二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【怪物くん】 Stand up !!
- 日時: 2010/05/24 18:54
- 名前: じら ◆gMiRbT/E9. (ID: 6p/pMq8e)
クリックありがとうございます!!
じらと申します。
以下の項目がOKな方は進んでください!
・文章力ないです
・キャラ崩壊の可能性大
・悪魔界で殺された悪魔族は、人間界に人間としておとされる、というオリジナル設定があります
・そして主人公が悪魔族
・というか人間界におとされたアックマーが怪物くんたちにやっつけられたりけなされたりしながら頑張るお話
…OK?
※ドラマと同時進行ではないので、ドラマの番外編みたいなものだと思って読んで下されば。
★目次★
①>>1
②>>5
③>>6
④>>7
⑤>>10
⑥>>11 5/23 up!!
⑦>>12 5/24 up!!
★つぶやき★
参照が150を超えました!!
皆様本当にありがとうございます!
まさかのアックマー主人公ですがこのまま突っ走りますので(え
これからもよろしくお願いします。
(コメなんか残してもらえたら踊り狂います←)
- Re: 【怪物くん】 Stand up !! ( No.6 )
- 日時: 2010/05/09 22:35
- 名前: じら ◆gMiRbT/E9. (ID: 6p/pMq8e)
俺が次の言葉を言う前に、ガキはくるりと踵を返して逃げ出した。
「待て!!」
立ち上がって追いかけようとしたところで、ふと、白黒の球体が足元に転がっていることに気が付いた。
ほとんど新品同様のそれとガキの背中を交互に見やり、顔面にぶち当たったものが何なのか、俺はようやく理解する。
「……あのクソガキが!!」
魔王石を飲み込むだけでなく、俺の顔面に球をぶち当ててくれるとは。
貴様には礼をせねばなるまい!
足元に視線を落とすと、白黒の球体は、俺のちょうどつま先のところで制止していた。
なんとも蹴りやすい位置だ。
自然と口元に笑みが浮かぶ。
俺は駆けていくガキの背中に狙いを定める。
「……覚悟しとけよクソガキ!!」
そして、思い切り球体を蹴飛ばした。(なんだこの爽快感は)
球体は空を切り、ガキの背中に直撃……
「あ?」
ではなかった。
青空に美しい曲線を描き、ガキの先にいた人間の頭にヒットしたのだ。
ち、しくじったか。
ん?
待てよ。
確かあの帽子は……
- Re: 【怪物くん】 Stand up !! ( No.7 )
- 日時: 2010/05/10 22:30
- 名前: じら ◆gMiRbT/E9. (ID: 6p/pMq8e)
俺はその場に突っ立ったまま、動けなくなった。
なんという幸運だろう。
人間界に堕ちて数分であいつに会うとは夢にも思っていなかったが、どうやら運命の女神が微笑んでくれたらしい。神には感謝せねばなるまい。
俺はゆっくりと一歩を踏み出した。
あいつは帽子を押さえて他の怪物らに怒鳴り散らしている。
俺の存在には気付いていない。
鼓動が速くなるのを感じた。
姿勢を低くし、獲物を狙う獣の如く忍び寄る。
右腕に鎌を装着すると、悪魔の血が背筋を震わせた。
ああ、この高揚感!
他のものは見えなかった。
俺の視界に映るのは、あいつの後姿のみ。
一気に駆けだす。
振り向かれれば堂々と勝負してやるが、後ろから首を切り裂いたほうが手っ取り早いだろう。
誰かが俺の姿を見たのか、遠くから悲鳴があがった。
人間どもよ。叫ぶのはまだ早い。
これからもっと恐ろしい光景を見せてやろう!
「ざんねんでした——!!」
え?
怪物はくるりと振り返り、口から炎を——って危ない!!
俺が間一髪で飛びのくと、怪物は心底残念そうな声をあげた。
「ああ——!! なんでお前よけるんだよ! いつものパターンってことで燃えろよ!」
「同じ手に引っ掛かるような真似はせんわ! ……というかなぜ俺に気付いた!」
俺が言うと、怪物は仏頂面のまま答えた。
「気付くも何も、ヒロシが教えてくれたんだ」
ヒロシ?
まさかと思って怪物の横を見ると、さっきのクソガキが白黒の球体を持ったまま俺を睨みあげていた。
こいつめ……!
怪物は淡々と続ける。
「ヒロシがどっかにボール蹴ったなーとか思ってたら悪魔にぶち当ててきたとか言うもんだから、なぁ」
「驚いたザマスよ。で、ダッシュしてくる悪魔が見えたんで坊ちゃんが火を吹いて一件落着! になる予定だったのに」
- Re: 【怪物くん】 Stand up !! ( No.8 )
- 日時: 2010/05/14 21:08
- 名前: 雪乃 (ID: kUb2i5Pl)
三話でお亡くなりになってから、アックマーが出てくる小説を探していたので嬉しいです。
これからも頑張ってください。
- Re: 【怪物くん】 Stand up !! ( No.9 )
- 日時: 2010/05/16 14:43
- 名前: じら ◆gMiRbT/E9. (ID: 6p/pMq8e)
お返事遅れてごめんなさい
雪乃さん、コメントありがとうございました!
周りにアックマーのことを聞いてみたところ
「え、あの三話で死んだ変なやつ?(笑」
と返されました、じらです。(人気ないんですね…
応援ありがとうございました(^^
- Re: 【怪物くん】 Stand up !! ( No.10 )
- 日時: 2010/05/16 22:32
- 名前: じら ◆gMiRbT/E9. (ID: 6p/pMq8e)
怪物は俺をぎろりと睨みつけた。
「言っとくが、石はわたさねぇからな」
怪物の背後に立つ三人のお供は、射るような視線を俺に投げかけている。
ヒロシという名のガキはそいつらに体をぴったりと寄せ、こちらに嫌悪の眼差しを向けていた。
「俺の目的は石ではない、と言ったらどうする?」
怪物を見ると、訝しげな表情を浮かべていた。
疑問に思うのも無理はないだろう。
今まで散々魔王石を狙ってきたからな。
俺は鎌を右手に構え、ゆっくりと怪物たちの周りを歩き始めた。
怪物たちは奇妙な物を見るような目つきで、俺の動きを追っている。
「確かに、魔王石への興味は尽きん。悪魔界だけでなく、人間界、怪物界のバランスを保つとなれば、それは相当な魔力を持っているはずだ……」
「ああ。というかお前、それが欲しくてたまらなかったんじゃねぇのか?」
「使えんのだ。今の俺には。莫大な魔力がそこに眠っているというのに!」
ちらりとガキを見ると、オオカミ男の後ろに身を引いた。
「使えない?」
怪物が問う。
「なぜだと思う?」
お前がいなければ、俺は悪魔だったのに。
お前らがいなければ俺は人間界になど————!
「使えない理由は俺が人間になったからだ。 醜い欲望の塊で創られた低能な人間に!」
「はぁ……って、お前今人間なの!?」
「ああそうだとも。そしてこうなったのも、全て貴様らのせいだ!!」
俺は鎌を振り上げて襲いかかった。
怪物は素早く身をかわす。
「は? いやいや意味わかんねぇし!」
勢い余って前につんのめった俺を、誰かが横から弾き飛ばした。草の上に転がる。胸を下にして起き上がろうとすると、背中に強烈な衝撃が加わって地面にしたたかに顔を打ち付けた。
「フランケンののしかかり攻撃は効くザマスからね」
「くそっ、どけ!」
そいつの腰に鎌を突き刺そうとすると、巨大な手に手首をつかまれ、馬鹿力で腕をひねあげられた。
俺は悲鳴を上げた。
激痛が電流のように腕にほとばしった。
「ぎゃあああああ!!」
「今までさんざんオレたちのじゃまをしたお返しだ」
頭上から降ってくる声に顔を上げると、憎い怪物の顔が目の前にあった。
なんという恥辱!
俺は歯をくいしばって耐える。
「貴様……」
「で、他になんか言うことはねーのか?」
「地獄に堕ちろ!!」
「フランケン、もっとやれ」
「痛い痛い痛い!!」
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