二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- NARUTO 〜明日の未来〜
- 日時: 2010/07/01 18:18
- 名前: 娃輝 (ID: qwjQ/00r)
注意事項
・オリキャラとオリジナルの術がでます
・ヒロインは、デイダラ姉とイタチ姉とサソリ妹です
・できるだけ、微原作沿い&ギャグ(?)&若干シリアスにしたいと思います
・特殊能力が少しだけ出てきます
・原作で亡くなる人が亡くならない場合があります
・デイダラ姉はシカマルと飛段寄り、イタチ姉はカカシ寄り、サソリ妹はサスケとイタチ寄り・・・落ちは未定です。
・いきものがかりなどの曲の歌詞が入り、それをヒロインが作った設定になっております
・ヒロインの過去の方でサソリ妹はデイダラと、デイダラ姉はイタチと、イタチ姉はサソリと会っています。
上記の他にも読者様が「ん?」と、思ってしまう所があるかもしれませんが、ご了承ください。
上記の事がNGの方は読まない方が良い事をお勧めします。
読者様が喜んで読んで頂けたら、私も嬉しいです。
- NARUTO 〜明日の未来〜 第二章 それぞれの想い ( No.22 )
- 日時: 2010/07/01 17:55
- 名前: 娃輝 (ID: qwjQ/00r)
「・・・・・・気持ちいい・・・。」
私は木の葉の里が見下ろせる場所で、夜になるとめったに吹かない冷たい風に当たっていた。
「そろそろ、明日になる時間ですね。」
空は暗黒の闇、星達は雲で覆い隠されている・・・月も今日は新月で、空を照らしてくれる光はない。
「(・・・“あの子達”は・・・大丈夫でしょうか・・・。)」
私は赤髪の少年とその兄姉の姿を瞼の中に浮かべた。
「(お願い・・・“あの子”に優しく接してあげて・・・そうしないと、“あの子”は永遠に心を開かない・・・。)」
私はそう願わずにはいられなかった。
「・・・いつか・・・“あの子達”が、本当の愛に気づく日が来ますように・・・。」
私は、すぅ・・・と息を吸い、暗い空を見上げた。
夢を見て 旅人達よ ただ光に導くままに・・・
淋しいなら 声を聞かせて 届かないなら 詩を聞かせて
戸惑いながら 羽根を閉じて 彷徨いながら 空を見つめてる
月のように瞬く事も忘れ 静かに消え 深く映り込み欠けていく
このまま変わらず その言葉(ことのは)に乗せて
夢を見て 幾千の夜に ただ流れる旅人達よ
例え戻れなくて・・・それでもまた歩むでしょう
哀しいから 頬を濡らして 伝えたいから 声を枯らして
鬱向きながら 影を捜して 躓きながら 空を見上げてる
永遠とか真実だけを求め 水面に揺れ 漂う方舟眺めて
ここから歩いてく その足跡辿って
あてもなく 名の在るもとへと ただ光に導くままに・・・
いつか残したくて これからまた 歩むでしょう
一人・・・佇む・・・輝きさえ失くしたとしても・・・
いつの日か 旅人達よ 今光に包まれて
楽園(ここ)に残したくて それでも 繋いでく意味を
夢を見て 幾千の夜に 傷ついた羽根広げて
例え戻れなくて・・・終曲へと歩むでしょう
最後まで歌い終えると、私は一息つき、後ろを向いた。
「・・・こんな深夜にどうかなされたのですか?サスケ君。」
そうすると一本の木の陰から音も立てずに、黒い服を身に纏ったサスケ君が姿を現した。
「私から隠れるのがお好きですね。」
「そんなつもりはない・・・隣いいか?」
「はい。」
私が返事を返すと、サスケ君は私の真横に来て、腰を下ろした・・・私も続いて腰を下ろす。
「・・・さっきの歌は何だ?」
「私が大好きな曲で、“月と太陽”っていう曲名なんです。」
そよ風が吹き、服が微かに動いて、髪も風に仰がれる・・・サスケ君も目を閉じて、風を身体から感じていた。
「・・・それにしても、サスケ君・・・こんな夜中にどうしてここに来たんですか?」
私は最初に言うべき言葉を言った後、サスケ君は少し間を置いてから、口を開いた。
「家の屋根の上で風を当たってたら、お前の歌が聞こえて、追ってきた。」
「夜更かしはいけませんよ。」
「お前もだろ。」
ふふっ、と、私は笑う。
「明日はいよいよ卒業試験ですね。」
「今日・・・じゃないのか?」
私は思わず瞬きをした。
「もう零時になりましたか?」
「あぁ、家に出るときはもう零時だった。」
サスケ君は目を伏せた。
「試験・・・自信の方はありますか?」
「あぁ。」
・・・はっきりと答えるんですね。
「お前はどうなんだ?」
逆にサスケ君が聞いた。
「私ですか?・・・自信があると言ったら嘘になりますが、自信が無いこともありません・・・当日は当たって砕けろ・・・ですよ。」
世の中は深く考えすぎると、ろくな事がないので・・・。
「・・・サオリ。」
サスケ君が不意に、私の名を呼んだ。
「はい、何でしょう?」
少し首を傾げて、私はサスケ君を見つめた。
「・・・・・・いや、何でもない。」
苦笑しながらサスケ君はそう言った。
「なんですか?言ったからには、最後まで答えてくださらないと・・・。」
私はサスケ君に近づいて本人の顔を除く。
「・・・・・・・・・さっきの歌、歌ってくれないか?」
「?月と太陽の事ですか?」
「あぁ。」
サスケ君は口先を上げ、私を見つめた。
「・・・分かりました。」
私は立ち上がり、空を見上げ、目を瞑った。
「・・・夢を見て 旅人達よ ただ光に導くままに・・・」
私の歌声が、“あの子達”に聞こえますように・・・。
- NARUTO 〜明日の未来〜 第三章 認める存在 ( No.23 )
- 日時: 2010/07/07 20:10
- 名前: 娃輝 (ID: qwjQ/00r)
「卒業試験は“分身の術”にする!!呼ばれた者は隣の教室に来るように!」
「呼ばれたら帰ります。」
≪ゴン!≫
「痛ってー・・・。」
イルカ先生にごつかれたのは、ここのアカデミー生になって何回目だろ・・・数えとけば良かった。
「だ、大丈夫・・・?ソフィアちゃん・・・。」
「いまのは強烈でしたね・・・。」
私の横でサオリとヒナタが心配そうに呟いた。
「うん、大丈夫だよ。もう慣れたから。」
「それ、慣れるものじゃないと思うんだけど・・・。」
ん?・・・と、顔を上げると、コウハがこちらに歩きながら、何かを振り回していた。
「おはよう、ソフィア、サオリ、ヒナタちゃん。」
「おっはー。」
「おはようございます、コウハ。」
「お、おはよう・・・コウハちゃん・・・。」
お互いに挨拶を済ませた後、私はコウハが振り回しているものに注目した。
「・・・コウハ、それ何?」
「あぁ・・・これ?・・・これは、口寄せの巻物。」
・・・は?口寄せ?
「コウハ、口寄せって・・・」
「ソフィア。」
サオリが私の言葉が終わらないうちに、小言で注意した。
「あ、ごめん・・・思わず、ね・・・だって、“ふり”って難しいもん・・・。」
私なりに頑張ってるんだよ?これでも・・・。
「コウハちゃん・・・もう契約したの?」
ヒナタがびっくりしたように言った・・・何も知らない純粋なヒナタは良いねぇ・・・。
「まさか・・・借り物よ。」
誰に借りたのさ。
「(・・・コウハ、ミズキ先生の事ですか?)」
「(そう・・・ミズキがなにかやらかす時に使おうと思って、持ってきたのよ・・・恐らく、深夜に決行だと思う・・・。)」
「(・・・ばれないようにね、コウハ)」
「(えぇ。)」
私とコウハとサオリはアイコンタクトを終了して、普通のアカデミー生に戻った。
「ふわあぁ・・・眠いなぁ・・・。」
「ソフィア・・・その言葉、今日で何回目ですか?」
「ん?十六回目ですが、何か?」
「・・・いいえ。」
サオリは呆れて、会話を止めた・・・フッ、勝ったね。
「・・・うちはコウハ!」
「あ・・・私の番か。」
コウハは顔を上げ、私とサオリ、ヒナタを見た。
「・・・どうやら、出席番号順みたいね。」
「がんばー・・・コウハ、慌てずにやったらきっと受かるよ。」
私は軽ーくコウハにエールを送った・・・でも、裏では・・・。
「(手加減しなよ?)」
「(分かってる。)」
なーんて、余裕ぶっこきまくり・・・他の生徒に失礼かな?
「行ってくる。」
「頑張ってください。」
「が、がんばって・・・。」
コウハは私達に微笑むと、そのまま教室に入って行った。
「(・・・ソフィア、サスケ君は忘れているようですよ・・・昨日の事は・・・。)」
「(あー、そっかー・・・んじゃあ、成功したんだね。・・・私も一か八かだったんだよ・・・うまく記憶を消せて良かった。)」
「(・・・今度から、写輪眼を使うときは私に言ってください・・・あの時はアカデミーの授業だったので、大丈夫でしたが、戦闘中にソフィアが急に倒れてしまったら、困ります。)」
「(へーい・・・。)」
私は本日三回目のアイコンタクトを終了させたら、コウハが教室から出てきた。
「あーコウハー、どうだったー。」
「棒読みよ、ソフィア。」
コウハは軽く私の頭をごつく。
「コウハ、結果は?受かりましたか?」
「・・・いや、落ちた。」
「へぇー、落ちたんだ・・・それ残念・・・。」
・・・ん?ちょっと待て・・・落ちたって・・・。
「・・・はぁい!?落ちた!?コウハが!?マジッすか!?」
私の声に他の生徒が私達を凝視する。
「しっ・・・声が大きい・・・。」
いやいやいや・・・そんな人差し指を唇付近に立てられても・・・。
「コウハちゃんが・・・?どうして・・・?」
ヒナタも驚いて、目を開いてる・・・そりゃそうだよ、九ノ一トップの成績のコウハが、分身の術ごときに試験に落ちるんだからね・・。
「・・・今日は調子が悪かった・・・それだけよ。」
「猿も木から落ちるって言いますからね。」
サオリも表ではそう言ってるけど、裏では・・・。
「(これも、ミズキ先生のためですか?)」
「(えぇ、そうよ。)」
「(・・・にしても、わざと試験に落ちるなんて・・・。)」
・・・コウハらしいっちゃーコウハらしいよねぇ・・・。
「・・・サオリ!」
「あ・・・今度は私ですね・・・。」
名前が呼ばれると、すくっと、サオリが立つ。
「私の分まで頑張って。」
「はい・・・分かりました。」
コウハとサオリは入れ替わり立ち代わりでサオリは教室に入り、コウハはサオリを見送った後、私とヒナタに背を向けた。
「?コウハ、どこ行くの?」
私が問いかけると、コウハは私の方に振り返って、こう言った。
「“キツネ君”の所。」
- NARUTO 〜明日の未来〜 第三章 認める存在 ( No.24 )
- 日時: 2010/07/07 20:19
- 名前: 娃輝 (ID: qwjQ/00r)
「よくやった、さすが俺の子だ!!」
「これで一人前だね!おれ達!!」
一人前?何を夢見たことを言っているのかしら・・・まだ一人前どころか、半人前までいっていないのに。
「ねぇ・・・あの子・・・。」
「“例の子”よ。一人だけ落ちたらしいわ!」
「フン!いい気味ね!」
「あんなのが忍になったら大変よ。だって本当はあの子・・・。」
「ちょっと、それより先は禁句よ。」
ヒソヒソとわざとらしい会話が聞こえる・・・見ているこっちが腹が立つ・・・・・・よし。
「あの・・・少しお時間取らせてもらっても・・・よろしいでしょうか?」
私はサオリ並みの敬語を使い、女性達の前に躍り出た。
「え?あ、あら・・・なにかしら?」
私の今の一言で、さっきの裏の顔の面影はまるでゼロ・・・近所にいる愛想の良いお母さんにしか、見えなかった。
「(裏は隠す・・・か・・・だったら、私は裏全快・・・。)」
私は息をすぅ・・・と、吸ってから、わざと大きな声で言った。
「あんた達・・・!四代目がどんな気持ちで我が子に九尾を宿したか分かるの?里の長として、里を守るために自分の命を捧げただけではなく、自分の子も犠牲にした親の気持ちが・・・!」
急に態度が変わって、この人達は目を見開いた・・・でも、私はそんな事気にしない。
「分かってる?うずまきナルトがいなかったら、あんた達も死んでいたのよ?ナルトは決して化け物じゃない・・・!木の葉を守った英雄よ!」
もちろん、殺気を放って言った。
「な、何よ!貴方、何様のつもり!?」
やっと本性出したか・・・このおばさん。
「“暗部”とでも言っておこうかしら?まぁ、いまさら言っては遅いけど、あんた達みたいな人のために任務を受けていたなんて・・・私は馬鹿ね。」
「っ・・・な!?」
「私は里のために弟を捨てた・・・弟も里のために家族を捨てた・・・私達の意志があんた達みたいな人を守るために生まれたんだったら、いっその事・・・・・・死んだほうがマシよ。」
私は間の間に写輪眼を発動させ、殺気の量も増した。
「っ!お、覚えてらっしゃい!」
・・・逃げるのはいいけど、それ走ってるの?私には歩いているようにしか見えないんだけど・・・。
「・・・・・・ナルト。」
私はゆっくりとブランコに揺られているナルトの元に来た。
「あ・・・コウハちゃん。」
ナルトは私に気がつくと、地面から顔を上げた。
「どうしたの?元気ないわね。」
私は隣のブランコに腰を掛けて、ナルトに問う。
「・・・へへっ、また試験に落ちたんだってばよ・・・!」
・・・と、作り笑いの笑顔を私に見せた。
「そう・・・良かった・・・仲間がいて。」
「へ?」
急にナルトの表情が真顔になった。
「私も落ちたのよ・・・試験。」
私が苦笑すると、ナルトは目を見開いた。
「え!?そ、そんな・・・!何かの間違いだってば
よ!?コウハちゃんが落ちるなんて!!」
「昨日言ったでしょう?朝は弱いって・・・。」
私は真上に来た太陽を見上げた。
「・・・誰でも失敗はあるのよ。」
私はブランコから立ち上がって、ナルトの真横に立った。
「・・・?」
ナルトは私を不思議そうに見上げている。
「・・・・・・・・・・・・。」
私は息を吸い、一瞬にして声色を変えた。
深い深い森の奥に 今もきっと 置き去りにした心隠してるよ
探すほどの力もなく疲れ果てた 人々は永遠の闇に消える
小さいままならきっと 今でも見えたかな
僕たちは生きるほどに 失くしてく少しずつ
偽りや嘘をまとい 立ちすくむ声もなく
蒼い蒼い空の色も気づかないまま 過ぎてゆく毎日が
変わってゆく
作られた枠組みを超え今を生きて 錆びついた心また動きだすよ
時のリズムを知れば もう一度飛べるだろう
僕たちはさまよいながら 生きて行くどこまでも
信じてる光求め 歩き出す君と今
僕たちは生きるほどに 失くしてく少しずつ
偽りや嘘をまとい 立ちすくむ声もなく
僕たちはさまよいながら 生きて行くどこまでも
振り返る道をとざし 歩いてく永遠に
立ちすくむ声もなく 生きてゆく永遠に
「・・・少しは励ましになった?」
私はナルトに笑いかける。
「・・・ありがとな、コウハちゃん。」
そう言って、ナルトは作り笑いではなく、本当の笑顔を私に見せた。
「“深い森”っていうのよ・・・曲名。」
「へぇー・・・・・・聞いたことないってばよ。」
・・・それは当たり前ね・・・私が作って、今日初めて歌ったんだから・・・。
「ナルトもずっーと彷徨ってちゃ駄目・・・自分で光を見つけて、生きている意味を探すのよ。」
「生きている・・・意味?」
「そう・・・。」
私はナルトの髪を撫でた。
「きっと貴方のお父さんもそう願ってるはずよ。」
「?」
私はナルトに質問攻めに合う前に、この場を瞬身で後にした。
- NARUTO 〜明日の未来〜 第三章 認める存在 ( No.25 )
- 日時: 2010/07/07 21:12
- 名前: 娃輝 (ID: qwjQ/00r)
「・・・ふいぃー・・・疲れたなぁ・・・。」
私は緑のじゅうたんという名の草原に寝そべって、ゆっくりと流れ行く雲を見つめていた。
「しっかし・・・まさか、ギリギリ受かるとは思わなかった・・・。」
教室に入って、最初に目に映ったのは、イルカ先生とミズキ先生が椅子に座っていた光景だった。
———— ソフィアちゃん、慌てずにやったらきっとできるからね ————
なーんて、ミズキティーチャーに嬉しくもないお言葉を頂きまして・・・。
———— ・・・分身の術! ————
弟に分身の術を教えたときの速さ(そこそこ遅め)で印を組み、できるだけ分身の人数の量も減らした。
———— ・・・あ、私が二人いる・・・ ————
そしたら、私の真横には私にそっくりさんな分身が出来上がってて・・・。
———— ソ、ソフィアーー!!!よくやったー!!合格だーー!!! ————
イルカ先生は泣いて喜ぶし、ミズキ先生も涙ぐんでるし・・・。私、その場に居づらくなったから、木の葉の額宛を貰って、そそくさとここに逃げてきた。
「・・・たしか火影さまさまは岩の額宛でも良いっていってたな・・・。」
さてさて、どうしたものか・・・。
「・・・まぁ、いいや・・・歌い終わってから考えよう。」
私は仰向け状態から起き上がり、お隣さんの住人を見た。
「シカマル、少しうるさいかもしれないけど、ごめんね?」
言ったのはいいけど、本人さんは夢の中・・・私がここに来る時には、寝そべって昼寝してた。
「(・・・一応、忠告はしておいたから、いいよね。)」
私はおもいっきり新鮮な空気を吸い、いつもと違う声に変えた。
満天の夜空から はぐれたほうき星を
まるで僕らのようだと 君は優しくわらった
わずかな希望の全てを 輝きに変えたくて
けな気なその光に 僕らは夢を託した
独りじゃないと知って この手は強くなれた
今はもう聞こえないその声に 僕はまた うなずいて
悲しみの夜を越えて 僕らは歩き続ける
願いは 想いは 果てしない宇宙(そら)を 夢見てしまうから
たとえ一時だけでも きらめくことができたら
心は ほら今 こぼれた光に 手を 伸ばすよ
君がくれた手紙を まだ捨てられないまま
何度も読んだ文字に ‘ありがとう‘と書き足した
遥かな 街の彼方 君にも見えてるかな
‘さよなら‘優しいこの場所から 僕もまた 旅立つよ
悲しみがいつかそこで 僕らを引き止めようとも
願いは 想いは 美しい未来を 描いていくから
たとえ幻だとしても 見つけることができたら
心は ほら今 こぼれた光に 手を 伸ばすよ
悲しみのその向こうで 君とまた出会えるまで
願いは 想いは 揺るぎない言葉を 伝えていくから
悲しみの夜を越えて 僕らは信じ続ける
願いは 想いは 終わらない世界を 夢見てしまうから
たとえ一時だけでも きらめくことができたら
心は ほら今 こぼれた光に 手を 伸ばすよ
「・・・なんだ?その歌。」
「うおぉ!?」
いきなり背後から声が聞こえたので、驚いて振り返った。
「なんだ・・・シカマルか・・・脅かさないでよ・・・てっきり生き霊かと・・・。」
「誰が生き霊だ・・・それより、今の歌はなんだって聞いてんだよ。」
・・・人に教えるのに対してその態度はなんスか。
「・・・“プラネタリウム”っていう、私が作った曲。」
「はぁ?お前が?」
・・・気のせいかな?今、ピキってきた・・・。
「悪かったね、アカデミードベの成績の人が作った歌で。」
「・・・今、お前拗ねたろ。」
「拗ねてない!」
「いや、拗ねた。」
「拗ねてないってば!」
「拗ねた。」
「拗ねてない!」
「拗ねた。」
「拗ねた・・・!・・・あ・・・間違えた。」
「・・・馬鹿だろ、お前。」
シカマルが呆れたように頭を抱えた。
「馬鹿じゃないもん!間違えただけだもん!」
「もんもん、うるせぇ・・・。」
「もんもんもんもんもんもんもんもんもんもん・・・」
「あー!分かったから黙れ!」
・・・フッ、勝った。
「・・・で、お前はいつからここにいたんだ。」
「つい、さっき。」
私は再びシカマルの隣に横になった。
「・・・試験は合格したのかよ。」
「この通り。」
私はシカマルに、まだ傷一つ付いてない木の葉の額宛を見せた。
「へぇー、おれはてっきり落ちるかと思ってたぜ。」
「君さぁ・・・わたしの事なめてない?私だって本気出せば分身の術一つや二つぐらい・・・」
「あー、分かった分かった・・・。」
・・・なんかシカマルと話すとすごくムカつく・・・あー・・・駄目だ・・・家帰って寝よう。
「・・・帰んのか?」
私が立ち上がると、シカマルがこちらを見ながら私に話しかけた。
「うん、今日は何かノリが悪い。」
「へー・・・さっきまでノリノリで歌ってたのはどこのどいつだ?」
「・・・もういいよ。」
私は方向転換し、草原の上を歩き出した。
「・・・じゃーね!馬“鹿”!!」
私は嫌味っぽく言葉を吐き捨てると、そのまま自宅に向かった。
- Re: NARUTO 〜明日の未来〜 ( No.26 )
- 日時: 2012/11/16 16:18
- 名前: あああ (ID: m.emTaEX)
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
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