二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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禁忌 《Taboo》—REBORN—
日時: 2010/06/22 18:38
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

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《禁忌》タブーの炎を操る少女とツナの物語。

ボンゴレファミリー九代目に拾われ、ツナと同居する事になった主人公。


—きっと俺は、人間みたいに笑う事なんて出来ない。

—こんな、こんな、理由の無い力なんて必要なかった・・・!

—許せないんだ、今でも・・・——。


ツナはそんな彼女を見て、心を動かす。






・目次
第零話 プロローグ
第一話 少女
第二話 常識
第三話
第四話
第五話
第六話

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Re: 禁忌 《Taboo》—REBORN— ( No.1 )
日時: 2010/06/22 17:57
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第零話 プロローグ


「ッ・・・」

—ガチャンッ

冷たい金属の感触が鋭く肌に突き刺さる痛みを感じさせる。

—冷たい・・・。

—もう、俺は・・・。

「グァァッ!」

研究員達が倒れていった。
俺は、顔を俯かせる。

「君は・・・!」

俺は、顔を上げた。
そこに居たのは、老人。
俺は、虚ろな眼をその老人へ向けた。

「・・・」
「君は・・・《禁忌》を・・・」
「・・・ッ五月蝿い!俺を、その名で呼ぶな!」

俺は、虚ろな眼で泣き叫んだ。

俺はそんな名前じゃない!

《禁忌》なんて、名前、じゃ・・・!

「俺は!———だ!」

—ギュッ

老人が、俺を腕の中へ治めた。
抱き締められる。
何か、暖かい感情が俺の中に流れ込む。

「・・・あ、うぁ・・・」
「大丈夫だ」

怒りが収まっていくのが判る。

俺は、力を抜いた。
意識を、闇に沈める。

「九代目!」
「家光・・・見つけたよ・・・」

家光は、目を見開く。


「!この子が・・・!」

「・・・綱吉君に、似すぎているね・・・」


九代目は、沢田綱吉と酷似した少女の長い髪を、撫でた。

Re: 禁忌 《Taboo》—REBORN— ( No.2 )
日時: 2010/06/22 18:22
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第一話 少女


「・・・誰ソレ」

沢田綱吉現在14才。
ボンゴレ次期十代目で、大空のボンゴレリングを受け継いだ少年である。
未来での戦いも終わり、無事に現在に戻ってきた。

だが——。

彼がいつものように学校に行き、帰宅した。

が、自分の部屋に居たのは、自分と同じ姿容姿の少女。

違うと言えば、長い髪を括り、後ろで一つに結び、長い前髪を赤いピン止めで止めている事だけだろうか。

沢田綱吉はリボーンを睨んだ。

「・・・始めまして」

少女が口を開いた。
何処か落ち着いたクールな感じを漂わせた彼女にぴったりな、スーツを着ている。

彼女は無表情&無感情に、無関係そうに言う。

「俺、ここに住むことになったみたいなんです」
「・・・どういうこと?」
「九代目に、言われて」

九代目、と聞いて沢田綱吉は固まった。
リボーンが口を開く。

「コイツは人体実験をされていた所を九代目が拾ったんだゾ。調度お前と同じ位の年齢だそうだ」

「だからって何で俺が・・・」
「さぁな、本人に聞けばいいじゃないか」
そう言って少女を指差した。

眠そうにうとうとしながら、体育すわりしている自らと酷似した少女。

俺は声をかけてみた。

「オイ」
「・・・ん・・・なんだ?」
「お前、何で俺のところに?」
「・・・お前が一番良さそうだったから」
「・・・何ソレ」
「俺の勘」

そう言ってまた眼を閉じてしまった。
リボーンが今度は声を出した。

「他にもザンザスとかジッリョネロ、キャバッローネとか言っていたらしいんだけどな。本人はお前が言いといったらしいぞ」

「・・・理由は?」
「勘だそうだ」

勘で俺の家に決めるなよ、

とツナは考えていたが、突っ込まない事にした。

「・・・で、どうすんだよ」
「コイツは大体の時間を昼寝ですごしてるからな。寝かしとけばいいだろう」

そう言ってリボーンはにっと笑った。

「・・・そういやこいつの名前は?」

「通称は《ジョット》らしいゾ」

「・・・ふぅん」
「・・・Zzz」

完全に寝入っている少女を見ながら、俺は少し溜息を吐いた。

Re: 禁忌 《Taboo》—REBORN— ( No.3 )
日時: 2010/06/22 18:38
名前: 冷却 (ID: X9/3/8Rv)

第二話 常識


「・・・」

ジョットは目の前の食卓に悩んでいた。

「・・・何してんの?」

ガマンならずにツナが疑問を口にした。

ジョットは無表情で目の前に置かれた食事を見つめているだけで、手はつけない。
すると奈菜・・・沢田綱吉の母親が。

「あらあら、口に合わないかしら?」
「それ以前の問題」

ジョットは怪訝そうに顔をゆがめた。

「俺は、人間のように食べると言う事は出来ない」
「・・・は?」
「コイツは食べなくても済む体なんだ。食べると言う行動がわからないんだろ」
モグモグと自分は食べて彼女の説明をしたリボーン。

俺は溜息を吐いて彼女の箸を掴んで、彼女の口に無理矢理魚の身を突っ込んだ。

「むーっ!」
「飲み込め」

彼女は何とか口に含んだ魚の身を飲み込んで、ビクッと震えた。

あまり反応が面白かったので俺は次々と彼女に食べさせていく。

「や、やめっ」
「・・・あぁ、ゴメン」

ゲホッと咳き込んで彼女は俺を見た。

「・・・今絶対俺で遊んでただろう」
「・・・ばれてたか・・・」

彼女は、少しだけ笑って、顔を上げた。


「だけど、美味しかった」


「・・・リボーン」
「何だ?」
「襲いそう」
「・・・未成年だろ」
「・・・」

俺は諦めた。





「・・・眠い」
部屋に入って数分で彼女が眠そうにそういった。

「早いっつーの」

「・・・だって・・・俺、行動時間は、一日、十時間が、限界、だか・・・」

—ドサッ

彼女は倒れこむようにして俺によしかかった。
「・・・」
「Zzz・・・」
「行動時間が限られてるって・・・」
俺はリボーンを見た。

「Zzz」

寝てやガッタ。


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