二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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The future 未来世界—REBORN—
日時: 2010/06/01 20:14
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

クリック有難うございます!

題名、実はもっと長い感じだったんですけど入りきらなくて泣く泣く省略です(涙)

これは、未来編を舞台にしています。

いやぁ、主人公勝手に突っ走って勝手に勘違いされる話です。

主人公はあるマフィアの次期10代目ボス設定。

ツナ似の容姿にハイパー時額にオレンジ色の炎がともります。

属性は勝手に命名。【夜空の炎】

特徴は後に語ります。





・目次
第零話
第一話 The future—未来—
第二話 Sky family—スカイファミリー—
第三話 Sky raid—空の襲撃—
第四話 Imitation—イミテーション—《偽物》
第五話 White satan—白い悪魔— 
第六話
第七話

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Re: The future 未来世界—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/06/01 15:12
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 The future—未来—


「・・・此処、何処だ」

私は確か普通に学校へ向かう途中だったはずだ。

急に目の前が真っ白になって、眼を開ければ見知らぬ部屋に立っていた。
それが、今現在の状況。
私は立ち上がり、シックな部屋を見渡す。
テーブルの上には四角い箱のような物が四つ置かれていた。

私はソレを手にとって見る。

・・・アレ?

「・・・この穴・・・指輪と同じ・・・」

右手に嵌めた黒い水晶のリングを見る。
「・・・」

      —ガタンッ

物音がした。
私は後ろを見る。

「・・・誰?」

黒いおしゃぶりを首に携えた、一人の赤ん坊が立っていた。
どうやら性別は男の子らしいが・・・。


「俺はルナ。夜空のアルコバレーノだ」




「極厳にアイツはまだなのか!」
「アイツ・・・?」

ボンゴレ地下アジトでは、10年後の笹川良平の声が廊下へ響いていた。
何か焦っているようにも聞こえる。

「そ、それが・・・連絡が取れず・・・」

「アイツが極厳に死ぬわけが無いであろう!何とか「オイ笹川」・・・な、何だ、小僧」

リボーンは真剣な眼差しで答える。

「《アイツ》とは・・・誰の事だ」

「ッ・・・」
「お兄さん・・・?」
沢田綱吉は首をかしげる。
山本と獄寺達は・・・——今修行中だった。
「・・・アイツとは・・・」
笹川良平は、これ異常ないほど真剣な眼差しで答えた。

「アイツとは、ボンゴレファミリー《夜空の守護者》、・・・《六条 刹那》。スカイファミリー10代目だ」



「・・・つまり整理すれば、私は未来に飛ばされて・・・その入江という奴を倒せばいいんだな?」

「・・・そういうことになる」

赤ん坊は無表情で答えた。
私は少し混乱気味な頭を振って、現実に戻る。

「5日後に・・・殴り込みか・・・」

「あぁ、その前に、合流をせねばな。場所はこの地図に書いてある。後はお前で行け」
「・・・」

気が付けばその場所に赤ん坊は居なかった。



「スカイファミリー・・・だと?」

リボーンは驚愕に染まった表情を隠さず見せた。
「あの、スカイファミリーって・・・?」
沢田綱吉は《?マーク》を浮かべながら聞いた。
その答えはリボーンが答えた。

「・・・——なぞが多い、ボンゴレに次ぐ最強最大最高権力を持つ、マフィアだ。情報に特化し、ボンゴレと敵対しているマフィアだが——・・・」

「そのボスが六条刹那という一人の女だ。だが、どういうわけかそのボスを夜空の守護者として、沢田、未来のお前は選んだ」

「俺が・・・?」

敵を自らの組織に入れる——・・・何故、自分はそんな事をしたのだろうと考えた。

だが、まだ判らない。
未来の自分の事は。

「極厳に刹那は強い奴だ。あの雲雀でも勝つ気がしないというのだからな」

ボンゴレ最強・・・雲雀恭弥までもが恐れるマフィアなんてそうそう居ない。
いや、寧ろ居ないと表現すべきか。

「とにかく、連絡を待つ。お前達は極厳に修行していろ!」

「ハイ!」

Re: The future 未来世界—REBORN— ( No.3 )
日時: 2010/06/01 15:40
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第二話 Sky family—スカイファミリー—


「・・・お久しぶりです、10代目」

「・・・嵐か?」

しばらくすれば私のファミリーの嵐の守護者、《竜》が部屋に入ってきた。

今まで私はボォッと箱を見ていた。
四つの箱の内、一つは何か紋章の入った箱だった。
見入っている所に彼が現れたのだ。
「本当に懐かしい・・・」
「・・・嵐、悪いが、時間が無いんだ・・・」
「判ってます。そのボックスについて、説明をしましょう」
どうやらコレはボックス兵器という物らしい。
このボックスに《覚悟の炎》という物を注げば武器・・・もしくはアニマルが出てくる・・・という事らしい。
「・・・未来は進んでるなぁ・・・」
「まぁ、そうですね・・・一度、炎を灯してみませんか?」
「・・・こうか?」

         —ボォッ

リングからは《黒い炎》が灯った。
「!・・・さすがですね・・・ボスは。一度だけで灯すとは・・・」

「覚悟なんて、とうの昔にしている」

          —カチッ

俺は、ボックスに炎を注入した。

         —バシュウッ

「・・・黒い、大剣・・・」

「ハイ、未来の十代目が愛用していた武器です」

私は更に炎を剣に纏わせた。
黒い炎がキラキラと舞い始める。
「・・・大体の使い方は判った・・・。そういえば、ボンゴレ・・・敵対組織だったよな?何で私はその組織に?」
ソレが一番思ったことだった。
何故未来の私は、敵対組織の守護者に?

「・・・ボスは、《夜空よりも輝いている存在を見つけた》とおっしゃられてました」

《夜空よりも、輝いた存在》・・・。

「・・・そう、私は、その組織に向かえばいいんだな?」
「ハイ。車はこちらで準備しております」
「・・・あぁ、判った」
私は、四つのボックス兵器を腰に下げ、未来の自分が残していった、《夜空のボンゴレリング》と《夜空のリング》を指に着け、チェーンを巻いて歩き始めた。




—俺の直感が言ってるんだ・・・。俺が求める、《最後の守護者》がキミなんだ。

—・・・私は敵対組織のボスだ、お前とは違う。

—だからこそ、君が必要なんだ。

大空は美しい光を持つ夜空の微笑んだ。
夜空は薄く笑う。

—・・・後悔しても知らないぞ?

—後悔なんてする訳がない。俺の——・・・。

Re: The future 未来世界—REBORN— ( No.4 )
日時: 2010/06/01 16:05
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第三話 Sky raid—空の襲撃—


ビービービーッ

警報が鳴り響く。
「何だ!敵か!?」
「いえ、違います!良平さん、《六条》さんが来ました!」
「それは真か!?」



「・・・さっきから五月蝿い」

          —パリンッ

警報を壊して黙らせる。
手にはナイフ。
炎を灯して放ち、壊したのだ。

「極厳に六条!久しぶりだな!」

「・・・誰」

知らない男の人がボクシングしながら現れた。
何だこの人、妙に暑苦しいぞ。
「・・・まさか、10年前の六条か?」
「・・・そうみたいですけど、彼方はボンゴレ晴の守護者笹川さんですか?未来の」
「10年前に既に情報収集を行っていたのか!?」
「敵対組織の情報を収集するのは当たり前だと思うけど」
何かイライラしてきた。

すると男——・・・笹川良平の奥から三人の少年達が現れた。

「え、誰!?」
「敵か!」
「待て待て待て。こいつは極厳に仲間だ!」
「・・・私、まだ一度も仲間何ていってませんけど」
ていうか、渡し彼方達の敵対組織なんですけど。
更にボスだし。

「コイツは、「夜空の守護者、六条刹那です、宜しく」」

何かもうこの人にイライラしてきたからさっさと終わらそう。
私は内心そう叫びながら無表情を作る。

「あ、え、あ、よ、宜しく・・・」

ドモリすぎ。
「10代目・・・信じてはいけません!」
「・・・」
「ご、獄寺君!・・・この人は敵じゃないよ」
「10代目がそうおっしゃるなら・・・」

「超直感、か・・・」

《同じ血を受け継ぎながら》、ここまで見極めるとは。

すると赤ん坊が私の隣に来て、険しい顔つきでたずねた。

「・・・お前がスカイ10代目か」

「・・・そうだ。私がスカイ、次期十代目。お前達とは敵対組織に当たる組織だが——・・・どういうわけか、巻き込まれてしまった・・・」

未来に飛ばされてしまった。
何故私が選ばれ、何故私が巻き込まれたのか・・・。
ソレを知りたい。

「・・・とにかく、後四日。しばらく御願いします」

「あ、ハイ!」
「ケッ・・・俺は認めねェからな」
「よろしくな!」
「・・・」
私は無言でリングを見る。
黒水晶のリング。

ボンゴレマークが入ったリングだった。




—本当、愚かだ。

—お前がな。

—あぁ、そうだ。愚かだよ。


—自分で、《死にいく》なんて・・・。

Re: The future 未来世界—REBORN— ( No.5 )
日時: 2010/06/01 19:57
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第四話 Imitation—イミテーション—

「・・・」
「あ、あの・・・」
「何?」

此処は厨房。

私は睨む形で少女達を見た。
少女達はビクッと震える。
私はフン、と顔を背けた。
「あ、あの、ご飯、ゆっくり食べません・・・?」
「・・・食べたくないから」
私は席を立って、廊下に出て行った。

「・・・デンジャラスです・・・」

「・・・怖い」

するとツナ達が入れ違いに入ってきた。
「・・・あれ?刹那さんは?」
「さっき、出て行った・・・」
「そうかー」
沢田綱吉は少し黙った後、顔を上げた。

「俺、刹那さんの所行ってくるよ」

「え、ツナさん!?」

沢田綱吉は走り始めた。



「・・・」

私は廊下を歩いていた。

「刹那さん!」

「・・・何」

私は後ろを振り向いた。
そこには息切れをした、沢田綱吉が居た。
「あの、一緒にご飯食べませんか・・・?」

「・・・生憎、私は敵対組織の物は食べないようにしているんだ」

ましてやその核となるボンゴレの物となれば尚更だ。
それに・・・。

私はコイツが嫌いだ。

「私は、貴様が嫌いだ」

「・・・え・・・」
私は彼の眼を見据えて言い放つ。

彼の眼は淀んだオレンジ色に変わった。

「猿芝居は、止めろ」

「・・・気付いてたんだ」

「気付かない方が可笑しい」

彼は仮面を被った道化師だった。

自らを隠し、だから気持ちが悪く、吐き気を感じた。
それで——・・・嫌いだった。
「にしてもキミ、面白いね」
「・・・淀んだ眼をした貴様は本当気色が悪い」
「アハハ、やっぱ面白い」

無理してるな、コイツ。

笑顔が出来ていない。

俺はフイ、と横を向いた。
「笑顔くらい満足に出来ないお前は、ボスとして失格だ」
「・・・!」

彼の表情が曇ったのが見なくても判った。

気配だけで。

「・・・」

ボンゴレⅩ世・・・。
お前は何もわかっていない。



「・・・」

あの後、誰も居ない厨房で私は一人カレーを食べていた。
「・・・」
「お前、一人で食って美味いかよ」
「・・・五月蝿い」
隣に何時の間にか彼が居た。

正直うざったくなってきた。

「なぁなぁ。お前何か作れんの?」
「・・・一通り」
て言うか何でそんな事聞くんだ。
「じゃあ俺にオムライス作ってよ」
「・・・毒入れるぞ」
「ククッ・・・出来る訳ねぇだろ」

確信したように、勝ち誇ったように言う彼に対し、更にイラッとした。

私はオムライスを作り、あいつに出した。
美味しそうに食べた。
毒は、淹れてない。

「ご馳走様♪美味しかったよ」

ニコッと笑う笑顔は、本物だった。

Re: The future 未来世界—REBORN— ( No.6 )
日時: 2010/06/01 20:13
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第五話 White satan—白い悪魔—


「・・・フフッ」

白蘭は笑っていた。

「ゲホッ・・・」

目の前の男——・・・六道骸は激しく血を吐く。

右目を押さえ、目の前の男、白蘭を睨む。
「まだ立つんだ」
「当たり前ですよ・・・。まだ、死ねませんからね」

まだ、死ねない。

彼女との、約束だから。

「しぶといね♪さっさとしんじゃいなよ」
「ソレは・・・無理な相談ですね・・・」
クフフ、と力なく笑ってみる。
それは、もはや負けたも同然の笑みだった。
余裕など、そこには無かった。

「・・・バイバイ♪」
「・・・ッ」

         バンッ



「・・・クロームの容態が急変した!?」

医療施設内では緊迫した空気が漂っていた。
そこに、雲雀恭弥が現れた。
「邪魔だよ」
「ッ・・・」
押されて後ろに下がる綱吉。
雲雀はクロームを抱きかかえる。
そして、私を見てフッと笑った。
「久しぶりだね・・・」
「・・・私は全く見覚えがない」
そう言って私は部屋を後にした。

部屋から少し遠ざかった所で、私は胸を押さえ、蹲った。

息が荒れる。

「・・・クッ・・・」

超直感が騒ぎ出す。

何かが起こった。
クロームという少女が持っていたとされるあの三叉の槍。
あの三叉には精神が宿っていると思う。

誰かの、精神が。

「・・・」
だけど、大丈夫だ、きっと。
何故か確信が出来た。
ゆっくりと立ち上がり、私は壁を張って歩き始めた。



「・・・♪」

白蘭はマシュマロを頬張っていた。
楽しそうに独り言をもらす。
「フゥン・・・六条刹那チャンねぇ・・・」
更に楽しげな表情を表す百蘭。
後ろを振り向き、ある人物に笑いかける。


「もう少しだよ♪《セカンド》君」


セカンドと呼ばれた少年は薄っすらと笑い、凶悪な程の笑顔を浮かべた。


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