二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ドラえもん〜のび太とジャイアンの日々〜
日時: 2010/06/19 20:20
名前: 悪夢ゴースト (ID: VMvMkRLZ)

「のび太ぁ〜!野球すんぞ!」

「えっ?今日はちょっと用事が・・・」

「せっかく誘ってやってんのに生意気だぞ!」

「いいから絶対来いよ、来なかったらギタギタにしてやるからな」

「ひぃぃ・・・わかったよ・・・」

のび太は今日もジャイアンとスネ夫にいじめられていた
相変わらず災難で不運な少年である・・・
そして、そんなのび太たちに異変が起こるとは、誰も予想していなかった

「(よし・・・街まできた・・・横断歩道はすぐに青になるな・・・よぉし!)」

のび太は走った・・・そして、逃げたのに気付いたジャイアンが追いかける

「逃げるな!のび太ぁ!!」

「あっ、ジャイアン!」

スネ夫は走らなかった・・・動きさえもしない
そして、その表情は青ざめていた・・・

「ジャイアン!のび太!危ない!!」

大声で叫び訴えかける・・・

「えっ?」

ジャイアンが横断歩道の途中でのび太を捕まえたときにはもう遅かった・・・

「あっ・・・!」

信号が間に合うと思ったトラックが走ってきて、
二人とも跳ね飛ばされてしまった・・・

「あ・・・あぁ・・・・・・のび太ああああ!!ジャイアァァァァン!!」

二人の運命は・・・?
どうなるのだろうか・・・

つづく

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Re: ドラえもん〜のび太とジャイアンの日々〜 ( No.1 )
日時: 2010/06/19 20:38
名前: 悪夢ゴースト (ID: VMvMkRLZ)

「うっ・・・うぅ・・・」

目が覚めて、気がつくと病院のベッドの中で眠っていた
デジタル式カレンダーを見ると、あれから三日が過ぎていたようだ

「・・・あれっ・・・?」

ベッドに伏せるようにして眠っているのは
ジャイアンの母親だった

「ジャイアンの・・・ママ?」

ジャイアンはそう呟いた
だが、ジャイアンは妙な違和感を感じる・・・

「声が・・・?あれ・・・なんかがらがら・・・?それに体も重い・・・」

自分の体を見渡し、ジャイアンは青ざめる・・・そして呟いた

「もしかして・・・ジャイアンになってる?」

そう慌てふためいてると、ジャイアンの母親が目を覚ました

「剛いいい!!よかった、無事だったんだね!」

「うあっ!」

突然泣きながら抱きついてきた

「もう母ちゃんだめかと思ったんだよ、人に心配かけさせてぇ・・・よかったぁ!」

「あっ・・・そのっ・・・あっ・・・あぁ、ママ・・・母ちゃん!よかった!」

どうもジャイアンの様子がおかしい

「じゃあ、母ちゃんは配達の仕事があるから、病院の先生の言う事をよく聞くんだよ!」

「わかってるって、じゃあ・・・な!」

ジャイアンの母親が帰ると、ジャイアンは自分の体を再度確認する

「やっぱり・・・ジャイアンだ・・・」

何を言っているのか?そのとき、ドラえもんが慌てながら入ってきた

「のび太くん!」

「ドラえもん!!どうしたの?」

「のび太くんかと思って喋ってたら俺はジャイアンだって言われて・・・君はのび太くん?」

「そうだよ・・・気がついたらこの体になっていたんだ」

「そうか・・・」

「やっぱり、入れ替わり・・・?」

「そうみたいだよ」

どうやら、トラックにはねられた弾みで二人が入れ替わったようだ・・・

「そんな・・・そうだ!入れ替えロープを使えば元に戻れるんじゃ!」

「あっ、その手があったか!なら、あっちに行こう!」

「僕、両足骨折してるんだよね・・・」

「あっちは片足骨折だから、あっちを呼んでくる」

そう言って、ドラえもんはジャイアンを連れてきた

まぁ今はのび太の姿なのだが

「よし、二人とも、それぞれの両端を握って・・・」

「・・・よし」

「いくぞ・・・」

そして、二人が両端を握ったときだった

「うあっ!」

「ぐっ!」

「!!入れ替えロープが拒否反応を起こしてる!」

「な・・・何で?」

「自然の状況で入れ替わってるから、そのせいで、科学からうまれたロープが・・・」

「そんなぁ!!」

「じゃあ、元に戻れるまでお互いの体で生活しろってことかよ?」

「・・・そうなるね」

「ふざけんな!ありえねぇだろ・・・」

「そういわれても、現実を受け入れるしかないよ・・・」

「・・・・・・」

「しばらくの間だけ我慢して・・・」

「・・・わかったよ」

「うん・・・僕も我慢するよ・・・」

「・・・・・・」

つづく

Re: ドラえもん〜のび太とジャイアンの日々〜 ( No.2 )
日時: 2010/06/20 12:22
名前: 悪夢ゴースト (ID: VMvMkRLZ)

「ふぁああ・・・・・・」

目が覚めたのび太は、まだジャイアンの姿のままだった

「・・・ジャイアンの体のままか・・・」

両足骨折で、2ヶ月入院することが決まった・・・
のび太の体のジャイアンはその半分である

「入院かぁ・・・」

「のび太くん・・・」

「ドラえもん、来てくれたんだ」

「スネ夫がお見舞いに来てるよ」

「えっ?」

「のび太・・・なのか?」

「・・・うん」

「・・・ゴメンよ、僕達のせいでこんなことに・・・」

「いいよ・・・大丈夫だから、それにこんな機会滅多にないことなんだし」

「・・・」

「元に戻れるまでジャイアンの体を楽しむよ」

「ゴメンよ・・・本当にゴメン・・・けど、取り返しのつかないことにまで至らなくてよかった」

「そうだね・・・死んでたらもう手の施しようがないもんね」

「僕もドラえもんと協力して元に戻れる方法を必ず見つけ出すから」

「うん、よろしく頼むよ」

「それじゃ、学校だから、バイバイ」

「バイバイ、ありがとスネ夫」

つづく


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