
- 日時: 2010/06/10 10:19
- 名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: r32h3ZGv)
第4話 退屈な仕事
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
黒ずくめの少年は、ただフラフラと歩き続ける。
その足が向かっている先には、大きな病院が建っていた。
入り口の横に来た時、レンはやっと我に帰る。
「・・・オレ・・・また此処に来ちまったのかよ・・・。」
『また』というのは・・・レンは、毎日暇のあまり、無意識に病院へと向かってしまうのだ。
「まぁ、ここなら期限近いヤツとか結構いるし・・・ちょっとした暇潰しくらいにはなるか・・・。」
レンが・・・いや、レンたち死神が期限に近い人を探す理由、それは・・・
人の魂を狩り、それを、レンたちのような死神の上司的存在(ここでは「上の方」)に渡す。
それが、死神にとっての力となるのだ。
しかし、それは「上の方」の力になるのであり、レンたちの力になるわけではない。
「仕事だから仕方がない」
たしかレンはそう言っていた。
おや、仕事の話をしているうちに、レンは何かを見つけたようです・・・。
「・・・ん・・・?」
その瞳に映っているのは、一人の老人。
その姿を見た途端に、レンは硬直した。
『・・・ヤバッ・・・!あのジジィの期限今日じゃん!!・・・てか、なんで病院から出てくんだよ!!』
顔が青ざめていくレンをよそに、老人は重い足取りで遠のいていく。
普通なら見逃してもよさそうなのだが、そんなことをすれば「上の方」からの罰が下るだろう。
レンは、まるで鳥が鳴くかのような高い音を出した。
吹いた後は深い溜息をついて一言・・・。
「アイツ・・・ちゃんと来るかな・・・。」
その言葉を言い終えたのと同時に、横でブーツの「コツン・・・」という音が聞こえた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- Re: 【ボカロ】鎌を持てない死神の話 ( No.23 )
- 日時: 2010/07/02 19:36
- 名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: MK64GlZa)
お久デス
第5話 ц・・ツェー・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その音がするほうには、
真っ黒のブーツ。
真っ黒の服。
緑髪の巻き髪。
そして、最も特徴的なのがとてつもなく大きな鎌。
彼女は、
レンを主とする鎌、名はц。
цは本名ではなく、レンが勝手につけた名だ。
他の鎌も、ηやβ、Φなどの名前を主に付けられる。
おっと、本題に戻ろう。
「・・・来ましたとも・・・レン様。」
цはそっけなくそう呟いた。
「悪いな、いきなり呼び出して。」
「いえ、仕事ですから・・・それで、今回はどなたの魂を・・・・・・・・・?」
もう少し愛想よくできないのか、と思ったレンだったが、
ターゲットがいなくなってしまうので、事を急ぐ。
「あれ」
レンは先ほどの老人を指差した。
さすが老人。
歩みは遅い。
「あのジジィの期限が今日みたいなんだけど・・・。」
それを聞くと、цは右腕の鎌を振り上げ、レンを見上げた。
「今日・・・ですか、分りました。」
右腕の肘から鎌の柄部分が出ている。
なぜレンより小さな身長で、この大きすぎる鎌を支えられるのか・・・
またもレンは思ったが、彼女が答える筈もないので止めた。
「・・・では、あとはцにお任せ下さい、レン様。」
またそっけなく呟くと、цは地面を強く蹴り、人ごみの中へ飛び出した。
老人の魂を狩るために。
レン専属の鎌、цのことについてはよろしいでしょうか?
では、次はレンの元へと戻りますよ・・・?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- Re: 【ボカロ】鎌を持てない死神の話 ( No.24 )
- 日時: 2010/07/02 20:26
- 名前: 瑞夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)
- 参照: http://目指せ! サマーコンサート! 日が近くなってるよ!!?(驚
初めまして♪
ボカロ好き+鎌を持てない死神の話大好きな瑞夜です(笑
あの雰囲気は本当に良いですよね!
リンレンverも好きです^^
鎌の人型はミクなのがまた良いですね♪
続き、頑張って下さい!
応援してます!!
- Re: 【ボカロ】鎌を持てない死神の話 ( No.25 )
- 日時: 2010/07/31 20:21
- 名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: XL6hbgia)
>>24 瑞夜s
初コメありがとうございます!
あのピアノとレンの声が
どこか切なくて、、本当いい曲ですよねw
鎌はですねー、
「・・・なんか・・・ミク欲しいな」
っていう軽い気持ちから生まれましたww
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ていうか、
「鎌を持てない死神の話」って、
続編出てたんですね;;
知りませんでした;;
そこではミク=捨て犬(・・・猫だっけ?)だったみたいですが、
私は鎌のまま突っ走りますぜぃ!w
- Re: 【ボカロ】鎌を持てない死神の話 ( No.26 )
- 日時: 2010/07/31 20:38
- 名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: XL6hbgia)
第6話 とある少女
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
цが老人を追いかけた後、一人壁にもたれかかるレンは、大きな気配を感じていた。
それはまさに、「期限の近い人間」の気配。
「・・・また・・・か?さっきのジジ・・・なわけないもんな。じゃあ・・・。」
その気配は、レンの左側から感じられた。
そちらへ目を向けると、
そこには、たくさんの人、人、人。
一気に気だるくなったレンだったが、案外早く、気配の元を見つけた。
どこか威厳さのあるその少女。
頭に大きなリボンを乗せ、真っ白なワンピースの似合う、可愛らしい少女。
・・・そう、顔は、可愛らしい。
しかし、誰が見ても無表情、いや、少し寂しそうにも見えた。
「あの子・・・?」
レンは思わず、その少女と目を合わせてしまった。
すると、少女もレンに気づき、ピタリと足を止め、彼の青い瞳を見つめた。
二人の間に、沈黙が続く。
その沈黙を破ったのは、少女の母親だった。
「リン、どうしたの?早く行かないと、診療の時間になってしまうわ。」
「・・・え・・・あ、うん・・・。」
リンと呼ばれたその少女は、レンに背を向け、病院の中へと入っていった。
残されたレンは・・・・・・
「・・・なんで、あんなに元気そうな子なのに・・・。」
期限の近い人間は、
なるべくなら目を離さないほうがいいだろう。
しかし、生憎цはいない。
「放っておく・・・のは、マズいんだろうな。」
そう、放っておけば自分が危ない。
『上の方』から、何らかの罰が与えられるかもしれないのだ。
レンは、右手を握りしめ、壁にもたれるのをやめた。
「・・・しゃあねぇ・・・オレがやるか・・・。」
そう呟いたレンは、
少女の後を追うように、病院の扉を開いた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
この掲示板は過去ログ化されています。